【閂は開かれる】
閉ざされた記憶の門のかんぬきが
思いがけない方法で開かれることを 私は知った
たとえば 少女の髪にあったリボンが
ほどかれた瞬間に急に大人び
何かを失ったかのような遠い ...
赤銅色の振り子の
陰にかくれ 笹船をほどいた
幼い女児の はにかんだかなしみ
そのときも わたしはうずくまっていた
わたしは なにかをかぞえていた
夕焼けのう ...
蕾ざわめく薔薇たちが
春の使者になりたいというので
わたしは柳になってみた
見上げた月輪はみだれ
無実はひと波のなかへ
地球がひとのためにあるとでもいうような傲慢など
しなやかな柳なら
...
雪囲いの頃 見定めた町は
軽く 幻想的だ
いつもは 主役を重ねられない 竹藪が
尚 一層と 積もる頃
願いも 降り注ぐ
想い たけなわ
竹と縄を 手繰り寄せたら 叶うかな
...
歩き始めたのは いつだったろう
曲がり角 いくつこえただろう
何気なく 左に 曲がってしまって
迷い犬よりも 途方に暮れてた
別れ道で あることさえ
気がつかず 通り過ぎてた
いくつも ...
今のニセ物は
ニセ物と解らないようにできている
昔のニセ物は
ニセ物と解るようにできていた
子どもの頃防寒用として
adidasのウィンドブレーカーが
流行り出した
三本線のad ...
人には全裸になっても
見えない部分があります
隠しているわけではありません
母は江戸と背中を見て死にたい
と言っていました
その頃
江戸はもうありませんでしたけれど
背 ...
夜は大きな墓場だから
光が絶命する静かな穴だから
雪はただ意味などなく
微かな感覚だけを残して死んでいく
雪はただ理由などなく
微かな過程だけを残して消えていく
夜を泳ぐまばゆ ...
どこかの車両から低音が伝わってくる
その音は僕をまだ眠らせない
泥で塗りたくられた夜を
ネズミとなって跳ねる
深緑の池の表面を低く銃弾がはしる
僕らの内臓という内臓から放たれ
夕顔や街 ...
公園を歩く澄花さんと私のすぐそばで鳥の鳴き声がした。目を合わせた私たちは、息を潜めて足音を消して、鳴き声のする椿の木にそっと近づいた。鳴いていたのはメジロだった。少しだけ鳴きにくそうにしていたけれど ...
宇都宮解放武装戦線
所謂、栃木国が
関東からの自主独立を主張し
過激なテロ行為を続けている
先日も宇都宮餃子を取材中の
神奈川県民グルメブロガー横浜太郎氏
を拉致し、インターネット上に ...
あちらこちらから出ている
無色透明の湧き水
遠くから汲にくる人々
料理に使ったり風呂に入れたり
使い方は色々あるらしい
土日は行列が出来ている
人気が高い湧き水
肌が綺麗な人が多 ...
白梅の空やルビーの耳飾り
梅真白舌にマーブルチョコレート
君の愛は並盛りでいい そのかわりサラダ、豚汁、玉子もつけて
君だけ流星を見て大人になってしまった
意識朦朧として冬のウロボロス
明日流れる涙となる梨を喰う
一、通過電車
通過電車を待っている
開けっ放しの扉
吹き抜ける風
体を丸めて
じっとしている
通過電車を待っている
各駅停車がもたつきながら
出発するのを待っている
...
夢追い人よ
与えられた今日の日を
踏み台にして
空に向かって、翔べばいい
あばずれ女が10万ルーブルの札束を
暖炉の炎に、投げ込んだ。
自らの純愛を置き去りに
去りゆこうとする女の狂った有様に
身を震わせる白痴の男の
頬にはひと筋の涙が伝い…
暖炉の周囲 ...
細々と清らかな
自我を削ぎ落したような声の集合
僕らはみんな生きている
生きているから歌うんだ・・
なにかもっと
違う歌を歌えばいいのに
コミュニティセンターの廊下に
西日はさし ...
古ぼけたルノー
牛久のロングブラック
夢乗せたバンの500%の駆動は
5年経ち
とうとう銀河鉄道の軌道に乗った
遠く手を振る私に
ホゼさんはピンクの宇宙ステーションで
星屑を煎ってい ...
剛力に人差し指を
舐められて
その匂いを嗅いで
臭かったら
ちょっと、いやかなり
興奮する
それに対して
ビヨンセだったら
かなり引くと思う
ドン引きだと思う
この違いはいったい
...
空を飛ぶ 夢をみた
子供のころから あこがれていた
空を飛ぶという 夢だった
鳥のように かろやかに
大空を 自由に 翔けめぐった
でも それは やっぱり ただの夢
あ ...
傾いた地軸
偏った陸地
青い皮膜の
かなしい星
辿りついた{ルビ宇宙=そら}の墓場で
焦げ付いた岩山
焼け落ちたジャングル
壊れた玩具のような都市の欠片
積み荷を降ろし
今はすっ ...
夜な夜な隣の家から
変な呪文と甘ったるい匂い
お化け屋敷に住むのは
お婆ちゃんに化けた女の子
大鍋に入れるのは
吸血鬼の冷蔵庫から盗んだ
ラズベリージュースと
人魚と取り ...
太陽が寝ている ジュースを零している
仮面を被った人たちが畑を耕している
汗が落ち 汗をぬぐう
音なく鳥の群れは水平に空を滑ってゆく
風の囁きが過ぎる
白い砂と黒 ...
目立たぬようにまとわりついてきたあなたたち
こんばんは
眠れないので話そうか
寝返りを打つたびに首の汗を拭う
空腹
泳ぎくたびれた金魚
月の無い窓際
控えめな秋の羽
消えゆく蝉 ...
セロリくん
臭いから苦手だっていう人
あんがい多いんじゃないかな
触感はシャリとして蕗みたい
いたって淡泊な味なのに
強烈な野菜臭で
やたらと自己主張している
漢方薬みたいなあの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
閂は開かれる
るるりら
自由詩
17*
15/2/14 13:10
思い出
草野春心
自由詩
3
15/2/14 13:09
柳のようにしなやかに
黒木アン
自由詩
2
15/2/14 11:21
ぷるるんソング
藤鈴呼
自由詩
3*
15/2/14 11:20
道
金子茶琳
自由詩
7
15/2/14 10:52
アディオスウィンドブレーカー
イオン
自由詩
1*
15/2/14 9:27
裸になっても
イナエ
自由詩
8*
15/2/14 9:27
夜と雪
葉leaf
自由詩
2
15/2/14 8:48
夜の帳
たけしいたけ
自由詩
1
15/2/14 8:11
Miz 6
深水遊脚
散文(批評...
0*
15/2/14 8:02
栃木国
花形新次
自由詩
1
15/2/14 7:43
湧き水
夏川ゆう
自由詩
2
15/2/14 5:59
白梅の空やルビーの耳飾り
北大路京介
俳句
1
15/2/14 2:40
梅真白舌にマーブルチョコレート
〃
俳句
1
15/2/14 2:40
君の愛は並盛りでいい そのかわりサラダ、豚汁、玉子もつけて
〃
短歌
0
15/2/14 2:39
君だけ流星を見て大人になってしまった
〃
自由詩
5
15/2/14 2:38
意識朦朧として冬のウロボロス
〃
自由詩
2
15/2/14 2:38
明日流れる涙となる梨を喰う
〃
自由詩
2
15/2/14 2:38
電車にて
コトバスキー
自由詩
3*
15/2/14 0:09
無題
服部 剛
自由詩
3
15/2/13 23:42
幸福の秤
〃
自由詩
3
15/2/13 23:37
コーラスサークル
Lucy
自由詩
11*
15/2/13 23:29
流星5光年
とよよん
自由詩
5*
15/2/13 23:23
舐められて
花形新次
自由詩
0
15/2/13 23:14
空を飛ぶ夢
南無一
自由詩
2
15/2/13 23:12
歌
Lucy
自由詩
7*
15/2/13 23:02
セイント
瑞海
自由詩
5*
15/2/13 22:50
臓器に咲く
ヨルノテガム
自由詩
0
15/2/13 22:30
残暑
たちばな ま...
自由詩
6
15/2/13 22:29
【 セロリくん 】
泡沫恋歌
自由詩
9*
15/2/13 22:28
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
4.91sec.