都心を射ぬく沈黙のバスを執拗に尾行する
半分にすり減った横顔のまま
ビルの狭間にこうこうと深く冴え渡る闇の遠くで
連動する疲弊の連鎖に眉を震わせ
容赦なく目に斬り付ける
横殴りの光の ...
押し合いながら競争すんだ
冗談みたいに細い道
落ちても死んだりしないけど
痛みは誤魔化しきれないね
登れないこともないけれど
痛みは残ったまんまだし
とても登る気にはなれないね
また ...
町を出る日
旅人は一粒の種子を
宿屋の庭にそっと植えた
宿屋の主人にも女将にも
内緒でこっそりしたことだった
次に旅人が戻ったとき
種子は芽を出していた
旅人は快活に
海辺の村落の ...
汗に濡れたシャツをはだぬぎ
わたしは暗闇のなかを
帰るふりをして 逃げたのだ
七月の 台風の 雨のなかを
精一杯生きようとして 逃げたのだ
咎められることは何もない
そのほかのことは知らな ...
今の自分が嫌になり
いろんな所に行き色んな事をした
けれど自分がどこにいても
何をしてても僕は変わらなかった
僕は僕以外にはなれないけど
嫌になった自分を変えよう
自分を愛する事からはじめ ...
世界から緑が絶えないように
世界から笑顔は無くならない
世界から水が絶えないように
世界から涙は無くならない
けれど
水は緑を育て、やがて美しい大地に変わる
...
いま目の前を上り列車がひとつ通過いたしまして、さてさてお集まりの皆々様よ、おんなののろいをみたいとお集まりで、おんなのなみだをみたいとお集まりで、ついでに死ぬおんなや殺すおんな、蛇やら龍やら見せましょ ...
嫌い、っていうと
とうめいなこざかなが
わらわら 集まって
そこに
かすかな波を生じる
なんだろうこんな不安は
好き、っていうと
ちいさなひなげしが
いっせいに帆を上げて
あ ...
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった
あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ...
男女の歩行者
人の模様と
いうものを考えた
ことがある
中肉中背の
男女二人
素敵な印象
ソッソッソッと
歩いていた
一日という、すべての人間の背後に貼りつく不気味な影を町中に伝播させるため、始発電車は今日も出発する。朝は既に始まってしまっているので、始発電車は出遅れるのだが、そこから改めて朝を始め直す力を巨 ...
既に夜だというのに
空の明るさは
人の灯りを
消し去るほどにまばゆい
窓を閉める
潮のにおい
窓を閉めない
暗がりの
うすい手のひら
山を削る白い ...
鏡よ鏡よ鏡さん
あなたを壊していいですか
拳をあなたに叩きつけ
粉々になったあなたを使い
あの子を壊していいですか
鏡よ鏡よ鏡さん
あなたが壊れてしまうよう ...
サーカス小屋の団長はよいこが大好きでしたから
子供たちは 今日もこぞって 団長に
誉められたい、認められたい、ためだけに 献身的な言葉で言い寄る
(私は団長のために 右手を捧げます、明日は ...
日常のこと、妻の思考
僕がPCの前に座ってこうして何かを書いている時、
大体妻は横のソファで読書をしている。妻とは本の
趣味が壊滅的に合わないので互いの趣向を批判する
ことはないけれど、読 ...
冷えた三角形がピアノ線で
夜に吊るされ 波打っている
白いチョークで昼のうちに引かれた
いびつな線路をたどり その女は
むかつくほどきらいな男に会いに行くところだ
...
とっくに見飽きた映画を
繰り返してもう何度目だろう
眠れぬ夜の過ごし方
時間潰すのヘタみたい
キレイな景色を見ていたい
砂嵐の先の海
隣の犬が鳴きやんだ
空に揺れるカラーバー
...
盤面に行儀良く並んだ歩兵
敵の攻撃を真っ先に受け将を守る
時には味方にも無視され
時には邪魔もの扱いされる歩兵
敵陣深く突入して将となるも
あっさり討ち死に
そして 次には
味方だった将 ...
風で鳥になっていた。
京香の両手首をつかんで、ぼくがうしろから広げていた。
強い風がしばらく続くと、京香はあたまを前へ前へと落としていった。
そのたびにぼくは手首を強くにぎりしめ、腰 ...
「春の土」
よりそひて小川とあぜ道蛇行せる二月の畠に耕人ひとり
音なくて雨降りゐたり 静かにも春を見上げて庭辺の千草
うんうんと地よりわきたつ緑児を雨とお日さま交互にあやす
一坪 ...
モザイクのかかる鼻だ
マキちゃんと見に行く映画あらかじめ観てコメントを考えておく
監督のサインはいつもア・イ・シ・テ・ルまた新しい春が来ました
「パパとママ 君はどっちについていく?」また新しい春が来ました
オレの歌がカラス避けCDにされている
「求めてるものは何ですか?」
テレビレポーターが
街の人に訊いていた
「求めてるものは癒やしです」
街の人は答えていた
コングロマリットなんだ
この世はコングロマリット
人と人は
同志 ...
とある船乗りがいて
心に窓を持っていた
長い航海を終えて
陸に上がると
海の上はもうこりごり
これからは陸の上で
のんびりと暮らすんだ
なんてぶらぶらしていたが
しばらくすると
窓が ...
あなたの名前が好きだ
あなたが生まれた朝
どれだけの人が喜んだかがわかる
あなたの生まれた世界で
どれだけ幸せでいてほしいかがわかる
あなたの思い出が好きだ
まだ陽が高い青 ...
ウォチマン
広いガソリンスタンド
車のトラブル
なかなか、解決できぬ
頼むと、ウォチマン
駆けてきて
直してくれた
人のために働くことは良し
そう思って
そっと書いておく
ついつい、
人を殺したくなるので、
伸ばした黒髪で、
十本の指を縛りつけ、
あの街角には、森の声、
花の咲かない街では、
ささやかな、比喩を分け合う、
蝶々たちの、いじらしさ
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
白い月
Lucy
自由詩
12*
15/5/1 21:18
tightrope
捨我
自由詩
1
15/5/1 20:09
旅人の木
やまうちあつ...
自由詩
1*
15/5/1 17:58
塔
伊藤 大樹
自由詩
8
15/5/1 17:43
変形
リィ
自由詩
0
15/5/1 13:04
緑と水と
もも
自由詩
0
15/5/1 12:59
のろいのために
片野晃司
自由詩
12*
15/5/1 12:58
不完全な、けれど唯一の
uminek...
自由詩
13*
15/5/1 10:40
すいっち
そらの珊瑚
自由詩
16*
15/5/1 10:20
男女の歩行者
生田 稔
自由詩
2
15/5/1 9:19
始発電車
葉leaf
自由詩
2
15/5/1 6:38
みさき さかい
木立 悟
自由詩
4
15/5/1 1:59
鏡
詩方 のゆめ
自由詩
0
15/5/1 1:46
サーカス小屋
為平 澪
自由詩
4*
15/5/1 0:44
雑記(メリーゴーランドの二人)
またたび八寸
散文(批評...
2
15/5/1 0:08
冷えた三角形
草野春心
自由詩
3
15/4/30 23:23
television addict
捨我
自由詩
0
15/4/30 22:32
「歩」の少年
イナエ
自由詩
10*
15/4/30 22:08
春に吹く風
吉岡ペペロ
自由詩
2
15/4/30 22:06
詩人サークル「群青」4月の題詠「土」
木原東子
短歌
7*
15/4/30 21:15
モザイクのかかる鼻だ
北大路京介
自由詩
4
15/4/30 14:07
マキちゃんと見に行く映画あらかじめ観てコメントを考えておく
〃
短歌
3
15/4/30 14:06
監督のサインはいつもア・イ・シ・テ・ルまた新しい春が来ました
〃
短歌
1
15/4/30 14:05
「パパとママ 君はどっちについていく?」また新しい春が来まし ...
〃
短歌
0
15/4/30 14:05
オレの歌がカラス避けCDにされている
〃
自由詩
9
15/4/30 14:04
コングロマリット・アイスエイジ
ゴースト(無...
自由詩
1*
15/4/30 13:37
船乗り
やまうちあつ...
自由詩
1
15/4/30 12:12
ラブコール
寿
自由詩
1*
15/4/30 11:58
ウォチマン
生田 稔
自由詩
1
15/4/30 9:36
あなたが明日も日本語を読めますように
竹森
自由詩
4
15/4/30 7:58
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
4.53sec.