「頑張れない人間に、よく頑張れなんていえるよね」
最もそれは正論であり
返す言葉は何もない
でも「頑張れ」なんて適当な慰めだから、正論なんか通じない
温度差、とも言えようか、それだけネガテ ...
上司といういきものは
おそらく有袋類らしく
どこか体の内側に
たくさんものを隠せるようだ
頭の先から爪先までの
ながいながい煙草とか
ちょっと一本、と出掛けていって
ずっと帰ってこないよ ...
凍る配送に
夢は間引かれていく
とうの昔に
寂しさは友だちになってる
ギークの理屈も解るんだ
洞窟に吊り下げたカレンダー
怖くないものなんてひとつもない
焦りを貯めこんで腐った草を摘 ...
雄弁なシベリア
の匂わない活字のS
心は{ルビ旱=ひでり}つづきだ
街に雨が降っていても
既に不実を知った朝
世界はかつて光だったことを思い出せずにいる
はるかな忘却 白い建築 ...
ぶちのめしていい権利は ATMでおろせると
近くの女が言いました
働けないなら罵声に耐えろと
女に頭の上がらない男が母子に言いました
お金が稼げないやつに
意見を言う資格はないのだ ...
ヤクルトを飲んだあと
必ず底に残るものが
輪となり現れる
どういうわけか
そんなつまらぬものが目につき
飲み干してやろうと
舌の上で
容器をさかさまにして
振ってみたりする
ほん ...
私は今日川縁を走った
一時間も走ったのは学生の頃以来だったが
走っていると色々なランナーとすれ違う
その体に 色々な人生を抱え
私も走った
短い時間を縫って
対決を見守る少女たちや
...
普通という言葉が
とても嫌いでした
思い描いていた「普通」に
なかなか成れなかったからです
水族館は
ひどいと思うの
ちっこい箱に
魚の一生閉じ込めて
全速力で泳いだら
ぶつかるような彼らの居場所
冷たいガラスに手を当てて
同じ軌道を病的に泳ぐ
アザラシの目を見つ ...
夜はうなずく
耳を覆うものは無い
まぶたはうなずく
無音を示す
標にうなずく
紙を捻る
底は深い
骨は痛む
轢かれかけた
指は痛む
白く小さなス ...
きつく抱きしめる、腕、が、すべてを宙吊りにする、その、瞬間。
私の内側で磁場をつくりだすあなたの腕。
魔術的首都はその色彩を取り戻す
あなたの腕によって
二度と私はあなたに会うことがあるだ ...
君に会えないから会いたい
君にさわれないから会いたい
君の声が聞こえないから会いたい
君の匂いがしないから会いたい
君がいないと切なくて淋しくて
君に会いたいからあぁ痛い
心が
夏が透ける雨の隙間
渇いた紫陽花が
雨を、乞う
ひとり、は飛べる。
ひとり、は鳥だから。
ふたり、は飛べない。
雨のなかに手を伸ばすと雨姫の声が聴こえる、
きゃっきゃと笑いながら、
誰かをダンスに誘っている。
眠ったままのこどもが浮 ...
何もかも
消え往く景色
灰色に
香を焚きしめ
君待つ部屋に
憧れの君いま何処
妖しき姿に魅いられる
誰がために君は往く
伽羅を焚き君想う
漂う蛾眉の美しさ
あわてずさわがず
ゆっくりいこう
流れ去る時間を
今 この一瞬の
素肌の上へ
丹念に
塗り伸ばしていくように
あせらずせかさず
ゆったりいこう
降り注ぐ光が
...
夜の 闇の 暗さの なかに
哀しみの 仮面は 閉じこめて
こころの 底の 片隅に
しゃがみ込んでいる
希望を 取りだそう
そして 今、
新しい朝への
出発の 準備を しょう
...
誰にだって
大切にしておきたいってもの
ひとつぐらいは あるさ
人から見れば とるに足らないと
言われてしまいそうだけど
そんなものを 抱え込んで
生きていこうと 思う
誰にだっ ...
パンジー
ビオラを上手く咲かせるコツは
なんといっても
花がら摘みを
怠らないこと
種を作ると
花は終わる
種に養分をとられるから
咲き終わり
萎んだ花を
直ちに摘んで ...
熱帯夜に
惑わされて腐乱した睡眠から
止め処なく垂れ流れるゲルは
黒い卵を内包していた
寝息が言葉に染まって
過去の幻像を描くとき
醗酵したゲルは悪臭を放って
野を枯らし 街 ...
知り合いに似た形の雲が
空に浮かんでいて
その人の名前は
とうに忘れてしまった
ミシン目で切り取られた海が
安売りされている商店街を抜けると
賑やかな駅前に出る
駅前 ...
子供だけはと言うけれど
それは出来ない相談だ
私としても君たちは
久方ぶりの糧なのだ
我らは確かに君たちの
血を貰わねば生き抜けぬ
そのため君らは我々を
一人残らず殺さんと
火持て槍持 ...
腫れた足で
あなたは泥をふむ
愛するように静かに 憎むように永く
やがて わたしは 夜を吸うだろう
あなたの持つ幾つものふくらみに
こっそりと歯をたてて
...
談笑のなかの
ひとさしゆびと
おやゆびが
こんがりあげられた
チキンナゲットを摘まむ
バイ菌にまみれた鶏肉
中国の工場で
床に落ちた鶏肉や
期限の切れた鶏肉で
...
俺の出た探偵ナイトスクープにやけに激しい風が吹いてる
花冷えや昨日と同じ服の君
花冷えの空白多い時刻表
誰も来ない二重扉の病室
無音の恐怖
永久に続く無音の孤独
体の烙印かバーコードを探す
ここは未来の牢獄なのだ
今日が何年の何月か
窓の四角い枠内に誰か映るのを待つ
手を振ってさけ ...
樹海でさえ
ジオラマに見えてしまうのだから
ディズニーランドの張りぼて感は
いかんともし難い
(ハリーボッテーはUSJだとしても)
そんな私に
貴女がラブドールにしか見えないのは
当たり ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
正論者と慰め者
斎藤 九
自由詩
0
15/6/15 13:18
上司といういきもの
フユナ
自由詩
6+*
15/6/15 13:03
HASAMI
竜門勇気
自由詩
0
15/6/15 12:55
恩寵
伊藤 大樹
自由詩
1
15/6/15 12:21
たたき売り
為平 澪
自由詩
7
15/6/15 11:55
底
そらの珊瑚
自由詩
14*
15/6/15 10:24
多摩川の夢
番田
自由詩
2
15/6/15 7:47
普通
ガト
自由詩
1
15/6/15 4:31
ブルー
〃
自由詩
1*
15/6/15 4:23
夜は 歩く
木立 悟
自由詩
5
15/6/15 2:39
プラハ、夏の朝
Ruka
自由詩
0
15/6/15 2:07
逢いたい
リィ
自由詩
1*
15/6/15 1:55
乞う
殿上 童
自由詩
16*
15/6/15 1:34
ひとり
佐々宝砂
自由詩
3
15/6/15 1:06
蜜月
レタス
短歌
1*
15/6/15 0:37
新貴妃酔酒
〃
俳句
0
15/6/15 0:01
悠々
青井
自由詩
0
15/6/14 23:23
愛歌Ⅳ <今、新しい朝に>
南無一
自由詩
1
15/6/14 22:07
愛歌Ⅲ <幸福という土地まで>
〃
自由詩
1
15/6/14 22:04
花がら摘み
Lucy
自由詩
10*
15/6/14 21:29
夜空を夢が流れて
イナエ
自由詩
12*
15/6/14 21:08
駅前
たもつ
自由詩
6
15/6/14 21:00
吸血鬼の言い分
dopp
自由詩
0
15/6/14 20:49
腫瘍
草野春心
自由詩
1
15/6/14 20:35
チキンナゲット
あおい満月
自由詩
1
15/6/14 19:46
俺の出た探偵ナイトスクープにやけに激しい風が吹いてる
北大路京介
短歌
1
15/6/14 19:36
花冷えや昨日と同じ服の君
〃
俳句
1
15/6/14 19:35
花冷えの空白多い時刻表
〃
俳句
2
15/6/14 19:34
閉鎖病室
じぇいぞろ
自由詩
0
15/6/14 18:49
ニセモノ
花形新次
自由詩
0
15/6/14 18:35
1920
1921
1922
1923
1924
1925
1926
1927
1928
1929
1930
1931
1932
1933
1934
1935
1936
1937
1938
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
4.48sec.