「父が居なくなって、自由になった。」と言われたので
(縛るものが欲しい。)と
戒律を作った。
心に硬く
心に巻きつけて。
私は目隠しをしてから
自らの全身を巻きつけた。
...
影送りが
色濃く映る空の下
火葬場の入り口では
これから家を見る妹が
父の遺骨を抱えている。
後から来る私は
父の遺影を掲げ
笑った顔に笑い返し
すっぽ ...
夜が桜の木にも降りかかり
薄い色の花びらがしっとりと
闇を含んでいる
あちらには街灯に照らされ
少しばかり暖かそうな
桜の並木道
少し通りを外したここにいるのは
花びらの明るさが ...
また今日をまたいで
何も起きなくても
全部変わっていく
わたしのからだが途切れないように
先端を感じて
信じて
消えてくものばかり
桜の花を憎らしく思う
春の匂いを疎ま ...
祝砲に実弾使うバカがいて隣の村が地図から消えた
トラックに跳ね飛ばされたエロ本の熟女ページへ春雨が降る
大喜利で座布団十枚たまったら不老不死 or ハワイ旅行
どこかで会ったことがある脂身多いウイスキー
春の袋とじ開けなきゃ雨に遭わなかった
春雨を避けず何年ぶりかに笑ってピースしている写真
カタブツの先生も
優しい牧師さんも
ハンサムな先輩も
ズボンを下ろすときは少し間抜けだ
道の途中の四辻にて
{ルビ運命=さだめ}のように、二人は出逢う
――旅に出るか
――はい
芭蕉と曾良の同行二人は
見送る人々のまなざしを、背に
(川の畔に風は吹き抜け)
旅の小舟 ...
私の投稿の後に
投稿されたモノは
出来が良ければ
作者は絶賛されるが
そうでない場合
作者は3日以内に
不慮の死を遂げるだろう
それを避けるには
24時間以内に
すべての投稿に
...
六本木の美術館に、足を運び
蕪村の水墨画の風景で
「東屋に坐るひと」が聴く
滝の音に――耳を澄ます頃
ポケットに入れた携帯電話がぶるっ…と震え
展示スペースの外に出て
「もしもし」と、 ...
トイレの鰐
骸骨のパンツ
ニラ味のガム、噛む
時間を忘れていた
海の音が聞こえていた
都市の音が聞こえていた
カラスの背に乗せられていた
飛翔していた
5時半の放送が
避難命令を出すときに
僕らは河原で遊ぶ
きっとどこ ...
あなたの中のいくつかを
あの子たちがもっているから
哀しまなくても
そうして
気がついている
ここにいる
と
命も精神も
肉体もつながっていない
あの子たちが
いるって
あたしは誰とも
共感なんてしたことが無い
本当は
誰にも同情なんてしていない
カラスの群れの中に
カモメが迷い込んで
鳩の群れの中に
インコが紛れ込んで
周りの誰とも違う歌 ...
屋上から観る景色
あまり綺麗に思えないのは
五感が鈍ったせいなのか
好きだったはずなんだけどな
出来れば綺麗な景色で締めたい
無責任なやつさ
「どうせいつか終わる」
そんなことに委ね ...
様々な波長のことばに耳を傾ける
舞い散る花びらのように光をもとめて
あるいは影に紛れてかたちを失ってゆくものたちよ
羽化して浮揚する繊細な翅を持つ蜉蝣のように
永い水底の想いををうたにして ...
陽射しの暖かさを受け
心の冬が溶けていく
三月、冬と春の間
その月を一喜一憂し
過ごした時をまた来年も繰り返すのだろうが
しかし
この三月は二度と戻らない
感傷的になり
冬に別れを告げ ...
忘れるよ
君の事
君からもらったバタークッキー
君からもらった限定版詩集
君からのメール
君からの合言葉
忘れることにするよ
僕の全身全霊をかけて
津波よりも果てしナウ
こんな夕暮れ ...
家に泥棒が入って 大黒柱にタイマー付きの爆弾を
何ヵ所も日時をずらして 仕掛けて逃げた
百二十年続いた掟や道徳心や慣わしまでも
少しずつ破壊していく
傾き始めた家の 頭は白蟻に食い ...
ちいさな手が
誰に習ったのか
頭をなでる
背中をさする
「おかあさん、だいじょうぶ?」
いつの間に
こんなに上手に
しゃべれるように
なったのだろう
返事を忘れて
見つ ...
私はあの人に恋をした
微笑みだけで私の全てをバラ色に染める
恋とはそういうものなのね
私はあの人を愛した
後ろ姿だけで私の胸を憎しみで満たす
愛とはそういうものなのね
《昨年春から、実在したサラブレッド、レースをテーマにした、競馬ライターかなざわいっせい氏の「ファイト!〜麗しの名馬、愛しの馬券」というショートショート集を、オリジナル作も混ぜながら、連作作品としてシナ ...
夕方に
高層ビルの向こうに
違う言葉がとんでいる
まるで違う言葉がとんでいる、
少年が好きな色と
少女が好きな色は違うから
文学のように染めて下さい
せめて文学のように染めて下さい
...
傷心の時
人は季節を忘れる
今がいつなのか
ここが何処なのか
茫然として
うわの空
それでも季節は巡る
新しい風が吹いて
花々が咲き
陽の光は注ぐ
あなたの肩越しに
滔々 ...
どのくらい近く
どのくらい遠く
しあわせに触れていられるのか
目に落ちてくる
滴を見つめた
ふたつ ふたつ
ふたつのはざまの
無数の重なり
波のざわめき
...
田植え前のあぜ道や
魚とりする水路でも
好んだ湯浴みも
みんなアトリエ
でしたのでしょうね
日時計花壇のある木立
遠野の橋梁は銀河への旅
オリオンは高くうたい
露と霜とをおとします ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
縛るもの。
梓ゆい
自由詩
3
15/4/1 1:50
煙。
〃
自由詩
3
15/4/1 1:49
夜の桜
はて
自由詩
3*
15/4/1 1:00
新学期
かの
自由詩
2*
15/4/1 0:34
祝砲に実弾使うバカがいて隣の村が地図から消えた
北大路京介
短歌
3
15/4/1 0:08
トラックに跳ね飛ばされたエロ本の熟女ページへ春雨が降る
〃
短歌
1
15/4/1 0:08
大喜利で座布団十枚たまったら不老不死 or ハワイ旅行
〃
短歌
1
15/4/1 0:07
どこかで会ったことがある脂身多いウイスキー
〃
自由詩
1
15/4/1 0:06
春の袋とじ開けなきゃ雨に遭わなかった
〃
自由詩
4
15/4/1 0:06
春雨を避けず何年ぶりかに笑ってピースしている写真
〃
自由詩
2
15/4/1 0:06
人間性
四角い丸
自由詩
2
15/3/31 23:58
舟にのる
服部 剛
自由詩
5
15/3/31 23:54
不幸の投稿
花形新次
自由詩
1
15/3/31 23:44
日々の味わい
服部 剛
自由詩
4
15/3/31 23:38
THE WORLD IS MINE
有無谷六次元
自由詩
0
15/3/31 23:15
空
佐藤伊織
自由詩
2
15/3/31 22:56
あの子たち
〃
自由詩
3
15/3/31 21:34
フォアグラ
Lucy
自由詩
14*
15/3/31 20:26
消去法的死生観
捨我
自由詩
1
15/3/31 20:04
消波堤
梅昆布茶
自由詩
16
15/3/31 19:50
三月の最後に
這 いずる
自由詩
2
15/3/31 19:12
忘れるよ
やまうちあつ...
自由詩
0
15/3/31 17:35
腐る、父の見る夢に、腐る家。
為平 澪
自由詩
5*
15/3/31 15:55
ちいさな手
小原あき
自由詩
7*
15/3/31 15:49
恋と愛
文字綴り屋 ...
自由詩
0
15/3/31 15:05
完成させました。
平瀬たかのり
散文(批評...
1*
15/3/31 14:41
おすすめの戦争
左屋百色
自由詩
6
15/3/31 12:32
【 季節 】
泡沫恋歌
自由詩
21*
15/3/31 11:45
ふたつ ふたたび
木立 悟
自由詩
3
15/3/31 9:39
銀河
黒木アン
自由詩
7*
15/3/31 7:32
1926
1927
1928
1929
1930
1931
1932
1933
1934
1935
1936
1937
1938
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
4.53sec.