きみに
話しかけることができない
脈をうつこめかみに手をふれて
ひとつめの言葉をさがしているのに
どうしても話しかけることができない
うまれて初めての夜がきた ...
山つつじの花が
ぷっくりぷっくり
つぼみをたくさん
春の風が嬉しくて
絵具で描いたみたい
彩る奏でる春の唄
私にもたくさんの
つぼみがあって
ゆらゆらと今か今かと
心が踊り華やぐ ...
アソコのことだよな
違う?
じゃあ、後ろか?
でもない?
口か?舌絡ませるだけで
濡れちゃうって奴だ!
そうじゃない?
なら耳か?よくいるよな、耳が感じるっての
勘違いしている?
な ...
あたいも
今年で48だからさあ
平均的に考えれば
折り返しは
過ぎつつあるわけだけど
相も変わらず
生活に追われてて
これっぽっちも
余裕はないのよ
そりゃあ
歳よりは若く見えるか ...
命日には 花が咲き始める
あの時のまま 時間は止まっている
部屋は汚れ果てた 誰も来なくなったから
すべてが汚らしく見えて 手ばかり洗っている
不安の海は時化て 人魚は深い水底へ
押 ...
ごめんね、は
狡い
甘くて
とても
狡い
ごめんね、は
優しい
冷たくて
だけど
優しい
ごめんね、と
涙を流す
わたしは
狡い
ごめんね、を
受け止 ...
愛は無力だといったね
目に見えるものがすべてじゃないさ
愛が無力になる時
それは愛を失い忘れた時
たとえ目に見えなくても
触れられなくとも
愛したものが消えても
愛は消えない
愛は負け ...
いつからだっけこの部屋が
こんなに狭くなったのは
いつの間に築いたゴミの山
気付かなかったことに唖然とする
僕を生き埋めにしようと
牙を向いているかのよう
不満があるのはわかるけど
...
内陸まで海のにおいのする夕はあなたとあなたを慕って泣こう
みずからの
水だけで
果実がジャムになる
という方角を
みつめている
わたしという誰か
くつくつと
やがて
ぐつぐつと
そうして
やがて
なにも言わなくなる
鍋だけが焦げてゆく ...
いく春の季(とき)急かせる花散らし 舞う花の中ひとり彷徨う
ちょっと 影の薄い黄色
見ていると なぜか落ち着く黄色
油断すると 黄色でなくなるようで
ほっておけない
黄色の上から 黄色で上塗り
香りも 包んでしまい
レモンで ...
はだしで消灯時間のルミナリエ
セーターに編み込んだイニシャルがちがった
ドロップキック届かずそのまま冬眠
「ねえ、あれ佐々木希?」
「うそ、そんなわけないしょ。」
「でも凄い似てない?」
「えー、似てないよ。橋本愛って感じ。」
「うん、誰?」
「寄生獣のヒロイン。」
「観てないわ。」
...
午前0時のどんちゃん騒ぎ
あきれたドンファン
ちゃんちゃらどんぱん月が出た
チャラい兄ちゃんといけいけピンドン
先祖代々左官屋じゃけえ
あどっこいそれドンドンパフ
凡夫に繰り出すチ ...
紙の間の灯より明るい紙の檻
夜と水さげすみの目をひたす闇
花は奥ほのおに倒れる家の奥
其処に無く囁くように其処に在り
ぶつぶ ...
疲労が隕石のように落ちてきて
僕に直撃したのちそそくさと立ち去り
僕はつぶれてのっぺり薄く延びていきました
僕はどこまでも延びていき
地球を丸々覆うシートになりました
脱力し弛緩 ...
その華
可憐にて強かであり
根強く我が地に生え
心無いものが散布する除草剤にも耐え
踏みつけにも負けず
この地
我が血より
出でし文明の華よ
その華我が心を豊かにし
その華我 ...
言葉にした時点で遅い
文字にした時点で遅い
そこに持って行ってからじゃないと
感じられないようじゃ遅い
感じる事が先
自分に遅れるな
嫌な事を嫌と認めない人がいる
嫌な理 ...
左脳のなかに
右脳が休んでいる
縁石に腰かけ、私たちは
玉砂利をつかった遊びに耽る
あとほんの少し風向きが変われば
瞼の暗闇にともされた炎のかたちがわ ...
私は自分の体温を知らない。
もし、精神の熱があるなら
暖炉の闇に、火をくべて
――私の熱は昇るだろう。
日常の36°5を演じる
仮面に隠れた炎を燃やし
私は私に、火をくべて
――自ら ...
春風に舞う、花吹雪の内側に
激情を秘める…桜の心
そ知らぬ顔の我が精神は
平熱のまま、何者でもなく
花吹雪の傍らを過ぎ往く
金色の風は
あの坂道さえも越え
私を明日へ運ぶだろう
...
えっ?そんな・・
僕がみんなの前で
別れの挨拶をしているとき
泣いているきみに気づいた
他には誰もいなかった
「俺、あの娘に金貸してたっけか?」
その日は特に何もなかった
翌 ...
車の運転が苦手な私でも
紙の上なら滑らかに生きられる
比喩を追い、比喩に追われ
比喩が笑い、比喩が泣き
比喩のためなら死ねる
一体誰が幸せになる?
無意味という意味へ
言葉狩りをかわし
...
特別に購入した特急券が
財布の中でひときわ目立っている。
朝日を浴びて飲む栄養ドリンクが
ラストスパートの合図にも聞こえ
一周する秒針に最後の一枚を託す。
外では帰省客が ...
他人を踏み台にして
何が悪い
踏み台にされるほど
頑丈だから
いけないんだ
俺なんか
踏まれたらクニャって
なっちゃうもん
踏み台にしようと思っても
逆に沈んじゃうような
でも ...
春の陽光
川面のきらめき、
気持ちのいい自転車道。
一面の菜の花、
次々に現れる満開の桜、
遠くの山の藍色、
ゆったりとした白い雲、
空の青。
僕の歩速はアンダンテ
歩幅はきみを抱きしめるときの喜び
世界はストーンサークル
星の影を測る物差し
僕の耳はユーフォニューム
B♭で風の音を聴く貝殻
きみは狂った時計が時を刻む ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
話しかけることができない
草野春心
自由詩
5
15/4/3 23:06
山つつじ
灰泥軽茶
自由詩
5
15/4/3 22:27
性感トンネルで事故
花形新次
自由詩
0
15/4/3 21:47
ちつのひだ嘗子の冒険
〃
自由詩
1
15/4/3 21:35
花の色は
藤原絵理子
自由詩
7
15/4/3 21:19
ごめんね
小原あき
自由詩
8*
15/4/3 20:54
まけない
リィ
自由詩
0
15/4/3 19:40
断捨離
捨我
自由詩
1
15/4/3 19:23
内陸まで
清丸
短歌
0
15/4/3 18:14
ジオラマ
そらの珊瑚
自由詩
15*
15/4/3 14:51
花が散ります
星野つばき
短歌
2
15/4/3 12:55
レモン
佐白光
自由詩
2*
15/4/3 12:47
はだしで消灯時間のルミナリエ
北大路京介
自由詩
4
15/4/3 12:30
セーターに編み込んだイニシャルがちがった
〃
自由詩
5
15/4/3 12:30
ドロップキック届かずそのまま冬眠
〃
自由詩
3
15/4/3 12:30
雑談
今野紀文
自由詩
0
15/4/3 11:10
Goes N' Lazy
yuez
自由詩
0
15/4/3 10:10
ひとり 白線
木立 悟
川柳
3
15/4/3 10:02
疲労
葉leaf
自由詩
1
15/4/3 5:54
文明の華開く
這 いずる
自由詩
2
15/4/3 0:41
遠回り
南川きま
自由詩
1*
15/4/3 0:33
瞼
草野春心
自由詩
4
15/4/3 0:10
炎
服部 剛
自由詩
4
15/4/2 22:52
春の夕景
〃
自由詩
2
15/4/2 22:38
可哀想なデブ
花形新次
自由詩
1
15/4/2 21:53
ペーパードライバー
やまうちあつ...
自由詩
7*
15/4/2 21:34
朝もや。
梓ゆい
自由詩
2
15/4/2 21:24
踏み台にされる
花形新次
自由詩
0
15/4/2 21:12
遠賀川
秀の秋
自由詩
1
15/4/2 19:55
アンダンテ
梅昆布茶
自由詩
15*
15/4/2 18:13
1924
1925
1926
1927
1928
1929
1930
1931
1932
1933
1934
1935
1936
1937
1938
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
加筆訂正:
花の色は
/
藤原絵理子
[15/4/3 21:23]
重複語句がありましたので,削除
5.37sec.