公園の遊具が拘束を解かれ
子供たちを纏い始めると
桜は突然咲くのだ
短い季節に燃え上るいのち
追いかけてはみるものの追いつけず
去り往く姿 あっというま
廻り来る姿 あっというま
あっ ...
歯茎がいたい
寒いとき耳がいたいみたいにいたい
胸もいたい
背中もいたい
前兆だ
心臓がとまりそうだ
手をかえ品をかえ死の恐怖を与えようとしている
だれが?
...
ベランダにテルテル坊主だった物体
眠れないという寝言
4の多いケータイ番号だ
家族には言えないことが増えましてまた新しい春が来ました
食べられる雑草採りに山へ行くまた新しい春が来ました
両親のキス映像がニュー・シネマ・パラダイスのラストシーン風
教室では
四十名近い生徒が
ひしめきあっている
各々が心の中に
深海魚を飼っている
十数年教壇に立っていて
唯一発見したことだ
このせまい教室の中で
信じられない形の魚が
一つとして ...
中国にだけ謝っちゃって
韓国には謝らないとしたら
もんの凄い怒るんだろうな
それも面白いな
中国に対しても
日本が植民地支配していた中国にお詫びし
とか
日本が植民地支配していた中国 ...
私の母は、私が二十歳の時に病気で亡くなった。
でももし、母が生きていたら。
そして元気だったら。
私はここまで闘えず、
甘えてしまっていただろう。
「自分の事は自分でしなければならな ...
春の日差しに誘われて
暗い地中から顔を出す
暖かいな、気持ちいいな
少し遠くへ行こうかな
花よ、君は美しい
鳥よ、僕を食べないで
風よ、君は自由だね
月よ、陽よ、照らしておくれ
...
八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?
八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
...
どうしても君は
僕のことを
理解する気は
ないんだね
発言するたびに
僕の言葉は
君の言葉で
塗り潰されるんだ
君の言ってることは
正論かもしれない
だけど僕だって
嘘は ...
ふとした瞬間に既視感
溺れるような甘い苦しみ
前にも同じ思いをどこかで
どうしようもなくあたたかく
溢れてくる光の粒と
かなしいという言葉そのままに
揺れる水面と滴る雫
あなたの ...
「朝の祈りを夜まで持ち越すわけにはいかない」ときみは美しいキャンドルを叩き壊してご満悦、でもおれはそんなきみの姿にこっそり吐気をもよおしている…インディペンデントのスピリットを取り違えているき ...
視線と視線
合う
ずれる
舌なめずり
風に揺れた前髪が
目に入る
頭の右後ろ側で
ギュルギュルと
渦を作る
ギュルギュルと回って
周囲の空気
砂埃
土
草
木
コンク ...
こわい話を聞く
お姉ちゃんの手を握る
水浸しの夜のような話に
手のなかのお姉ちゃんが
喉を鳴らす。
姉がいなくなった日
そんな話があった
僕は何事かを書きたくなる
良い物語は一 ...
あの後、わたしたちは
ふたりで 雨の骨をひろった
萎れたすみれの花に似せて
造られたかのような
蒼い 夕暮れ
白い午後の中で
心臓は
碧い虚脱の器である
ふいに
その中から
チューリップがのびて
あまりにも真赤な花を咲かす
雨上がり
子どもたちが庭に出る
水溜まりから
ヒカリガソラへ
地面を踏む
薄くて固い地面の底に
ヒカリノトイキ
広がる濡れた
白鷺が半弓のように佇み
カズエちゃん
...
すべてに
意味を求めようとした
危なげな季節は遠い、遠い、遠い夢のよう
期限つきの時間
今日も、昨日も、明日も
わかっているようで
本当は全然わかっていなかった
認めた ...
まだ色を濃くするまえの緑たち
光を透かせて反射して
なあ気持ちいい散歩したいなあ
世の生きやすさを追憶する
追憶はきっとある未来
追憶はあったかも知れない過去
...
ご乗車ありがとうございます
この列車は、終点自殺峡温泉まで
各駅に停車します
この列車からは様々な絶望が展望できます
欲望が大きいほど大きな絶望です
変形がひどいほどいびつな絶望です
次は ...
狂い凧すぐに寝る
八宝菜の具を数えている
へんな語呂合わせでケータイ番号を教えてきた
妄想の彼女がパリへ留学しまた新しい春が来ました
阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました
地下鉄の車庫は地上にあるねんとファーストキスを奪ったあとで
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春ぼんやり
ただのみきや
自由詩
15*
15/4/26 13:05
信頼
吉岡ペペロ
自由詩
0
15/4/26 12:56
ベランダにテルテル坊主だった物体
北大路京介
自由詩
6
15/4/26 12:05
眠れないという寝言
〃
自由詩
7
15/4/26 12:05
4の多いケータイ番号だ
〃
自由詩
1
15/4/26 12:05
家族には言えないことが増えましてまた新しい春が来ました
〃
短歌
1
15/4/26 12:04
食べられる雑草採りに山へ行くまた新しい春が来ました
〃
短歌
1
15/4/26 12:04
両親のキス映像がニュー・シネマ・パラダイスのラストシーン風
〃
短歌
0
15/4/26 12:03
ホームルーム
やまうちあつ...
自由詩
6*
15/4/26 10:00
「自称詩」謝罪
花形新次
自由詩
0
15/4/26 9:36
運命の行方
もも
自由詩
0+
15/4/26 9:03
蚓
たいら
自由詩
1
15/4/26 8:28
八重よ、八重
夏美かをる
自由詩
23+*
15/4/26 8:05
言葉の行方
緑かな
自由詩
1*
15/4/26 4:56
まなざし
中村葵
自由詩
2
15/4/26 0:19
アー・ユー・パッショネイト?
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
15/4/25 22:51
渦
opus
自由詩
0
15/4/25 22:07
_
ズー
自由詩
5*
15/4/25 21:54
雨の骨
草野春心
自由詩
3
15/4/25 20:14
春の寸劇
塔野夏子
自由詩
5*
15/4/25 19:55
雨上がり
オイタル
自由詩
4*
15/4/25 18:45
透明にすんだ東京
komase...
自由詩
2*
15/4/25 14:09
緑たち
吉岡ペペロ
自由詩
1
15/4/25 14:01
絶望列車
イオン
自由詩
2*
15/4/25 12:42
狂い凧すぐに寝る
北大路京介
自由詩
1
15/4/25 11:23
八宝菜の具を数えている
〃
自由詩
5
15/4/25 11:23
へんな語呂合わせでケータイ番号を教えてきた
〃
自由詩
3
15/4/25 11:22
妄想の彼女がパリへ留学しまた新しい春が来ました
〃
短歌
0
15/4/25 11:21
阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました
〃
短歌
2
15/4/25 11:21
地下鉄の車庫は地上にあるねんとファーストキスを奪ったあとで
〃
短歌
0
15/4/25 11:21
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1964
1965
1966
1967
1968
加筆訂正:
八重よ、八重
/
夏美かをる
[15/4/26 11:47]
一連目 倭の国→和の国;四連目 朱鷺色→薄紅;五連目 この地で朽ちるその日まで→最期の花びら朽ちるまで
3.76sec.