この選ばれた正午に
光と熱は直角に世界を満たす
一切のものは燃え上がり
上昇する炎で太陽から受精する
世界のそれぞれの部屋に
まどろみは垂直に立ち
世界のそれぞれの通路に
歓声は ...
「やっ、何でアボカドッ!」

どんぶらこどんぶらこ、
上流から流れてきたアボカドに、
おばあさんは洗濯中のおじいさんの褌を落として、思わず叫びました。大きな、大きなアボカドが流れて来たのです。 ...
覚えてる
あたしは最初 小鳥の卵だった
知ってる
あたしは卵から孵った子
わかってる
あたしは あたしだってこと
いつまで経っても飛べないけど
それが あたしだってこと
ちゃんとわかっ ...
透明な水
うかぶ黒い瞳

黒い瞳に煌めく無垢
感覚に残響し
感覚を越え
魂の核に食い入る
神聖と神聖が呼応し
浸透し合いながら輝き

やがて、

あちこち広がり始めていた闇の染 ...
とつぜんのスコール
つみのない車の天井をひどく打つスコール
悪いのは人間
じっさい痛いのも人間で
こういった音を聞いて黙っているのが人間
黙って、このままながれていけばいいのに
...
コンセント代わりに鼻を使ってもいいけどタコ足配線はダメ 沈んでる気持ち隠して星空を綺麗とか言う興味ないのに 紫陽花を打つ雨を見て指を折り三十一文字を行ったり来たり 亀は心配だった
兎が寝ていなかったら
どうしよう。

雨が、降ってきたから。

草を噛みながら進んだ。
これは、もうダメだな・・。

悲しみに濡れるくらいなら、
甲羅にこもってしま ...
ねぼけまなこで
冷え冷えの水羊羹を食べる
思いがけない甘さに
舌が痺れて覚醒
幸せ。

夏の夜
絵本を読んでくれた母の
白い首元を
流れる汗の玉が
とても綺麗だったのを
なぜだか ...
  わたしは座る
  青空がゆれている
  かなしいという言葉がなぜか
  小さな虫みたいに空気をうめていく


  なつかしい歌を思いだして
  気持ちだけが静かになっていく
...
ひかりのなかで
影が 退屈している
あきらめたように
ねそべって

抱きしめてやる
手を伸ばすと
とたんに
わたしに溶けてしまう

ひかりに溶けないわたし自身が
こんどは退屈 ...
私は代々木公園の特設ライブ会場にいた
しかし 友達に呼ばれた 私は
すでに興味を無くしていた 似ているものに
何も興味を覚えなくなっていた


だけど 似ていないものとは
一体なんだ ...
空の表面をアメンボウが滑る

水に沈んだ入道雲
に抱かれて
ぼくの顔がこちらを見ている

顔の中を
ハヤの群れが通り過ぎる

ああ
少女のような河童が
ぼくの顔に顔を寄せ
...
スカートの中は
異次元空間だ

今日、あの娘の中で
どんなものと
遭遇出来るかは
誰にも分からない

だからこそ
思いがけない
新しい出逢いを求めて

エヴリデイ
冒険の旅に ...
引き篭もりは
家に篭ってはいるが
命は引いちゃいない
授業のあいだ
体がふわふわして
気がつくと
ボールペンを消しゴムに突き刺して
押さえつけて
かろうじて
ここにしがみついていた

ミサキちゃんには
気づかれたかもしれないな
でもま ...
泣き叫びたいような気持ちのとき
表面は平然としていても、胸が痛いとき
想像してみる

道ですれ違うあの人が、車内で並んだあの人も
隣の机のこの人が、レジの向こうのこの人も

もしかしたら ...

と言ったら


ビーチパラソルは無く
海の家も無く
砂だけがある浜を
海水パンツ一丁で
海水に突入していく

はずはなかった
私の出身地は山間で
山から切りだされた木を
...
  青毛の馬が 風にまかせ
  わたしたちを連れてきた
  潰れかけの酒場はまだ 開くには早い
  空き瓶が入っていない 汚れたビールケース
  うるんだ眼がわたしたちを睨む
  わ ...
熟女に
極小ビキニを着させて
海岸線を歩かせる

ビキニからはみ出した
乳輪とアンダーヘア
を気にして
躊躇する熟女に

「言うことを聞かないと
御主人の会社での立場が
危うくな ...
私は誰もが知っていることを知らない。
私は誰もが知らないことを知っている。
誰にもみえるものが
私には見えない。
誰にもみえないものが
私には見える。
あなたは今、
笑 ...
人を愛することなんて
五歳児にでもできること
あなたは欠陥品だね
まるで壊れた玩具が壊す玩具だね


人を愛することなんて
大切じゃないましてや結び目
の付いたコンドームに
名前を付 ...
「ばかやろう」私にゆける海文月 月の昇らぬ砂浜に
唐紅の空眺め
忘れた歌を想い出す

衣を染めた白鳥は
空ろな波に身をまかせ
帰る棲家を知らぬよう

ほつれた髪は風に散り
軋む素足は地に呑まれ
潮にこうべを晒 ...
時間を均等に振り分けるメトロノームのように
誰彼ともなく均等に
ジブン(アイ?)を振り分けるあの人は
誰の指針にもなり得なかった

デジタルなメトロノームの電池は切れたので交換しますね
色吸いはたとえば
女のこたちのまつ毛のなかに住んでいる
彼女たちがねむたげにまばたきをするときには
世界の端の七色を
色吸いたちがひそやかになめているのだ
だってもう夜は綻びはじめて
あかるい掌をみせている
足のはやい子はそこへたどり着いて笑っているが
わたしの足はなぜこんなに重たいのだ
ひらひらとあかるい意味の内側、
さるすべりの花みたい ...
夢を
見ていたわけではないが
清潔に密閉された
乗り物に吸い込まれ
みんな姿を消した
とにかく歩いていれば
少しずつ小さくなり
やがて点に
なれるのか
見るたびに痩せる空洞の中
僅 ...
かつての俺の顔を
いくつもいくつも飾る部屋
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
世界葉leaf自由詩215/7/13 7:51
アボ太郎もり散文(批評...1*15/7/13 6:45
あたしの唄もっぷ自由詩415/7/13 6:43
夜中の残響たけし自由詩315/7/13 4:44
スコール自由詩8*15/7/13 0:33
コンセント代わりに鼻を使ってもいいけどタコ足配線はダメ北大路京介短歌415/7/12 23:33
沈んでる気持ち隠して星空を綺麗とか言う興味ないのに短歌515/7/12 23:32
紫陽花を打つ雨を見て指を折り三十一文字を行ったり来たり短歌415/7/12 23:32
一説もり自由詩0*15/7/12 22:46
うだるららばい自由詩215/7/12 22:42
青空草野春心自由詩615/7/12 22:28
退屈はるな自由詩315/7/12 22:19
ある土曜日番田 自由詩215/7/12 22:16
夏の思い出イナエ自由詩7*15/7/12 22:06
ノーマーシー花形新次自由詩115/7/12 21:11
独り言15リィ自由詩1*15/7/12 14:39
下の名前アンテ自由詩215/7/12 13:33
若桜自由詩115/7/12 12:19
夏、と言ったら、海村乃枯草自由詩15*15/7/12 11:21
青毛の馬草野春心自由詩215/7/12 9:44
逗子海岸、熟女、ビキニ花形新次自由詩0+15/7/12 8:46
あおい満月自由詩8+*15/7/12 4:38
人を愛することなんて竹森自由詩015/7/12 4:20
Ψもっぷ俳句315/7/12 2:36
浜辺レタス自由詩5*15/7/12 1:35
博愛の人はて自由詩015/7/12 1:11
色吸いはるな自由詩715/7/12 0:48
憧れ自由詩415/7/12 0:45
逡巡noman自由詩215/7/11 23:53
思い出の品は全部ニセモノ奥畑 梨奈枝自由詩1*15/7/11 22:08

Home 戻る 最新へ 次へ
1922 1923 1924 1925 1926 1927 1928 1929 1930 1931 1932 1933 1934 1935 1936 1937 1938 1939 1940 1941 1942 1943 1944 1945 1946 1947 1948 1949 1950 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962 
加筆訂正:
わたしが詩の中で掻き抱くあなたは/ただのみきや[15/7/12 10:38]
誤字修正しました。最後から三行目「あなた」を「その」に「化し」から「化して」に変更しました。
5.23sec.