彼女たちは足が床につかないほど短い長さで
私はぼんやりと一人一人に名前を付ける
今日も赤羽駅で乗り合わせる女の子
何を考えているのだろうと
とてもはずかしい過去が
前触れもなく頭のなかに広がって
それはたいてい
取るに足りないできごとで
でも忘れられない理由を
ほんとは知っている
とても大事な思い出に
溺れないためだ
...
歌を歌って暴発して
そのまま無茶苦茶になりたい
どうなってもいいじゃねえかもう
何もないんだ 何処を探しても
だからせめて君たちと
歌を歌って爆発して
そのまま無茶苦茶になりたいの
...
あきらかにカンペ読んでる女王様やけに激しい風が吹いてる
目の前でジャック・バウアー怒ってるやけに激しい風が吹いてる
プロポーズ聞き返されて「なんでもない」やけに激しい風が吹いてる
傘をさす手を奪われるほど
僕は何かを持ちすぎてはいない
縦書きの雨
カーテンの雨
通話中を知らせる音の雨
改行の雨
鉄柵の雨
液晶に、雨
こんなにも雨にまみれた世界 ...
入院しようが今日もいい日だ
雨の日と木曜日
檻のなかだろうが今日もいい日だ
人差し指と親指をそっとあわせる
親指をうえにむける
意識できるかぎりの力をぬく
それ ...
子どもたちの声が
翅のように過ぎる
曲がり角に撒かれた砂の上を
輪を持つものはゆうるり回る
誰もいない径は
声と鈴に浸され
青空は常にくすんでいる
曇のはざま
...
ホタルまた飛ぶ至る所にまた飛び
再び飛び重ねて飛び取り残されてる朝の陽
寒く苦い文字カスガイにして助けを乞う
明日ここに来い今日はもう去れ
水と土と目と地図のパウンドケーキ
激怒しろ ...
裏返しにされた
さいの目は
ぽっと頬そめて
恥じらってみせる
したたかさを
持っている
充分すぎるほど
濡れている
うちがわが見抜けない、
大怪我をする虫たち
太陽に抱かれ ...
夏の草いきれ
陽に揺らぐ情景
若妻のわき汗
そしてレモン
誰か落とし物を知りませんか?
私が失ったことに気付かなかった
今も何を落としたか思い出せない
あの落とし物を
大事な大 ...
赤いマジックで
なまえを書く
書いても書いても
なまえは「名前」にならない
それどころか
書くほどにぶれて
水面をおよぐ魚の尾になって
ぴしゃり
血をはねる
はねら ...
八
七
六
くじらくじら
たたら踏む
五
四
三
足もないのに
ヒレで
よろりと
二
一
乱れ落つ
零
底で骨
朽ち果て成るなり
九つ
十と忘れ物
酔鯨
骨にな ...
乳毛が伸びている
女性に会いたい
まだ会ったことないから
すね毛を剃り忘れた
女性には
たまに会う
電車の正面に座ったとき
ストッキングを通して
透けて見えるから
すね毛なん ...
河原に掛かった赤い橋の上から
親子がパンを投げる
それに無数の鯉が群がる
複数の紺色の鯉
そこに黄色や赤、
そして、白地に赤の斑点
特別な物には目が惹かれるもの
パンは数少ない鯉の近くに ...
小鳥がついばんだ林檎だけ
落ちずに残ったとき
決してこの世は綺麗なものだけで
満たされてはいない
線路の左側を歩いていくと
虹に辿り着くと幼い頃叔父が言った
母について記すとき ...
そとは雨わたしと部屋の五月への旅を見送る欄干の音
ゆく春の後ろ姿を見送って除草告知の紙が揺れてる
縁日のひよこのピンクの無力さに寄り添えそうな耳鳴りの日日
空をゆく鳥が止まっているのじゃないかって
思う時
あるよね
そんな言葉で恋が始まることもある
わたしたちが本当に見ていたのは
鳥でも
雲でも
小刀のような銀の波濤でも
ウインドサー ...
梅雨雲のような光が降っていた
無菌室で少年が手を振っていた
映画監督が映画で役を演じていた
刑事がこどもに名前を聞いていた
PLUTOのゲジヒトは船越英一郎だ
神が行 ...
朝 私は池袋駅で
素敵な娘にヒザをぶつけられた
いつも 確かな 余韻を残して
いつも 彼女たちは電車のドアから消えていく
生まれてくることを
たくさんの罪行を
積み重ねていくことを
風の広がりそのものである
行政官にゆるされたときから
私も同じ分だけ他人の罪行を
ゆるすよう定められていた
私は未 ...
ケータイ LINE 写メ 既読無視
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プロ野球速報 平日の新聞
友達 親戚付 ...
許しは請わない
愛してないわけではなかった
だけど
許しを請うても許されない
愛がいつも
お前たちを包んだわけではなかった
届かない荷があって
時の河を越えていく
お前たち ...
汗が凍ったとしたら
その人は
異常な暑がりと言えるのではないか?
(解説)
汗が凍るぐらいの極寒で
汗をかくのだから
めっちゃ暑がりだと考えられるのでは?
と言うことです
私が ...
夜が全ての輝きを
取り払ってしまったあと
残されていたのは
いくらかの金と、脂肪と
ありあまる欲望だけだった
この街の空はいつも背が高い
雲ひとつない嫌味なほど健やかな青
僕は、 ...
戦争の話
いつも嫌い
戦争のテレビ
いつも腹が立つ
嫌いだから
戦争の事はいっぱいきいたし
調べるほど
本当大嫌い
戦争なんて誰でもできるけど
戦後に生き ...
路迷い闇路のしとね花埋み
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
赤羽で
番田
自由詩
0
15/6/19 9:36
記念日
アンテ
自由詩
4*
15/6/19 1:58
森の奥にロープを持っていって!
まきしむ
自由詩
1
15/6/18 23:37
あきらかにカンペ読んでる女王様やけに激しい風が吹いてる
北大路京介
短歌
0
15/6/18 23:20
目の前でジャック・バウアー怒ってるやけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
2
15/6/18 23:20
プロポーズ聞き返されて「なんでもない」やけに激しい風が吹いて ...
〃
短歌
0*
15/6/18 23:20
液晶に、雨
Rin K
自由詩
18*
15/6/18 22:59
雨の日と木曜日
吉岡ペペロ
自由詩
6
15/6/18 22:59
粒と光
木立 悟
自由詩
3
15/6/18 22:35
カプスル
竜門勇気
自由詩
1
15/6/18 22:31
マンゴー
草野大悟2
自由詩
2
15/6/18 22:23
落とし物
花形新次
自由詩
1
15/6/18 22:08
あじのめだま
あおい満月
自由詩
9
15/6/18 21:14
数えみだり
秋也
自由詩
0
15/6/18 20:39
乳毛
花形新次
自由詩
2
15/6/18 19:19
ある鯉の幸福
opus
自由詩
2+
15/6/18 19:14
線路の左側
かんな
自由詩
16*
15/6/18 18:29
五月への旅 *
もっぷ
短歌
4
15/6/18 17:00
春の後ろ姿 *
〃
短歌
1
15/6/18 16:57
縁日のひよこ *
〃
短歌
2
15/6/18 16:55
由比ガ浜叙景
そらの珊瑚
自由詩
18
15/6/18 15:38
無菌室
吉岡ペペロ
自由詩
4
15/6/18 14:54
モーニング
番田
自由詩
1
15/6/18 9:59
ゆるし
葉leaf
自由詩
3
15/6/18 6:59
やかま
もり
自由詩
0
15/6/18 4:57
子供
ガト
自由詩
4*
15/6/18 3:35
寒波を望む
花形新次
自由詩
1
15/6/18 1:58
涙くらい流すべきなのだ
栗山透
自由詩
1
15/6/18 0:23
せんそうはんたい
南川きま
自由詩
2*
15/6/18 0:06
月下
レタス
俳句
0
15/6/17 23:16
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
加筆訂正:
由比ガ浜叙景
/
そらの珊瑚
[15/6/18 20:35]
タイトル変更、加筆しました。
4.72sec.