私の目はすいこむ
言葉を 世界を
そのまま胸にすいこむ
想いを 世界を
正しいとかそうでないとか
判断するのをやめたい
とりあえず動きたい
なにもしないでいるのをやめたい
...
風と波とが ゆらめきながら
私を冒す
もどかしさが 私の中で爆発しそうに煮え滾る
結晶化し始めた世界で
私はおぼつかない存在になる
そこに立って 信号が青になるのを待っていた
今では私 ...
夕暮れの秋に立って
冬の陽だまりを眺めている
そこの冬は
春に向かってとても急いでいる
私は檸檬を齧りながら
言葉にしたくない願いを持て余している
渋谷文化村ミュージアムをくだって
H&Mを左に見ながら
道玄坂下へ至るあたり
雑多な国籍の若者や
清掃するおじさんや僕のような納品車
いつものスリムな店長は
つけまばっちりのかわい ...
雪に残る足跡を
光が曇で真似ている
直ぐに降る音
水たまりには
緩くひらく虹
つもるものもなくつもり
何も無さを隠している
手のひらのかたちを
隠している
...
会う度に己れを捻る桜かな
葉の下の葉から陽を見る冬双子
斜めには斜めの息吹はたく初夏
冠に冠かさね見える冬
雨が降る自堕落な ...
夜の電車に集う顔の下の人生
流れていったのだろう
全て水のように
喜怒哀楽も修羅場も栄光も
きらきら光る水の輝きでしかない
君たちは気付いていない
君たちは自分が思っているより ...
夕日が沈むその前に
染まる色彩見ておこう
一番星のその前に
今日の名残を惜しんでおこう
月がひっそり顔を出す
兎の影絵を探してみよう
無為に過ぎてく一日に
何もできない一日に
眠りにお ...
窓の傷がその数の分だけ
月日を遡らせる
傷の向こうの青空は
ヒトの体温に近い温度を
眼球に投影させようとする
手に触れる距離に 砂が
あるといい
砂の付着した手で
窓の傷をなぞる
...
たてものにわたしは入らなかった
木の陰に立って 見ていないふりをする
たてもののなかで起こっていること
をわたしは知らない
なので見あげる
朝すきとおっていた ...
森の道を歩いていると
くるくると
糸を垂らした葉っぱが
目の前で少し風に揺られて
くるくると
じっと見つめていると
おもてうら少し色が違うから
綺麗にはためく
ぱたぱたと
わたしもお ...
私は貴方の事をよく知ってる
でも貴方は私のこと何も知らないの
だから少しのきっかけで貴方に話しかけられて光栄なの
でもね私に向けられた視線は貴方の少しの興味ではなく
睨みつけてきた女の子と目が ...
朝コンビニで女性銀行員の脚を見つつ、サンドイッチを温めてくださいと言うと、固まるバイトのお姉さんの瞼の裏にヤクルトレディが来る職場で働きたかったのにという来世邂逅の念がよぎり、振り返ると先ほどの脚は支 ...
肌が透けるようなTシャツを着たきみが
キッチンで小さな竜のぜいごを削ぐ
なんの予感もない薄暮の中
麦茶が冷えている
夕はんの後の散歩はいつも同じコースで
途中、24時間やっているあの店の ...
腹にダイナマイト巻いて寝ている
檻の中で寝ている
血に汚れて寝ている
駄菓子屋で万札出して食べ放題やけに激しい風が吹いてる
眠れない夜なのに満点の月やけに激しい風が吹いてる
勝ったって負けたって脱ぐ野球拳やけに激しい風が吹いてる
夏の香りを雲の影に隠して
やさしい雨が夜を濡らす
切れ間からのぞく陽にきらめく
水たまりごしに見える
あなたが好きだった夏
思い出は遠ざかって行くけど
髪を揺らす青 ...
きのうのよる
上手いことたたまれて
押入れの奥へしまわれたのが
本心です
だれの
とは
言うまい
それで
足首には
いまどんな紐が巻かれてるんだい?
洋館のカーテンは
お ...
突きあたりを曲がってすぐ
煙草を買いに夜、走った
スカートの裾を翻して
街灯の容赦ない光りが
アスファルトを粉々に砕いていく
散らばった
思ったより寒かった
何も感じなかった ...
咲き誇るということばにふさわしく、早すぎる夏日を仰いで薔薇が咲いている。
あちらにもこちらにもまっ赤だとかまっ白の花びらをひらいて、でもわたしの好きなのは白から甘いオレンジ色へ溶けていくような色 ...
目的地はない
ただ衝動だけ
カッ飛んでいったGTーR
追うボクのコルベット
真夏の入道雲
気持ちいいもの
心揺さぶるもの
ただそれだけ
冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる
小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ...
五反田にティーンスピリットくんがいました。
ティーンスピリットくんの回りは
いつも閑散としていてひとっこひとりいませんでした。
「何故僕の側には誰もいないの?」
ティーンスピリットくんはMrs ...
耳元で囁く声が
鬱陶しい
俺のことを
人殺しだと言いふらしてやる
と言うのだ
俺には心当たりはないし
止めてもらえませんか
とお願いしても
人殺しのくせに
猫かぶりやがって
言いふ ...
南猫町駅前シャッター通りの裏道の角の隅にこじんまりと建つその名も高き「かねこでんき店」。
店主の金子タマ丸氏は電気起こしの達人猫でその燃料は「快感」。
タマ丸発電システムは消費者がタマ丸店主の ...
小さな小さな金魚鉢に入れられ
酸素を与えられて
エサはまだかと待ち
ガラスを叩かれては怯える
わたしから見えるモノクロの世界は
恐怖以外のなにものでもない
それでもわたしは
ひら ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
窓としての目
朧月
自由詩
1
15/5/28 21:38
逃げ水
伊藤 大樹
自由詩
2
15/5/28 20:22
冬の陽だまりを
もっぷ
自由詩
5
15/5/28 13:07
文化村通り
梅昆布茶
自由詩
13
15/5/28 12:20
午後つくる指
木立 悟
自由詩
3
15/5/28 10:56
重奏
〃
俳句
1
15/5/28 10:53
夜想
葉leaf
自由詩
0
15/5/28 7:04
その前に
花咲風太郎
自由詩
4
15/5/28 6:52
地面に手を埋めるのは止めることにした
noman
自由詩
2
15/5/28 2:02
柳の木の陰で
かかり
自由詩
0
15/5/28 1:12
葉っぱが回る
灰泥軽茶
自由詩
4
15/5/27 23:48
貴方は人気者
斎藤 九
自由詩
1
15/5/27 23:31
朝の妄想
じぇいぞろ
自由詩
0
15/5/27 23:14
RPG
平井容子
自由詩
7
15/5/27 23:12
腹にダイナマイト巻いて寝ている
北大路京介
自由詩
4*
15/5/27 23:04
檻の中で寝ている
〃
自由詩
0
15/5/27 23:04
血に汚れて寝ている
〃
自由詩
0
15/5/27 23:04
駄菓子屋で万札出して食べ放題やけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
2
15/5/27 23:02
眠れない夜なのに満点の月やけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
1
15/5/27 23:01
勝ったって負けたって脱ぐ野球拳やけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
1
15/5/27 23:01
命日−また新しい夏がめぐってくる
藤原絵理子
自由詩
3
15/5/27 22:38
いまどんな紐が巻かれてるんだい
はるな
自由詩
4
15/5/27 21:34
hello,goodbye
崎山郁
自由詩
1
15/5/27 21:31
ばらのこと2
はるな
散文(批評...
1
15/5/27 21:15
tramps like us
じぇいぞろ
自由詩
2
15/5/27 20:47
日陰がいい季節になった
ただのみきや
自由詩
16*
15/5/27 20:41
童話「友だち」
花形新次
散文(批評...
0
15/5/27 18:38
鳩の声
〃
自由詩
0
15/5/27 18:15
NEKOTALGIA・Ⅶ <かねこでんき店>
南無一
自由詩
1
15/5/27 17:38
金魚とわたし
じまさん
自由詩
4
15/5/27 16:15
1935
1936
1937
1938
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
加筆訂正:
日陰がいい季節になった
/
ただのみきや
[15/5/27 22:25]
誤字修正しました
9.5sec.