季節の入り口で渋滞している命の火が見えぬ句
咲かぬ花ばかり酒まいてやる
この春さいごの日曜日
鎮守の森の桜花
こぼれるほどに満開で
甘いピンクの春風に
はらりはらりと髪に舞う。
花の便りにさそわれて
野越え山越え谷越えて
老人だけの里山で
300年も生 ...
お彼岸の街を彩る真しろきのこぶしを濡らし春雨の降る
輝くものと輝かないものが出会って
互いに氷として融け合った一年だった
ほんとうのことはすべて
偉大な虚構から滑り落ちた一年だった
どこまで伸びていくか分からない
指先を丁 ...
書き込むこと
・泣きたいとき
・泣きたい理由
・泣く意味
・ただ泣きたい
etcなどなど
とかとになく泣く事に関するスレです。泣くことに関係する事なら何でもOKです。泣き虫でも良いじゃない ...
あなたに抱きついて
匂いを嗅ぎました。
いい匂いだと判ったので
一人占めしたくなりました。
声も/その手も/優しく奏でる詩も
横に居て一人占めしたいと
ますます強く ...
名前を呼んで。
私だけの持ち物を。
眼鏡の奥の瞳を見ながら
名前を呼んで。
父と母と家族がくれた
この世で唯一の宝物。
(お願い。お願い。)
名前を呼んで。
...
切っ先を突き立てると
むき出しの乳房をつたう赤いしずくが
干からびたへその緒を濡らす。
一人欠けた視界の中は
景色と表情と人の形が見えなくなった。
遺体になれない私は
...
身体の奥のずっと奥の事を
言葉で表したいけど
言葉の中に見つからないから
絵を描くよ
本当に言いたい事が
言葉の中に全然みつからないから
その色を塗るよ
絵も上手じゃないし
...
もう二度と心から笑える日は来ないと思います
見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ...
硬質なおんなと軟弱なおとこ
大切なものと捨てなければ進めない足枷
サボテンのようにわずかな水分で生きて行く
だれもじぶんを交換できないので
大好きなシャツの袖に腕を通す
生きる意欲は ...
のび太は45度の傾斜で回転している
しずかはパラソルのかげにそっとかくれた
スネ夫のせなかを割って羽の生えつつあるとき
ジャイアンは足枷の鎖を見つめている
未来のともだちのいない空き地は
...
復興に活気をもとめるのはただの幻だったようだ
井上靖の闘牛を思い出していた
ここにもあの興行主のような塊はいるのだろうか
いろ
いてくれ
いなければならない
き ...
4階部分まで破壊された5階建ての団地が放置されている
コンクリートの仕切りは家々の跡だ
道の駅は廃墟でよこに松の倒木がいくつも転がっている
それでも残骸はもうほとんどなかった
...
この道を歩いて行く事 恐れないで
知ることを恐れないで
伝えることを恐れないで
聞くことを恐れないで
立ち止まることを恐れないで
一人になることを恐れないで
自分の ...
行き掛かり上
今がある
明確な意思なんか
ない
流されるまま
流されて
未だに流されている
何処かに流れ着く
気配もない
流れ着きたくもない
周りの人間は
み ...
ことばのすみかに
ぼく といった
こうして 坂の上で出くわした
風景のように ぼくはいった
古ぼけた7階建てのマンション
のエレベータ
屋上にはあがれないから
階段で ...
男性のなりたい職業第一位(博報堂調べ)
らしいけれど
実際は結構大変でね
できる限り多くの
アンネ中の女性器を
見ることが
デザイナーとして
成功する条件なんだけど
やっぱり見ていると ...
使い捨ての物は最初だけ大切にされてたけど
使い終わった後は物ではなく
ゴミとなり捨てられる
それは人も同じ
時代が変わりゴミとされた物は形を変え
新しい物になった
だけど人はゴミになったら ...
私は十年ほど前に
リサイクルショップのビラ配りをしていた
すぐやめてしまったけれど
一軒のポストで
お爺さんに呼びとめられて
昔学生時代に何十万もしたというイタリア製の
壊れたアコーディオ ...
送別会と反省会と忘年会
自分の名前を忘れてしまったと桜がつぶやく夜
街灯のしたを風が低く吹き抜けていく
落とし物のように。
花を忘れてしまったとつぶやいている女が
そこにた ...
上水道網が日本全国を網羅した昭和50年
それからわたし達は幼稚児のように庭で
じゃあじゃあと水を浴び、
じゃあじゃあと水をかけあい
じゃあじゃあと水を飲み
はしゃいでいる。は ...
少女は言った「明日で終わる。
世界は燃えて落ちるの。だから、
私は行くわ。さよなら。」だって
それって流行りのウワサ話?
あんまり真顔で言うもんだから
笑って流せなかったけど
すれ違う ...
私の脳みそは
思い出をすぐ灰にしてしまう
灰色の味のないフォトスクリーンは
過去を形にするけど
そこには色彩も
感情も
何もないものになっている
眺めるにふさわしい鑑賞物へ
美 ...
せっかくの日曜なのに
私には描ける絵がない
私には筆がなく
私にはカンバスがない
私の街には森がなく
湖がなく
私の家のキッチンには
新鮮なオレンジも
燃えそうなリンゴも
清楚な百合 ...
柱の中のあなたが
振動する
生まれ変わらないように
焚かれ続ける炎
こんな水晶で固めて
留めておかなければならぬほど
恐れられた
私の妹
薄闇に線を引けば開き
素足で踏む ...
飼い猫の毛が逆立ち
逆さに降る雨粒が月を濡らす
冬に失った体温を戻そうと
白く四角い出窓から
春の粒子が舞い込んでくる
対岸の兄弟は庭先で麻を育み
買ったばかりの銃を磨く
幼い頃 ...
種をまくという行為は楽しい
反面
どこにもいない誰かに
試されているようで
神聖な気持ちになる
この手にある幾粒かは
芽を出さないだろう おそらくは
皆が
花を咲かせるわけではなく ...
尖った頭を空に突き刺し
高く背伸びする痩せたキリン
細い足
長い首
彼の後ろでゴミ焼却炉の巨大な煙突が
絶え間なく白煙を吹き上げる
キリンの足元に聳え立つのは
四頭の青いラクダ
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
季節の入り口で渋滞している命の火が見えぬ句
北大路京介
自由詩
0
15/3/20 10:07
咲かぬ花ばかり酒まいてやる
〃
自由詩
4
15/3/20 10:07
去年の桜
星野つばき
自由詩
4
15/3/20 9:53
こぶしの花
〃
短歌
1
15/3/20 9:02
一年
葉leaf
自由詩
6
15/3/20 5:12
泣き虫の集合場所
会議室
15/3/20 5:00
好きな人。
梓ゆい
自由詩
4
15/3/20 4:50
名前を呼んで。
〃
自由詩
2
15/3/20 4:32
むき出し。
〃
自由詩
1
15/3/20 4:23
約束
南川きま
自由詩
1*
15/3/20 4:08
まだ心から笑えないあなたへ
夏美かをる
自由詩
31*
15/3/20 3:58
サボテン
梅昆布茶
自由詩
10
15/3/20 3:31
感傷的なスペース
岩下こずえ
自由詩
0
15/3/20 1:20
復興
吉岡ペペロ
自由詩
3
15/3/20 0:46
人間>社会
〃
自由詩
6
15/3/20 0:34
恐れないで
佐白光
自由詩
1*
15/3/20 0:00
詰め将棋
花形新次
自由詩
1
15/3/19 23:22
風
佐藤伊織
自由詩
3*
15/3/19 22:51
おりものシートデザイナー
花形新次
自由詩
0
15/3/19 22:45
使い捨て人間
リィ
自由詩
4*
15/3/19 22:33
アコーディオンの旅
灰泥軽茶
自由詩
7
15/3/19 22:24
詩 二篇
月形半分子
自由詩
6
15/3/19 21:52
創作の光
〃
自由詩
1
15/3/19 21:36
サテライト・ガール
捨我
自由詩
2
15/3/19 20:13
その情景の切り取り線
這 いずる
自由詩
2
15/3/19 19:47
日曜画家
やまうちあつ...
自由詩
5*
15/3/19 18:04
水と血
mizuno...
自由詩
3
15/3/19 16:07
fall
〃
自由詩
3
15/3/19 15:07
春の土
そらの珊瑚
自由詩
14*
15/3/19 14:55
赤いキリン
Lucy
自由詩
16*
15/3/19 14:31
1916
1917
1918
1919
1920
1921
1922
1923
1924
1925
1926
1927
1928
1929
1930
1931
1932
1933
1934
1935
1936
1937
1938
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
加筆訂正:
詩 二篇
/
月形半分子
[15/3/19 21:58]
誤字を訂正しました
4.67sec.