春の日差しに誘われて
暗い地中から顔を出す
暖かいな、気持ちいいな
少し遠くへ行こうかな
花よ、君は美しい
鳥よ、僕を食べないで
風よ、君は自由だね
月よ、陽よ、照らしておくれ
...
八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?
八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
...
どうしても君は
僕のことを
理解する気は
ないんだね
発言するたびに
僕の言葉は
君の言葉で
塗り潰されるんだ
君の言ってることは
正論かもしれない
だけど僕だって
嘘は ...
ふとした瞬間に既視感
溺れるような甘い苦しみ
前にも同じ思いをどこかで
どうしようもなくあたたかく
溢れてくる光の粒と
かなしいという言葉そのままに
揺れる水面と滴る雫
あなたの ...
「朝の祈りを夜まで持ち越すわけにはいかない」ときみは美しいキャンドルを叩き壊してご満悦、でもおれはそんなきみの姿にこっそり吐気をもよおしている…インディペンデントのスピリットを取り違えているき ...
視線と視線
合う
ずれる
舌なめずり
風に揺れた前髪が
目に入る
頭の右後ろ側で
ギュルギュルと
渦を作る
ギュルギュルと回って
周囲の空気
砂埃
土
草
木
コンク ...
こわい話を聞く
お姉ちゃんの手を握る
水浸しの夜のような話に
手のなかのお姉ちゃんが
喉を鳴らす。
姉がいなくなった日
そんな話があった
僕は何事かを書きたくなる
良い物語は一 ...
あの後、わたしたちは
ふたりで 雨の骨をひろった
萎れたすみれの花に似せて
造られたかのような
蒼い 夕暮れ
白い午後の中で
心臓は
碧い虚脱の器である
ふいに
その中から
チューリップがのびて
あまりにも真赤な花を咲かす
雨上がり
子どもたちが庭に出る
水溜まりから
ヒカリガソラへ
地面を踏む
薄くて固い地面の底に
ヒカリノトイキ
広がる濡れた
白鷺が半弓のように佇み
カズエちゃん
...
すべてに
意味を求めようとした
危なげな季節は遠い、遠い、遠い夢のよう
期限つきの時間
今日も、昨日も、明日も
わかっているようで
本当は全然わかっていなかった
認めた ...
まだ色を濃くするまえの緑たち
光を透かせて反射して
なあ気持ちいい散歩したいなあ
世の生きやすさを追憶する
追憶はきっとある未来
追憶はあったかも知れない過去
...
ご乗車ありがとうございます
この列車は、終点自殺峡温泉まで
各駅に停車します
この列車からは様々な絶望が展望できます
欲望が大きいほど大きな絶望です
変形がひどいほどいびつな絶望です
次は ...
狂い凧すぐに寝る
八宝菜の具を数えている
へんな語呂合わせでケータイ番号を教えてきた
妄想の彼女がパリへ留学しまた新しい春が来ました
阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました
地下鉄の車庫は地上にあるねんとファーストキスを奪ったあとで
首相官邸に着陸したダヨ〜ンには
使用済みおりものシートが
2枚張り付けられていた
恐らく1千万近く貢いだのに
生理中を口実に一回も
やらせてくれない
キャバクラ嬢に対して
恨みを持つ者の ...
ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す
人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める
わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
...
初潮、大変です!
な、なんだね、大きい声を出して
また老人縛り首事件です、初潮!
ま、またか?今度はどこだ?
今回は板橋です、初潮!
板橋か、いたばしいな・・・
冗談を言っている場合じゃあ ...
君の残り香 追いかけて
さまよう鼻に とまどいを覚え
君の足音 追いかけて
さまよう耳に ねぎらいを与え
君の視線 追いかけて
さまよう瞳に 嫉妬をなぞらえ
君の言 ...
2本で52,000円のペアリング
18金のホワイトゴールド
内側には誕生石と
遠い昔の日付の刻印
後生大事に鞄の中にしまっていた
存在さえも忘れていた
妻が言う
大事な思い出なん ...
右の頬が激しく打たれた
しかし左の頬は無事だった
額がスズメバチに刺された
でも後頭部は無傷のまま
左目に火の矢が突き刺さると
右目はとっさに視線を逸らす
耳は恐々 欹てるだけ ...
あなたが時々見せる
真剣な眼差し
私をドキドキさせる
告白してくれた時を思い出す
真剣な眼差しが嬉しかった
いつも笑顔を絶やさない
あなたは全身で優しさを表現する
爽やかな風 ...
表通りに街灯は点る。
閉め切られたシャッターの並びの中に誰かの忘れた人形が笑う。
心の休息は遥か彼方に横たわっている。
詩を歌えなくなった者は思い出の中に消えてゆく。
垂れた ...
艶やかな紫から
薄汚れた灰への
掠れゆく移ろいを
繊細に表現した
大判のストール
三年半の間
眺めて味わい
巻いて恍惚とし
大いに可愛がった
それも先週まで
命無きはず ...
君と私の間の
見えないけれど深い溝
飛び越えてくるも橋を渡るも君次第
なんて言ったら君はまた怒るかな
見捨てているわけじゃない
私はいつでも橋をかけて
これでは渡りにくいのかしらと
...
?作品力=5点 ?余韻力=3点 ?再鑑賞魅力=2点(?には鑑賞後に歓談を誘発する力があるか、?には保存価値があるかも考慮)
総合的な印象として0.5ポイント加えるか否かを基準として+、−を付加。 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蚓
たいら
自由詩
1
15/4/26 8:28
八重よ、八重
夏美かをる
自由詩
23+*
15/4/26 8:05
言葉の行方
緑かな
自由詩
1*
15/4/26 4:56
まなざし
中村葵
自由詩
2
15/4/26 0:19
アー・ユー・パッショネイト?
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
15/4/25 22:51
渦
opus
自由詩
0
15/4/25 22:07
_
ズー
自由詩
5*
15/4/25 21:54
雨の骨
草野春心
自由詩
3
15/4/25 20:14
春の寸劇
塔野夏子
自由詩
5*
15/4/25 19:55
雨上がり
オイタル
自由詩
4*
15/4/25 18:45
透明にすんだ東京
komase...
自由詩
2*
15/4/25 14:09
緑たち
吉岡ペペロ
自由詩
1
15/4/25 14:01
絶望列車
イオン
自由詩
2*
15/4/25 12:42
狂い凧すぐに寝る
北大路京介
自由詩
1
15/4/25 11:23
八宝菜の具を数えている
〃
自由詩
5
15/4/25 11:23
へんな語呂合わせでケータイ番号を教えてきた
〃
自由詩
3
15/4/25 11:22
妄想の彼女がパリへ留学しまた新しい春が来ました
〃
短歌
0
15/4/25 11:21
阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました
〃
短歌
2
15/4/25 11:21
地下鉄の車庫は地上にあるねんとファーストキスを奪ったあとで
〃
短歌
0
15/4/25 11:21
「自称詩」ダヨ〜ン
花形新次
自由詩
0
15/4/25 10:39
ビルが朝陽に囓られるとき
イナエ
自由詩
17*
15/4/25 10:16
「自称詩」初潮
花形新次
自由詩
0
15/4/25 9:07
さまよう恋心
佐白光
自由詩
3*
15/4/25 8:08
不等価交換
たいら
自由詩
0
15/4/25 8:02
ガガーリン
ただのみきや
自由詩
11*
15/4/25 6:17
眼差し
夏川ゆう
自由詩
1+
15/4/25 5:56
深い夜に
ヒヤシンス
自由詩
5*
15/4/25 4:35
消えたストール
ボロレシート
自由詩
0
15/4/25 2:09
橋をかける Dear.O
森川美咲
自由詩
2+*
15/4/24 23:50
2015鑑賞映画採点及びひとことふたこと⑧〈4/5〜4/22 ...
平瀬たかのり
散文(批評...
0*
15/4/24 23:22
1905
1906
1907
1908
1909
1910
1911
1912
1913
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1915
1916
1917
1918
1919
1920
1921
1922
1923
1924
1925
1926
1927
1928
1929
1930
1931
1932
1933
1934
1935
1936
1937
1938
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
5sec.