五感に塩漬けされた記憶の味が
酸っぱくなってゆくようだ
母は既に亡くなり
カビの生えた世間知らずの正義と理想を
空は紐で繋いで晒し者にする
生温い風に扇がれて
都会のビルの間で尾鰭を振 ...
部屋に海が落ちていた
魚の姿は見えなかったが
遥か遠くを
タンカーが航行していた
朝のうちは
キッチンの方へと吹く
潮風にあたり
そのように過ごした
午後 ...
愛とか恋とか売買できるものだと思っていた
遥か遠い叶わぬこの気持ち
たくさんの壁があるこの気持ち
声だけで繋がれるこの気持ちは
一体なんと呼ぶのであろう
貴方の頬に触れたいこの気持ち ...
先人は言った
「高く翔べ」
「真っ直ぐ翔べ」
「ゆっくり翔べ」
しかし私は
ゆっくりとは翔べなかった
あまりにも
あまりにも生き急いでしまった
堕ちた翼は
折れた翼は
二度と翔 ...
首絞めた瞬間あそこ締まるって何かの本に書いてあったよ
首筋にキスのつもりが咬み切った乙女心と猟奇殺人
トンネルで待つ女性にも親兄弟いたと思えばキャーはねえだろ
川の底で
石くれが削れていく
棚の奥で
干菓子が湿気っていく
人がまた
一つずつ年老いていく
失われていく何かを
今日もただ見守りながら
床の上で
米粒が乾い ...
ワン、ツー、スリー
君と踊る
ワン、ツー、スリー
あなたと
ワン、ツー、スリー
私と
漏れ出る言葉は爽やかで
響く心は心地が良い
穏やかな目と
軽やかな声色
あなたたちが受 ...
あたしの母親の両脇腹には
あずき色に腫れあがった
おびただしいインスリン注射の痕がある
あたしの母親は重度の糖尿病で
両眼は白内障で目が見えない
向かって右目は
塩焼きにしたあ ...
窓を閉め切って
小鳥は飛び立てない
部屋を出て世界へ 止まり木のない林を見てみたい 武力がわたしを束縛する 抗生物質の魔法の弾丸 何発胸に受けても治まらない咳が 軋む窓を勢いよく閉じてしまう あの ...
酔いどれスピード180km/h
手の鳴る方へハンドルを切ると
並走する車から
ジェームス・ディーンが転げ落ちた
この場合、チキンは俺か?
それともジミーか?
俺(チキンではない)のファイヤ ...
ピストルを手に入れたら
隣の新婚夫婦を
無理心中に見せ掛けたい
だけど肝心のピストルがない
仕方ないので諦めるとして
これだけは言っておきたい
他人の幸せほど
ヘドが出るものはな ...
実際にはない
輪郭線を
描いてみる
ぼやけていた
表情が
何故か
しっくりする
きみがずっと
きみらしくなったよ
現実が正確に
現実を表しているかと
問われれば
...
全ては存在しないのです
憎い顔 愛おしい顔
その相手のことを思うのでしょうか
でもほんとはそれらは影で
自分ができなかったことやらなかったことを
悔やんでいるということでしょう
形を憎んで ...
肉痛に耐えて耐えて
喚きのた打ち
魂の刻んだ運命を実感し瞑目
己、受け容れる
愛する者の遠去かり
虚脱気力萎え
この孤立に
独り在る己呑まれ混沌
耐え得るか?いつまで
さ ...
憎悪と欲望渦巻くこの界で
残された己の生、
あの善なる黄金に輝く頂きへの意志
育み保つ。
しょうもない青春を
「く」の字に
折り曲げてやった
情けない顔した海に
バカヤローッて
ぶん投げたら
ブーメランみたいに
かえってきて
おれに突き刺さった
△を想像するとき
私はいつも驚いてしまう
声を
憶えている
今でも鮮明に聴こえてくる
言葉や吐息のひとつひとつが
身体に馴染んでいる
足がすくむほど
愛しいと思うときがある
...
ブラボーでハイフェッツから放たれてみあげた窓に朝をみつける
毎年その色を変える紫陽花に、
かたつむりは言いました。
「きみは色々と人を楽しませるし、
すてきだね。うらやましいよ」
少し口先をとがらせて。
紫陽花が言います、
「あなたは立 ...
半月だか一月だかあるいはそれよりも長いのか泣いて暮していると花は季節をわたっている。咲くばかりであった紫陽花も色あせるどころか朽ちかけているじゃないか。雨の日は靴をはかずに濡れている地面を高層から ...
だれもきょう
ここにいなくても良いのだ
錆びたてんびん座
図形
意味なしのことば
切り分けられる空間
ここにいなくても良いのだ
うつむかなくてもいいし
生きていなくてもいい
...
遠くから見たら綺麗な人でした近くで見たらトーテムポール
黒い服じゃないの蟻がたかってるやけに激しい風が吹いてる
ドロップは火垂るの墓の味がする
殺されたモブキャラにも家族がいる
友人が忙しいらしかったので
雨の中 私は
何を求めるわけでもなく
人混みの中
どこにいくあてもなく渋谷のざわめきの中を歩いた
ただ 歩くことだけ
多くの若者が同じではないだろうか
一本 ...
「死」というものは、笑えぬもの。
五年前の冬
八十九年の生涯を、閉じた
婆ちゃんについては、笑えるもの。
在りし日の婆ちゃんの
面影が今も座る食卓の席に
遺影を置き
孫の僕は冗談 ...
地下鉄は人工知能で操縦されていた。昔はひとが運転していたそうだ。信じられない話だ。
ぼくはマイケルジャクソンと田中将大に挟まれて座っていた。ふたりからか、ふたりのどちらからか、車両からか、虫の匂いが ...
みどり色の風に 恋をして
いつまでも どこまでも
歩いていけそうな 気がしていた
かなしみの色は 空のいろ
はるか遠くに 流れゆく雲は
やがて 消えてしまうでしょう
あてものな ...
黒い森包む静謐
包む深淵に踏み沈み
朦朧と憧れ辿る境の途
溶け消え逝く恍惚迷妄、
抑え抑え。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
六月
乱太郎
自由詩
11*
15/6/22 23:08
言い訳
たもつ
自由詩
5
15/6/22 23:01
売買される恋愛
じまさん
自由詩
3
15/6/22 22:50
Fly high
渡辺亘
自由詩
3
15/6/22 22:30
さわやか短歌1
花形新次
短歌
0
15/6/22 22:23
干菓子
青井
自由詩
3
15/6/22 22:11
ワルツを
opus
自由詩
1
15/6/22 21:35
アリア
あおい満月
自由詩
7
15/6/22 21:09
détente
kaz.
自由詩
2*
15/6/22 20:15
火の鳥
花形新次
自由詩
0
15/6/22 19:59
ケーキ入刀
〃
自由詩
0
15/6/22 19:44
輪郭
〃
自由詩
1
15/6/22 19:24
対象無
杉原詠二(黒...
自由詩
1
15/6/22 14:37
試練
たけし
自由詩
1
15/6/22 14:35
表明
〃
自由詩
1
15/6/22 10:33
死因
もり
自由詩
2*
15/6/22 4:10
△
栗山透
自由詩
1
15/6/22 3:37
ブラボー *
もっぷ
短歌
2
15/6/22 1:00
傘のいらないお話
もり
自由詩
2*
15/6/22 0:30
なめらかな小石
はるな
散文(批評...
2
15/6/22 0:25
かんてん
〃
自由詩
5
15/6/22 0:09
遠くから見たら綺麗な人でした近くで見たらトーテムポール
北大路京介
短歌
1
15/6/22 0:03
黒い服じゃないの蟻がたかってるやけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
1
15/6/22 0:03
ドロップは火垂るの墓の味がする
〃
俳句
2
15/6/22 0:02
殺されたモブキャラにも家族がいる
〃
自由詩
3
15/6/22 0:02
ある日の人混み
番田
自由詩
1
15/6/21 23:50
椛の手
服部 剛
自由詩
6
15/6/21 23:30
地下鉄のなかで
吉岡ペペロ
自由詩
4
15/6/21 22:17
みどり色の風に 恋をして
南無一
自由詩
2
15/6/21 21:49
均衡
たけし
自由詩
2*
15/6/21 19:59
1883
1884
1885
1886
1887
1888
1889
1890
1891
1892
1893
1894
1895
1896
1897
1898
1899
1900
1901
1902
1903
1904
1905
1906
1907
1908
1909
1910
1911
1912
1913
1914
1915
1916
1917
1918
1919
1920
1921
1922
1923
7.79sec.