赤い皿に
老夫婦が座っている
男の穿くすててこは膝が破け
女の手に握られた琥珀色の数珠には
結び直したあとがみえる
うつむいて目を閉じ、かれらは
眠って ...
翼ある憂鬱が
私を浮揚させている
薄明でも薄暮でもあるような
ブルウグレイの空間に
静けさの遠くに
ほの白く小さく浮かぶのは
船の帆のようでもあり
君の面差しのようでもある
い ...
なんでも一気にやっちゃおうとする
この国のいけない癖で
来年、広島遷都が発表されるという
2025年、終戦80年を目指すのだそうだ
これによって内需を拡大し
世界へは平和 ...
先へのばすか
後にまわすか
日々の暮らしの行列にあって
他愛のない愚問で
脳細胞の弛緩をもてあそぶ
遠くで一一九が唸っている
近くでチンが吠えたてている
中空からは ...
時間を つぶすと言うのか
やっと生まれて来た この
小さな 幼気な時間をあえて
つぶす と言うのか
梱包材のつぶらな可愛いプチプチを
訳もなく指先でつまんで破裂させるように
このささや ...
チューリップの心に残る色合いに逢いたくなって植物園行く
池にいる大きな鯉は元気いい庭色づけるそれぞれの模様
仕事終え普段着に戻り微笑んだ時間に追われなくなり自由
透明な心になれば見え ...
2015年4月
アメリカ合衆国連邦議会で
安倍首相が演説をした
新聞やネットには
身振りを交え
いい表情でスピーチをする
首相の写真
なかなか立派だ
内容にさえ注意を払わなけれ ...
朝の半蔵門線の車内で
赤い傘を差す女性がいた
「危ないから傘を閉じなさい」
と言いながら近づこうとする
会社員風の男性に向かって
女性は
「やめてえ!触らないでえ!」と叫んで抵抗した
社 ...
まだ若い老人であったころ
同僚と紅葉の山麓へドライブ旅行にでかけた
秋空のもと 静かな集落を抜けるとき
前方遙かに 背をかがめた人が横切るのを見た
同僚はスピードをやや落として言う
「老人は ...
遺言を都合いいよう聞き取ってまた新しい春が来ました
あきらかにカンペ読んでる女王様また新しい春が来ました
数学も野球のことにからめれば山田のやる気スイッチはON
なぜか漫喫にいるam2:45、神田は東京から目と鼻の先さ、寝てしまいたいのに眠れないのは心配性だからです、だって昨日のこと嘘だったみたい黒光る机
立派な髭たくわえたおじさまとバイオリン弾きの奥さ ...
不惑など疾うに過ぎた初老の男にとって
忘れ物に気付いたことは
捜し出すべきものが
茫漠たるサハラやゴビの砂粒の中に埋もれた
小さなダイヤモンドの様に思えた
とりあえず砂漠をイメージしてみ ...
顔(ガン) 流星
流血
直情が滑る 硫酸
乾いた血球を 流星 ...
息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす
きみの手のひらの中、も ...
緋色の籠は いつも
夜がくるまで あなたの
六畳の寝室に置かれていた
房をなした影をひとつひとつ掻き分け
大なり小なりの
扉がついたところでしか
きくこ ...
蛍光灯に照らされた
知らない空き地がとても静かだ
行き過ぎる車窓から
ジオラマみたいな町を見つめる
ひとびとの明かりのなかに
わたしは幸福っていう二文字を見つめる
...
ディズニーランドにアキラは連れて来なかった。
きのうもうアキラは川に捨てた。
アキラのためには1メートルの穴さえ掘れなかった。
アキラに対する愛情は1メートルもなかったのだ。
...
薬で角を削り取られた鬼
心の尖りを均された鬼
鬼は
みんなとおんなじ見た目をして
一日の大半を寝る
世界に耐えきれないから
薬で弱った心を抱えて寝る
寝床を整え
みんなとおんなじよ ...
自分が生まれた日から
今に至るまで何日経っただろう
10日や100日なんてもんじゃない
それなのにたった1週間が
気の遠くなるほど長い
たった7日間が自分の歩んだ
人生以上に思えるほど
...
ドライアイスの冷たさが
置いた手の感覚を奪ってゆく。
触れていれば・暖めていれば
父は目を覚ますと考えた。
指先の感覚が無くなった手を離してタオルで包み
霜で覆われた父の ...
人気のキャラメルポップコーンは
不自由だ
冒険したくはないのかな
百貨店の特設コーナーに 閉じこめられたり
駅のコンコースで 長い長い列を作られる
待ち伏せされ囲われて
私の作るポ ...
タマキンに話し掛けるのを
日課としている
私とタマキンとの
関係を円滑にするために
必要なことだからだ
数年前
私が卒業した小学校で
女教師が生徒に
水槽の金魚に
毎朝挨拶するこ ...
いつかは
あなたも
わたしも
この世界に別れを告げ
宇宙のように
果ての無い
時の流れに
溶け込んでいく
それが
この世界の
理
わたしの
生きる時間に
あなたがいた
...
大きい眼鏡をかけた女の子が
眼鏡を外したら可愛いなんて
幻想は
余計な心配だから
とりあえず胸でも見とけ
この野郎。
路地裏で
そう言いながら
胸ぐら掴まれたもんだから
勃起しち ...
今きみは何をしているの?
ぼくは
2時頃起きて
から ずっと
まとめサイトの「SPEED島袋の悲惨な末路」というリンクを
たらい回しにされているよ――。
なぜ こんなにも
都タク ...
激しい夕立は
突然やってきて
落雷で鉄道が遅れている
小さな駅舎で
雨宿りをしながら
駅の改札で恋人と
待ち合わせをしていて
豪雨は短いうちに
まるで屋根を
ひっくり返したように ...
早朝の闇と静寂の中で、私は迷子のように灯りをつけて読書をしている。まだほとんどの人が眠りに就いている中、私だけが朝の闇の中に迷い込んでしまったかのようだ。孤独というものは青春の終焉とともに ...
月明かり照らす銀雪瞬きて掬う我が手は熱に浮かされ
垣間見る竹垣のもと粗目雪日は過ぎ去れど募るばかりで
牡丹雪つもり唐傘かしげさす覗く君の手白にまぎれて
さようならかき消して ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
赤い皿
草野春心
自由詩
2
15/5/5 21:07
翼ある憂鬱
塔野夏子
自由詩
3*
15/5/5 16:58
Aloe
吉岡ペペロ
自由詩
2
15/5/5 16:24
丘肌の淋巴腺
信天翁
自由詩
1
15/5/5 15:09
ツブスナカレヤ
ただのみきや
自由詩
14*
15/5/5 13:22
チューリップ
夏川ゆう
短歌
1
15/5/5 12:56
拍手喝采
眠り羊
自由詩
1
15/5/5 12:52
「自称詩」哀れだった
花形新次
自由詩
1
15/5/5 12:31
年を取る取るとはこういうことかー振り返るー
イナエ
自由詩
11*
15/5/5 9:50
遺言を都合いいよう聞き取ってまた新しい春が来ました
北大路京介
短歌
1
15/5/5 7:43
あきらかにカンペ読んでる女王様また新しい春が来ました
〃
短歌
0
15/5/5 7:42
数学も野球のことにからめれば山田のやる気スイッチはON
〃
短歌
2
15/5/5 7:41
マジックテープを貼り付けて
こうだたけみ
自由詩
3*
15/5/5 4:15
心まかせに
N.K.
自由詩
5*
15/5/5 0:30
A DEATH MASK
乾 加津也
自由詩
5*
15/5/4 23:01
オーティスをシンパシーで笑い飛ばしながら、それでも。
ホロウ・シカ...
自由詩
10*
15/5/4 22:24
緋色の籠
草野春心
自由詩
3
15/5/4 22:16
旅を想う
吉岡ペペロ
自由詩
5
15/5/4 22:09
アキラ
〃
自由詩
2
15/5/4 20:17
私鬼
這 いずる
自由詩
1
15/5/4 18:29
日曜日
リィ
自由詩
0*
15/5/4 18:02
枯れ枝。
梓ゆい
自由詩
5
15/5/4 16:57
キャラメルポップコーンの冒険
とよよん
自由詩
5*
15/5/4 16:07
「自称詩」危険領域
花形新次
自由詩
0*
15/5/4 12:55
この世界で
緑かな
自由詩
2
15/5/4 10:43
shakes
opus
自由詩
0
15/5/4 9:22
えふえふ
nemaru
自由詩
3*
15/5/4 8:20
水滴を巡る追憶には
りゅうのあく...
自由詩
10*
15/5/4 5:56
小石
葉leaf
自由詩
2
15/5/4 3:15
ゆきのみぞしる
中原馨
短歌
2
15/5/4 1:25
1879
1880
1881
1882
1883
1884
1885
1886
1887
1888
1889
1890
1891
1892
1893
1894
1895
1896
1897
1898
1899
1900
1901
1902
1903
1904
1905
1906
1907
1908
1909
1910
1911
1912
1913
1914
1915
1916
1917
1918
1919
加筆訂正:
なんだか
/
殿上 童
[15/5/5 19:04]
「も」→「は」修正しました。
水滴を巡る追憶には
/
りゅうのあくび
[15/5/4 23:49]
遅筆のため推敲
水滴を巡る追憶には
/
りゅうのあくび
[15/5/4 15:45]
遅筆により推敲
水滴を巡る追憶には
/
りゅうのあくび
[15/5/4 7:49]
遅筆により推敲
5.04sec.