金曜日の西武百貨店

今日もこの百貨店に来た
もういくねんも前から
この店で楽しみの時を過ごしている
靴やカバンや色とりどりの洋服
地下の食糧品売り場は本当に豪華
じゃこが5種類 ...
いく筋かの細い雲が頭上を
走っていた
左側は昼で
右側は夜で
右側に扉があった
開けた途端
音も無く壁は崩れ
かつては覚えていた季節の
断片が
足元に転がって
いた

誰がどこ ...
きのうとあすが
なわとびをする
たった一つの錠剤が
スプーンでかきまぜた珈琲になって
前頭葉を支配する
誰も気づかない
この脳が砂を掴んで
やわらかなくにを潰そうと
黄 ...
そばにいることは
叶わなくなったのですから。
煙草とレモンスカッシュを
傍らに置いて作業をするわけです。
形にこだわるのは
どうか、とも思いました。
大切なのは気持ちで
モノを用意するだ ...
僕らはカフェで向かい合わせに座り、ホットコーヒーとルイボスティを飲みながらそれぞれ本を読んでいる。彼女は女性翻訳家が書いたエッセイ集を、僕は高校生のころに読んだ小川洋子さんの小説を読み返している。
...
打ち損じた弾丸はまだ喉元にある。僕は咳払いをひとつしたあと、右足をほんの少しだけ前へ出して、声を出すために息を肺に吸い込んだ。「なぜ?」僕は言った。想定していたより小さな声だったがもう後戻りはできない ... 私は弱いから
重たい物は持てないし
何かを壊す事は出来ないけど
暇なら潰せる
高層ビルの屋上
この世とあの世の境目に放り出した片足

目を閉じ 胸に手を当てて 聞く最後の独奏

目を開けると美しく没する夕日

カサカサと音がして視線を下に逸らすと

この ...
Night worker /帰り道
新しい日付の刷られた朝刊が駅の売店の前に置かれる

深刻な顔で今にもつり革で首をつりそうなサラリーマンが車内で揺れてる

パンパンに人がパックされた環状線 ...
こんなに晴れているのに
こんなに暖かい朝なのに
激しく雪が降っている様子がはっきりと幻視される
今日は真冬

すべてのものは明らかに死んでいる
ただ物質が動いているだけなのに
...
言葉を強いるのは
きっと
言葉の持つ力
が怖いからだ

だれかにそう言われても
ぴんとこなかった
ただ
大丈夫って思わせてほしい
それだけ

気になってた人が
フォローして ...
不都合な夏の陽に
白い肌は 非情にも灼かれ

沈黙を借りて 何か云おうとしている
あえかな蕾 文明の摘んだ失語症

こんな不条理があっていいのだろうか
うれしさの対概念としての ありった ...
おにぎりを握るてのひらで
詩を書いた
いつか
おにぎりのように
なるように
補色の皮膚にくるまれた
みずみずしい
くれない色の球体、に
浮遊する
ありふれた夕暮れ

しゃりしゃり、と
浸食される空から
ふきだす
涙形の星が、
しゃぶり尽くされて
裏葉緑青 ...
 

一面のハーモニカ畑で
郵便ポストが
風に揺れている

記憶を失った大砲の欠片は
小川の水底に涼しく沈み
命は
とても容易い

お互い皺が増えたね
僕らは最近特に
そのよ ...
伽羅を撒き肩を抱きしむ

ぽつりぽつりと龍脳を噛む

かつかつと黒檀刻むわれ

白檀という我が名前

羅国の夢は遥かに漂う

紫檀の龍笛微かに響く

神代の欅を如何とやせむ ...
  青い葉が何枚か
  あなたの肩に貼り付いている
  後れ毛に似た愛おしい季節
  小石たちが燻らすモノクロームの薫り


  雨が降りそうなことは 少し前から
  私にだって ...
血が流れた
宇宙のはずれにある
名もない心臓が
包丁で抉られて
抉り返されて
名もない心臓は
他の名もない心臓を愛していたし
他の多くの名もない心臓も
名もない心臓を愛して ...
私の投稿で
貴女が性的に
興奮しているのは
分かっているんです
たまらず
パンティの中に
手を忍ばせていることも
そんな自分を
ごまかすために
私に批判的な発言をしていることもね
...
私は、耳にイヤホンをして
二輪車に乗るのは危険だと思います
人間は耳に自然な方向で入る音と
平衡感覚を保つ三半規管で
二輪車の操作を成立させています
自ら交通事故に遭う確率を高めていますよ
...
もういない君のことばかり考える

借りたばかりのアパートの窓辺に座り
煙草を吸っていた君の横顔の向こうに
自死した夫への邂逅があっとととか

台所用品を百均で最低限揃えて
最初につくった ...
脳の白質が壊れているらしい

溶けて甘いキャラメルの匂いがした
振るとカタカタと音がした

右脳と左脳が別々のことを考えて
感情のシナプスの可塑性が壊れ
涙を流してわんわん泣いている
...
幼なじみの恭子様が
私の手に
おもちゃの手錠をかけて
「おまえは私の奴隷よ」
と宣言したとき
私のM人生は始まりました

手首に残った小さなアザ

恭子様は
今、大塚で
女王様と ...
震え続けるコンパス指針
粉々に壊され砂塵となったあの頃の自信

ああ ここはきっと例の樹海

ルービックキューブのようにバラバラにされた東西南北
あの頃の想いはもう迷宮入り

何度 ...
卵はひとつの理想形だ
人間もまた卵から生まれれば
これほど母親との確執に苦しむことはない
乳と血の繋がりはどんな病的恋情より
互いを束縛しその愛は動物並に遠慮がない
その点 卵は完璧だ
無 ...
子供の頃夏休みになると
家族みんなで川原でキャンプ
開放的な気持ちになれた

川原で釣りを楽しむ
父に教えてもらいながら

すぐに釣れたり
すぐに釣れなかったり
その繰り返しが子供に ...
足音が響く焼き場の通路
父の姿が見えないものか?と何度も見渡した。
手帳に忍ばせた写真の中では
父と幼い三姉妹が
ディズニーランドではしゃいでいる。
進学時
家を離れる前の晩
...
六月某日、高知市内某所…

ホロウ・シカエルボクはすでに席についていた。約束の時間を少し過ぎてやってくる烏合路上。








烏合「やあ。」ホロ ...
バレンタインにもらった砂利みたいな
チョコレートうれしくってポケットに
突っ込んだ手で握りしめてもぜんぜん
溶けなくってへんだな一粒口に入れて
みたらこれっぽちも甘くないってやつ
ぼくの片思 ...
ぼくは緑色だと誰かがいう
植物ではない

ぼくはぼくで
琥珀色だと自信をもっていたのだけれど
誰かが緑色だという

琥珀色で在るために
琥珀の酒を毎日注入しているのだけれど
誰かが緑 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
金曜日の西武百貨店生田 稔自由詩115/6/14 16:43
その先は無くてもいいnoman自由詩215/6/14 16:28
テトラミドあおい満月自由詩415/6/14 14:38
煙草とレモンスカッシュ栗山透自由詩415/6/14 12:31
知らない自由詩115/6/14 12:27
雨音の詩自由詩115/6/14 12:23
潰すリィ自由詩015/6/14 10:17
Vitality/ カナブン自由詩215/6/14 9:31
Night worker/帰り道自由詩115/6/14 6:57
外傷の朝葉leaf自由詩215/6/14 4:34
呪いアンテ自由詩115/6/14 4:22
明晰夢伊藤 大樹自由詩215/6/14 2:58
いのりフユナ自由詩16*15/6/13 23:47
竹婦人草野大悟2自由詩315/6/13 22:39
洗濯たもつ自由詩215/6/13 21:32
香酔いレタス俳句0*15/6/13 21:21
予感草野春心自由詩115/6/13 20:50
流血葉leaf自由詩115/6/13 17:22
少年S 私がSになった理由花形新次自由詩015/6/13 16:55
イヤねホントイオン自由詩1*15/6/13 12:46
君の不在じぇいぞろ自由詩015/6/13 11:24
躁鬱自由詩115/6/13 9:12
少年M 私がMになった理由花形新次自由詩015/6/13 7:48
Fear/決意自由詩1*15/6/13 7:00
『エンジェルエッグ』   卵から始まるはな詩①ただのみきや自由詩19*15/6/13 6:18
鮎を釣る夏川ゆう自由詩115/6/13 5:50
うつけもののささえ。梓ゆい自由詩3*15/6/13 5:21
片付けたっておもちゃ箱の中はグチャグチャ ― ホロウ・シカエ ...ホロウ・シカ...散文(批評...1*15/6/12 23:50
石ころを、たべる/即興ゴルコンダ(仮)投稿.45こうだたけみ自由詩6*15/6/12 23:38
彩りレタス自由詩0+*15/6/12 23:25

Home 戻る 最新へ 次へ
1869 1870 1871 1872 1873 1874 1875 1876 1877 1878 1879 1880 1881 1882 1883 1884 1885 1886 1887 1888 1889 1890 1891 1892 1893 1894 1895 1896 1897 1898 1899 1900 1901 1902 1903 1904 1905 1906 1907 1908 1909 
4.47sec.