濁りを澄ました
   女性の立ち話が さざ波を打っている
     梅雨明けの 蝉しぐれのなかから
 
      近くの広場からは 時を忘れて
わらべの甲高い嬌声 ...
触れている
触れている
触れたいものなどないというのに


扉は閉まる
扉は閉まる
ずっとずっと遠くまで


径は離れる
離れゆく
離れるたびに白くなる
...
           ――D.K.へ

あなたは穏やかな光の輪を、都市の人々の瞳の裏側から見つけ出しては、一つ一つ連ねて一冊の純粋な本を作った。始まりも終わりもない劇のクライマックスで、錯綜し ...
人生はナックルボール

おれは打ち返す

ライトスタンドの神さまへ
僕にとって今最も重要なイメージは、暗い星空の中を真っ直ぐにふわりと落ちてゆく灰白のクジラの死骸です。胸鰭は空気に押されて持ち上がり、細かな屑をその身から剥離させながら、そうしてそれらの屑よりほんの少し ... 馴らされた日々に漂ってくる
なにげないコーヒーの匂いに
ふっと 救われるときがあるのだ
どんな舟も決して満たすことのなかった
完全な航海を ゆっくりとわたしは開始する

宇宙を辷るひとつの ...

美しい言葉が沈む
星と大地に包まれ風が息を潜める

人は時間を持たない光になる

あると言うことは生きていると言うことだ
風も大地も水も
いのちは時間を持たない光になる
 蝉の鳴声があらゆる方向から聞こえてくる。
 土用の丑の日とかいう頃になると毎年同じことを考える。
 蝉は1年とか、3年、5年、あるいは17年、
 土の中にいる種がいて、ほとんど同時に地上に出て ...
誰も言わなかったことがある。
私を食べたいと。
けれどもあの、
煙草で黄ばんだ刃は
少しずつ私の頭に浸透した。
そうして私に似合わな ...
股関節にくるまれた
まるい歩みが
つや消しの宇宙に
冷却する。
 (恥ずかしげ、に

船賃六文
、なんて
いまどき
、ないから。
 (百五十円、でどう? 船頭さん

二年まえに ...
あつい夜
きみはかんたんに
きみを脱いだ

なにも覚えていられないくらい
美しい夢が終わって
抜けがらとぼくは朝を迎える
そうしたらもう
どっちが思い出なのかわからなくなっているん ...
アイツの頭に
火災報知器とサイレンを着けて
戦火の海に投げ入れてやれ
砲弾の雨のなか
ピーピーウォンウォン鳴らしながら
逃げ惑うアイツを
腹抱えて笑ってやらあ



Mが、優しかっ ...
わたしたちがあんまりゆっくり歩いたので
街はどろどろに溶けてしまった

間にあわなかったね

でもべつによかった
まだ潮や空はのこっていて
わたしたちはもっていたパンにそれをつけて ...
想いを切り刻んで 記憶は泣く
スマートホンもデジタルカメラも 人の目に映らなかった頃
思い出を自販機で買い取った彼女の空は
空白のまま歳月を渡る
数年前傍にいたはずの笑顔は カラカラに ...
穴を二つ穿ちます
そこには明らかに風が吹き始めます

黒く二つ塗ります
そこにはぼんやりと意思があるように見えます

背景から切り出したところで
モチーフが現れます

背景から見つけ ...
赤い火を見つめながら、暗い夜のことを思うだろう、濁流のような呑気な日常に飲み込まれ息も絶えだえ、そして訪れた僅かな休息の前の静かな真夜中には、騒がしい自分の心が ... 伝えんとする意志が世界をきりとるとき
言葉が生まれるのかもしれない

飲みにさそった結婚前のきみに
きちんとこれからのぼくの計画を話そうと
想ったがなにもなかった

あなたの推薦をうけな ...
花火シーズンがやって来る

海岸沿いに住む人間にとっては
いつにも増して
頭の悪そうな若者や
ギャーギャーうるさいガキを引き連れた
馬鹿家族が
至るところから集まって来て
電車は満員
...
あたためる
 凍えた心
あらためる
 歪んだ夜

ほとばしる
 今現在
先走る
 未来予想

いくつもの
 思いの片々
いつくしむ
 世の端々まで

いのちの選択 ...
硬い殻の中に無理やり閉じ込められ
手も足も出せず
約束も果たせない

知らないうちに
他者の無関心による距離に埋もれ
書籍から著者の血液を大量に浴びた

俄かに近い人のまな ...
幸せにはじまりましたとさ。
幸せにもらいましたとさ。
幸せにあげましたとさ。
幸せに分かち合いましたとさ。
幸せに歩きましたとさ。
幸せに休みましたとさ。
幸せに走りましたとさ。
幸せに ...
おい 悪魔












尻尾フリフリ



片唇吊り上げて















“出来たの? ...
ホモになりたい
ものすごくハレンチな
モーホーに 、


「ひとおもいに断行してみるか」
「ひとおもいに断行してみるか」


男子はみんな一度ホモになるべきだ
いやすべて ...
俺の領域に 入って来るな
ぽっぽー

汽笛を鳴らすな 五月蠅いぞと
がなる灯台 睨みつけて 三分停止

自動扉が 開いたら
また 駆け出せる

硝子張り
外からは 丸見え
...
僕が目指す場所は、確かにその壁の向こうにあった。

僕は10年掛かってその壁を超克した。

すると目の前には、レンガが描かれた壁が立ち塞がっていた。

僕はまた10年掛けて大きくなり、その ...
鏡のなか
ひどい顔した女がいる
って思えるだけ
まだ冷静なのかな

フラれた女
みっともない女
マスカラぐちゃぐちゃにして
泣いてるフリして

ウソ泣きじゃない
ちゃんと目一 ...
スカートの裾を一枚、縫い合わせて閉じると、追い出された可能性としての空洞が、床に投げだされた他の萎れたスカートを花咲かせてしまうのではないかと、一枚、また一枚と、縫い合わせては閉じていく。鱗みたいな、 ... 武力放棄を
天安門広場で
訴えようとして
中国当局に拘束され
未だ音信不通の
東山田敏夫さん(53)を救うため結成された
「中国当局に拘束された東山田敏夫さんを救う会」
代表の八洲守人氏 ...
思い出すとかなしくなるからと
思い出さないようにしていたら
いつしかほんとうに
思い出さなくなっていた

本当に忘れたわけじゃない
あの日あのときの鋭利なうずき
もう世界が終わればいいと ...
我々は遣って来た
静かに踊る草木
仄かに香る蜜
ジャングルから遣って来たのだ。

転がる砂石から、森の王者まで、
横たわる樹木を避け、
動物達の営みはすべからく道から外れ、
初めからこ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
老いの演繹(九)信天翁自由詩215/7/24 9:51
青へ 白へ木立 悟自由詩215/7/24 8:37
報告葉leaf自由詩215/7/24 8:10
血マメもり自由詩015/7/24 7:03
独白dopp自由詩315/7/24 4:34
夜のサテライト伊藤 大樹自由詩615/7/24 4:23
うたわれぬうたのために浅見 豊自由詩3*15/7/24 2:49
秀の秋自由詩015/7/24 0:23
同じ月あおい満月自由詩415/7/23 23:32
火葬場草野大悟2自由詩415/7/23 23:31
あつい夜はるな自由詩715/7/23 23:00
サイレン花形新次自由詩015/7/23 22:57
夕食はるな自由詩315/7/23 22:56
使い捨てカメラ為平 澪自由詩1015/7/23 22:40
モチーフはて自由詩115/7/23 22:35
朦朧のJulyホロウ・シカ...自由詩1*15/7/23 22:30
花園梅昆布茶自由詩1115/7/23 22:17
地獄に落ちろ花形新次自由詩115/7/23 19:43
眠りシホ.N自由詩115/7/23 18:18
億劫葉leaf自由詩315/7/23 14:28
幸せに暮らしましたとさ。komase...自由詩1*15/7/23 13:57
完成させるつもりで世江自由詩115/7/23 13:46
J.アナルヘッド.ネアンデルタールの哀歌末下りょう自由詩4*15/7/23 6:17
はとホテル藤鈴呼自由詩2*15/7/23 5:38
継承Honest...自由詩115/7/23 2:15
マスカラアンテ自由詩015/7/23 1:32
狂咲竹森自由詩215/7/23 0:31
東山田敏夫さん花形新次自由詩015/7/22 23:44
思い出青井自由詩015/7/22 23:28
緑の王者水素自由詩115/7/22 22:53

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