静かな平日の図書館に人の気配はない。
 幾千幾万の蕾たちが花開くのを今か今かと待ち望んでいる。
 私の手の中で花開いた詩集は遠い昔の魂の叫びだ。
 私は今日もまた本の森へと足を運ぶ。

...
ラッキーカラーを切って大爆発 青い球体に手を突き刺して
あなたを引っこ抜きたい
白い球体は ゆっくりと東から西へ
夜を巡ってゆく
孤独なんて簡単に乗り越えられると
思っていたのに
私はもう潰れてしまいそうに
震えてい ...
靡く風鈴のように美しく鳴くのは
蟋蟀でしょうか?
鈴虫でしょうか?
僕が知らない他の虫でしょうか?

雨上がりの朝は
木々を濡らす水の滴りと
小鳥の他愛ない会話と
秋の奏者達の ...
暑さ浴び暑さ忘れて畑仕事熱中症が気になる季節

鮮やかな真っ赤なトマト涼しげに暑さ和らぐ夏の夕暮れ

冷たくて美味しいゼリー夏のもの熱帯夜から一瞬抜け出す

続編がない小説を読みあさる作り ...
街でたまに
一匹狼に出会う

同じ匂いがして
話さなくても気に入る

媚びない
興味ない
けど楽しい

みたいな
なんともいえない魂の軽さがあって

そういうヤツらは
何の ...
川沿いに腰を降ろしてひと心地
よく晴れて広い空に浮かぶ雲の
自由な大きさに目が眩む

私はこの空の下に生きている人を
ほとんど知らない
それなのに時々窮屈な気持ちだなと
思うのは何故だろ ...
公園で自殺した

つぎのつぎの日には

痛快なくらい子供たちがそこで遊んでいた

夕暮れ

子供たちはそれぞれの明かりに戻っていった

喧騒のわだちを残して公園はしんとしていた
...
          150818

定期健診が8月から受けられます
保健所からは分厚い封筒が届けられ
行きつけの内科医に尋ねたところ
夏は暑いから、なにかと異常があるから
例年通りの10月 ...
大義名分をもって仕事をしていると関係各社のことなんてどうでもよくなる

大義名分をもって政治家なんてやっているとマイノリティのことなんてどうでもよくなる

大義名分をもってひとつの価値観を広め ...
黒猫の背なの曲線今朝の秋 蜩や東京までは恋のなか 蜩の声や形見のハーモニカ 15日も過ぎてしまい
次は何に抗議しようか
考えているが
良い案が浮かばない
9月は何にもないから困る
9.11はアメリカが酷い目にあったので
むしろパレードをしたいぐらいだが
左翼丸出 ...
サッカーはお好きですか。

サッカー観戦をしていると色んな人がいるものだなと常々思うのです。意見や批評というか、ただの罵言雑言で選手の人格否定すら平然とする方々も居れば、愚直にスタジアムに足を運び ...
記号のような体を結んだ夜を
心とはよべない
わたしたちの命が
わからないどこかで燃え尽きてしまう
祈りがなみだのようにあふれだした
おんなたちは 4つの虚偽をつくるのが 得意だ。

ひとつは、顔。
毎朝、 鏡の前で 自分の顔を無くしてしまう。

ひとつは、胸。
鋼入りのブラジャー、あるいはパットやらで、
時には、 ...
            150817

私たちが全米一位のミュージシャンです
ちんどんちんどんまことに淑やかシャナリと鳴らす
全米とはお米のことではあるまいか
疑り深い私たちが鎮問屋を問い詰 ...
唇が口笛が造形する
音響銀河
銀のヒビキ
波紋広げ渦巻く渦巻き

疼く身体
降りしきる雨に
疲労し尽くしながら
既に放擲された己
絡みつく白腕払いのけ
欲望を
情熱を
衝動を ...
夏好きの二人は
日が長くなっただけで嬉しくて

8月の終わりには毎年
嫌やなあ
寂しいなあって言い合う

馬鹿みたいに同じことの繰り返し

だけど大事なことだから二回言う

嫌な ...
お盆に
死んだ父のお膳を作ってると
嬉しそうに母が何度も言ってたけど
何度も言い過ぎてるうち
かぼちゃが焦げた
台所で小さな落胆の声が聞こえる

私は父の写真を見上げて
「なあ、かぼち ...
蜂蜜のような
とろりとした甘い眠りに
落ちる瞬間を感じたい
そう願いながら
毎夜布団に潜り込む

眠りの淵でゆうらゆうら
もう少しで
あと少しで
手が届きそう…なのに

まるで暗 ...
君は温度のない目をしてる

君は味気ない舌をしてる

君は苦しそうに委ねてる

君は子供のように泣いている

不自由なままの楽園で

君は心をなくしてる

狂っ ...
夏の暑い日差しの中に佇む古いビル群
道路の照り返すビルの窓硝子の中
子供たちの笑い声が蝉の音とともに響き渡る
外には溶けかかったコンクリートの街並み
蝉の音を抱え込んだ街路樹
呟きが聞こえる ...
こがねいろの扉が
花にふさがれている
ここは何処なのかと
首をかしげている


くゆる くゆる
くゆ るく ゆる
白湯のなかを
ゆるく ゆるく
午後は廻る


...
最近あまりこれ大好きー!これ大好物ー!な作品にめぐり逢えてないけど視点を変えて


ジャッジ 裁かれる判事
(監督)デヴィッド.ドブキン
2014/アメリカ


レンタルDVDで鑑賞、 ...
 
せみの大合唱

だるい

こんな日はお空にとけるねん



 
おろかな祈りから一つの美しい行為が生まれるなら
それは時のなかにいつまでも溶けていく宝石
私は、怖い話や怪談が大好きだ。もしかしたら、詩よりも怖い話や怪談が好きだと言っても過言ではない。怪談関係の作家に、怪談史家・小池壮彦(こいけたけひこ)さんと言う方がいる。その怪談を前後の歴史から読み解 ... パン屋の軒先に
フリーペーパーと一緒に
ご自由にお取り下さいと
置かれているパンの耳
ビニール袋にどっさりと
持ち上げ少し多いなと思いつつ
買った惣菜パンより重たいなと思いつつ

その ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
街中の森ヒヤシンス自由詩7*15/8/18 12:42
ラッキーカラーを切って大爆発北大路京介自由詩615/8/18 12:39
盛夏の影within自由詩2*15/8/18 10:33
ひぐらしよりせつない凍月自由詩4*15/8/18 6:09
暑さ夏川ゆう短歌115/8/18 5:56
ガト自由詩8*15/8/18 2:52
ひと心地灰泥軽茶自由詩415/8/18 2:47
GHOST IN THE PARK吉岡ペペロ自由詩615/8/18 0:29
腸の検査と麻婆豆腐あおば自由詩4*15/8/18 0:13
知性のかけらもない大義名分吉岡ペペロ自由詩215/8/18 0:00
黒猫の背なの曲線今朝の秋北大路京介俳句515/8/17 22:45
蜩や東京までは恋のなか俳句215/8/17 22:44
蜩の声や形見のハーモニカ俳句215/8/17 22:43
プロ市民花形新次自由詩015/8/17 22:33
フットボールはお好きですかカジェ散文(批評...1*15/8/17 22:17
祈りはるな自由詩215/8/17 22:07
4つの虚偽南無一自由詩015/8/17 22:06
全米1位あおば自由詩4*15/8/17 21:54
内なる宇宙〇無私の意識たけし自由詩5*15/8/17 20:33
夫婦ガト自由詩12*15/8/17 20:21
かぼちゃ自由詩5*15/8/17 20:14
はちみつ猫の耳自由詩215/8/17 20:08
楽園十一月の失敗...自由詩115/8/17 18:02
たそがれどき……とある蛙自由詩6*15/8/17 16:24
庭めぐる庭木立 悟自由詩315/8/17 8:33
淀川長治に憧れて(2)末下りょう散文(批評...0*15/8/17 8:25
夏の日殿上 童自由詩10*15/8/17 2:04
存在様式ハァモニィベ...自由詩2*15/8/17 1:46
幽霊は、足跡を残す。梓ゆい散文(批評...215/8/17 0:30
パンの耳灰泥軽茶自由詩215/8/16 23:57

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