ひかりのなかで
影が 退屈している
あきらめたように
ねそべって
抱きしめてやる
手を伸ばすと
とたんに
わたしに溶けてしまう
ひかりに溶けないわたし自身が
こんどは退屈 ...
私は代々木公園の特設ライブ会場にいた
しかし 友達に呼ばれた 私は
すでに興味を無くしていた 似ているものに
何も興味を覚えなくなっていた
だけど 似ていないものとは
一体なんだ ...
空の表面をアメンボウが滑る
水に沈んだ入道雲
に抱かれて
ぼくの顔がこちらを見ている
顔の中を
ハヤの群れが通り過ぎる
ああ
少女のような河童が
ぼくの顔に顔を寄せ
...
スカートの中は
異次元空間だ
今日、あの娘の中で
どんなものと
遭遇出来るかは
誰にも分からない
だからこそ
思いがけない
新しい出逢いを求めて
エヴリデイ
冒険の旅に ...
引き篭もりは
家に篭ってはいるが
命は引いちゃいない
授業のあいだ
体がふわふわして
気がつくと
ボールペンを消しゴムに突き刺して
押さえつけて
かろうじて
ここにしがみついていた
ミサキちゃんには
気づかれたかもしれないな
でもま ...
泣き叫びたいような気持ちのとき
表面は平然としていても、胸が痛いとき
想像してみる
道ですれ違うあの人が、車内で並んだあの人も
隣の机のこの人が、レジの向こうのこの人も
もしかしたら ...
夏
と言ったら
海
ビーチパラソルは無く
海の家も無く
砂だけがある浜を
海水パンツ一丁で
海水に突入していく
はずはなかった
私の出身地は山間で
山から切りだされた木を
...
青毛の馬が 風にまかせ
わたしたちを連れてきた
潰れかけの酒場はまだ 開くには早い
空き瓶が入っていない 汚れたビールケース
うるんだ眼がわたしたちを睨む
わ ...
熟女に
極小ビキニを着させて
海岸線を歩かせる
ビキニからはみ出した
乳輪とアンダーヘア
を気にして
躊躇する熟女に
「言うことを聞かないと
御主人の会社での立場が
危うくな ...
私は誰もが知っていることを知らない。
私は誰もが知らないことを知っている。
誰にもみえるものが
私には見えない。
誰にもみえないものが
私には見える。
あなたは今、
笑 ...
人を愛することなんて
五歳児にでもできること
あなたは欠陥品だね
まるで壊れた玩具が壊す玩具だね
人を愛することなんて
大切じゃないましてや結び目
の付いたコンドームに
名前を付 ...
「ばかやろう」私にゆける海文月
月の昇らぬ砂浜に
唐紅の空眺め
忘れた歌を想い出す
衣を染めた白鳥は
空ろな波に身をまかせ
帰る棲家を知らぬよう
ほつれた髪は風に散り
軋む素足は地に呑まれ
潮にこうべを晒 ...
時間を均等に振り分けるメトロノームのように
誰彼ともなく均等に
ジブン(アイ?)を振り分けるあの人は
誰の指針にもなり得なかった
デジタルなメトロノームの電池は切れたので交換しますね
色吸いはたとえば
女のこたちのまつ毛のなかに住んでいる
彼女たちがねむたげにまばたきをするときには
世界の端の七色を
色吸いたちがひそやかになめているのだ
だってもう夜は綻びはじめて
あかるい掌をみせている
足のはやい子はそこへたどり着いて笑っているが
わたしの足はなぜこんなに重たいのだ
ひらひらとあかるい意味の内側、
さるすべりの花みたい ...
夢を
見ていたわけではないが
清潔に密閉された
乗り物に吸い込まれ
みんな姿を消した
とにかく歩いていれば
少しずつ小さくなり
やがて点に
なれるのか
見るたびに痩せる空洞の中
僅 ...
かつての俺の顔を
いくつもいくつも飾る部屋
オレ抜きで二次会をするつもりだなやけに激しい風が吹いてる
初めての大人の自動販売機やけに激しい風が吹いてる
オモシロクナールを2錠飲み込んだやけに激しい風が吹いてる
朝陽から刈り取って食卓に供えられた獅子の首
金色は瞬く間にとけて白い皿に蒼く翳りを残す
あるいは初めから造られなかったニケの頭部
永遠に像を持たない神聖 あらゆる問であり答え
あなたは ...
ハゲで脂ぎった詩人に
身体を許して出した
詩集だからって
加齢臭がするわけじゃないわ
汚れているのはこの世界の方
私はここで生きていくんだもの
私はいつも心に
ファブリーズをかけ ...
鳥が歩いていた
その鳥の体は鉄に覆われていて
よく見ると羽は錆びていた
鳥は空を飛びたいけれど
こんな体だから
空を飛んだことがないと言う
ならば一度でいいから羽を広げて
飛んでみるとい ...
おおくをすった、ときいて、でんわしたら、なぐるぞとたたかれた、やけやまにすくうかいちょうのように、くべられたあなたのおおくは、すべからくあなたを、いっせいにけりあげて、はなもくさもきも、いずれ ...
死にたい、という発語が季節の初めての落葉のように池に浮かんだ。毎日ひげを剃ってはコーヒーを飲んでスーツを着ていつもの道を出勤する、そんな生の周到な殻が静かに割れたかのように。僕は部屋で本やCDが平積み ...
卒寿となって
おひとりさまは やっと気づいた
連日 体の苦情を おのれに呟いているが
そのことだけでも 実は
在り難いことなの ...
絵みたいな笑顔だったよ午後四時に染まったぼくらの玩具の手錠
騙されるのもいいねってきみが言う 野球部とすれ違う うそつき
最後かもしれない名前を連呼する北18条 ...
スマートフォンで人生を
カンニングしながら生きている
いつでも知識欲は満たされるので
知識の飢えを知らないから
血肉にならない
間食スマホ
スマートフォンで人生を
カンニングしながら ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
退屈
はるな
自由詩
3
15/7/12 22:19
ある土曜日
番田
自由詩
2
15/7/12 22:16
夏の思い出
イナエ
自由詩
7*
15/7/12 22:06
ノーマーシー
花形新次
自由詩
1
15/7/12 21:11
独り言15
リィ
自由詩
1*
15/7/12 14:39
下の名前
アンテ
自由詩
2
15/7/12 13:33
・
若桜
自由詩
1
15/7/12 12:19
夏、と言ったら、海
村乃枯草
自由詩
15*
15/7/12 11:21
青毛の馬
草野春心
自由詩
2
15/7/12 9:44
逗子海岸、熟女、ビキニ
花形新次
自由詩
0+
15/7/12 8:46
蕾
あおい満月
自由詩
8+*
15/7/12 4:38
人を愛することなんて
竹森
自由詩
0
15/7/12 4:20
Ψ
もっぷ
俳句
3
15/7/12 2:36
浜辺
レタス
自由詩
5*
15/7/12 1:35
博愛の人
はて
自由詩
0
15/7/12 1:11
色吸い
はるな
自由詩
7
15/7/12 0:48
憧れ
〃
自由詩
4
15/7/12 0:45
逡巡
noman
自由詩
2
15/7/11 23:53
思い出の品は全部ニセモノ
奥畑 梨奈枝
自由詩
1*
15/7/11 22:08
オレ抜きで二次会をするつもりだなやけに激しい風が吹いてる
北大路京介
短歌
5
15/7/11 21:19
初めての大人の自動販売機やけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
2
15/7/11 21:18
オモシロクナールを2錠飲み込んだやけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
1
15/7/11 21:18
わたしが詩の中で掻き抱くあなたは
ただのみきや
自由詩
17*
15/7/11 21:15
売春詩集
花形新次
自由詩
0
15/7/11 20:34
鉄の鳥
リィ
自由詩
2*
15/7/11 19:58
_
ズー
自由詩
2*
15/7/11 18:25
希死
葉leaf
自由詩
2
15/7/11 16:39
老いの演繹(五)
信天翁
自由詩
2
15/7/11 16:11
ロマンス係数X
初谷むい
短歌
4*
15/7/11 15:13
草食スマホ
イオン
自由詩
4*
15/7/11 15:06
1866
1867
1868
1869
1870
1871
1872
1873
1874
1875
1876
1877
1878
1879
1880
1881
1882
1883
1884
1885
1886
1887
1888
1889
1890
1891
1892
1893
1894
1895
1896
1897
1898
1899
1900
1901
1902
1903
1904
1905
1906
加筆訂正:
わたしが詩の中で掻き抱くあなたは
/
ただのみきや
[15/7/12 10:38]
誤字修正しました。最後から三行目「あなた」を「その」に「化し」から「化して」に変更しました。
時間がないのに
/
ただのみきや
[15/7/11 17:12]
記号が化けるので抜きました。
3.76sec.