きつく抱きしめる、腕、が、すべてを宙吊りにする、その、瞬間。
私の内側で磁場をつくりだすあなたの腕。
魔術的首都はその色彩を取り戻す
あなたの腕によって
二度と私はあなたに会うことがあるだ ...
君に会えないから会いたい
君にさわれないから会いたい
君の声が聞こえないから会いたい
君の匂いがしないから会いたい
君がいないと切なくて淋しくて
君に会いたいからあぁ痛い
心が
夏が透ける雨の隙間
渇いた紫陽花が
雨を、乞う
ひとり、は飛べる。
ひとり、は鳥だから。
ふたり、は飛べない。
雨のなかに手を伸ばすと雨姫の声が聴こえる、
きゃっきゃと笑いながら、
誰かをダンスに誘っている。
眠ったままのこどもが浮 ...
何もかも
消え往く景色
灰色に
香を焚きしめ
君待つ部屋に
憧れの君いま何処
妖しき姿に魅いられる
誰がために君は往く
伽羅を焚き君想う
漂う蛾眉の美しさ
あわてずさわがず
ゆっくりいこう
流れ去る時間を
今 この一瞬の
素肌の上へ
丹念に
塗り伸ばしていくように
あせらずせかさず
ゆったりいこう
降り注ぐ光が
...
夜の 闇の 暗さの なかに
哀しみの 仮面は 閉じこめて
こころの 底の 片隅に
しゃがみ込んでいる
希望を 取りだそう
そして 今、
新しい朝への
出発の 準備を しょう
...
誰にだって
大切にしておきたいってもの
ひとつぐらいは あるさ
人から見れば とるに足らないと
言われてしまいそうだけど
そんなものを 抱え込んで
生きていこうと 思う
誰にだっ ...
パンジー
ビオラを上手く咲かせるコツは
なんといっても
花がら摘みを
怠らないこと
種を作ると
花は終わる
種に養分をとられるから
咲き終わり
萎んだ花を
直ちに摘んで ...
熱帯夜に
惑わされて腐乱した睡眠から
止め処なく垂れ流れるゲルは
黒い卵を内包していた
寝息が言葉に染まって
過去の幻像を描くとき
醗酵したゲルは悪臭を放って
野を枯らし 街 ...
知り合いに似た形の雲が
空に浮かんでいて
その人の名前は
とうに忘れてしまった
ミシン目で切り取られた海が
安売りされている商店街を抜けると
賑やかな駅前に出る
駅前 ...
子供だけはと言うけれど
それは出来ない相談だ
私としても君たちは
久方ぶりの糧なのだ
我らは確かに君たちの
血を貰わねば生き抜けぬ
そのため君らは我々を
一人残らず殺さんと
火持て槍持 ...
腫れた足で
あなたは泥をふむ
愛するように静かに 憎むように永く
やがて わたしは 夜を吸うだろう
あなたの持つ幾つものふくらみに
こっそりと歯をたてて
...
談笑のなかの
ひとさしゆびと
おやゆびが
こんがりあげられた
チキンナゲットを摘まむ
バイ菌にまみれた鶏肉
中国の工場で
床に落ちた鶏肉や
期限の切れた鶏肉で
...
俺の出た探偵ナイトスクープにやけに激しい風が吹いてる
花冷えや昨日と同じ服の君
花冷えの空白多い時刻表
誰も来ない二重扉の病室
無音の恐怖
永久に続く無音の孤独
体の烙印かバーコードを探す
ここは未来の牢獄なのだ
今日が何年の何月か
窓の四角い枠内に誰か映るのを待つ
手を振ってさけ ...
樹海でさえ
ジオラマに見えてしまうのだから
ディズニーランドの張りぼて感は
いかんともし難い
(ハリーボッテーはUSJだとしても)
そんな私に
貴女がラブドールにしか見えないのは
当たり ...
金曜日の西武百貨店
今日もこの百貨店に来た
もういくねんも前から
この店で楽しみの時を過ごしている
靴やカバンや色とりどりの洋服
地下の食糧品売り場は本当に豪華
じゃこが5種類 ...
いく筋かの細い雲が頭上を
走っていた
左側は昼で
右側は夜で
右側に扉があった
開けた途端
音も無く壁は崩れ
かつては覚えていた季節の
断片が
足元に転がって
いた
誰がどこ ...
きのうとあすが
なわとびをする
たった一つの錠剤が
スプーンでかきまぜた珈琲になって
前頭葉を支配する
誰も気づかない
この脳が砂を掴んで
やわらかなくにを潰そうと
黄 ...
そばにいることは
叶わなくなったのですから。
煙草とレモンスカッシュを
傍らに置いて作業をするわけです。
形にこだわるのは
どうか、とも思いました。
大切なのは気持ちで
モノを用意するだ ...
僕らはカフェで向かい合わせに座り、ホットコーヒーとルイボスティを飲みながらそれぞれ本を読んでいる。彼女は女性翻訳家が書いたエッセイ集を、僕は高校生のころに読んだ小川洋子さんの小説を読み返している。
...
打ち損じた弾丸はまだ喉元にある。僕は咳払いをひとつしたあと、右足をほんの少しだけ前へ出して、声を出すために息を肺に吸い込んだ。「なぜ?」僕は言った。想定していたより小さな声だったがもう後戻りはできない ...
私は弱いから
重たい物は持てないし
何かを壊す事は出来ないけど
暇なら潰せる
高層ビルの屋上
この世とあの世の境目に放り出した片足
目を閉じ 胸に手を当てて 聞く最後の独奏
目を開けると美しく没する夕日
カサカサと音がして視線を下に逸らすと
この ...
Night worker /帰り道
新しい日付の刷られた朝刊が駅の売店の前に置かれる
深刻な顔で今にもつり革で首をつりそうなサラリーマンが車内で揺れてる
パンパンに人がパックされた環状線 ...
こんなに晴れているのに
こんなに暖かい朝なのに
激しく雪が降っている様子がはっきりと幻視される
今日は真冬
すべてのものは明らかに死んでいる
ただ物質が動いているだけなのに
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
プラハ、夏の朝
Ruka
自由詩
0
15/6/15 2:07
逢いたい
リィ
自由詩
1*
15/6/15 1:55
乞う
殿上 童
自由詩
16*
15/6/15 1:34
ひとり
佐々宝砂
自由詩
3
15/6/15 1:06
蜜月
レタス
短歌
1*
15/6/15 0:37
新貴妃酔酒
〃
俳句
0
15/6/15 0:01
悠々
青井
自由詩
0
15/6/14 23:23
愛歌Ⅳ <今、新しい朝に>
南無一
自由詩
1
15/6/14 22:07
愛歌Ⅲ <幸福という土地まで>
〃
自由詩
1
15/6/14 22:04
花がら摘み
Lucy
自由詩
10*
15/6/14 21:29
夜空を夢が流れて
イナエ
自由詩
12*
15/6/14 21:08
駅前
たもつ
自由詩
6
15/6/14 21:00
吸血鬼の言い分
dopp
自由詩
0
15/6/14 20:49
腫瘍
草野春心
自由詩
1
15/6/14 20:35
チキンナゲット
あおい満月
自由詩
1
15/6/14 19:46
俺の出た探偵ナイトスクープにやけに激しい風が吹いてる
北大路京介
短歌
1
15/6/14 19:36
花冷えや昨日と同じ服の君
〃
俳句
1
15/6/14 19:35
花冷えの空白多い時刻表
〃
俳句
2
15/6/14 19:34
閉鎖病室
じぇいぞろ
自由詩
0
15/6/14 18:49
ニセモノ
花形新次
自由詩
0
15/6/14 18:35
金曜日の西武百貨店
生田 稔
自由詩
1
15/6/14 16:43
その先は無くてもいい
noman
自由詩
2
15/6/14 16:28
テトラミド
あおい満月
自由詩
4
15/6/14 14:38
煙草とレモンスカッシュ
栗山透
自由詩
4
15/6/14 12:31
知らない
〃
自由詩
1
15/6/14 12:27
雨音の詩
〃
自由詩
1
15/6/14 12:23
潰す
リィ
自由詩
0
15/6/14 10:17
Vitality/ カナブン
桂
自由詩
2
15/6/14 9:31
Night worker/帰り道
〃
自由詩
1
15/6/14 6:57
外傷の朝
葉leaf
自由詩
2
15/6/14 4:34
1890
1891
1892
1893
1894
1895
1896
1897
1898
1899
1900
1901
1902
1903
1904
1905
1906
1907
1908
1909
1910
1911
1912
1913
1914
1915
1916
1917
1918
1919
1920
1921
1922
1923
1924
1925
1926
1927
1928
1929
1930
4.1sec.