日常のこと、妻の思考
僕がPCの前に座ってこうして何かを書いている時、
大体妻は横のソファで読書をしている。妻とは本の
趣味が壊滅的に合わないので互いの趣向を批判する
ことはないけれど、読 ...
冷えた三角形がピアノ線で
夜に吊るされ 波打っている
白いチョークで昼のうちに引かれた
いびつな線路をたどり その女は
むかつくほどきらいな男に会いに行くところだ
...
とっくに見飽きた映画を
繰り返してもう何度目だろう
眠れぬ夜の過ごし方
時間潰すのヘタみたい
キレイな景色を見ていたい
砂嵐の先の海
隣の犬が鳴きやんだ
空に揺れるカラーバー
...
盤面に行儀良く並んだ歩兵
敵の攻撃を真っ先に受け将を守る
時には味方にも無視され
時には邪魔もの扱いされる歩兵
敵陣深く突入して将となるも
あっさり討ち死に
そして 次には
味方だった将 ...
風で鳥になっていた。
京香の両手首をつかんで、ぼくがうしろから広げていた。
強い風がしばらく続くと、京香はあたまを前へ前へと落としていった。
そのたびにぼくは手首を強くにぎりしめ、腰 ...
「春の土」
よりそひて小川とあぜ道蛇行せる二月の畠に耕人ひとり
音なくて雨降りゐたり 静かにも春を見上げて庭辺の千草
うんうんと地よりわきたつ緑児を雨とお日さま交互にあやす
一坪 ...
モザイクのかかる鼻だ
マキちゃんと見に行く映画あらかじめ観てコメントを考えておく
監督のサインはいつもア・イ・シ・テ・ルまた新しい春が来ました
「パパとママ 君はどっちについていく?」また新しい春が来ました
オレの歌がカラス避けCDにされている
「求めてるものは何ですか?」
テレビレポーターが
街の人に訊いていた
「求めてるものは癒やしです」
街の人は答えていた
コングロマリットなんだ
この世はコングロマリット
人と人は
同志 ...
とある船乗りがいて
心に窓を持っていた
長い航海を終えて
陸に上がると
海の上はもうこりごり
これからは陸の上で
のんびりと暮らすんだ
なんてぶらぶらしていたが
しばらくすると
窓が ...
あなたの名前が好きだ
あなたが生まれた朝
どれだけの人が喜んだかがわかる
あなたの生まれた世界で
どれだけ幸せでいてほしいかがわかる
あなたの思い出が好きだ
まだ陽が高い青 ...
ウォチマン
広いガソリンスタンド
車のトラブル
なかなか、解決できぬ
頼むと、ウォチマン
駆けてきて
直してくれた
人のために働くことは良し
そう思って
そっと書いておく
ついつい、
人を殺したくなるので、
伸ばした黒髪で、
十本の指を縛りつけ、
あの街角には、森の声、
花の咲かない街では、
ささやかな、比喩を分け合う、
蝶々たちの、いじらしさ
...
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと
雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと
夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと
...
人は
どのように生きてきたかを子孫に知らせたいのだ
知らせなければならないのだ
どのようにして人間は生きてきたかを
私はきのう見た夢の事を思い出していた
海岸に乾物のように干からびた ...
(あを。あを。あを。彼らを)
(僕らとは呼びたくない。海を見た事の無い僕)
(たったさっきまでひらがなを綴っていた。)
(塩水を海水と呼びたくもなる。瓶が卓上に敷く陽光の)
(シートの下に掌を ...
パソコンは
増えて
一台に
一匹
ゴキブリを
棲まわせる
これで
終わり
清潔な
世界へと
増え過ぎた
ゴキブリは
一匹に
一台
パソコンを
用意され
出荷される
...
友達はいないし恋人もいないし誰にも助けを呼べない都会
何もかも自分でやらねばならぬこと 誰も近くにいない寂しさ
「大丈夫?寂しくないか?」と母が訊く 「寂しくないよ」と強がってみる
...
キャスターが告げるGWの始まりに壁の暦がもてあます明日
人様の都合を聞かぬこの星を苛めるために振りかざす鍬
白米に気色の悪い虫が湧く結局おんなじように生きてる
要するに食物連鎖のくく ...
誰もみな忘れた杉よ藤の花
紅の花弁を滲ます皐月雨
稲苗の月になりけり祖母の爪
花もない山も追い越し泳ぐ鯉
石垣の闇から延びる赤い薔薇
色水を吸って枯れゆく母の花
心の中の言葉
感情の形
実像との差異
何が本当かわからない
気持ちが溢れて
流れる涙が
現実に沿っているのか
ドラマを踏襲したのか
浮かびあがる気持ちが
首を締める
目の前 ...
きみの真っ直ぐな眼差しに あたしは
耐えられなかった 大人のふりをして
夢みたいなこと言っちゃだめ なんて
夢を見たかったのは あたしのほうなのに
あたしは臆病だっただけ
子供か ...
迷子みたいにブラつく
空っぽの大地
足取りおぼつかないけど
歩けないわけじゃない
どこへ行けばいい
道なんてないのに
どこまで行けばいい
果てなんてないのに
名も知らぬ花のよう ...
そうしてすべてがすり身となるのだ
肉も魚も豆も米も野菜も一切合切
ミンチよりも細かくなめらかに
均一のペーストに
そうして型成される
ソーセージのような蒲鉾のような
なんとも名状しがたい食 ...
どこか霞んでく明日に
目を細めて笑うそんな日々
何も無いと思ったって
それだけじゃないことわかってる
どちらかと言えばね
あの日に戻りたい
でもね戻ったって何も始まらない
さらば愛しい日 ...
ないものを
あることにする
あるものを
ないことにする
私たち姉妹は嘘つきだった
なんでも切れるナイフのように
いつも嘘を手に持っていた姉
風船のように嘘をつき続ける私
...
寺院で騒ぎがあったらしい
昨日から兄貴が帰ってこない
女を手引きするだけの簡単な仕事だと
銃を置いたまま出ていった
雨が上がった裏庭で
濡れた望遠鏡が星を落としてる
対岸を覗く ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雑記(メリーゴーランドの二人)
またたび八寸
散文(批評...
2
15/5/1 0:08
冷えた三角形
草野春心
自由詩
3
15/4/30 23:23
television addict
捨我
自由詩
0
15/4/30 22:32
「歩」の少年
イナエ
自由詩
10*
15/4/30 22:08
春に吹く風
吉岡ペペロ
自由詩
2
15/4/30 22:06
詩人サークル「群青」4月の題詠「土」
木原東子
短歌
6*
15/4/30 21:15
モザイクのかかる鼻だ
北大路京介
自由詩
4
15/4/30 14:07
マキちゃんと見に行く映画あらかじめ観てコメントを考えておく
〃
短歌
3
15/4/30 14:06
監督のサインはいつもア・イ・シ・テ・ルまた新しい春が来ました
〃
短歌
1
15/4/30 14:05
「パパとママ 君はどっちについていく?」また新しい春が来まし ...
〃
短歌
0
15/4/30 14:05
オレの歌がカラス避けCDにされている
〃
自由詩
9
15/4/30 14:04
コングロマリット・アイスエイジ
ゴースト(無...
自由詩
1*
15/4/30 13:37
船乗り
やまうちあつ...
自由詩
1
15/4/30 12:12
ラブコール
寿
自由詩
1*
15/4/30 11:58
ウォチマン
生田 稔
自由詩
1
15/4/30 9:36
あなたが明日も日本語を読めますように
竹森
自由詩
4
15/4/30 7:58
君に触れるということ
かんな
自由詩
24*
15/4/30 3:43
からす
島中 充
自由詩
1*
15/4/30 1:38
あを。あを。あを。
竹森
自由詩
4
15/4/30 0:37
君に触れるということ
〃
自由詩
0*
15/4/29 23:18
ゴミ7
メンヘラ大学...
短歌
1
15/4/29 23:11
GWの始まりに
亜樹
短歌
3
15/4/29 22:41
誰もみな
〃
俳句
1
15/4/29 22:23
信じたくないのは、自分が楽なだけ
opus
自由詩
0
15/4/29 22:13
個人教授
藤原絵理子
自由詩
4
15/4/29 20:51
wander walker
捨我
自由詩
1
15/4/29 20:12
ショク文化大革命
ただのみきや
自由詩
17*
15/4/29 18:58
ぽたぽた
こいち
自由詩
0
15/4/29 18:47
世界は二度
mizuno...
自由詩
4
15/4/29 18:32
lies
〃
自由詩
2
15/4/29 17:58
1882
1883
1884
1885
1886
1887
1888
1889
1890
1891
1892
1893
1894
1895
1896
1897
1898
1899
1900
1901
1902
1903
1904
1905
1906
1907
1908
1909
1910
1911
1912
1913
1914
1915
1916
1917
1918
1919
1920
1921
1922
4.6sec.