波に揺られてクラゲたちが
選挙をしている
立会人の父を乗せた船は
月の美しい遥か沖に
沈んでしまった
僕は道路の繊維をほぐしながら
罪のない嘘を口ずさんでる
台所では
...
世界を嗅いで生きる方法もあるよって、シロ君が教えてくれた
ジャンケンは67%負けないって言うけど、67%勝てないんだって
だけど、それでも、勝ち負けついちゃう世界だから、ポン、と出されたその手 ...
春。白い陽が田んぼを巡る
水を濁らす影の下を
小さな蛇が逃げる
夏。雑草が炎のように燃え上がる
草草を分けてゆく胸のあたり
葉先より高く虫が跳ねる
秋。抜き取られた ...
人間の体は労働により徐々に疲労していき
ある真夜中に一つの硬い器となる
器は木ずれの音も雷光もなにもかも呼び寄せて
きれいにその中に収めてしまう
疲労というこの硬い器には
幾つも ...
聞こえていますか?
元気ですか?
楽しくやっていますか?
海の中
流氷の狭間
波が弾ける
飛沫が漂い
消える
責任という名の猫を
その海に投げた
猫はカチンコチンに凍って
驚 ...
一生空を失ったという
君の悲しみを理解できず、
徘徊する君を追いかけた。
セキュリティのないビルを探し、
鉄柵の縁をゆらゆらと歩く。
ナイロンのミュールに反射する
オレンジ色の月。
...
父の眼鏡が光を取り込んで
天井に反射をした淡い粒子が
「帰ってきたよ。」と呼びかける初夏の午前中。
庭では母と娘が
来たるべき新盆に備え
草取りをしている。
うっすらと積もる雪の中 ...
川沿いに座る
気持ちの良い風
どこからか
遠くだろうか近くだろうか
電話のベルが鳴っている
ちりりりりん
ちりりりりんと
よく響く黒電話の音
ベルが止む
誰かの話し声
年老 ...
夕暮れの都会は ブルーに沈む
ビル街は華やかに さざめき始める
イルミネーションに飾られた 水の中を
お洒落した熱帯魚が行き交う 笑い声と
ビル街の吐き出す熱気が 淀んでこもる
...
ロキソニンを
ぼりぼり
フリスクみたいにかじってたら
ミサキちゃんに止められた
ほっぺた叩かれて
喉がちぎれるくらい吐いて
なんでって
聞かれても
答えられなくて
あいつなら ...
ふと思い出した
小学1年生のときに亡くなったおじいちゃんを
まだ自転車に乗れなかったぼくは
おじいちゃんのこぐ自転車の後ろに
いつも乗せてもらっていた
目的地もなく
ただゆっく ...
頭皮が何か云っている
お疲れ様 そろそろ本格的に休めよ〜
頭痛の前兆のような頭皮痛
マッサージでほぐして
頭皮の美容液という名の育毛剤をシュッシュッ
ああ痛い痛い
そろそろ ...
これ以上好きになったら壊れそうやけに激しい風が吹いてる
いまの妻いまの彼女と元の妻やけに激しい風が吹いてる
清水の舞台から跳ぶ白日傘やけに激しい風が吹いてる
おはようさんって言うバードなあかいあなた
追っかけた二十歳はミミズのドレミでよろこ
んでた幼稚園児には鳥じゃなく虎と馬だけど
よくやった教育テレビわたし今だってすきよ
アルミのおべんと箱あ ...
昨日をすべからく塗りつぶす朝
古い置時計の振り子のよう
きらめけば朝日に染まる空
止めどなく冷たい空気の粒子のふれ
透明度の高い雨粒よりうつくしい
太陽にとどまるたんぽぽの綿 ...
日射しは敗北で
日々は屈辱的な弛緩で
時がたつことと年をとること
変わっていくことが
一体に世界をなしていたころは
もはや遠い記憶なのか
今私は後ろ向きに前進している
足りないの ...
「私」として生きてて背負うかなしさをたとえる形容詞がみつからない
生きることに疲れて橋に向かいつつ靴は脱げないことは知ってた
春の暮れもしくは初夏への道すがら黒い縁取り一通拾う
...
曇天の休日洗濯を終えた君が
キッチンで
フレンチローストの豆を挽く
大きめのグラス2つに
たっぷり氷を入れて
Tシャツからのぞく白い腕が
微かに震わせながら薬缶をかざす
溶岩のように膨ら ...
日曜の団らんを切り上げ
赴任地に戻る旅をもう10年も続けているが
笹子峠への山峡は思いのほか狭くそして暗い
谷の向こうを並走する列車に揺られ
微睡んで帰ればいいものを
旅の憂鬱を忘れたくて
...
元素記号のセメント原料で、しゅわしゅわはしない。
濃赤色の花火で、双極性障害に使用される主剤。
染色体にプリントされていた負の因子の所為。現代医学を以てしても、セメント花火を飲まされるのだ ...
昨夜からの強い風に
道路の真ん中に横たわる
タヌキの背の毛が
グラデーションで揺れる
生きていようと
死んでいようと
台風は今日 やってくる
塩
の花
爛漫に
舌に咲け
味蕾を奪え
ためらわずに
血流から浮かべ
肉体を結晶にしろ
死海の化石のように
鏡のように映り込む山々
湖は鏡そのもの
たくさんの魚が見える
水が綺麗な証拠
心が洗われて綺麗になった
遊覧船が行き来している
山々に囲まれていて
空気が綺麗
静かな愛が流 ...
霧の漂う高原で朝を迎える
冷えた暖炉に薪をくべる時
私の内側で眠っていた生命の光も
優しく穏やかに目を覚ます。
何かが覚醒するときに感じる小さなエクスタシーは
すでに準備 ...
「道を渡って、手を振る」
骨のコツコツ鳴ります
糸の編むように眠ります
サバ缶とサケ缶の区別はつきます
お尻から椅子に座ります
迷路の続きにまた迷います
...
夢と希望と自由の道が
嘘八百の出鱈目でも
誰かの幸せ守れるのなら
教えて下さいアルジャーノン
賢くなりたい 仲良くしたい
幸せが待ってるようで
大切なものはなんだろう
考える ...
ただ光のみ求め歩いていた
右手には闇
左手にも闇
光の道は永遠に続く
ただ光のみ求め歩いていた
哀しくなっても
歩み自体は止めなかった
苦しくても
くさらずにいようと決めた
ただ光の ...
たいていのものは皮膚と得体のわからないものでできていて
縫い込むのに使われた糸は電線として再利用されたものだ
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
選挙
たもつ
自由詩
4
15/5/17 8:44
シロ君
クローバー
自由詩
4*
15/5/17 8:01
とおくなる
オイタル
自由詩
7*
15/5/17 5:56
器
葉leaf
自由詩
2
15/5/17 2:36
ハロー
opus
自由詩
0
15/5/17 1:57
模倣死
じぇいぞろ
自由詩
1
15/5/17 1:33
麦藁帽子。
梓ゆい
自由詩
6
15/5/17 0:52
風のいたずら
灰泥軽茶
自由詩
4
15/5/17 0:33
風の歌
藤原絵理子
自由詩
5
15/5/16 22:47
青色
アンテ
自由詩
1
15/5/16 22:46
失われた声
藤竹
自由詩
3+*
15/5/16 22:15
頭皮の忠告
朝焼彩茜色
自由詩
10+*
15/5/16 21:54
これ以上好きになったら壊れそうやけに激しい風が吹いてる
北大路京介
短歌
0
15/5/16 21:25
いまの妻いまの彼女と元の妻やけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
0
15/5/16 21:24
清水の舞台から跳ぶ白日傘やけに激しい風が吹いてる
〃
短歌
1
15/5/16 21:24
グッドモーニング トゥー オール/即興ゴルコンダ(仮)投稿. ...
こうだたけみ
自由詩
4*
15/5/16 21:08
グッドモーニング トゥー オール
かんな
自由詩
4*
15/5/16 20:43
往路
山犬切
自由詩
4*
15/5/16 19:11
「すみれいろそら、あかねいろそら」 2015.05.16 ( ...
もっぷ
短歌
3
15/5/16 19:00
記憶を俯瞰するときには
じぇいぞろ
自由詩
5
15/5/16 12:13
笹子峠
西天 龍
自由詩
3
15/5/16 11:59
炭酸リチウム
じぇいぞろ
自由詩
3
15/5/16 9:49
台風
金子茶琳
自由詩
3
15/5/16 8:16
塩の花
アンドリュー...
自由詩
4
15/5/16 7:52
湖
夏川ゆう
自由詩
2
15/5/16 6:01
小さき絵
ヒヤシンス
自由詩
8*
15/5/16 5:52
花の殻 湧く、次々と
ヨルノテガム
自由詩
4*
15/5/16 5:38
チャーリー
板谷みきょう
自由詩
0
15/5/16 1:30
光あるうちに光の中を歩め
渡辺亘
自由詩
4
15/5/16 1:26
思い出
佐藤伊織
自由詩
2
15/5/16 1:07
1891
1892
1893
1894
1895
1896
1897
1898
1899
1900
1901
1902
1903
1904
1905
1906
1907
1908
1909
1910
1911
1912
1913
1914
1915
1916
1917
1918
1919
1920
1921
1922
1923
1924
1925
1926
1927
1928
1929
1930
1931
加筆訂正:
わたしの部屋には
/
ただのみきや
[15/5/16 18:18]
誤字脱字、余計な字、計5文字くらい訂正しました。
わたしの部屋には
/
ただのみきや
[15/5/16 5:02]
「甘い監獄」「 ゆるやかな死刑執行」この二行の場所をえました
5.09sec.