海の魂を宿した君
アイラは健在だったか
その余韻は軽く
深く
ぼくは何も知らない
微かな音信だけが
雨音に
木漏れ日がばらばらと散らばっている公園のベンチに座り
一息
吐いて背もたれまでゆるく体を沿わせるように空を仰ぎ
目を閉じる
一群れの風が
ちゃんと網膜には光が届くようだ
さ ...
暗がりの街に、雪がちらついていた。
凍りつく大気、その向こうに雲
際は銀色に縁どられて
放射される天使の梯子
電線が揺れて、僕らはマリオネット
...
八重咲き桜の、白き花弁にさす紅の
艶めかしさにさす光。
光の粒に時は凪ぎ、深い記憶の谷間には
清流となった夢が飛沫を飛ばす。
さしかかった旅人は、一瞬己の旅人たるを ...
だれ知らず
きみがかんばせ
さがし彷徨い
風の盆みる
時の流れに身を置くことは、
延々と続いていく筒の中を
匍匐前進で進むことに似ている。
狭くて、振り返ることなんか出来なくて、
前に進むこ ...
ひた潮の
須磨のともどち
君はいま
健やかなりし
われ願うかな
誰かのせいであればよかったのにと
雨雲は思ったりするのだろうか
ちぎり捨ててしまったカレンダーのすきまに
見える青空は私ではないけれど
月が反射するものを遮るもの
もしくは雨粒が激しく歪 ...
私のレントゲン写真は
典型的な骨格標本だと言われた
献体をするのかしないのか
伯父は献体の一部を持ち込み
顕微鏡で紐解いていたという
伯父に似ていたという私はどうするのか
問題 ...
そのときわたしは息をとめていたし
世界はないも同然だった
前でも後ろでもおなじことだ
どっちにしろ転ぶのだ
夢のような一瞬ののち
美しいさびしさとひきかえにして
やはり雨は
雨を招んでしまった
風の無能
鏡の前の
左脚の羽化
鳥が降り
見えなくなる
くりかえし降り
陰を ふくらませる
鏡の前で倍になり
曇 ...
不適合階段を見て笑うだけ二度と再び社会に出ない
毎日は飛行機の中見てる夢誰か私の目を覚まして
雨が降り砂浜の砂泥になり
火のついた煙草が路上で虫の息
朝専用缶コーヒーを昼に飲む
朝専用缶コーヒーを夜に飲む
梅雨明けの半袖へ打つ注射針
六月に心臓発作で死亡する
...
葱刻み納豆をねる
煮干しの眼が俺をみる
出汁巻きで妻を慰めるわれ
水茄子おもい西ながめ
鮭を焼き今日を占う
目玉焼の難しさ息を吐く
立ち食いのかき揚げ蕎麦は総崩れ
...
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように
君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように
君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように
君の言う ...
雨がぽつぽつ
アスファルトには
できたばかりの真っ白な線
跡がつくかな
けこけこ
けこけこ
私の足音
蛙の鳴き声みたいだ
楽しいな靴のうらっかわ
けこけこ
けこけこ
あじさいがし ...
靴紐を締めてあのカーヴを曲がると
この街には戻れない
何もかも捨てて行くのは西の街
この街はとても錆びていて
誰も歩いてはいなかった
唯一の救いだった屋台のラーメン
この街は無言過 ...
もし今死の宣告をされたなら
黙ってひとりにしてほしい
誰かがなにかを言ってくれても
私のこころに届かない
死の宣告をされたなら
あなたと私は違う場所
だから声も届かない
それ ...
蛇口から蛇が出てきて排水溝に逃げていったと
主婦が言い出した。蛇はきっとコブラにちがいな
いと生物学者とプロレスラーが同時に口にした。
コブラなら猛毒対処に、と叫んで立ち上がったの
は ...
今日もくるくる地球は回るのに
みんなせかせか働くのに
わたしは今日もベッドの上で天井を仰ぎ
お昼にアイスクリームを食べる
むしむしとした鬱陶しいほどのこの湿度は
今もわたしを包み込む ...
雨が降ってきた
それに加えて午後からは
槍まで降ってきた
雨が降ろうが
槍が降ろうが
必ず行くよ
と言っていた友人は
終に来ることはなかった
窓を開けると
代わり ...
あなたの深い悲しみは
溝の奥の方に
入り込んでしまって
私の手では届かない
それでも強引に取り出そうとしたら
きっと壊れてしまうでしょう
そういう時は
塩を振り掛けるのです
昔から ...
国会議員も大臣も負っている
憲法尊重擁護義務
安倍内閣の人たちにとっては
鼻クソみたいなものだろう
日本の軍国主義化なんて
他国に言われても
笑っていられたのに
今はもう
笑えない ...
幾重もの自己が折り重なる
形のない「私」の輪郭から
おろす瞼と塞いだ耳の感覚
閉ざされた世界で生まれる
殻が丁寧に剥がされてゆく
張った膜の内側で目覚めた
足りない酸素と視界の中で
...
写真になった父が 昔よりよく喋るようになった
弘法大師ゆかりの寺で ボロボロのジャンバーに
白髪を風に舞わせながら 少し笑ってピースなんかして
誰もいなくなる家を前に大丈夫、だというふうに ...
――風よ
木の葉をさざめかせ
やさしく掻き乱し
花房にそっと触れ
散り際へと誘う
子猫の背を撫でるよう
湖の面を煌めき立たせ
風 おお風よ!
おまえが気まぐれに ...
禁色を懐に纏い透明なさらさらとした波打ち際
便りも海風の知らせもない 天に祈る日々に満ち潮が止まり
息が出来ない
慕い人は振り向かずに 船を陸に進ませた
瞳が朱に滲む
一太 ...
20代の頃、10年間すごく仲がいい(と思っていた)友人に音信不通になられて以来(年賀状が宛先不明で返ってきて、電話も不通)友人というものへのほんわかした気持ちがなくなってしまいました。
すごく仲がい ...
ぶらんこの夕べはいつもさみしくて百を数えておしまいとする
日陰にはどくだみの花みっしりとわたしは毒を愛しています
砂山に取り残されたスコップは誰かの置いた傘の中にて
夏になるほんの少 ...
パパあれみて
ジャンボがあるいているよ
ねえねえ みてみて
けむりがおててつないででているよ
ようやくことばが使えるようになった息子ははしゃぐ
何時か
ジャンボが滑走路に ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ラフロイグ
レタス
自由詩
1*
15/6/11 2:16
ゆめさき
はて
自由詩
1*
15/6/11 2:15
「世界に満ち溢れるもの」
元親 ミッド
自由詩
5
15/6/11 1:19
グレンリベットが云う
〃
自由詩
1
15/6/11 1:16
夏の日
レタス
短歌
0
15/6/11 1:15
筒の中
元親 ミッド
自由詩
1
15/6/11 1:15
青龍へ
レタス
短歌
0
15/6/11 0:53
雲の隙間を再び照らしている
たりぽん(大...
自由詩
1
15/6/11 0:42
献体
レタス
自由詩
0
15/6/11 0:37
一瞬ののち
はるな
自由詩
3
15/6/11 0:21
飛ぶ日 むらさき
木立 悟
自由詩
6
15/6/10 23:54
短歌1
山犬切
短歌
0*
15/6/10 23:42
俳句1
〃
俳句
0
15/6/10 23:41
明日の朝
レタス
俳句
0
15/6/10 23:32
無題
瑞海
自由詩
5*
15/6/10 23:22
雨の影
灰泥軽茶
自由詩
5
15/6/10 23:21
西へ行こう
レタス
自由詩
0*
15/6/10 22:49
若い自分へ
つよし
自由詩
1
15/6/10 22:25
藪の中
為平 澪
自由詩
2
15/6/10 22:19
華の金曜日
じまさん
自由詩
2
15/6/10 21:05
約束
たもつ
自由詩
20
15/6/10 20:07
深い悲しみ
花形新次
自由詩
2
15/6/10 19:11
終わりの始まりか…
眠り羊
自由詩
1*
15/6/10 15:03
☆
アリス
自由詩
3
15/6/10 14:16
写真
為平 澪
自由詩
7
15/6/10 14:10
風と共に念ず
ただのみきや
自由詩
14*
15/6/10 13:55
一太刀の幕明け
朝焼彩茜色
自由詩
6*
15/6/10 12:57
遠くから幸せを
ふるる
散文(批評...
3*
15/6/10 11:53
公園だより
そらの珊瑚
短歌
13*
15/6/10 9:32
おはなししましょ
イナエ
自由詩
8*
15/6/10 9:09
1870
1871
1872
1873
1874
1875
1876
1877
1878
1879
1880
1881
1882
1883
1884
1885
1886
1887
1888
1889
1890
1891
1892
1893
1894
1895
1896
1897
1898
1899
1900
1901
1902
1903
1904
1905
1906
1907
1908
1909
1910
4.5sec.