眠ってる間に
死ねたらいいのになと
寝る前に思う

そして目を閉じる
身体中の力を抜いて
ただただ眠る

別に何もしない
ただ死を願い
眠るだけ

もしもうまくいったなら
そ ...
首の後ろ辺りから
広がっていく空白と

瞼の裏を掠め過ぎる
拳の記憶

喜びを道連れにして
悲しみが死んでいく

心が死を擬態するのは、宿主へのいたわり
仕組まれた機構に過ぎないと ...
帆布を揚げて
ヨーソロー!
船長は高らかに叫んだ

目指す宝の島は
オレの背中の地図に描かれている
酔えば赤く浮き出て航路を示す

ラム酒を飲み放題という条件で
航海に行く契約書を交 ...
どうして
こんなに平穏なのか
冥土へと導く と信じられたホトトギスも
いまは五月の鳥

森を抜け
砂の砦みたいな監的哨跡にのぼって
海のまえに出ると
もう詩に出会った気がした

壁 ...
きみに死んだ弟をあげるよ。
もうじき死ぬんだ。

そしたら{ルビ暴=ほたえ}たりしないからね。
もう駄々をこねたりなんかしないからね。

手間のかかんない
とってもいい子になるんだ。
...
 「変ね…窓閉まってるのに。」

 おりんの金魚が死んだ その晩のこと
 湯屋から店にかえった おりんは
 小窓のわきに吊るしてある掛け軸が 畳に
 二つ折りになっているのを掛け紐つかんで持 ...
燃える森の光に
子らの遊び戯れ

ジャングルジムの鉄路
銀に錯綜しながら
放擲されるブランコに
登り棒いち早く昇り詰め

遊び疲れた子らの
使い尽くされた肉体
燃える森の光に置かれ ...
陽が昇るのを待って 僕らはあてもなく電車に乗った
まだ人気はなく静かで ただやわらかい朝陽だけが車内を包み込んでいた


僕らは互いに黙って 流れていく景色を呆然と眺めていた
この景色の ...
100年後の未来
親にひどい目に遭わされてる子どもはいなくなっているだろうか
あいつ気に入らないからと ひどいいじめを受けてる子どもはいなくなっているだろうか
子どもにひどいことをしているこ ...
追究1
何をそんなに人の事を攻撃するのか?
性欲、または本人は気づいておらず欲求不満
上層部へ密告、
追究2
なぜ自分ばかりみんな攻撃するのか?
股間がだらしない奴が一方的な恨み
上層部 ...
早春、きみは少女、
入学式を前に、いちはやく試着して、
歓びまわっている、
三月のセーラー服の少女、


早春、きみはあるいは、その少女の制服の下で、
日に日に成長してゆくような、
ま ...
 「こんな掛け軸さ、女中部屋に贅沢だよねぇ!」

 おゆうは小窓のわきの壁に釘を刺して
 御隠居が おりんに渡した掛け軸を吊るすと眺める
 本紙の中央には硝子ビイドロの金魚鉢一つ 
 そこに ...
これから星めぐりのしらべはもっとよくなることだろう、
   それよりもすばらしいのはわたしのなきがらが蟻にはこばれること

そこでながされる血は路ぼうのおくちをたびするだろう、
   はじめて ...
                     月に葉隠れとはいうけれど
      そぞろ虫の影におびえる酩酊者 

道端で眠る小地蔵が倒れて 
 まだ青い無花果の実が零れ落ちている 

...
心が折れても
身体はまっすぐに
涙が枯れても
想いは残る
今日が終わっても
明日がある
私が死んでも
この峠の一部になれたら
きっと、深く眠れる
死んだことも忘れるくらい
安らかに

四季に逆らわず
空を巡る風

淀みに濁らず
海に還る水

峠の道を私は歩く
積んでは崩すを
...
句読点をつけずに
日々を綴る

嘘をトリミングして
真を気取る

可愛い思い込みを
行間に吹き込む

縦に横に伸びていく
この文字列を何て呼んだらいいんですか?

私は
...
飲み会に出るために
クルマを置いて地元のバス亭に向かった
停留所まであと2分という所で
バスが発車時間2分前に出て行った
バスはフライングした

地元民は律儀なので
時間前に並んでいるか ...








闇は 冴えかえり
きれいな
真っ黒をしていて
小鬼が小さく ぁ
と鳴いた



しん

闇に光は
ともる
私のこころ


...
 「御隠居様!若い方がお二人、お迎えでお見えになっておられますっ。」

 おりんが厨で、上部にある女中部屋へ呼びかける
 すると 床へ梯子が降りてきて
 「おや、もうそんな時間でしたかな。分か ...
卒業式より入学式
きっとそのほうが近い

おわかれが悲しいより
ちょっとどうなっていくのかなって
そわそわ、未知の道
ようこそと迎え入れる
手の花束を渡って

そこはしばしの ...
天空の彼方から銅鑼の音が響き
東の風とともに
青い龍が螺旋を描き
舞い飛んできた
干からびた大地に
人々は飢え
龍を待ち望んでいた
鉛色の厚い雲が湧き立ち
雷鳴は轟き
銀の雨が降る
...
もう起きるのか
朝から騒がしい 春と冬がもめている
どちらも「まだだ」と言い張っている
冬眠していた生き物も目覚めが悪い
始発の電車はすいていた
ゆっくり座席に座り
眠気の中で私の中のあた ...
一途な飛礫の成分を助け起こせば
奇跡を待つかたちをして あれば

例えばつぶらな、寝返りをうつ
古いビー玉と馴染んでいくのか

楽譜は反転した点描で出来るなら
よりそうように、あらためて ...
 その日 近江屋の縁側で鳴っていた
 庭師の枝切り鋏は申の刻に止んだ

 お使いの出先から六ツ半にかえった清吉は
 一人遅い夕食を済ませると 土間へ降りてきて
 大きな身体を二つに折り おり ...
蒼穹に白雲の流れ
わたしは時を生く

純白の息を吐き

高鳴る胸を静め
一点の光となり

蒼穹に垂直の矢を放つ

消える白雲の流れ

今、安らぎ目醒る私に

未知からの閃光 ...
超プライバシーの侵害による恐れ
例えば家がバレても大して恐れはしないが
自分がロリコンだとバレたらそら恐ろしい恐怖が浮かぶ
仏教でその恐怖は解決しない
恥辱的な行いを誰にもバレてないとやる
...
 夕映の 風にそよぐ
 お堀端の柳の枝は青々として
 「今夜も、蒸すのかね…。」

 低く重なった綿雲を見る
 蔦吉の 下駄の鼻緒は切れていた
 「仕方ないね。」
 下駄を脱ぐ右足

...
トカイワインの酔いにまかせた戯れ事
名残りの花もみんなこぼれちゃったな
煮過ぎた牡蠣みたく全身で挑んだのに
ぬるい関係 軌道は 結局は変わらぬ
寝顔の頬に青い影 おとこのひとだね
伸ばし ...
いとけない手で編まれても
欲深い手で編まれても
花輪は美しい
無垢な蛮行を模倣しながら
夜に膨らむ瞳
まばゆすぎる印象は
その死を辺りに放射する
遠い星に似ていつまでも


開きっ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
希死木屋 亞万自由詩1*24/2/18 22:29
擬態まーつん自由詩5*24/2/18 22:13
酔いどれ船レタス自由詩5*24/2/18 21:49
離島形代 律自由詩1024/2/18 21:00
絵日記。田中宏輔自由詩14*24/2/18 20:26
のらねこ物語 其の十七「金魚の掛け軸」(二)リリー自由詩3*24/2/18 19:56
人・生ひだかたけし自由詩424/2/18 19:11
海になればいい(改稿版)涙(ルイ)自由詩224/2/18 16:58
いつまで傷つかなきゃ、終われないの?自由詩124/2/18 16:47
追究追究追究論陽向(2躯-...自由詩2*24/2/18 16:37
三月のセーラー服本田憲嵩自由詩624/2/18 15:48
のらねこ物語 其の十六「金魚の掛け軸」(一)リリー自由詩3*24/2/18 15:07
再生 ―空洞という名の根のしらべ―菊西 夕座自由詩3*24/2/18 14:38
いやおいアラガイs自由詩15*24/2/18 14:04
かたちリィ自由詩1*24/2/18 14:00
峠道まーつん自由詩3*24/2/18 11:37
今日此頃夏井椋也自由詩5*24/2/18 11:15
フライングバスイオン自由詩4*24/2/18 11:02
※五行歌 六首「あ い す る 私」こしごえ自由詩6*24/2/18 9:36
のらねこ物語 其の十五「謎の御隠居」リリー自由詩4*24/2/18 9:19
発つ唐草フウ自由詩8*24/2/17 23:50
青龍レタス自由詩5*24/2/17 22:49
まだこれというタイトルが決まらない空丸自由詩924/2/17 22:18
よりそうように、あらためて あらい自由詩224/2/17 21:47
のらねこ物語 其の十四「金魚玉」(三)リリー自由詩4*24/2/17 19:15
永遠ひだかたけし自由詩8*24/2/17 17:15
恐れを考察する陽向(2躯-...自由詩1*24/2/17 16:24
のらねこ物語 其の十三「金魚玉」(二)リリー自由詩4*24/2/17 14:00
トナニヌネノハ46U自由詩224/2/17 13:33
代償不明ただのみきや自由詩2*24/2/17 12:48

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加筆訂正:
三月のセーラー服/本田憲嵩[24/2/18 21:18]
加筆修正。形式をソネットに変更。
※五行歌 六首「あ い す る 私」/こしごえ[24/2/18 17:22]
(※五行歌には本来タイトルは付けないのですが)タイトルを変更して、歌の掲載順番を一部変更しました。拝礼
青龍/レタス[24/2/18 15:10]
少し手を入れました。m(__)m
いやおい/アラガイs[24/2/18 14:24]
少し足しました
3.18sec.