図書館前には広い畑があって
春は菜の花がほころび
夏はひまわりが空を見上げ
秋はコスモスが風に揺れた
ある秋の日のことコスモス畑に
大きなクワガタの彫刻が置かれた
こどもたちは競って彫 ...
○「生きている讃歌」
生きている生きている
今日も生きている
明日はわからないが
生きている生きている
腰が痛い
肩が痛い
膝が痛いといいながら
生きている生きている
薬飲みながら
...
今でも時たま
わたしを誘いに来るお月さま
凍てつきはじめた冬空で
消えいるような音符を奏でます
かつて紅い原野から湧いた
孤独なアンサンブル
じぶんの柔らかかった下腹部か ...
しゃぼん玉、飛んだ
空まで、飛んだ
空まで、飛んで
みえなく、なった
ガラスの、カラス
月まで、行った
月まで、行って
帰って、来ない
チクタク、時計
時間 ...
幸福の纏わりついた夜の衣を脱ぐ
ジャージにウィンドブレーカーを羽織り、
フリースの手袋をし、小さなライトを握る
外へ出ると冷気が両頬をビンタした
星空の朝は、町中の窓がまだ眠っている
信 ...
忘れてしまった砂浜の
波打ち際に{ルビ踞=うずくま}り
要らなくなった古地図を
寄せ来る波に流します
月の鏡に照らされて
寒さの夜に肩を抱き
独り寂しく朝を待ち
失くした夢を探します ...
僕には故郷が無いのだ
前を向いて立つ 歩兵だ
目には雪の世界が広がり
背中には雪だけがある
僕のいなくなった世界には
どんな時が流れるのだ でも
電車はドアを開き 人は踏み出し
...
割れた鏡の破片を踏みつけた朝、床中に広がる、真赤な俺の血液、足首をきつく縛って、軟膏を塗り込む、幸い破片は表面に浅く残っていただけだった、鋭い痛み、何をするにも億劫、特別な予定も無いのでその日はじ ...
小さな赤い火が仄かに燃えている囲炉裏の暖かな炎よ
皆笑顔で囲む夕べ
画家の描く絵のように時は止まったよう
笑顔向ける家族の穏やかで優しい団欒
慎ましやかに流れる家族だけの時間
枯芙蓉リストカットの血を啜る
裸木に打ち付けられて息絶える
美少女と銀杏落葉を踏みしめる
襟足に紅葉舞い散る美人妻
無害なことばかり話す有害な人
舌先から 論理が涎のように垂れて
皺くちゃのスーツに染みをつくる
キミに足りないのは嫉妬心だよ
そう言われた 丸ノ内線の車内で
他人か知り合 ...
例えば誰にも振り返られなくても
一粒しかない命を投げ出すことは出来ますか
妻子に捧げるのならあり得るでしょう
交差点ですれ違った人に大切な命を差し出すのは
そう簡単にできることではありません
...
眠れぬ夜にやって来る
鬼と化した魂の行進
お前もかと
鬼に胸をを突かれ寝たふりをする
布団を出ちゃいけないよ
魂を連れていかれるよ
鬼たちは楽しそう
騙されちゃいけないよ
...
仕方ない星人に囲まれて、仕方ない 仕方ない
仕方なく、この星に放り込まれたことを知り じゃあ、仕方ない
欲しい好きやりたいに出会って
そのために他のことは、仕方ない
大事大切尊敬するべきものに ...
空無の暗闇の果てに
火花放つ鱗光
厳粛な瞬間の開け
別次元の響きに至る
とても遠く唸り鳴っていた声
今の此処に鮮明に聴こえ入り
意味無き意味超えた歓び充ちて
内なる雷鳴轟きのずんと ...
(番外編41―23―3―2)兼好は、残念ながら
夏と冬の自然観を欠落させている
「もののあわれは秋こそまされ」
「こころも浮き立つものは、春の気色(けしき)」
ほか、
三大随筆に食事 ...
朝起きてカーテンを開けると
電線にわたしがいる
鳥の姿をしているが
見間違うわけはない
数十年かけて探し回って
こういうかたちで出会うとは
じっとこちらを見ているが
とくに興 ...
まっ青に晴れた空の下
うなりをあげた風と共に
ちょっと前の未来からやってきた
小さな落下傘部隊が
地上に舞い降りてくるけど
今しか見えないにんげんには見えていないらしい
彼らは透明の弾を連 ...
心のなかに
空っぽの部屋がある
空っぽにしてある
なにかなくしたわけではなくて
空っぽの部屋は空っぽだから
タンスもない本棚もない
ラグも敷いてないし椅子もない
ポスターもカレンダー ...
何が自分にとって悪いのかわからないです、と言った、何が起こるのかわからないから、物事が起こってから対処するしかないんです、とも。カウンセラーは、少し考えて、あなたの中で何が起こっているのかを検証す ...
いつの頃からかお風呂に
クジラが住みついている
巨大な体を丸めて
浴槽に収まっている
餌は何処かでとってくるようで
元気そうにくるくる回りながら
水浴びをしたりする
種類を調べよ ...
枯葉の落ちた道は
思うことも特に無く 存在する
時間の積み重なった事実に
今日も川が光っていた
僕はある歌手の公演を見た
少し寒い日だった
友人と帰りがけに 少し
会って 感想 ...
喉元にナイフ押し当て憂国忌
三島忌にアメリカ兵を斬首する
懐に爆弾隠し憂国忌
初時雨髪の雫を口で吸う
朝冷えに少女の肩を抱き寄せる
憂国忌バーガーショップに立て籠もる
...
2024年4月5日に日本テレビ金曜ロードショーで新海誠監督作品の「すずめの戸締まり」が放送されることを知り、その日は1日の仕事終わりに座布団の上にのんびり座りながら観た。
ちなみに新海誠監督作品は初 ...
Amazonプライムの中の核戦争ドドヤーン
シアタールームに積み上げた本たちが
ドサ
何とかしてよね年上彼氏
震災が来たら一緒にシノーネ
粗大ごみ廃棄300円券をペタ
高枝切り鋏をやっとの ...
赦すこと
と他者に言いながら、
自らは愛する相手他者を
刺し殺そうとする・した
この自己欺瞞を軽く流す愚か者。◯
アーケードを沢山の人が歩く
なにも考えていないときの
脳内のような光景
半透明な意識が血管を流れていく
言葉がダマになってそこかしこで死んでる
ふと 誰かの気配を感じて振 ...
「自爆営業」はパワハラに該当する場合もあると明記する
なんて電子レンジに生きた子猫を入れないの類。世知辛い
というより、SNSの成果、さらに追い打ちをかけて
共通認識を壊していくのだ。 ...
嘘の蓄積
宿便のよう
いつもどこか優れない
ホラから生まれるホラー
天井の木目が顔に見えて
天井に睨まれる
良心の呵責が
眠れない夜を提供する
明日が来るたび
腹の中が黒 ...
唇と唇を重ね合って
舌と舌を絡め合って
きみの口の中の粘液を
舐め尽くしたい
きみの唾液を飲み干したい
それ以上のことは不要だ
例えきみが要求したとしても
股間をモゾモゾさせたとしても
...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
図書館前の花畑【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
3
24/11/26 12:04
独り言11.26
zenyam...
自由詩
2*
24/11/26 11:37
女の湾
リリー
自由詩
5*
24/11/26 10:15
しゃぼん玉のうた
秋葉竹
自由詩
0
24/11/26 7:19
冬の目覚め
atsuch...
自由詩
14*
24/11/26 6:52
朝の歌
レタス
自由詩
6*
24/11/26 6:22
平和の戦い
番田
自由詩
1+
24/11/26 1:54
パーフェクト・ワールドはなにもかも未定
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
24/11/25 22:05
団欒
栗栖真理亜
自由詩
1
24/11/25 20:44
愛の句集
花形新次
俳句
0
24/11/25 20:31
涎(2024.10.31)
草野春心
自由詩
4
24/11/25 20:22
殉愛
レタス
自由詩
6*
24/11/25 20:01
百鬼夜行
海
自由詩
4*
24/11/25 19:00
イミナシ草
鏡文志
自由詩
3*
24/11/25 18:25
到来する時の間に
ひだかたけし
自由詩
2
24/11/25 18:19
(531―23―3―2)野施行千代に八千代に
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/11/25 14:44
にせもの
やまうちあつ...
自由詩
2
24/11/25 14:01
フリスビー
そらの珊瑚
自由詩
10*
24/11/25 13:58
空っぽの部屋【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
10
24/11/25 12:02
メモ
はるな
散文(批評...
1
24/11/25 9:21
水平線
たもつ
自由詩
2
24/11/25 7:17
冬の入口
番田
自由詩
1
24/11/25 1:55
憂国句集
花形新次
俳句
3
24/11/24 23:02
人災は閉じられない「すずめの戸締まり」
栗栖真理亜
散文(批評...
2*
24/11/24 22:19
震災の前
松岡宮
自由詩
4
24/11/24 22:08
五行歌、GetAngry戦慄(改訂)
ひだかたけし
自由詩
5*
24/11/24 20:56
アーケード(2024.10.30)
草野春心
自由詩
2
24/11/24 20:06
ai(advocater inkweaver)さん、まかり通 ...
足立らどみ
散文(批評...
4*
24/11/24 19:36
天井に睨まれ
海
自由詩
6*
24/11/24 18:56
絡め合いたい
花形新次
自由詩
0
24/11/24 18:24
117
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150
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152
153
154
155
156
157
加筆訂正:
フリスビー
/
そらの珊瑚
[24/11/25 23:13]
少し手直し
3.35sec.