出て行くあなたの後ろ姿を見送りながら
机の上の走り書きに目が止まる
『ごめん』
たった3文字の走り書き
些細なことで諍いもした
笑顔が溢れる思い出もある
...
(533-11)困窮する貴族を笑う
いみじう美々しうてをかしき君たちも、
随身なきはいとしらじらし
服装が立派でも警備の近衛府がいない、とは
その貴族がひどく困窮すしてるからと
...
白いきょと〜ん
青いきょと〜ん
寒いきょと〜ん
君にとって大切なものは、認められなきゃ続けられないものだったの?
白いきょと〜ん
青いきょと〜ん
寒いきょと〜ん
変えてみせなよ 悲劇を喜 ...
飲み会で端っこの席に座った
大勢が向き合って並ぶ真ん中で
何やら盛り上がっている
楽しそうな笑い声は
僕の手前でバリアとなって
僕を透明にしてゆく
他所の集まりを眺めているよう
僕という ...
青い涙を流した林が風にさらされ
色褪せた枯れ葉の残り火の
漂う煙りが眼に滲みる
他の誰かに抱かれるであろうきみを後にして
俺はコートの衿を立てて往く
冷たい風が頬を掠め
{ルビ掠=かす ...
修学旅行行きたくなさすぎて
体調悪いフリして休んだんだけど
クラスの子たちがみんな心配してくれて
おみやげとかもらっちゃって
どうしようって今なってる
騙して ...
美しいあの人の
うんこを毎日貰いに言って
食卓の上に飾りたい
ハーブの香りがして
手作りシフォンケーキと
よく合うの
うんこでキャンドルを作るのも良いな
クリスマスの夜
あの人のうんこ ...
時間に穴を開けてつなげるのが
タイムトンネルで
空間にやたら穴が開いちゃうのは
小松左京が書いてた
認識に穴が開いたら
きっと一種の認知症なんだろうし
心に穴が開いたらそれは失恋
な ...
吹く風の光を乗せ
光を掻き混ぜながら
在るもののカタチを造り
また崩しては吹き抜け
ふっと今日も路傍に 石
、あの日 高さの緊張から見入った闇の深さ
、観識る肉体を破滅破壊スル赤裸 ...
屋根裏で音がする
目玉焼きの
黄身に僕が2人 あれ?
やっと二黄卵だと気付いたのは
陽がつむじ を叩く頃
こんこん、と
ノックすることの 恐怖
ひよこが顔を出したなら
招かれざ ...
冬の乾いた青空を見上げて
生きていて良かったと
何度でもそう言える
喜びも哀しみも
ついには過ぎ去っていき
命燃える歓喜だけが
全身の血管を貫いている
香ばしい指が私の道を行く
だからわたしは地図として鳴く
触れるとも触れずとも落つ肌の上
あるかなきかの道標など
つまらない日々の余白を奪い合い
鳴いて見せたらああおもしろい
...
○「ボケた」
僕は「今日は何日」というのが
カレンダーを見ないと出てこなくなった
そのうちカレンダーを見ても
出てこなくなるだろう
○「独居老人」
散歩の途中に
ちょっと立ち寄って
...
首都圏の歴史匂はす五重塔そばで寝るのは文筆家かな
どれほど日々の暮らしに追われても
これがうまくいかなければ
とてもまずいことになるということを
なんとかこうにかこなしてみても
かかえた罪はきえてくれない
食べることが ...
なにをつくっているの?
なみをつくっているよ
それはたいそうむつかしそうだね
そうでもないさ
るるるは上にいく
りりりは下にいる
ただそれだけだよ
ハゲちらかしたベンと
昨日、一時間だけ話した
初めて会ったときから10年経って
えらくかわっちまったなあ、って去年
思ったんだぜ、って言ったら
ベンは頭を掻いて
毛髪が爪の間に ...
十二単衣で身を包む
唐衣うはぎ(着衣)
うちぎぬ(打衣)五衣
単衣長袴裳 で約10キログラム
(532)名句なのか不思議な疑問もある
、、、月の出や印南野に苗余るらし
...
なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください
なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから
光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください
なにも冷た ...
人はみな線香花火のようですね
ひとりで家にいるから寂しい
というのはありきたり
都会の喧騒の中で寂しい
というのもバリバリ既視感
寂しさに貴賤はないとする
軽重はあるとする
浅薄深慮があるかは知らない
寂しさと孤 ...
つぶれた靴を
見ていると雨を思い出す
ほの明るい 窓硝子のむこう
僕の心が僕の心に変わっていく
その間も絶えず 雨は降り続けている
米粒一粒分の確率に
もしかしたらと思う
藁にすがるつもりで
紙幣を握りしめて
くじを買いに行く
夢は大きくジャンボで
テレビCMの歌が
頭の中で鼓舞している
診断の後の朝
くもり空の下に
駅へと足早に歩む
ひとひとひと
吹き付ける寒風、
在る者の輪郭を
もはや形造らず
一群れの隊列を
容赦なく凍らせ
吹き抜けていく
改札を潜れば
...
黒電話の尻尾に
ボールペンを巻き付け欠伸
落ちた文字
を掬う気もなかった
引っ掻かれた痕、は
途端喋り出した
絵のない額縁
のようなホテルの窓
ひた、と
冷たい壁に頬擦りし
小 ...
混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは、希望ばかりではないぞ。
リストカットする。自分で自分を傷つける。何故自分でそんなことをするのか分からないと、彼女はいう。
図書館へ行けば色々な本 ...
誕生日のプレゼントに
かわいい小鳥が欲しいのだそう
箱入り娘の願いだから
意気込んで狩りに出かける
ところが
意気込みが強すぎたのか
生け捕ったのは
巨大な怪鳥
かわいい小鳥とは似ても ...
指先に透き通って
春の朱の血潮が浮かびあがる
女は白雪の様な顔を両手で隠し
泣いていた
あれ荒んだ心のあなたは
客の少ないバーで何故か気さくに語る
笑顔の背後に宿る夜更け ...
黙祷があなたを訪ねて来た
笑う門に来る福もあるのに
豆腐の角に頭をぶつけて
わたしの父は
大人しく一生を終えた
あなたは黙祷と
何かしゃべりながら
優しい手つきで
機器の類 ...
冬ざれの北朝鮮に餓死者あり
冬の夜に戒厳令の音が響く
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
走り書き
佐白光
自由詩
2*
24/12/20 23:37
野施行十二単衣 ②
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/20 22:21
白いきょと〜ん
鏡文志
自由詩
4*
24/12/20 21:46
透明人間
海
自由詩
4
24/12/20 21:20
子守唄
レタス
自由詩
6*
24/12/20 21:02
APT
おやすみ
自由詩
1
24/12/20 20:55
うんこが美しかったら
花形新次
自由詩
1
24/12/20 18:55
穴【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
3*
24/12/20 18:21
石と薔薇
ひだかたけし
自由詩
4
24/12/20 17:58
屋根裏のフアン
らりるれろ。
自由詩
2
24/12/20 15:34
何度でも
渡辺亘
自由詩
2
24/12/20 15:30
地図
はるな
短歌
1
24/12/20 13:56
独り言12.20
zenyam...
自由詩
5*
24/12/20 11:01
五重塔
足立らどみ
自由詩
3
24/12/20 8:51
なんの予定もない冬の旅をしてみたい
秋葉竹
自由詩
2
24/12/20 8:20
それだけのはなし
wc
自由詩
15*
24/12/20 0:57
Way To Normal
れつら
自由詩
3*
24/12/19 23:44
野施行十二単衣 ①
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/19 22:17
鎖と鉄球の日々を超えて
秋葉竹
自由詩
4
24/12/19 21:19
火花
レタス
自由詩
6*
24/12/19 20:55
寂しさ【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
3
24/12/19 19:36
自分(2024.11.29)
草野春心
自由詩
3
24/12/19 19:14
ジャンボ
海
自由詩
5
24/12/19 18:48
鉄鎖の言葉、生者の眼差し
ひだかたけし
自由詩
5
24/12/19 17:52
ロード、バード、ストックヤード
らりるれろ。
自由詩
5*
24/12/19 16:54
正気の詩
鏡文志
自由詩
4*
24/12/19 16:45
箱入り娘
やまうちあつ...
自由詩
2*
24/12/19 15:36
雪女
リリー
自由詩
6*
24/12/19 6:51
黙祷
たもつ
自由詩
2
24/12/19 6:33
半島句集
花形新次
俳句
0
24/12/18 23:38
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
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165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
5.09sec.