恋は一滴の純水から始まり
甘く
酸っぱく
ほろ苦く
谷をくだり
激しく澄んだ渓流となる
やがて世間の汚れを抱き込み
滔々とした大河の流れとなり
不動の愛に変わる
命終 ...
こんなに離れているのに
何故あなただと分かるの
窓の軋む音が
月の沈む色が
夜を眠れなくする
きっとあなたは
今もどこかで
困った顔をしながら
身体に絡まった夢を
解けないで ...
本当に人を好きになったことある
命とひきかえにできるくらいに
上辺だけの愛情表現
追いかけられると藪のなかへ
半身で向き合い上の空
苦しんでいる
...
それは、どこから始まったのかわからなかった、部屋中に蚕の糸が絡みついているかのように白く、いつもそこにあるはずのものを認識することが出来なかった、いつもとは違うにおいがした、あまり適当な例えを思い ...
いまだに風は
冬を吹聴していくが
すでに光は
春を祝福している
押し黙る蕾は
華やかな企みを内に秘め
気象予報士を惑わせながらも
季節は巡ろうとしている
代り映えの ...
その人の
ぶ厚い唇から飛び出した一言は
熱っぽかった
「あなた、でしたかっ!」
(は?…。)
パリッとしたスーツ姿で
母の仏前に座る中年男性とは
全くの初対面
...
久しぶりに洗車する
マスカラが涙で落ちたような数本の薄汚れが
泡とともにコンクリートへ流れていった
この数日
見て見ぬふりをしていたものに決着をつけてほっとする
助手席に乗せた犬は真顔で少し ...
手紙が来るのがわかります
そろそろ
来るんじゃないかな、と
空でわかる
鳥の羽ばたきで
そして週間後
ケッコンします、と
御出席賜りたい、と
幸せなことばが
私を苦しめ
カ ...
朝の輝きに包まれて
目覚めたまま夢を見た
雪解けの丘陵地
窪地を挟んで遠く
森は黒々とけば立っている
見おろせば
まばらに雪の残ったぬかるみを
歩くひとりの後ろ姿
すこし後からやせた犬 ...
産まれなかった選択肢もある
いったい何が生まれたのだろう
産まれた時は生物だった
しばらくして名前もついて人間だと気付いたが
人間になれたかどうかは分からない
時代 最善 言動
求めないよ ...
今朝ぼくはひとつの世界を貰った
透明な水流と
優しさと
悲しみと
花の頬笑みと
負けない魂と
この汚れた世界を清浄にする{ルビ詩=うた}を歌い
ぼくの胸を打ち続けた
空 ...
恋の情熱も
悲しみの涙も
もう枯れてしまった
御三家もじいちゃんになった
アイドルもばあちゃんになった
しかし思い出は消えない
思い出は
昭和歌謡とともにある
歌に励まされ
歌に涙し ...
ここの人達はフォレスト・ガンプ(現フォ)版を見てきただけで、現実はもっとシビアなんだよねー(笑)。文京シビックセンターで加藤先生が言っていたことはそんな感じなのだろう。才能ないのに無理するなって。
...
ほんとうに
わたしがほしいものは
甘い悲しさではなく
光っているナイフでした
それさえあれば
生きていけるような
ざんこくで純粋な
そうでしか在れなかったような
なんにでも ...
きみはきみの
とても大変で大切なはなしをしてるけど
スピーカーはスピーカーで
くだらない音楽をずっとずっと
こんなクソみたいな部屋で鳴らしつづけてきた
わけなのですから
きみは
...
食卓に並べられる青い空
本当はお惣菜がよかった
でも白い雲が出てきて
日々の感傷と一緒に
そのことも
忘れてしまった
窓は破れていて
繋ぎあわせればそれは
地図状になるけれど
何かを ...
笑い 送り出せよ
がんばれと一言を
涙 流さぬよに
笑い 送り出すよに
過去が 眩しくても
未来 滲んでいても
今と さよならして
明日に 人見知りして
いつか 明日い ...
サロメが欲しかったのはほんとはヨカナンのくび飾りだったのです
アンティークでとっても素敵 まなこも白羊宮も瞬時にうるむほど
舞いおさめて激しい呼吸 中指と薬指で汗をぬぐっておひめさまは
銀盆 ...
居てん。ただ知り、椅子で推理した探偵。
いてん ただしり いすですいりしたたんてい
モカ食べてしまえ。マジで下手かも。
もかたべてしまえ まじでへたかも
曇り雲へ、遠くカプチー ...
この朝に
カーテンを開ければ、
照り輝く残雪の甍
白銀から黄金に
道向かいの家、
陽の光に照射され
この朝に
トビラ開け放ち
僕は出て行く
また、外へと
(安寧の温かな ...
打ち上げ花火はない
夏にやり残した手持ち花火
子供たちは寒くても
やりたいと言い
家族みんなで庭に出た
想像以上に寒いけれど
寒いとは誰も言わない
子供たちは楽しそう
心な ...
ところで
説明のつく恋などないのだと
言ったところで理解しない
あなたのかわいい肌から放たれる熱をまにうけながら
生まれ変わったら 工場になろう
と思う
頑健な 灰色の
工場にな ...
他者は作者が耕し、草生やした。
たしゃはさくしゃがたがやし くさはやした
今朝の僧。大袈裟を避け、大嘘の酒。
けさのそう おおげさをさけ おおうそのさけ
短夜にいよいよ四方が人 ...
モノクロームの映画が終われば
カーテンを揺らし
しみ込む雨
誰か好きなんじゃないかと
錯覚する痛み
もの哀しい風景の色には
限られた感情の両端があり
その中に無限を確かめることもでき ...
○「弱気」
病気は
「気を病む」と書くが
弱気になってはいけない
たとえ体が病気であっても
いや体が病気のときこそ
気はしっかり持つことである
○「自分の道」
自分の道をあやまらな ...
他人を
バカにする人は
カッコワルイよ
バカにするほうがバカなんだ
相手の良さが分からないのさ
・
勉強を出来ない人が
バカなんじゃないよ。
相手を大切に
出来ない人がバカね ...
さまざまな命に
支えられている
私の命は
これらさまざまな命と
共に在る
・
常に
ここにある
何かが
私を
生かしている
騒めきの通りから
暗く曲がりくねった路地に誘われて
踵を返した
ランプが点いたドアの前
コツコツとノックして把手を回した
鍵はかかっていなくて
乾いたほのかな風がぼくを包んだ
ド ...
経ったぞ。昨日の子未だ迷子。脳の樹育った。
たったぞ きのうのこいまだまいご のうのきそだった
傷付き饐えた黄続き。啄木鳥絶えず樹突き。
きづつきすえたきつづき きつつきたえずきつつき
...
地下駅へ降りる階段
吹き上がって来た風で、
乱れた前髪なおそうともせず
いらだたしく
けだるい晩春の気圧に
襲われる
かつて愛した男
今でも その腕に抱きしめてほ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水の如く
レタス
自由詩
6*
24/2/10 16:36
あやとり
ミナト 螢
自由詩
1
24/2/10 15:56
因数分解
佐白光
自由詩
3*
24/2/10 15:17
Rend Fou
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
24/2/10 14:14
二月十日土曜日
夏井椋也
自由詩
8*
24/2/10 14:02
大きな目
リリー
自由詩
8*
24/2/10 13:03
助手席に犬を乗せる
そらの珊瑚
自由詩
10*
24/2/10 12:29
世界のセージ
soft_m...
自由詩
3
24/2/10 11:40
それは天使ではなく
ただのみきや
自由詩
4*
24/2/10 11:11
葉
空丸
自由詩
6
24/2/10 9:38
珠玉
レタス
自由詩
6*
24/2/10 8:30
昭和歌謡
ホカチャン
自由詩
4*
24/2/10 6:50
この子らを光に
足立らどみ
散文(批評...
2*
24/2/10 6:05
窓辺にヨットの模型を置いている
竜門勇気
自由詩
3*
24/2/10 2:44
トーク・サウンズ・テキスト。
〃
自由詩
1*
24/2/10 2:27
伝記
たもつ
自由詩
4
24/2/10 1:28
さよなら
短角牛
自由詩
3*
24/2/9 20:50
ヨカナンのくび飾り
46U
自由詩
3*
24/2/9 20:18
旋回せんかった文鳥(回文)
水宮うみ
自由詩
1*
24/2/9 17:21
出来
ひだかたけし
自由詩
3*
24/2/9 16:24
二月の花火
夏川ゆう
自由詩
2
24/2/9 13:01
排熱
はるな
自由詩
5
24/2/9 11:56
耕しやがった(回文)
水宮うみ
自由詩
1*
24/2/9 10:57
おいしい
soft_m...
自由詩
4
24/2/9 10:51
独り言2.9
ホカチャン
自由詩
2*
24/2/9 9:04
※五行歌 三首「バカにもいろいろありますね」
こしごえ
自由詩
7*
24/2/9 6:05
※五行歌 二首「共に在る」
〃
自由詩
3*
24/2/9 6:04
浅い眠り
レタス
自由詩
4*
24/2/9 2:11
消えない苗木(回文)
水宮うみ
自由詩
0
24/2/8 21:42
名残りの愛
リリー
自由詩
5*
24/2/8 19:55
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
加筆訂正:
助手席に犬を乗せる
/
そらの珊瑚
[24/2/10 15:58]
少し加筆しました
3.52sec.