嵐の夜
 いく本かの北山杉が
 悲鳴もあげずに倒れた

 十四歳だった私が
 暗い峠を越えた山間地の
 北山杉は
 鋭く尖ってざわめいて
 無垢な翼を持った時代のおもいで

 嵐 ...
貴方と舌が結ばれないままに
呼びあえぬ愛し名は
予兆と非在の間に燃え立つ
痙攣する青薔薇
可能性を孕む
貴方の呼び名に
呼応が匂い立ち
対話が開かれる
此方から彼方へ流れる
絶えるこ ...
白い貝殻たちは
海にさらされた
うつくしい骨
空につるされた
ほねとほねは
風にゆられてぶつかり合い
連れ立って
清んだ音を生んでいる

望めば
とぎれることがないように思える
...
雨は降る降る
雷は鳴る鳴る
テレビは映らなくなる
洗濯物はたまる
外出はできない
テレビやラジオは「厳重警戒」と呼びかける
赤い線状降水帯がまた来る
土砂崩れや洪水も心配だ
猛暑でもい ...
なりきり詩です。
場所もシチュエーションも違うけど
すこしだけ似たような経験、したかな?
───────────────────────────────

  「バカ可愛い、略してバカカワ」 ...
世界の終わり
と聞いて思い出した音楽、バンドでもいいが
あなたは
同じだった人といっしょに添い遂げる
そうでない人とともに世界を広げる
休日の昼下がり

虹鱒を追いかけていた

ザブン! と飛び込む親子

魚がいるぞ! 父親が叫ぶ

ぼくは仕方なく水と戯れた
魂の肉身から離れるを欲し
貴女の肉身、何度も何度ももんどり打ち

  尚も人工呼吸器延命措置 、

させる医療現場の遣る瀬無き残酷さよ
電車に揺られ
意識はスマホの向こう
ふと周りを見渡せば
殆どの人は抜け殻のよう
みんなどこにいるのだろう


僕は仮想世界にいる時
ポジティブになれて
生きてる感じがする

肉体 ...
二人、朝の地下一階の喫茶店
ブランチのポテトサラダ、
幾粒ものグリーンピースを
時間かけ選り分けフォークで
プレートの端に置いて置いて
丁寧に排除する貴女の
シシシッと恥ずかしげ笑う顔 、 ...
ちょうしわり
こんな時もあるさ

自分に言い聞かせる
いのちの声




とする前は
ぐーっとしてから
あきらめたんだ
生きるために



嬉しくありがたい
...
全時空の僕は開眼したまえ全て雨粒は矢たとい母と{ルビ姦淫=かんいん}しようとも一向に矢は止まぬ一つの悲劇につき作る詩は三編までとせよ。両の目を{ルビ刳=く}り抜こうとも生まれながら両の{ルビ踵=かかと ... ただの、なりきり詩です。そう云う、切なさです。
──────────────────────────────────────

  「おかぁさん、ありがとう」


言葉というのは
光 ...
○「アメリカ大統領選」
いい間違いの人と欲むき出しの人
今アメリカを代表する二人
どうしてここまで劣化してしまったのだろうか
どうしたアメリカ!

○「こわい欲望」
金のためなら
親を ...
 
 緑梅雨 ホームの端に濡れ雀 
  きみと待つ身の通勤電車


 前並ぶ 白シャツの背を歩く蜘蛛
  声掛けはらう小さな勇気


 蒸す朝に 真向かうホームの待人が
  あおぐ ...
天才はとくに何もせず苔すべって絵になるものだから天才 

人を立て自分寝ながら詩を読んだだから言ったし詩は書けないと ちょっちぃ可哀想
 
*

おまえ才能ないからと言って過去の私の足 ...
天才はとくに何もせず苔すべって絵になるものだから天才 最果てで生きて眠りついた
夜の端に落ちていく顔を
泥沼暴風雨が幾重にもなり
閃光と同じ重い速度で
駆け抜けるように
殴りつけていき
顔は最果てに沈み腐る
数多の赤い蟹が肉体を
啄んで残 ...
ネ ジ を 巻 き ま た 駆 け て ゆ く 縁 日 の 玩 具 の よ う な 休 日 出 勤


力 つ き 眠 り ま た 起 き て 出 勤 ま た 帰 り 赤 子 は 父 を 知 ら ...
押しつぶしているバネ
七月
二十四年間のゆっくりとした沈黙

災害に焼けた記憶の中の顔
誰かのにやけた顔に降る雪
消えていった人たち
新しくてひどく冷たい雪

ロックを聴いていた ...
夕べに萎れたアサガオみたい
溢れても溢れても涙が流れて
クチビルの端だけ針で縫われた嗤いが
後遺症の傷のようだったね
とうとう願いが、叶わなかったんだね
世界がくれたのは、キミの、心の、き裂 ...
間断なく降り続く
夜陰の梅雨 、

ふとカーテン開け気付き観れば

進み続ける時の刻印帯びながら 光る水溜り
輪を広げ時を銀に穿ち裂く、なんと涼やかに
逃げても逃げても袋小路

道を見失い
立ち止まれば
迫り来る影



時間は命と共に溶けてゆく



私は幼い私を抱きしめた


どこかから聞こえる
懐かしい音色

...
クリーム色した
吊り橋状の細長い途、
奥まりずっとずっと続いて
あゝ全てから裏切られ裏切り
生きて来たこの身、掬い取られ
束の間、心にしとと慈雨降り頻り

深い深い渓谷を見下ろしながら遥 ...
あなたが
この世に在る。
あの存在が
この世に在った。
故にありがとうさま



美しい部分もあり
醜い部分も
あるからこそ
私なんだ
このこころにありがとう



...
白赤白赤白白赤赤
肉体と精神が行き違い
精神と肉体が腹違い
交互に交互にウマクヤレ

Ⅰ.ポゼッション定速
先生、手が言う事を聞きません!
先生、心が言う事を聞けません!
君ノ、気違ッ ...
 山林をそっくり買い取って
 吉兵衛は死んだ

 つながり眉毛の吉兵衛は
 めったに笑いもしなかった
 そんな彼を、秋さんは怖れながら暮らした
 有り金をはたいて
 犀川上流の山林を買う ...
 キキコ、というが、これはうちの家内で本名は樹希、年は二一歳の、身長一四五センチに体重四十五キロぐらいだから先ずチビの方や。ところがこれが身体に似合わず、騒がしい。騒がしいだけやない。僕の眼からしたら ... 聞いたことがあるような言葉でしか人を誘えず
職業的な結婚、とか思って笑ったり
笑ったりしていると
幸せなの?と寄ってくる人々をひとり残らず張り倒す
池袋と渋谷の人混みの違いについて上手 ...
彼女は水の妖精
水を愛し操作支配する寂しくて忙しい女

人間の男と結婚しないと魂を得れません

もし結婚をして魂を得ても水の近くで夫に叱られると水に帰りそして魂を無くしてしまうから叱られない ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
北山杉リリー自由詩9*24/7/14 10:36
愛の完成-SSへ英田自由詩224/7/14 10:00
浜辺便りそらの珊瑚自由詩12*24/7/14 9:40
大雨鬱zenyam...自由詩024/7/14 7:05
バカ可愛い、略してバカカワ秋葉竹自由詩124/7/14 2:52
世界の終わりれつら自由詩1*24/7/14 0:51
五行歌【渓流】水に遊ぶレタス自由詩8*24/7/13 23:47
五行歌、回想・亡き義母へひだかたけし自由詩224/7/13 21:00
SF自由詩724/7/13 19:08
休日の相貌ひだかたけし自由詩424/7/13 17:50
※五行歌 三首「あなたのおかげ こころのおかげ」こしごえ自由詩4*24/7/13 14:42
僕らに告ぐ森 真察人自由詩224/7/13 12:57
「おかぁさん、ありがとう」秋葉竹自由詩124/7/13 8:00
独り言7.13zenyam...自由詩2*24/7/13 7:06
朝の駅 五首リリー短歌3*24/7/13 6:45
過去の否定的な自己評価に囚われるのではなく未来に向けてポジテ ...足立らどみ自由詩2*24/7/13 6:40
てんせい か短歌024/7/13 5:33
どこにもない海英田自由詩024/7/13 4:09
ネジまき頭痛kawa短歌224/7/13 4:05
ロックre仮竜門勇気自由詩1*24/7/12 23:45
優しい夏秋田の米はう...自由詩224/7/12 23:36
五行歌、この夜陰 雨の涼やかにひだかたけし自由詩5*24/7/12 21:52
ユリア自由詩4*24/7/12 18:49
魂の過程ひだかたけし自由詩224/7/12 17:47
※五行歌 五首「青い空へ打ち明ける」こしごえ自由詩5*24/7/12 17:10
肉体ポリスと精神のポリス英田自由詩124/7/12 15:17
秋さんリリー自由詩5*24/7/12 15:17
キキコ 英田散文(批評...024/7/12 15:10
理論的な恋はるな自由詩124/7/12 14:44
オンディーヌの幸福論キャサリン自由詩2*24/7/12 13:31

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加筆訂正:
秋さん/リリー[24/7/12 16:30]
修正して加筆しました。
3.34sec.