古ぼけた木の雨戸の裂け目から
ひかりがこぼれている
というからにはここは建物の内部
だと思うけどよくわからない
振り返ると壁に逆さに映る風景
一瞬ぎょっとしたがこれはあれだ
ピンホール ...
羽毛布団を出し
外出はダウンを羽織り
鳥の恩恵を受ける
鴨しかいなかった池に
いつの間にか百合鴎が加わり
殺風景に華を添えていた
陽の傾きが早い
帰り道の寒さに寂しさ
空には凛 ...
石垣の湿度は夜にならないと見えない
痩せた電話ボックスには薄化粧が良く似合う
通りすぎる風のおかげであなたを赦せた
わずかに含まれた残り香でわかった
あたしだってとっくに赦されていた
円環の ...
暮れへ向け滑走していく
時を担いながら
この冬日の澄んで
青み濃く天空を染め抜き
吹き抜ける寒風に花々絶え
見知らぬ子らのボール投げし
高々と時空を揺らす
声上げ溌剌と言の葉散ら ...
からだじゅうから
悲しい毒が 消えていくそんな真夜中には
あのですね、
だれを信じるかも
なにを信じるかも
夜空で遊んでいる異形の星座に
お任せしてみます
神さまな ...
何も言わず、
ただ静かに祈る。
風の音が遠くから届き、
その優しさが胸に染みる。
過ぎた日々を振り返りながら、
手にしたもの、失ったものを
ひとつひとつ思い出す。
でも、それらは ...
黙々とボールを蹴る子冬木立
小さき鉢の菫に冬のひかり憩う
水平線を折るその指先から飛び立つ折り鶴
雨上がりの水槽が
好きだった
誰も手を挙げなくても
ありがとう、と
目をつぶった皆に
微笑んだ先生
一番後ろで薄目の
わたしだけがほんの少し
共犯でいられた
水槽を出ていった ...
冬枯れの
野に小雨降る
牛たちは思いおもいに
草をはんだり
寝ころんだり
長いまつげに
露がつく
草千里は今日もおだやか
おだやかです。
冬は枯れ
牛たちのつゆ
はる ...
世の中なんて意味ないくそくらえだよ、
ね、ミイちゃん
赤信号では止まるよね
この街の夜明けに吹く風はやさしく
コロコロコロコロ空き缶を転がす
ゆうべの ...
風の音だけが聴こえます
キリキリと
なにかに耐えながら
なにかに怯えながら
蒼く
まっすぐな視線で吹く風は
正しい大丈夫を
バッサリとキリキリと切り裂いて
それをみつめる ...
生きるということが
ひどく儚く美しい
僕の営みは一瞬で
尚且つ今の僕は今しかいない
そしてどうあがいても
すべて忘れ去られてゆく
生きる事に意味がない
人生は一瞬の火花みたいなものだ ...
みなさんこんにちは私は野施行と申します
久ぶりに帰国し挨拶をしています
申し遅れましたが野施行とはどんな意味なのかお話します
俳句の季語においては 冬に分類されます
天平の昔か、 ...
私たちはみんな心の王国に宝を並べる
そうっと陳列したガラスの動物園
折って開いた紙の動物園
自分だけの国、でもこっそり人と比べる
怖いホラーのようなと言われたら喜べる
病める厨二病たちの ...
飛べないから、
夢を託すことにしたよ。
ホップ、ステップ、ホープ。
青い空、
青い空、
羽ばたけ、私。
ひとりの平穏
夢想だけなら無事
一度足を踏み入れたら
無数に埋め込まれた地雷を踏み
砕ける
飛び散る
元に戻せない時間
変化する景色
欠けてひとりに満た ...
お前は既に死んでいる
死んでいるから
冷たいんだ
お前は既に死んでいる
死んでいるから
暗いんだ
手のひらを氷水に
浸してみても
何にも感じない
きみの血潮
短小だって ...
13・終わりの始まり
ここでこの瞬間にして
自らの思考純粋に作動すれば
思考 もはや自らのものではなく
私と世界を分かつ以前の意志の営み
この生動の恩寵により詩の言葉ふり ...
穏やかに隠れた月と緩やかな暖かい日に眠り歩いた
月明かりと勘違いしてあったかい当たりつき自販機にあつまる
空がとても悲しくて
白いベッドに横たわる
空がとても冷たくて
熱いココアをかき混ぜる
{ルビ暮色=ぼしょく}の寂しさ微かに{ルビ凍=し}みた
おまえの幸福はここにあるのだろうか、
(リルケ『レース』Ⅰ、高安国世訳)
単純な答えなどない。
(アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』第二部・14、中田耕治訳)
人間はいったい何を確 ...
○「終活」
いつお迎えがくるかわからないから
一日一日を気楽に生きよう
夫婦仲良く生きよう
○「わかる時」
*年老いた時に わかる
青春の輝きが
*社会に出た時に わかる
...
足許濡らす時雨の冷たさ
夕刻に立ち寄るスーパーで
野菜売り場の陳列棚から
外れた隅へ歩み寄る
(やあ、おかえりなさい!)
わたしに呼びかけて来る
焼き芋機
鼻先へ ...
満ち欠けの その一瞬で
僕は全てを 知った気になった
世に蔓延った愛が この世界を蝕んでいる
不自由なこの心を 救おうとする誰かがいる
救えるはずがないこの心を 活かそうとする
愛は ...
私は、嫌われている
と
私は、好かれていない
の、差はなんなんだろうかな
『好かれていない』は
私からみれば
受け身ということだろうか
嫌 ...
声だけが
綺麗になれればそれでいい
その目を閉じさせ愛を伝える
いまはもう
ここに住んでるひともなく
墓にも君はいないと云ってた
『守るため』 ...
ある朝オギャーと生まれた赤ん坊は、おっぱいに抱きつきまちた。
「あー、これはおいちい。これは僕を苦しみから救ってくれるものた」
そう思った赤ん坊は何度もそのおっぱいをスイスイしました。
「坊や、 ...
手足も鋭い口の一部だった、
小さな鯵はたちまち餌食となった
隠されたふたつの針が捕食者の自由を奪う
烏賊は、見知らぬ力に捕らえられた
月のない夜だから、
磯は辺り一面墨を溢したような暗闇 ...
反故になった約束が呪いに変わり、天井の隅で焦げ付いたような臭いを放つ、だからなんだというのだ、と俺はひとりごちる、そんなこと別に珍しいことじゃないだろう、どうして誰しも、他人が自分の思い通りになる ...
魚が数匹
日の光になって
頬の上を泳ぐ
問われては 答え
答えてはまた 問い
感情の影に貌をかくして
問われては 答え
生まれてはまた 息絶え
命あるもの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
逆さの庭【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
3
24/12/12 19:18
冬のはじまり
海
自由詩
8*
24/12/12 18:50
ハローベイビー
XIAO
自由詩
5
24/12/12 17:56
熱光 、冬の公園にて
ひだかたけし
自由詩
6
24/12/12 17:50
万華鏡
秋葉竹
自由詩
2
24/12/12 15:29
祈り
天草原悠
自由詩
5
24/12/12 12:04
冬の日
紅茶猫
俳句
3*
24/12/12 10:27
雨上がり
たもつ
自由詩
4
24/12/12 7:15
つれづれ
wc
自由詩
12*
24/12/12 0:31
ゆめなかにて
秋葉竹
自由詩
2
24/12/11 22:17
はぁと
〃
自由詩
3
24/12/11 21:50
赤 ふと思った事
◇レキ
自由詩
5*
24/12/11 21:28
野施行三十万円 ⑪
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/11 21:12
デジタル怪物園【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
5
24/12/11 19:35
ホップ、ステップ、ホープ。
おやすみ
自由詩
4
24/12/11 18:53
ひとり
海
自由詩
7*
24/12/11 18:36
お前は既に死んでいる
花形新次
自由詩
2
24/12/11 18:00
詩想、40《『五行歌、13/許容(改訂)』続き》
ひだかたけし
自由詩
4
24/12/11 17:56
月日あるく明るく
水宮うみ
短歌
4*
24/12/11 17:18
五行歌 冬空
レタス
自由詩
7*
24/12/11 16:29
THE GATES OF DELIRIUM。
田中宏輔
自由詩
12*
24/12/11 11:09
独り言12.11
zenyam...
自由詩
4*
24/12/11 10:44
焼きいも
リリー
自由詩
12*
24/12/11 9:48
ブルーラビット・クォーツ
みぎめ ひだ...
自由詩
3
24/12/11 9:38
冬金魚
秋葉竹
自由詩
3
24/12/11 8:31
けさの短歌
〃
短歌
2
24/12/11 7:58
羊たちの叫び
鏡文志
自由詩
4*
24/12/11 6:53
烏賊
atsuch...
自由詩
11*
24/12/11 5:44
世迷言トゥルース
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
24/12/10 22:09
魚(2024.11.06)
草野春心
自由詩
5
24/12/10 21:50
50
51
52
53
54
55
56
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58
59
60
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90
0.33sec.