人は、ナレーションによって世界を正しく認識しようとするものである。
例えば目の前に石があり、草が生えていて、それは今どこにいるのかということを認識しようとする時、無意識の中でナレーションが働いている ...
不吉な夜が光を遮りヒトビトの幸せすら奪おうとする
安らかな眠りもいずれ露のように消し去り
光を喪いしヒトビトの右往左往する姿ばかりが目に映るだろう

嗚呼、この世は悪意に満ち何も知らぬ人間のこ ...
 

白い壁しかみえなかった
蒼ざめた心の時代

なにもかもに手が届かず
なにもかもをいらないと口笛吹いてた

夜よりも明るい闇が
家の池に一本咲いたとき

夜よりもさみ ...
はらはらひらひら
花びら落ち来る
環境に取り巻かれ
緑の揺れ動き
何時の間にか
増幅し彩を増す
新緑うねる森林に
感興しつつ入り込み 、 

ぽつねんと見上げる
私の頭の奥処の響
...
葉桜の明るい緑がそよぐ
もう花は残っていないと思ったのに
花びら一粒が風に乗って
頬を掠めていった
緑の隙間から太陽の光こぼれ
眩しさで目を細める
その背景の前で
風に揺れたスカートの裾 ...
窓を開ければ網戸越しに
葉桜になりかけの桜が見える
ひらりとひとひら落ちて
また落ちた

落暉が迫っている空は
枝先の向こうでまだ光を失ってはいない


今日の昼間に受けた知らせに
...
子の贈りし藤の鉢植え花新た

桜散り人伝に知る一つの死

甘やかな薄紅窓辺のスィートピー
「君と思い出を創りたい」だなんて貴方はいうけれど
僕は貴方と刹那を楽しみたいんだ
このかけがえのない瞬間を貴方と過ごしたい

貴方だって言ってたじゃない
「過去より〝今〟が大切」だって

...
待っても待っても君の姿は見えず待ちくたびれて涙も渇れてしまった

もし君がふと僕の目の前に立ち現れて優しい笑顔で僕を抱き締めてくれたなら
僕は君の愛を精一杯受け止めよう
これから起こる奇跡をふ ...
成就せぬ正義感の燃え残りが心に刺さって痛い
右手の一本くらい迷いなく捧げられたなら
私はどんなにか勇敢だったろう
何の為にもならない発汗を知覚していて流せない
掌に握り隠したモヤモヤごと蹴り飛 ...
そうなの。伸びる子は伸びる時期に伸びるべくして伸びるのだから。そのとき自惚れたら終わりになるからそこからさらに伸びて詩人になっていく人は少なくとも文字(言葉)に対して謙虚な姿勢がないと無理つすよ

...
 

求めるのは
焼き切れるほどのあからさまな声

まるで遠吠えのような
少し新しい傷の痛み

なにも考えられない
楽しさのなかの
水色の空の下

なにかに中継されているの ...
見上げた頭上に 

小さくなった飛行機

あんなとこにいるんだなぁ

人間をたくさん乗せた鋼のかたまり

すごいなぁ

そん中にあの人はいるんだなぁ

小さな足の裏が見えそ ...
落ちこぼれの青空は恋をした
心臓みたいに跳ね回る
空中列車の汽笛の音
ダッダダララ ダッダダララ

雲を突く双子の山さえ
邪魔をできない きらきらの
糸をそうっと 掴む
ヒュルヒュル  ...
他人に説教がましく物を語るなら
せめてなにがしかの資格を
持っていてほしかった

あ、教員免許持ってなかった

然るに詩人!
口からテキトーなことばかり

いあいあ、
詩ならいい
...
ゼラチン質の春を歩く
足元に小さな動物園があって
躓いてしまった
お詫びに美しい声で鳴く動物に
名刺を差し出すと
動物は文房具をひとつくれた
使いやすそうな形状で
手によく馴染ん ...
くすりと笑う君の
世界はとっくに
喪失されていたんだね、
くすりくっすり ひっそりと
剥き出しの硝子窓の枠組み震え
余りに露骨なままそのままに
外界に曝された君という
漂白され切った世界 ...
つめたい壁をなぞって
空に 息を吹くよ
月はくうと 泣いた
踊り子さえ 眠る
ブーツを知らない猫が いたんだって

液晶のなかに 身を埋ませたら
砂あらしの トカゲにだって
会えるね  ...
とても面白い物語が
これから始まろうとしています
天空から降りてきた
赤いカーペットの階段を
あらゆる夢の物語がやってきます
ユニコーンや妖精やマッチ売りの少女
子供の頃から見てきた
夢 ...
○「もっと感情的になれ」

泣きなさい
怒りなさい
笑いなさい
苦の世界だから

泣きなさい
怒りなさい
笑いなさい
ふつう人だから

泣きなさい
怒りなさい
笑いなさい
...
ふわっと蒸しタオルで顔を包まれる安心感
顔を包むホイップクリーム
束の間の緩みから転落するように
カミソリが肌を滑るスリル
リラックスがこそげ落とされ
たらればが緊急に緊張を引き出し
背骨 ...
良い火星の石、瞬いた。魂の異世界よ。
よいかせいのいしまたたいたたましいのいせかいよ


血だ。とんがり触れたレプリカント達。
ちだとんがりふれたれぷりかんとたち


痛い痛い。敵居る ...
極夜にひとり読む活字は文明のかすかな点滅 泣くから悲しいのだし
悲しいから泣くのだ
その行為には嘘はない
泣くというのは祝福された自然な行為だ
感極まるとき
涙の嗚咽に飲まれる
そのときその人は浄化されている
血も涙もない人が
...
トンネルを抜けてもそこは闇

光を捜してやっと辿りついても
また長い長い暗幕がまるで目隠し鬼のように
私の精神(こころ)へと覆い被さってゆく

いつになったら闇は晴れるのだろうか
身体に ...
遠い昔
有名作家が書いた小説全集の一冊が
場末の古本屋の店頭にバラ売りされていた

古本屋の軒下には
時間の残骸のように小さな位牌が
重なっている
わら半紙を糸で綴じただけの
茶色く変 ...
ずっとずっと君に恋してる

こんなこと書いても君は『下手くそな詩だなぁ』と笑うかもしれない

でも・・・それでも、いい
構わない
これは君だけに贈るコトバだから

だから、今だからこそ ...
〝この詩はまるでシュールレアリズムだ〟
誰かが言った
〝いや、タンビ主義だよ〟
鼻を鳴らしながらもう一人が苦笑(わら)った

まるでコトバの葬列だ

湧き出る泉から汲み採られたばかりの詩 ...
歩みよれば
空から天使が
降ってくる
光る太陽
変わらない日
今日の気分は快晴らしい

暗闇の中に置かれた
精神異常者が
主張も出来ずに
崩れていく

今は愛の季節だ
風が強 ...
去年の秋のことだ。
老婆がひとり、道の上を這っていた。
身体の具合が悪くて、倒れでもしたのかと思って
ぼくは、仕事帰りの疲れた足を急がせて駆け寄った。
老婆は、自分の家の前に散らばった落ち葉を ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ナレーション魂。ナレーション熱鏡文志散文(批評...5*25/4/18 21:21
666の獣栗栖真理亜自由詩3*25/4/18 19:58
残り香秋葉竹自由詩125/4/18 19:47
バトンタッチひだかたけし自由詩3*25/4/18 19:14
夏がくる自由詩6*25/4/18 19:00
窓を開ければけいこ自由詩2*25/4/18 18:29
五年目に咲いた花俳句1*25/4/18 17:42
思い出に、消えないで。栗栖真理亜自由詩425/4/18 11:23
宵待ちの唄自由詩2*25/4/18 11:19
nakineiri饂飩(うどん...自由詩425/4/18 11:08
チャンスを掴んで足立らどみ自由詩325/4/18 8:21
一雫秋葉竹自由詩225/4/18 7:53
空にいる人花野誉自由詩2*25/4/18 7:09
ヘリオスの子どもみぎめ ひだ...自由詩225/4/18 7:07
反駁りゅうさん自由詩225/4/18 4:41
終わるなんてたもつ自由詩125/4/18 2:58
霊の汀、No Quarterひだかたけし自由詩6*25/4/17 20:54
そいつのなまえはみぎめ ひだ...自由詩125/4/17 20:49
夢を超えて黒髪自由詩3*25/4/17 20:45
独り言4.17zenyam...自由詩2*25/4/17 19:50
たらればの恋自由詩12*25/4/17 18:56
偉大な遺体(回文)水宮うみ自由詩4*25/4/17 18:55
極夜の読書紅茶猫自由詩1*25/4/17 17:36
泣くことは嘘ではない黒髪自由詩2*25/4/17 16:59
闇夜からの祈り栗栖真理亜自由詩225/4/17 16:38
古本屋の軒下で室町 礼散文(批評...6*25/4/17 14:35
変わらぬ愛を君に栗栖真理亜自由詩225/4/17 10:44
あるコトバの死自由詩0*25/4/17 10:41
歩みよれば天使が黒髪自由詩4*25/4/17 10:36
横木さんの本を読んで、やさしい気持ちになった。田中宏輔自由詩16*25/4/17 6:08

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