高校2年の、あと少しで夏になるという頃に、
「高校を辞めて東京にいく」
と言い出した。
すると数日後、蒸発して行方不明だったはずの父が突然、現れたのである。
記憶の中の父は、足長おじさんみたい ...
ゆうらゆらゆうらゆら
何だかとっても今朝の
ゆうらゆらゆうらゆら
緑葉無数無限の揺れ
無限の揺れ森の揺れ
沈黙の中で想いを語り
)ぼわっとぽすっとずんずんずん
)なにかなんだかくるく ...
(番外編35)、、、ここらの国々を過ぎるに、駿河の清見が関と
(ここら幾許=数多く)
逢坂の関とばかりはなかりける、、、(更級日記)
駿河の清見が関、山城国 ...
Ⅰ
僕は確かに、あなたを愛しています。
──あなたはそのような歩行を、発言を、{ルビ落涙=らくるい}をしない{ルビ筈=はず}です。
僕は、一体、あなたの何を愛しているのでしょうか。
やわら ...
養分の足らない詩句たち
頭に浮かび どこか消えゆく
僕はそれを追ったりしないまま
鼻から吸って
口から吐く
瞑想をつづけていました
口から吐ききった
次の呼吸に至るまで
...
○「時間」
若いうちは
時間を持て余し
老いたら
時間を無駄に使う
これじゃ長生きしたって意味がない
○「適応」
暑い日は
暑い!暑い!といいながら過ごす
寒い日は
寒い!寒い ...
Tとは小学生の頃からの付き合いだ
遊びに行くとTのお母さんが出迎え
関西弁で他愛もない話しをした
いつも1時間程
その洗礼を受けなければならなかったのだ
玄関の水槽には金魚が揺れて
猫 ...
「少年よ大志を抱け」、
伸びやかに大志をまっすぐに指ししめす、
羊ケ丘の博士の指先に、
少年としての視線が搭乗する、
そこに飛来してくる、
小さな飛行機の模型のようなトンボ、
なん台も博士 ...
愛してる
それは最後の嘘
ならば私は殺されるのだろう
顔も名前も知らないお金で雇われた男たちに
深夜、扉が音もなく開く
父が自称詩人だと
分かったとき
母は半狂乱になって
台所から包丁を取り出し
父に襲い掛かりました
母の一太刀は
自称詩人の脳天に突き刺さり
血が噴水のように噴き出ていました
私はその光 ...
Let's meet in the sky
わたし暗い海の底を眺めてると丸い石を投げたくなるの
知らせがきて、いつもの浜辺を通り過ぎた ...
走ってる
走ってるよ
ただ走るために走ってる
ああ、明日が追いついてくるよ
影が手を伸ばしてるよ
もっとはやくしなくちゃ
とまったらだめだよ
立ち上がれなくなっちゃう
足がもつれて ...
泣きたい理由でもないのに ボロボロ涙があふれてる
悲しくもないのに 悲しい何かを探してる
退屈とため息と他には何もない 静まり返った部屋の中
置き去られた子どものように うなだれて膝を抱えた ...
大人だってツライんだよ
世界中から切り離されたみたいに
どこにも誰とも繋がれない ひとりぼっちの夜
化膿したまま塞がらない傷口に指をツッコんで
さらにグジュグジュ
血を噴き出させては ...
新しい下着
新しい靴を履いて行ったあなたは
もう
この家に戻る気はない
蝉の脱け殻のように
全てを脱いで
新しい身体に生まれ変わって
生きて行く
もう生きていけない
世の中についていけない
しんどい
と思いながら携帯ショップへ
機種変更しにいくと
若い人が丁寧に対応してくれた
おじさんまだ生きられるか
...
声をかけようとして躊躇った
鬱蒼としているその背中は
家事の音を大きく立てながら
部屋中に電気柵を張り巡らせていた
薬缶のお湯が沸騰し湯気を吹いている
まだついていない嘘のシミュレー ...
悪夢の機械工場から
ひょいと伸びた手
人の自ら造り出す
無機物機械ノ 丿
ほら、ふっと立ち上がり
命を宿し息衝き自立し
恐るべき絶対悪と為り
世の人を襲い来る時に至ると 、
...
○「相続人求む」
田舎の田畑、山、古民家、お墓などを
相続人してくれる奇特な人は
いないだろうか
子どもがいない人たちは
血のつながりのない赤の他人でも
信頼できる人ならかまわないだろう
...
(番外編32-2)青巒の月小ささよたかむしろ
(飯田蛇笏)
(せいらんの つきのちいさき たかむしろ)よ→き
早苗饗の経験はない人の早苗饗句
昆布長し光ひき ...
風香り木犀と知る曲り角
木犀の香る風折りポケットに
夕刊のあとに夕焼け赤とんぼ
空蟬に{ルビ未=いま}だ命の気配あり
木犀の香り初恋思ひ出す
ぴくりともせず蓑虫はお留守か ...
たれかぼくをひとのいとなみのないところへつれさってください
...
自称詩人が泣いている
僕は自称詩人だと
泣いている
自称詩人ではない何かに
なりたいと思っても
いつまでも自称詩人でしか
あり得ないことを
お父さんのせいにも
お母さんのせいにも
社 ...
交じり合う水の響き文字にはなれず
木陰に隠れ 泣く者もなく憎まれて
契りもけむる朝 嗄らす声すらなく
爆ぜる肌 墨でなぞった夜の谷
差すべに月になじむことなく
ゆがむ静寂に 息を重ねて
...
ぼんぼりが灯る参道すれ違う人のひとりがあなたのようで
いつだって食べきることができないでもて余すのに追憶を買う
はかなさとうつくしきこと金魚釣り尾ひれ胸びれ赤い焔よ
人波をぬければ路 ...
祈りのピアノがとぎれとぎれに聞こえます
もう戻ってこい
死体より重たい体のカモメ
狂う、狂う、とカモメは鳴いて
そこら雲より手前
漂っています
漂っています
祈りのピアノが
と ...
西陽とたわむれる
噴水の水の音は
子どものようにまるくなってかけまわり
わたしへ小さく手を振って
「またね」
…… 、
鈴懸の樹が葉を落とす風に鎮もる
涼風にのっ ...
散乱したゴミが
部屋の片隅
産卵をしていた
孵化して命となったゴミに
名前をつけていく
太郎や博美は
早くに死んだ
真理子や貴文などは
長く生きて
また新たなゴミを産んだ
...
もう、
笑ってもいいんだよ
って云われた、
ような
笑っていないのは
すこし弱くみえるらしいし
ずいぶんむかしのことだが
たぶん白みはじめた鳥たち囀る早朝
いちばん悲し ...
敵であり、
味方であり、
ボクの恋人であり、
油断の出来ない女だった
彼女が欲しいのは男らしさ
弱い男なんか目じゃない
心の傷を舐めてなどくれない
辛い時に、優しくもない
だけ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
父の隠し部屋
おまる
散文(批評...
2*
24/10/7 18:09
光彩の言葉
ひだかたけし
自由詩
5*
24/10/7 18:06
(525)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/7 15:34
弁償Ⅱ
森 真察人
自由詩
2
24/10/7 13:26
マインドフルネス
田中教平/K...
自由詩
5
24/10/7 8:16
独り言10.7
zenyam...
自由詩
3*
24/10/7 7:34
ハハキトク
レタス
自由詩
8*
24/10/7 6:52
クラーク博士
本田憲嵩
自由詩
10
24/10/7 0:04
最後の嘘
りつ
自由詩
4*
24/10/6 22:43
その男自称詩人
花形新次
自由詩
2
24/10/6 22:27
海亀は空を渡る
アラガイs
自由詩
10*
24/10/6 22:12
走りつづける
凍湖(とおこ...
自由詩
4
24/10/6 21:44
依存症
涙(ルイ)
自由詩
4*
24/10/6 21:40
大人だってツライんだよ
〃
自由詩
2
24/10/6 21:35
脱皮
りつ
自由詩
8*
24/10/6 20:02
めも
うし
自由詩
6*
24/10/6 19:03
沈黙の綱渡り
海
自由詩
7*
24/10/6 18:49
SAVIOUR MACHINE*
ひだかたけし
自由詩
3
24/10/6 17:34
独り言10.6
zenyam...
自由詩
3*
24/10/6 15:54
(522-2)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/6 15:28
風を折る
森田拓也
俳句
10*
24/10/6 15:09
だれにもみせない
おまる
自由詩
5*
24/10/6 14:51
哀しみの自称詩人
花形新次
自由詩
1
24/10/6 14:38
棚機つ女と姦通す
ただのみきや
自由詩
4*
24/10/6 14:31
夜市
そらの珊瑚
短歌
5*
24/10/6 11:37
カモメ
田中教平/K...
自由詩
4
24/10/6 9:33
秋うらら
リリー
自由詩
10*
24/10/6 9:27
唇
たもつ
自由詩
3
24/10/6 8:55
メロディー
秋葉竹
自由詩
2
24/10/6 7:09
傷だらけのダンディ
atsuch...
自由詩
20*
24/10/6 4:09
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
加筆訂正:
大人だってツライんだよ
/
涙(ルイ)
[24/10/7 4:23]
ラストを少し改稿しました
棚機つ女と姦通す
/
ただのみきや
[24/10/6 17:19]
修正
秋うらら
/
リリー
[24/10/6 12:33]
最終連を改稿しました。
0.57sec.