竹輪の穴からのぞく夕焼け すきとほるとほい空
すくいなきこの身でこそ
視てしまう 観えてしまう

直に来るうつつの
よろごび呼び込み

くうの高みの現の写し
ぐんぐん来れば
暮れて
もう
うすい景色
映 ...
終電まで

バス停のベンチで喋る

時代小説の話をしたような


山の薫りが

背中の方から覆ってきて

いい夜だなぁと思う

あなたの声は心をやわらかくする

けっ ...
殻にひびを入れている
中身を見るまでどちらかわからないときみは言ったけど
そんなの嘘だと思う
扉を閉めたら一人になった
でも 遠くに灯りが見える
見えるからあるに違いないと思う

扉の向 ...
僕の黒が夜を染めていく
君の白が朝を照らしてく
別々の景色 触れた指先
壊れるその瞬間に僕ら交わる

バラバラになる音が響く
君と僕の色が混ざり合う
始まりと終わりが溶ける場所で
新し ...
あなたと私の立ち位置に
汚れのない小川がある
近くでもなく
遠くでもなく

長い付き合いだねと
あなたは言った
私もそう思っているけれど
あなたはいつも私の中にいた

大勢のファン ...
とぼけた光が朝を呼ぶ
雨樋の上を鳥が闊歩する
うんざりするような
薄水色の空が広がって

人を傷つけることのない
丸い風が吹く 強く 強く
別れすらも曖昧に笑って
時間は過ぎていくばか ...
これが私の人生なのか?

元いた場所とはかけ離れた場所での日々

これは本当に私なのか?

駄目なのを、奥底の怒りを、誤魔化すように
笑いながら話すのは

転調

形が欠けても
...
ひどい時代だとぶつぶつ呟きながら飯を
食い続けてもう三十年がたちました。で
も死んでない。おそらくバルブが崩壊し
たあたりから言いつづけているような気
がしています。
まえの投稿にも少し書い ...
○「理解し合う」
価値観がちがうのに
理解し合えるのか
経験がちがうのに
理解し合えるのか
感覚がちがうのに
理解し合えるのか
視点がちがうのに
理解し合えるのか
波長がちがうのに
...
医療費がね
かかるんだよね、これが

どこが悪いの?


って、これがね
何でもない人のね

医療費がね
かかるんだよね、これが

ぶったぎりゃええな?
そうしなさい

...
俺もそう
俺も
お前が
嫌いだよ
俺はお前が
一番嫌い
私とはボクである
ボクとは私ではない
僕が生まれるずっと以前(マエ)に私が生まれた
ボクは私の涙が枯れかかる頃
苦渋の底から産声を上げた

ボクと私とは一心同体
しかしまったく性質の異な ...
哀しみの一滴を君の瞼のうえに垂らそう
瞳の中に映るその苦痛を少しでも和らげるために

神様は君に試練を与えた
それは大きく翼を広げ羽ばたく第一歩

灰色に濁った空を突き抜けて
白の彼方へ ...
{ルビ夫=つま}の忌や庭は若葉の森となる

子は餃子作り置きして帰りけり

野良猫も居心地の良き木陰かな 
君の冷たい口唇にそっとキスをする
もっと君に近付きたい

君の温かくて柔らかな肌が
愛しくて
愛しくて
何度も君の名を呼んだ

こころの中に甘酸っぱい感情が溢れ込んで来て
僕を果てし ...
誕生日に

チューリップの花束をもらった

ぜんぶ違う種類のチューリップ


〝電車だからね、ちょっと恥ずかしかった〟


広い肩幅と一八〇センチ以上ある 

その人は

...
しらほねしらぬか
しとしと
しとど ぬれそぼり

問い尋ねる先の

みえないみない
むなしい
だけ だから

隠れたお月様
姿を現しませぬか
陽を求める迄を
しませぬから
...
隠された事柄は
ある日ひょんなことから
氷山の一角として人目に晒される
ぼくは目撃者となった
それを黙殺すれば
棺桶まで持っていくことになるかもしれない
一時の面倒臭さを優先したら
一生 ...
死んだ軍人達の命、ダンシング男児。
しんだぐんじんたちのいのちだんしんぐだんじ


男子も女児も死んだ。
だんしもじょじもしんだ


怪しんでいる、軽いデンジャー。
あやしんでいるか ...
バターでできた巨大な彫像は
やすりがけされたぼくの舌で
みんななめされてしまった
地上は地獄の業火につつまれる
ここでページはおわっている
なんてかなしいんだろう
かんかんの俎上でぺらぺら ...
Who’s in your heart now?
誕生日、おめでとう。ぼくはあなたに言った。
全身がおれのストレッチだ! ははははははは!
陽気な日だ、きのうみたいに、特に憂鬱なことはない。 ...
○「異常な世界」
押すと
すぐ電気がつく
押すとすぐ
水が流れる
押すとすぐ
友人とつながる
僕たちは今異常な世界に住んでいる

○「豊かな社会」
豊かな社会は
孤立を深めた
...
あのころは
沸騰してました。
ごちゃごちゃでした。

初めて競艇場なるものに行ったのは1997年の
初夏でした。
ギャンブルはしないのですがバイクで遠征に
出かけるといつも住之江競艇場の ...
ときどき乖離する。それが何によって引き起こされるのかわからない。
このあいだはっと気が付いたときわたしが持っていたのは、膝のよこのかすり傷と、きらきら光る星形のシール、くまの形のグミ二袋、ド ...
あの子が「たまごそぼろだ」と言ったから
あの角の家にはおいしそうなたまごそぼろが咲く

神様に祈ってみたり、嘘をついてみたり
大して変化のない生活を強い風が撫でていく

更地になった場所に ...
いつまで待てばいいのだろう
触れる事の出来ない〝君〟

もし〝君〟の傍に一歩でも近づいたら壊れてしまうんだ
何もかも
まるで繊細で複雑なガラス細工のように

だから僕は見守るよ
〝君〟 ...
 

宵の夢
夢に穢され添い寝して
カラスに起こされてしまう疾風



触れたくて
触れられなかった悲しみを
あすの予感と呼んでもよいかな



生きている
だけ ...
子が眠り、
一日が死んだあと
ソファーで寝そべる妻
スマホからあふれた光が
ぽたぽたと腕をつたい
床につくる水たまり
を横目に
もずくでご飯を食べる
言いようもないしんどさがあり
く ...
ぽつんぽつんと
白骨の砕け
戻る地から
魂魄を離し
いってらっしゃい
いつかまたと

ぽつんぽつん

時の刻まれ

浮き立ち在るもの
また在るもの、
白骨のうたを歌い

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ちくわ紅茶猫自由詩3*25/4/24 21:10
Rejoiceひだかたけし自由詩425/4/24 20:00
中山の駅前花野誉自由詩4*25/4/24 19:52
硝子の繭凪目自由詩2*25/4/24 19:15
混ざり合うセカイ自由詩9*25/4/24 19:12
そのままの距離感けいこ自由詩4*25/4/24 16:00
昧爽青の群れ自由詩425/4/24 12:06
Modulationsonano自由詩225/4/24 11:00
つるっつる室町 礼自由詩3+*25/4/24 9:52
独り言4.24zenyam...自由詩2*25/4/24 7:51
暗部りゅうさん自由詩225/4/24 5:17
アンタなんか大嫌いTAT短歌125/4/24 0:45
私とボク栗栖真理亜自由詩425/4/23 23:45
哀しみの一滴自由詩325/4/23 21:11
家族と野良けいこ俳句2*25/4/23 21:09
硝子の告白栗栖真理亜自由詩125/4/23 21:07
忘れられない花束花野誉自由詩325/4/23 20:48
しらほね唄ひだかたけし自由詩525/4/23 20:25
目撃者自由詩6*25/4/23 19:18
猩の星(回文)水宮うみ自由詩025/4/23 18:03
破綻凪目自由詩4*25/4/23 17:52
ぼくは、あなたの大きなおっぱいで終わりました。田中宏輔自由詩11*25/4/23 13:08
独り言4.23zenyam...自由詩2*25/4/23 10:35
 ゴッホが描いた競艇場 室町 礼散文(批評...3*25/4/23 10:17
メモはるな散文(批評...325/4/23 8:11
木香茨青の群れ自由詩1425/4/23 3:08
哀しみの君栗栖真理亜自由詩4*25/4/22 22:45
悲しいうた秋葉竹短歌125/4/22 22:19
<お互いの欠落を暴き立てる> fujisa...自由詩325/4/22 21:44
白骨の響ひだかたけし自由詩4*25/4/22 21:23

Home 戻る 最新へ 次へ
39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 
0.39sec.