いつか森のいちぶだったもの
小鳥をすまわせ
そのうたに耳をかたむけていたもの
みどりの葉をめぶかせ
ゆびさきは空へとむかう
よるになれば流れる星のゆくえを占ったもの
むささびの発射台になっ ...
(533-2-2)河骨(こうほね)として咲く花
沼地、用水路ため池を生息地に不名誉な名を背負う
それでも私は絶滅危惧種だ、
黄色、オレンジと池の水面に咲いて浮く果物みたいで
エッ ...
白いチャペルのような駅を
神託のような夢でみたのは
昨夜の深い眠りのなかで
やっと落ち着いたのは
すこしばかり非日常な
蒼白い日々が過ぎ去ったと感じられる今朝
い ...
一時の 安らぎの座椅子にて
瞑目する意識の視界の奥処から、
声がする
鈴打つ声々
脳髄に意識に響く
思考イキモノ 、
静かに波打ちうねり
銀の粒子無数に躍り
律動の言葉の声 ...
3ベルがなり終えた頃にはすでに消えた人
他者の拒絶は最初からはやすぎる人たちが
ペロリと平らげたとんかつ和光ロースカツ
犬に喰わせる食い物じゃないのに(社長は泣く よ
成り金はこ ...
かぼちや、エリンギ、玉葱、ピーマン
ふつふつと煮えてゐるのを
マヨネーズで食する
質素な每日の食ひ物
その偉大さは
嚙んで、嚙んで、嚙んで
分かると云ふもの
ご飯のお供には
胡麻入りの ...
水道水が冷たくなつてくると
僕の年齡が警告する
躰冷やすなよ
明日また生きてもいゝかい?
一日每の黄泉還り
だから水は大事
大事大事に飲むべし
蘇生には「魔法の水」が必要なのだ
聖水プ ...
松本さんは重度の統合失調症で
時々大声で叫ぶ
その後にぼくとハグをして泣く
ぼくは背中を撫で、ポンポンポンと軽く叩く
ストレスで叫んでしまうと言う
お酒がないのでぶどうジュースで乾杯もす ...
時計の針が
何周も回って
気が付かないうちに
年老いてしまう
ほとんどのことは
幻影のように
記憶のすみの方で
薄っすらとなって
やがて消えてしまう
それでも
忘れたくない ...
なぜ悪いなぜ悪い
ステレオステレオ
この世はこの世は
地獄地獄地獄地獄
茶々茶々茶々茶々
嗚呼残念嗚呼残念
バキバキバキバキ
打ち砕く打ち砕く
ズキュンズキュン
リバティリバティ
...
コミュニティーと云ふ有り処ドに
爆彈を仕掛ける
惡魔は天晴れな
個人主義者なのだ
もしも彼が少しでも眠ければ
彼は眠るだらう
頭が晴れぬ時は特に
頭が晴れない儘
生きてゐる人がどんな ...
あの日、わたしは友人といっしょに一本の映画を観た。黒澤明の「まあだだよ」。
友人と待ち合わせをしたのは、午後のことだったろうか。たしか、銀座にあるマクドナルドだったか、日比谷のウェンディーズの前 ...
燃えるものがなくなると炎は消えた
それから数万年
水も酸素もない高温状態が続いた
やがてシェルターから出てきたのは
天使と悪魔だった
彼らは魔法のような力で地上を再現し始めた
地下 ...
煙草を吸うと体が痛むから
痛む体で起きることになるから
今朝は薬を多量飲んでやった
体は変調をきたし
今
とても気分が宜しい
光りあるところに影があり
この
気分の良さもの ...
○「言葉を失う」
ほんとうに感動したときには
言葉を失う
ほんとうに苦しいときには
言葉を失う
ほんとうに寂しいときには
言葉を失う
僕みたいな中途半端なやつが
独り言を撒き散らしてい ...
(532-4)豊かな蘆の川辺
夏休みも水泳シーズンも終わった川辺の両岸に
蘆の穂先は金色と白色の、またヨシは薄い紫の花をつける
秋の日差しがとても遠くからやって来ている
村人 ...
母は人間で父は鬼だった
私と兄は半分ずつの鬼だった
理由もなく殺され
重ねて竹林に埋められた
だからあの子は竹から生まれた
あの子は人間だった
兄を吸い取り鬼となった私は
...
乗れなかった列車
届かない指先
人混みの中
涙が頬をつたい
わたしは遅刻
会いたい人がいた
伝えたいことがあった
できることなら書類に
その滑らかなサインまで
いただきた ...
羊齒生ひ茂る湧水地
‐清澄な水の中
野生の山葵も生えてゐた
どんな味がするのか?
僕は大事にそれを折り取つた
だが、夢では
夢では味までは分からない
僕は何となく夢の中で夢想した
野趣 ...
散らかったイメージを一瞬の構成の中に誘い、ひとつの体系を生み出す、その時の真実、その時のリアル―俺は思考がまだ信号の段階である時にキャッチして変換する、脳味噌はその作業をするには遅過ぎる、それは神 ...
飛び続ける
眼下で燃える海
着陸できる空港はなく
明日には燃料も尽きる
混乱したオートパイロットが機首を上げて
成層圏を目指そうとしてる
凍ったフロントガラスを冷めたコーヒーで ...
安吾の愉悦は
自分の頭で考へる
と云ふ事に盡きる
知の巨人は
逆説に次ぐ逆説で
きみに迫るだらう
神話を覆し
偉人を落魄させ
突き進む安吾は
何処か一休禅師の
狂態に似る
頭の螺 ...
ああ、冬晴れだ
差し込む光と空気に
猫を羨む
過去を思うように
遠い未来から
未来を見る
絶望という言葉を
簡単に使ってはいけないのは
分かっている
けれど、それに限りなく近い
ことは確かだ
大切な人がいる
それが絶望の ...
喪服の人たちが蠢いている
涙も出ない
感情がわからない
現実を受け入れない代わりに
不思議な出来事を受け入れる
それに救われながら
不思議な世界の隙間から見える現実を
少しずつ引き寄せて ...
のつぺりした自由だ
僕の顔をしてゐない
自分と云ふ
嫌らしい迄に
嶮岨な山脈を越えてきた
あの自由の顔をしてゐない
ピアスを外し、ピアスをまた着ける
その間に挟まる
沐浴なる時間帯
...
灰白に濡れ光り筋立つ
幾つもの鍾乳石に這いつくばり
辿り進んでいるうち何時しか女が道連れに
ニコッともせず先をいく女の
その剥き出しの背骨の
やはり筋立ち浮き動くを見入る内に
脊椎の筋 ...
大阪難波元町に、まぎれ込む
二人の微細な影がゆらめく
幾らかの紙幣で買われた
わずか四時間の締め切られた空間
ユニットバスの洗面台で
歯ブラシをくわえる私の顔の
筋 ...
○「テーマ」
僕は若い頃は
「愛と死」に関心があったが
今は
「老いと死」に関心が移ってきている
○「企業団体献金」
金をもらうと
弱くなる
金を渡すと
強くなるのが
人情だ
...
(533-2-2)風流のはじめは清少納言
御誦経などあまたさせたまひて、
そなたに向きなむ、念じ暮らしたまいける。
好き好きしうあわれなることなり。
お経を読む姿の方向に祈る、 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
すなはまで骨をひろう
そらの珊瑚
自由詩
16*
24/12/27 10:14
野施行十二単衣 ⑧
水恋鳥魚夫
散文(批評...
2
24/12/27 8:59
ほほ笑みのうた
秋葉竹
自由詩
2
24/12/27 8:53
思考イキモノ
ひだかたけし
自由詩
3
24/12/27 8:26
ベル ベル ベル
足立らどみ
自由詩
2
24/12/27 6:29
ゴチソウ
髙任勇梓 T...
自由詩
6
24/12/27 4:20
美味しい水
〃
自由詩
3
24/12/26 21:04
【病棟日誌】 友達
レタス
自由詩
6*
24/12/26 19:32
時計
花形新次
自由詩
3
24/12/26 19:17
歌わせろ
海
自由詩
6
24/12/26 18:51
ア・ク・マ......
髙任勇梓 T...
自由詩
2
24/12/26 18:50
「まあだだよ」
大町綾音
散文(批評...
3*
24/12/26 18:03
Ⅸ
mizuno...
自由詩
2
24/12/26 16:21
光りと影
田中教平/K...
自由詩
4
24/12/26 13:28
独り言12.26
zenyam...
自由詩
4*
24/12/26 8:58
野施行十二単衣 ⑦
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/26 8:55
月
mizuno...
自由詩
4
24/12/26 7:20
風の形
たもつ
自由詩
6
24/12/26 7:11
野生の山葵 / 夢
髙任勇梓 T...
自由詩
7
24/12/26 4:19
coincidentia oppositorum
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
24/12/25 21:42
メリークリスマス☆★
mizuno...
自由詩
7
24/12/25 21:31
安吾の愉悦
髙任勇梓 T...
自由詩
4
24/12/25 21:03
めも
うし
自由詩
3
24/12/25 20:21
理由
花形新次
自由詩
2
24/12/25 19:18
メルヘン
海
自由詩
5
24/12/25 18:56
無題
髙任勇梓 T...
自由詩
4
24/12/25 18:48
女顔と夢観の座椅子
ひだかたけし
自由詩
4
24/12/25 18:05
密室
リリー
自由詩
7*
24/12/25 15:31
独り言12.25
zenyam...
自由詩
4*
24/12/25 11:20
野施行十二単衣 ⑥
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/25 8:41
42
43
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45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
0.48sec.