名の無い私は
名の無い鳥に
おまえは生きろと言われ
突っ立つ
そして名付けた



時々は
休みながらも
進むしかないんだ
一歩一歩
この命と共に



終りを
...
 鍵穴が合わない夕べ地階にて癌検診の通知受取る


 裏階段上るだれかのかげをいまひとりじめする身勝手ばかり

...
 
 クスノキのそば
 芒漠としたまひるまの陽光に
 蝉の ヒビキ

 離れて住まう年老いた父の声が、
 聞きたくなって
 
 
パラダイムが壊れてゆく
      零れてゆく
もうそんなに時間は残っていない
砂時計の砂の中に
どうやってか紛れ込んだ星屑が
時折 きらりと光るのに
何度 気づいてきただろう
何度 気 ...
 その店には誰もいなかった。天井は無く、空だけが拡がっていて、それは染みひとつ無い、上質な青空だった。空には値札が貼られていたけれど、少しばかり高価だったので、1m四方くらいなら買えなくもないけれど、 ... たまごの中に、朝がある。
たまごの中に、昼がある。
たまごの中に、夜がある。

たまごが死んで、個体から、液体と、気体になった。
空間が生まれ、日の光が生まれ、温度が生まれ
海が生まれると ...
自分だけは他とは違うと思うことも。
もしかしたら自分って
あかんたれかもと思うことも。

その両方を大事にせなあかんのとちゃうかな。

自分にユニークを強いることも。
自分に駄目人間のレ ...
柔らかいまま生きてるから
噛まれちゃったね

傾いていく夏をいっぱいに浴びて立っていなさいよ

そして、
わたしはもうこれ以上愛することができないから
外へ出て
いろんなものに ...
誰かのせいにしたい
医者のせいにしよう

医者のせいであった
とりわけ精神科医だ

歓喜も悲嘆も怒りも
病気ですからの一言

今となってはさらに
医者のせいであった

ワクチン ...
とおり雨が去ったあと
秋の虫が鳴いていることに気づく

草は成長することに少し疲弊しているかのようで
重くなった我が身をかがめてすらいる
どこまで生きようか、とか、目的もなく
ただ草は、神 ...
時間がとてもながい、冷や麦を食べすぎた。虫捕りはさして珍しい虫が見つかるわけでもなく、数本しかないファミコンのゲームカセットももうとっくにやり飽きた。昼間の茶の間でコップに入った冷えた麦茶を飲みながら ... どす黒い
この罪
私のこころにあるこれを
あの人はゆるしてくれた
にこにこと



闇と共にある
このこころは時に
冴え返る
闇は
光の故郷
  
『じいちゃん、海をとってる』

小魚を掬い上げている
お爺さんをみていた
3歳くらいの女の子が
そんな言葉をたどたどしくこぼした

そろそろ帰ろうかと
ビーチで今日一日の後 ...
カミキリムシを
誤って踏み殺した
足とサンダルが
ずるずるする

ああ、
夏の終わりは
まだ先で
後頭部と首とが
チリチリ焼ける
そのうちに
脳みそに火が通り
ええ加減で
U ...
くそ暑さにぶっ壊れそうで

仕事にいっぱいいっぱいになる



ので

この手の先に人がいる

と思う事を心がけるよう

努力しようと

いまさっきおもった


水分 ...
星のように明るい海が
きみの瞳の奥に横たわっている
その眠りだけが
今 起きていて
ほんとうの事を 話そう
話そうと
細胞分裂を続けているから
わたしは知ってる
きみが もう難しい本を ...
藍に満ちた
心のグラデーション
だんだん濃くなってゆく
晩御飯の残り
冷めたまま出した

いつもと違う気配
神経張り巡らせて探す

藍色の夜更け
背中を向けながら
じっと見つめて ...
大地の上に、色さまざまに
生命の創造力が開示されるとき、
大地の素材から、さまざまな形で
生命なきものが創りだされるとき、
それを感得した魂が、意志の力で
おのれの生存の喜びを強めるとき、
...
午前三時に車出し

一番乗りで渓に着く

一投 二投 三投と

次から次へと

銀鱗は舞い躍る
大切な友人と久しぶりにランチを食べた。
彼女が自殺未遂をして床で昏睡していたら、
「そんなことだろうと思った、邪魔だ。どけ」
と旦那さんに言われてから、ろくに食べていなかった、と、ころころと笑っ ...
愛の膝
まるく揺れる口づけをして
明日に向かおうとする小鳩たち

ひかって、まぶしいのは
どこにも触らずにまっすぐに落ちてきた光みたいな
きみの愛の膝
私の罪を
空へうちあける。
しんとして
空は
青やかだ



世界は
自分だけで
回っているわけではない
けれど自転している
私の矜恃

 ※ 矜恃(きょうじ)とは、
...
特等席を探して 歩き回る
探せど探せど 見つからず

穴の空いたソファに うなだれる

くたびれた靴は 生きた証

迷子はのんびり 想像する

終わった後は いくらかマシさ
終わっ ...
 冷蔵庫から取り出した
 ガラス小鉢の紅茶ゼリー
 ノンシュガーのルベウスに
 ちょっと多めにのせる生クリーム

 リビングには尖った葉を上向きに茂らせる
 アンスリウムが、柘榴石のような ...
*****************************

心の奥に隠している 云えない謂れがあるんです

*****************************

たとえばわた ...
朝、のどの違和感で目覚める
よるじゅう、26度に設定した冷房のせいだろうか
そうだとしてもそれを選んだ自分の失敗だ
イソジンでうがいする
その赤褐色の液体の色はどこか禍々しくて
さらに薬品特 ...
ガーン細胞(あくしゅ)

隊長が悪いせいとし沖の底ガーン細胞(あくしゅ)が今、開眼す
夏空の下
気ままなドライブを楽しんでいると、
ローン35年と言う看板が見えた

あと35年生きられるなら
オレはなんだってできるだろう。
オレは何者にだってなれるだろう。
...
インテリ気取りの頭でっかちな軽薄さ
俺は信じてへん

小説読みはそれでええんかもしれんけど
詩人がそれでどないすんねや
と俺は思うで

お前らがやってることは
今期のアニメがどうとか
...
けっきょく、しずかになってゆくことが、このいのち
のもくてきであることをしる。はとうのようにおしよ
せるむねのいたみも、あれくるうふううのような、じ
んせいのじけんたちも、あとからふりかえれば、 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
※五行歌 六首「のっぴきならない 生(せい)」こしごえ自由詩8*24/7/31 14:15
ルード・ボーイたち中田満帆短歌124/7/31 11:56
五行歌 一首「烈夏のこえ」リリー自由詩7*24/7/31 11:33
パラダイムパラダイス塔野夏子自由詩3*24/7/31 11:28
空を買いに由比良 倖散文(批評...224/7/31 10:31
たまご鏡文志自由詩6*24/7/31 8:11
退屈な食べ物なんかない奥畑 梨奈枝自由詩324/7/31 7:59
娘たちはるな自由詩324/7/31 6:42
どこが悪いか知りたいかりゅうさん自由詩124/7/31 6:15
朝は丸くなっていた山人自由詩5*24/7/31 6:14
出不精の夏本田憲嵩自由詩7*24/7/30 22:54
※五行歌 二首「闇は 光の故郷」こしごえ自由詩4*24/7/30 21:39
とある夏の終わりの風景秋葉竹自由詩424/7/30 21:28
カミキリムシの幽霊奥畑 梨奈枝自由詩424/7/30 20:47
めもうし自由詩124/7/30 19:50
デートの詩鈴木ぽろ自由詩524/7/30 19:38
キッチン自由詩7*24/7/30 19:18
詩想、「自己存在」という問い·今の私という境地1.ひだかたけし自由詩624/7/30 17:59
五行歌【渓流】リベンジレタス自由詩5*24/7/30 17:38
ドロボウ由木名緒美自由詩1024/7/30 16:14
愛の膝はるな自由詩324/7/30 14:18
※五行歌 四首「魂(いのち)は 果てしない静かさ」こしごえ自由詩8*24/7/30 13:59
のんびりした迷子エカレエリ自由詩724/7/30 13:40
灼夏のいろリリー自由詩12*24/7/30 12:45
眠り薬をください、わたしにも涙(ルイ)自由詩6*24/7/30 10:51
このかどをまがったらそらの珊瑚自由詩14*24/7/30 10:06
ガーン細胞(あくしゅ)足立らどみ短歌3*24/7/30 8:13
夏空の下秋葉竹自由詩424/7/30 7:53
俺はアホやぞ奥畑 梨奈枝自由詩3*24/7/30 7:49
日記(しずか)岡部淳太郎自由詩524/7/30 4:24

Home 戻る 最新へ 次へ
44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 
加筆訂正:
出不精の夏/本田憲嵩[24/7/31 7:09]
若干修正。
灼夏のいろ/リリー[24/7/30 15:26]
改稿しました。
0.48sec.