枝豆を指で押す
次々と小人が出てくる
豆はどうしたのか聞くと
食べてしまった、と言って
好き勝手に言い訳をし始める
とりあえず並んでもらい
一人ずつ聞くことにする
話し終えた ...
冬のよそよそしさは今に始まったことではなく、そう、僕が少年の頃から冬が生まれて、春になると死んでいった
春になると雪の墓場がそこら中にあふれていて、それすらも五月の若すぎて、痛々しいするどい風にさら ...
長い、長い悪夢から
覚められないでいるようだ
透明なあなたの横顔が
この世の何よりも
美しいと思っていた
確かに
そう思っていたのに
その思いを伝えられずに
半世紀が経とう ...
きみ、
お地蔵さん、
目と口とハナすじが、
まるでかぼそい筆で描いたように、とぉーっても細くなる、
とーっても白いお地蔵さん、
美味しいものを口に運んで、
思わずりんかくが杏仁豆腐のように ...
運命というものが あるのだとしたら
それはわたしが 被造物であることを
否応がなしに 証明している
わたしの心を 映すため
柔らかい夜風が 頬を撫でる
頭から爪先まで 定められた音階が
...
(532-2)古きを訪ねて
第三次世界大戦を実行予告する
昭和の詩歌人達の先見の目は皮肉
古いものに学ぶでなく、古いものに悲惨がある
過ち悔恨懺悔と今日見れば
30年戦争に突入、 ...
生まれいずる痛みから
素肌を晒して息を吸う
重いコートを脱ぎ捨て
まっさらな心と身体で
大空の彼方に浮揚する
何故にそれに惹かれてしまったのか
判然としないまま、
日を追ふごとに益益惹かれるそれは、
一般に自分自身と呼ばれてゐるが、
吾にはそれは異形のものとしか思へず
それでも惹かれるのは
己の眷 ...
ヤマメやイワナは今頃どうしているのかな
釣り人の居ない冷たい水の中
安寧に暮らしているのかな
冬は餌も少なくておなかがすいていないかな
無情な魚食者の言うことではないな
美しい魚体に見惚れ
...
人は生まれてきて、どうするの?
(実験ニ貢献ス)
なんのために、生まれてきたの?
(実験ニ貢献ス)
ものを食べたりものを考えたりするのは、なんのため?
(実験ニ貢献ス)
生まれて生きて死ん ...
エーゲ海を眺めていたかもしれない
女神像は今ではトルソー
当時の人間の技術がわかる欠片
食糧難になるかもしれない
養豚の未来は胴長六脚
代表的な食料技術で教科書に載る
技術 ...
○「老人趣味」
僕はかわいい子に会うと
面白い冗談を言いたくなる
愛想のいい子だと最高だ
逆に「それセクハラですよ」
と言われるとしょんぼりだ
○「究極の選択」
人生は選択だ
...
輝かしい金管楽器の音が
フォルテのまま終わる
きらきらする残響は
青い大空に解放されてゆく
音楽は終わってしまう
いつもいつも必ずどんな音楽も
残されるわたしは
大空に解放された音を ...
さらささらさ 葉群れ揺れ
更待月*の白銀に
空明の水の色に浮き上がり
見つめている 見つめている
さらささらさ眼差され
風強いこの日曜の朝、
私の身体は果てを失い
セブンイレブン ...
赤く途切れたブランコ
見下ろしている厚化粧の空
つけまみたいなドローンが落ちた
鳥だったころを忘れ
祈りは地べたを這いまわる
時代のツールが暴いたものは
スキャンダルでも陰謀でもなく
ぼ ...
唇に映る空
は真っ当な深紅
電信の糸は宙を割って
ページを送る
永遠の最期の方で
氷を溶かしつつ
正気の沙汰
を満面に浴びながら
青空の日
を消費する
腫れぼったい頬
斜めっ ...
はにかみも初雪のごとやがてとけ
朝 起きたての髪は
しんと冷えている
よるじゅう
冷たい部屋の空気を吸っていたから
櫛でとかされて
ようやく息を吐く
命は死んだように眠り
またかえってくる
朝の儀式
寝 ...
あたしのぜんぶをあげる
いろんなひとにあげる
すこしずつ こまかく ひとつづつ 丁寧に
あたしのぜんぶを 髪の毛一本まで
あたしのぜんぶをもらってもらえるような努力を
あ ...
制服のスカート短くしたり
前髪気にしたり
メロンソーダの上に浮かぶ
アイスクリームみたいな日々
はじけてどっか遠くまで
飛べたらいいな
そんな空想しな ...
流れ星にもそれぞれ名前が在って
それらには台風に女の名前を付けるのと
...
夏
白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ...
(532-3)軍記物に痛い痒いの
恋沙汰無し
物語の 前文において作者不明人は猛き者が滅びたのは
栄華を楽しみ人の苦労を知らなかったと断罪し、
本朝日本においては将 ...
解解解
虫虫虫
忘年会
蟹三昧
タラバ
ズワイ
ビール
降誕祭
ケーキ
ワイン
ビンゴ
ピース
千鳥足
蟹歩き
解解解
虫虫虫
仕事も定年退職
芸術作品も入賞せず
家族の中でも冷たくされて
何もかもが中途半端
自分は終わったコンテンツ
ひっそり老後に浸るしかない
衰えて死を待つしかないのか
まてよ
コン ...
金星 とっくに沈み
天使の風 吹き抜ける
この夜闇にして、
私より先に
思考力動の躍り
在ること 、
私の脳髄を使い
脳髄の向こう
思考スル声々、
自らの内に絶えず響き残 ...
自分は詩人としてあいたみつをみたいなポップアーティストになりたいと書いたことがあります。
今思うと誰かになりたいとか、なにかみたいになりたいとか、そういうことでもなかった気がするのです。
例えば性 ...
自分が母親にフライパンで炒められ続ける
悪夢を繰り返し繰り返し観させられ続けて
遂に自分を自分で傷め罰し始め続ける
少女の右腕はパンパンに膨れ上がり
自ら罪を犯したのでは無く
母親から罰 ...
花を、置く
崩落スル氷河の力
自らの内に働くを
直に観入り、
自らの肉体の
死を破滅を破壊を
見据えながら 、
無数の他者へと分裂していく
この四分五裂手前の私なるもの、
貴 ...
くやしいなあ
線を切らなかったあの日
僕の点は離れて見つめていたんだ。 おかげで自分の ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
お知らせ
たもつ
自由詩
3
24/12/23 7:15
もうひとつの越冬
山人
自由詩
8*
24/12/23 7:05
さらさら
花形新次
自由詩
2
24/12/23 0:30
杏仁地蔵
本田憲嵩
自由詩
10
24/12/22 23:53
フィクション
みぎめ ひだ...
自由詩
3
24/12/22 23:52
野施行十二単衣 ④
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/22 22:37
五行歌 新生
レタス
自由詩
5*
24/12/22 21:03
恋文のやうに
積 緋露雪0...
自由詩
2
24/12/22 20:24
【渓流】 禁漁期
レタス
自由詩
6*
24/12/22 19:52
人間ロボット
鏡文志
自由詩
4*
24/12/22 19:27
文化
海
自由詩
3
24/12/22 18:57
独り言12.22
zenyam...
自由詩
3*
24/12/22 18:21
大空【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
4
24/12/22 18:15
この日曜朝の花束
ひだかたけし
自由詩
3
24/12/22 17:44
情報ジャンキー
ただのみきや
自由詩
5*
24/12/22 15:31
夕暮れに子猫を捨てる勇気を僕に
らりるれろ。
自由詩
2
24/12/22 10:50
_
落とし子
俳句
2
24/12/22 10:31
冬の朝
そらの珊瑚
自由詩
11*
24/12/22 9:21
あたしのぜんぶをあげる
ゆるこ
自由詩
5
24/12/22 8:46
メロンソーダ
おやすみ
自由詩
1
24/12/22 8:06
深い海の底で
TAT
自由詩
4
24/12/22 1:54
夏の思い出。
田中宏輔
自由詩
18+*
24/12/22 1:13
野施行十二単衣 ③
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/21 22:34
解虫唄
海
自由詩
3+*
24/12/21 21:13
脱出コンテンツ
イオン
自由詩
2+*
24/12/21 20:37
詩想、直に観る思考なるもの
ひだかたけし
自由詩
3+*
24/12/21 20:18
詩的でない話。科学者は観察していることがとにかく楽しい
鏡文志
散文(批評...
5*
24/12/21 18:00
リスカ少女
ひだかたけし
自由詩
3
24/12/21 17:39
詩想、貴女(貴方)へ
〃
自由詩
5
24/12/21 17:37
谷川氏に問うてみる
アラガイs
自由詩
10*
24/12/21 15:56
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
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82
83
84
0.44sec.