本当は、特段何もしないでいいのだけど
かたちだけ、きもちだけ、
余った障子紙、半紙や和紙をちぎり
膨らませた風船に溶かした糊を刷毛で塗り
ペタペタ貼ってまた塗って
重ねて塗って乾かす
風船 ...
にわか雨は上がった。その暑さは雨のせいか比較的やわらいでいる。空はもうすっかりとあかるい夏の水色になって、住宅街はとてもおだやか。そんななんとなく緩慢になる午後に、いくつもの陰りがついた。とおくの方で ...
萩原朔太郎の自転車日記は自虐コメディで素敵だ。まあコケるの。萩原朔太郎だからコケても面白くて素敵。てか危ない。萩原朔太郎自転車日記によれば「余車上ニ呼ビテ曰ク。危シ、危シ、避ケヨ、避ケヨト」。ぶつかり ...
まくらを持ってる
すべての音を吸い込むまくら
まくらとどこへでも行く
市場、裏道、廃ビル
寂しいとき抱きしめると暖かい
まくらが泣いてるときはぼくが撫でてあげる
それで朝まで抱きしめ続ける ...
きつい今現在
全部投げ捨てたくなる
消えてなくなりたい
あゝ
嗚呼
苦しい
夕日は沈む
朝日は昇る
それを繰り返し
いつか景色は変わる
かもしれない
それを信じながら
今日を生 ...
就職転職、絵に描いた餅のような人生を歩んできた人々
どんな人生も波瀾万丈。ならずとも、一癖二癖、なくて七癖
ここにきて停滞。伸び悩み始めたニッポン
原因不明死亡者激増、自殺者急増、倒産破産
そ ...
モントルーのボンゾ、
小刻みに大胆に
内なるキリスト
打ち刻み呼び起す
断ち切り横殴り
人の覚めた意識を
更に明るませ
白銀の視界へ
林立する黄金に
発光スル群れ数億、
混沌鉄火の ...
たとえば
/むきだしの内臓
/メモワールの墓標
それなりの垂移にSpinを捧げる
この『たまらなく はがゆいうた』
あなた自身を映し出すわたしの瞳が存在を憶えているから ...
一本の樹の中でうわさが広がった
灰の幕屋は綻び
沈黙は決壊する
降り注ぐことばがことばを
地に開く波紋が波紋を
打ち消し合い 相殺し
延々と生と死を被せ合う
その声は群れ
ずれ重 ...
(短歌八首)
この腕を
走る青めの血の線が
あたしを冷たい女と告げる
最近は
みずから命を絶とうとは
どんな夜でも想わないのに
その刃 ...
鈴虫よ、
そのささやかに響きわたる、
きわめて細い、
澄んだ高音のさえずり、
そのガラス質のように薄い二枚の羽で、
涼しい夜をさらに涼しく研ぎ澄してゆくもの、
君は、まるでまだまだ音を出す ...
調律は? A
ほんとに翔べる? ちゃんと高く
そこは正統 だからたぶん
翅が乾くと 生きていられたら
そうね、夢から覚めたら 脱ぎおわるよ
よかった 言い伝え通りで そら
...
名付けられぬものの為に戦い
名付けられぬものの為に死す
我が命よ
せめて潔くあれ
********************
こじつけだってなんだっていいんだ
生きる理由になりさえすれば
********************
僕が眠れない夜は
君も眠れ ...
胸の中の虚は毎朝僕を吸い込む
いっそ体ごと吸い込んでくれればと
そんなことを思いながら
朝食をとる
しばらくすると
少しましな気分になる
そんなことを繰り返 ...
墓の草刈りをする
親父は笑うだろうか
一仕事した誇らしさと
褒めてもらいたいような心持ちが釣り合って
夏空
ビール
ビールと家に帰る
君がじんせい、と言うときの口の形を、僕は信用しない
じんせい、と口にしなければならない、
その悲痛を信じる
じんせいの中に
君がいた試しはない
その音の中に大切なものを閉じこめようとするとき ...
神々の諦観にして
人の思惟在り、
人の諦観にして
神々の思惟蘇り、
人 、思考生命の
力動掴むのなら
波の脳髄を創り打ち寄せ
波の脳髄を消し寄せ返り
鼓動が意識の中で反響している、その響きは強過ぎてどれが最初の音なのか感じ取れないくらいだ、意味の無い疲労と焦燥の中で、その僅かな振動に糸口を見つけようとしていた、流れを変えるのはいつだってそういう ...
黄金の意識の視界に
濃紺の夜空拡がり
黄に輝く半月 、
やはらぎかたく
かたくやはらぎ
あゝ私という彷徨い 、
一つ その道標を見出しあり
諦めるという言葉は便利なものだ
何もしてなくても諦めたと言えば今を終われる
終わった先には
新しい今が
終わった後には
今まで諦めてきたすべてが佇んでいる
私は全てを諦めたはずなのに何も終 ...
精霊馬に乗って来い来い
鬼灯提灯こっちだよ
魂つないで出かけよう
太鼓も鳴るよ
ドドーンドーン
響け響け
BONE BONE BONE
巡れ巡れ
BORN BORN BORN
...
それがしの
なにがしらから
生まれるもの
それが、詩
内と外の、接点を図る
それが、思想。
それが、人生。
それが、哲学。
それが想像、思いやり。
それがつまり、 ...
燃え盛り煮え滾る破壊衝動に心情の温かな愛を育み贈り、
そうして〈私〉の内なる《破壊のかまど》
未来への新たな萌芽となり宿り在りて、
内なる破壊衝動をそのまま外へ取り出すこと、
破壊の為 ...
山を登り
渓に入る
木漏れ陽に照らされた緑は鮮やかに
日々の些事を追い払い
火照った胸を癒してくれる
ええと
生きる事はそれだけで尊い事で
色々な人や物事に支えられている
生きる事が「歓喜」なら
死ぬ事も「歓喜」であり
感謝の念を持ち続けることは
この命を清らかにしている
金属が鳴って男が事故死する。百合が香って猫が死ぬ。だから?
何回目かの朝がすぎて
何回目かの夏がきた
朝から犬が吠えていて
朝から蝉が鳴いていた
犬は吠え終わったけど
蝉は決して鳴き止まなかった
メロウさんは屋根の上
柔らかく微笑んでいる
生ぬ ...
こんど、ほうき星とともに起きたなら
ほのおをとじこめたこの形骸を羽化して
凍りはりついたくちびるを高音でとかし
おんどく不能な音波となってはばたこう
死をもっておわるせかいが合掌ならば ...
父が亡くなったと知らせをもらって
実家に帰ると
和室に父は寝かされていた
三年ほど入院していた病院は
実家の斜め裏にあり
歩いて約三分の近さだったけれど
父は生きて一度も家に帰ることはなか ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ささやかな夜
唐草フウ
自由詩
7*
24/8/14 23:30
祭囃子
本田憲嵩
自由詩
7*
24/8/14 22:54
自転車に乗って
佐々宝砂
散文(批評...
6
24/8/14 22:11
あっちむいてほい
凪目
自由詩
3
24/8/14 22:09
消えたくなっても
海
自由詩
5*
24/8/14 18:52
僕たち、まいっかあ族
鏡文志
自由詩
2
24/8/14 18:19
時の打刻、*モントルーのボンゾ
ひだかたけし
自由詩
3
24/8/14 18:14
ひどくもろくみえずらくさわれないもの
あらい
自由詩
1
24/8/14 16:45
感光/残滓
ただのみきや
自由詩
2*
24/8/14 14:07
しあわせのうた
秋葉竹
短歌
3
24/8/14 13:39
ヴァイオリニスト・鈴虫
本田憲嵩
自由詩
5
24/8/14 12:57
蚊
soft_m...
自由詩
3
24/8/14 11:16
せめて
渡辺亘
自由詩
0
24/8/14 10:35
正しき堕落のススメ
涙(ルイ)
自由詩
3
24/8/14 3:40
めも
うし
自由詩
0*
24/8/13 23:30
〃
〃
自由詩
1*
24/8/13 23:14
かくれんぼ
凪目
自由詩
3
24/8/13 22:28
詩想、思惟思考ノ生命にて(改訂)
ひだかたけし
自由詩
2
24/8/13 21:56
俺は初期衝動を持ってる
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
24/8/13 21:48
詩想、き ぎ きー逝去した杉木君へ(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
24/8/13 21:29
終わりの後先
リィ
自由詩
1*
24/8/13 21:21
Oh!盆!
海
自由詩
6*
24/8/13 18:45
自由律俳句
鏡文志
自由詩
2*
24/8/13 18:18
詩想、〈悪〉について
ひだかたけし
自由詩
2
24/8/13 18:09
五行歌 【渓流】緑
レタス
自由詩
7*
24/8/13 18:04
無題
渡辺亘
自由詩
2
24/8/13 16:00
短歌一編
森 真察人
短歌
0
24/8/13 15:20
メロウさん
ちぇりこ。
自由詩
13
24/8/13 14:54
ことばは生きて何度だって壁にはずむ
菊西 夕座
自由詩
3*
24/8/13 13:34
母のよこぐるま
そらの珊瑚
自由詩
11*
24/8/13 10:31
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
加筆訂正:
祭囃子
/
本田憲嵩
[24/8/14 23:19]
修正しました。
0.37sec.