祖母に顔を見せるため、とにかく暑い中、久しぶりに実家へ帰る道すがらのことだった。
 くたびれた半袖のシャツに、ベージュのハーフパンツを履いた六十代くらいの男性が、喫茶店の席に座ってゆで卵の殻を剥い ...
すれちがいはさみしいね
通り雨は
違う場所に降っている
うそはもっとさみしいね

蛍は水しかのまなくて
手のひらですぐいきたえる
でもわたしはそんな儚い
あなたになれず羽を噤む蝉だ
...
深いふかい闇に沈み
初めて輝き出る光こそ
真なるヒカリ 、

それまでは無ノンセンス、
(光)と(闇)の間でバランス取りつつ
深いふかい闇 、
無というノンセンス*という
真っ逆さまの ...
明け方の悪夢が目を覚ましてからもずっと漏水のように滲んでいる、それは猛烈な夏のせいだけではもちろんないだろうし、まして狂いかけた脳味噌のノイズのせいだけでももちろんなかった、正気の方が狂気よりもず ... 川底で足を滑らせ 深みに沈んで 

水面を見上げていた 外は明るそうだった

記憶は二秒くらいで途切れ 後は母からの昔話

父が飛び込んで 助けてくれたのだって

そうなんだ そんな人 ...
羊水の中は温かく
世界を知らない
夢見る神の子
トンネルを抜けて
肺に空気が突入する衝撃
重力の宙ぶらりん
世界の始まり

胎内の記憶は引き剥がされ
あらゆる感覚器官に
ジャンクが ...
渓を夢みて酒をのむ ふんわかふわふわ
白雲流れゆき
自らに映り出す
とほいとほい光源の影
散りばめちりちり
細やかに
私という霊魂を
優しく慰撫し
影踏みながら懐かしみ
受け容れられること
ひたすらじ ...
私を
知るのは
誰もいない
と幽霊の私は思うけど
魂は私を知っている



星の
心音を
聴き
透けて青く光る
小鬼



水の記憶を
知る
葉の細胞は
光合 ...
大切な悲しみの
光は
しんとした影を
つくる
ひより、アヒルのひなどりの顔をしたとてもちいさな黄いろいペンギン。そのずんぐりむっくりな身体から、ほんのすこしだけ出っ張っているだけの、ちょこんとした、そのとても短い手足。その橙色のタラコのようなクチ ... そんな記号の縺れや絡まりを休日に解いている
きみは雨音に聞き入って 雨などとっくに止んだのに
トンボの翅を咥えたことがあるかって
森をさまよった少年が手入れもしないナイフを持って
復讐に来るよ ...
食べるものを作る人の手が触れる時
その土は地球だ

人を殺すものを作る人の手が触れる
愛する者たちの息も
貴方のものと同じ空気に違いない

星を眺めるものを磨き
星を渡るものを組み立て ...
 

俺は「無」から生まれた
なにも苦しみや悲しみや絶望や失望から
生まれた訳じゃあない

膨張する欲望を
慎ましく隠し込むことが
正しさに似たおこないだと
知ってずっと
知っ ...
 群雄割拠の時代が終わろうとしていた。久慈の豪族、佐川義久は隣国の領主たちを自分の城へ招いた。月丸扇の紋章が描かれた屏風絵を背に、広間の上段に義久が座り、宴の席は中段に設けてあった。下段には着飾った遊 ... 狸作(たぬさく)か
デコイしょうする
一部分
バウムテストの
木をみて思う
手を伸ばせ
まっすぐ伸ばせ
手を伸ばせ
照れずに伸ばせ
欲しいと叫べ
{引用=音}
 拾ったノート
 裂かれた紙片
 路地裏で思案する

 この筆跡は、
 群青に滲むヤドカリの砂

  いまに消える声
  ゼンマイの破片

 砂利に、ちいさな仔犬
...
人生は自分との戦いだ
誰のせいにもできない戦だ

アスリートが言うならいいだろう
政治家が言えば眉唾物だが

火の玉になってやるという
君のは火だるま
燃えろ、火の玉
橙橙
大爆 ...
苦しみ村には悲しみがいて
悲しみ村には嘲りがいる

嘲り村には喜びがいて
喜び村には幸せがいる

俺たちは幸せに向けてハイホーと叫ぶ
喉が破れるまで叫ぶ

もちろん苦 ...
風鈴の短冊に書いた願い事
神社の参道に飾ってもらった
風にくるくる回って
思い出しているのは
遠い日にかすんだ夏祭り


知らなくてもいいことを
いっぱい知って
裸電球に輝いたは ...
私は光ではない。私は捨てない。
私は地獄だ。私は無造作だ。
ここにたくさんのものがある。これもまたアホの習性である。
喚く、叩く、すぐ怒る、ネットはストレス発散、親を悪く言う。自分は姑息に成り上 ...
世界は美しい
その美しい世界が歪んでしまったら
俺はそのとき
それでもまだ世界のことを
好きでありつづけられるだろうか

夜はいつだって
泳ぎたくなる星空をしている
夜はいつだ ...
雨の日はなかった。
この心というものは、なぜこんなにも痛み続けるのだろう。
周りや世界への怒りは膨張し、身体中の穴から、煙がでそうだ。
頭の悪い思考回路のような気はしている。だが、それにもまして ...
釣り人の竿には{ルビ鉤=はり}は付いていない

{ルビ水面=みなも}に糸を垂らし

静かに佇んでいる

一幅の絵のように

渓に溶け込んでいた
Mr.Body:Meは、Body♪ 身体で、証明するんだ。論理なんか、後からついてくるんだ。誰よりも、愛されるBodyになるんだ。Headは夜静かに眠ってるぜ。Dear Ms.Body♪

Ms. ...
外面より
内面を見る
何でも
上手くいく
方法
はしゃぐ子供の
その声音の震え揺れ
優しく柔らか呪われ
仄か輝き出す私の意識

より明るみ炸裂スル瞬間、

 わたしの内に
  ふと現れ在る
 貴女という不思議がる顔

あゝ掴ま ...
独り泣きたい夜
傍にいるのは鴉だけ

思い出すのは
存在の温もり
差し伸べてくれた手

何も返すことなく
振り切ってしまった

あれから遠くまで来た
塗り替えることのできない日々 ...
大空を突く工事は絵空事


羽交い締めされて天使の羽根落ちる


糞をして、空想をしていく、そして、
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
羽(加筆した結果、散文に投稿することにしました)パンジーの切...散文(批評...324/7/29 1:57
しずかなふちどり/夏唐草フウ自由詩9*24/7/29 1:18
詩想、詩書き人*という私の基本的態度ひだかたけし自由詩6*24/7/28 23:04
深海のモノローグホロウ・シカ...自由詩3*24/7/28 22:22
会いに行けるとしたら短角牛自由詩9*24/7/28 20:27
慟哭自由詩4*24/7/28 19:22
明日レタス俳句6*24/7/28 18:17
まぼろしそんぐひだかたけし自由詩324/7/28 17:58
※五行歌 三首「星の 心音を 聴き」こしごえ自由詩7*24/7/28 16:58
※五行歌「大切な悲しみの 光は」自由詩4*24/7/28 16:17
ひより本田憲嵩自由詩724/7/28 13:45
白黒テレビただのみきや自由詩6*24/7/28 12:47
その手soft_m...自由詩1024/7/28 12:18
光に希み闇に祈る秋葉竹自由詩324/7/28 9:18
由比寺の刀atsuch...自由詩4*24/7/28 6:42
狸作(たぬさく)足立らどみ短歌124/7/28 5:08
手を伸ばせTAT短歌324/7/28 2:54
ryinx自由詩1324/7/28 2:40
巡りくる夏にりゅうさん自由詩224/7/28 2:19
まるで詩のようにTAT自由詩024/7/28 2:07
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アホの説明書陽向(2躯-...自由詩224/7/27 22:31
修羅秋葉竹自由詩224/7/27 22:21
究極の若造陽向(2躯-...自由詩224/7/27 22:00
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Bodyの歌(Body Song)鏡文志自由詩124/7/27 21:23
五行歌夏川ゆう自由詩624/7/27 19:27
やはらかな呪いのうたひだかたけし自由詩5*24/7/27 19:16
silent自由詩324/7/27 18:48
そらそうよ空にも穴はあるんだよ水宮うみ川柳3*24/7/27 18:11

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加筆訂正:
ひより/本田憲嵩[24/7/28 23:29]
加筆修正。
0.58sec.