仮面をつけた憂愁が舞う
着飾った歌姫と水鳥たちは歌い、
色とりどりの声を散らして
哀しみの浮かぶ透明な空を渡る

広場では巨大なパエリアが炊かれ
裸の犬と子供、朱や紫の女にふるまわれた
...
田舎で自治会長になるって
大変なことなんです
自治会長を免れた夜は
安心してぐっすり眠りにつくことができます
一年間寿命がのびた気持ちになります
ちなみに僕は来年度は会計です
○「自分だけ」
自分だけ病気をしない
というわけにはいかない
自分だけ事故に遭わない
というわけにはいかない
自分だけ災害に遭わない
というわけにはいかない
自分だけの幸せ かなわぬ夢だ ...
 五本の指を思いっきり開いて

 手の平を見つめて見る

 何を握ってきたんだろう

 何をつかんできたんだろう

 母の手をつかんで離さなかった

 掴みたくても

 握 ...
草原は霧が立ち込め
まわりはよく見えないけれど
足元の花があまりにも綺麗だから
花冠をきみに捧げよう
ぼくはとても不器用だから
上手く編めるだろうか
十五年の歳月は満月のように重くて
一 ...
純白に
立ち現れる
アナタは誰?
優雅な笑み
その顔に浮かべ



燃え盛る黄金の
文字で記されて居る
のか、それは?
堤防が決壊すれば
すべて無に帰し



顔のまた ...
涎。箱は壊れたよ。
よだれ はこはこはれたよ


梅雨出身。真実輸出。
つゆしゅっしん しんじつゆしゅつ


感情無し。海を見失うよ、進化。
かんじょうなし うみをみうしなうよ しん ...
牡蠣鍋をまた作り父は不満顔

寒さに負けて今日はただふるえるよ

今日は日付変更線を迎えたの

歯医者の帰り冬の寒さは身に染みて

ポテトサラダ父のために作る小寒の日

悲しみに無 ...
虹が出るかもしれない

大嫌いな数学の宿題もそっちのけで
雨を眺めていた 頬杖をついて
身体は確かにここにあるのに
心はどっかへ行ってしまったみたいだ

そう言えばあの日もこんな雨だった ...
群がりし鴨ら一度に飛び去りて四五羽雀の残りし雨か ふりむけば裸のまま
眠りに落ちる月
しわひとつない空のシーツ
蒼白の 
ひんやりした頬
東雲は遠く
高台から見える町並みは
靄の中から生まれたばかり
橋の上 羽音が
明けの夢の掠めて ...
ガーベラの
余りに赤い花弁の群れ
花冠を捧げ持ち
街中を疾走し始める
濃密な色彩の赤、
人の抱え持つ
存在への乾きを潤し
癒やし清めながら


 前進しなさい、
  魂の闇を取り ...
あと十三分でこのワークショップ小屋を出て
長雨のなか派手な帽子を被って鍼灸にゆく
何を話しても伝わらない日々である
この気持ちをどう表現しようかしら
何を貰って生きてきて 何を返そうかしら
...
 夕時雨
 車窓から見入る
 白梅は
 しっとり光りて
 見返り天女
  

 湖をめぐり
 冠雪の峰 
 空に張りつき陽を浴びて
 その中に 黄梅の真っ黄、
 躍り込み散る
...
生きる方が
勇気が要るのだ
けど
もう少し
生きてみるか
宇宙の魂と
一体の
私の魂という命
こう思える
星空のもとで
闇のなかへ祈りをポンと放り込む
どこか奥のほうでぱしゃん、と水の音がする

跳ね返ってくるかすかな水音が
応えなのだろう
それを紐解いたりはしないけど


冷える夜に丸くなって眠る
...
ふと何の関連もなく
二度と関わらないはずの
あの人を思い出すことがある

忘れたい人を
思い出すことが嫌だったけど
その人がその時に自分を
思い出しているからだと
思うことにした

...
○「被災者の心」
笑い声や冗談が出るようになったが
先のことを考えるようになったら
眠れなくなってきた

○「田舎冬景色」
田舎は
見渡すかぎり年寄りばかりだ
荒れ地や空き家も目立つ
...
 夜が来て
 刺すような凍をそそぐ星
 神秘めく 真冬のそらを征服する
 ビルの柱の蔭で

 一本の竜巻のように巻き上る
 子供の愛が
 大空を圧し馳ける

 懐かしい愛の歌をハミン ...
サイコロをふるようにころがされた
そらに
潮騒の音が聞こえた
逆さまになった母船の上に
大きな海の玉が青く光っている
あそこで起きていること
それは
もう見えない
美しく光る大きな玉が ...
姿見池には
何も映らない 別名は影見池

梅と詩文を愛惜したひとが
西へ行く路
水鏡を覗き
月に宛てて歌を呟いた

古代の風景は
異国のお伽話よりもわからない

ありもしない罪に ...
鞄の中には
ひと握りの青空と
昨日捕まえた飛行機
微かなその羽音
生きていく毎日の走り書きは
遺言のように積み上がって
夏、という言葉だけが
いつまでも
うまく書けなかった
...
こうして
踊る人形は
同じ動きでくるくる回る

いいことあった
悪いことあった
朝になって
寝不足のような顔が
ただ腫れている目が
夜の怖さが
朝も怖くて
いつかの終焉と祈りが
...
天気予報を観ながら
トーストをサクリと齧り
珈琲を飲みほしたら
履きなれたスニーカーの紐を締めて
ドアの鍵を放り投げ
今日が始まる

白い自転車のぴょん吉に乗って
何処まで行こうか
...
日々の暮らしを続けて十五年
首の傷は裏切りの証
それでも
あたり前の顔をしながら
鉄の仮面を被り過ごして来た

今朝の日輪はすべてを明かし
赤い溶鉱炉の焔に焼かれた醜い顔を見て
白日の ...
日正規雇用
時給いくら、日給いくらの
疲正規雇用
乙かれ、乙欄〇
避正規雇用
壊れた椅子の脚を支えて何年
飛正規雇用
支払調書で凧揚げ、向い風
秘正規雇用
メンバーではない、知ってた ...
生活に狂え
と一言いただき
巨大な師の生首が
浮かぶ町で暮らすことになる

朝夕を過ごし
飯を食い糞をひり
普請して窓から師の顔を
眺めて暮らす

空は磨いたようで
風は穏やかに ...
そっけない冬に迎える一周忌

寒さなどなんでもないと呟いて

緩やかな上り坂なり我が冬は

初夢は霧と消えゆくそんな朝

さよならを言いたいのだけれど冬の暮れ

年末のチンジャオロ ...
向こう遥か一斉に
ふくよか
こんもり深緑の
ひろがり生い茂り在り
掬い取ってくれるかのよう

スッパリ切れた眼下の奈落、

君と歩いた果てに覗き込む僕に切迫する

のんびりひっそり ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
カーニバルatsuch...自由詩10*24/2/4 7:32
自治会長ホカチャン自由詩2*24/2/4 7:16
独り言2.4自由詩1*24/2/4 7:04
手の平佐白光自由詩2*24/2/4 0:45
霧のなかでレタス自由詩4*24/2/3 22:12
五行歌、この意識の内に∴雑然とひだかたけし自由詩724/2/3 20:54
怪界回文水宮うみ自由詩3*24/2/3 20:04
つれづれと俳句おぼろん俳句2*24/2/3 20:02
虹が出るかもしれないitukam...自由詩224/2/3 19:47
芝生広場A-29短歌024/2/3 18:47
月に添うただのみきや自由詩3*24/2/3 18:22
花言葉ひだかたけし自由詩8*24/2/3 17:09
憂鬱っす民二郎自由詩424/2/3 15:50
五行歌 三首「花香」リリー自由詩4*24/2/3 15:25
※五行歌「生きる方が 勇気が要るのだ」こしごえ自由詩3*24/2/3 14:21
※五行歌「宇宙の魂と 一体の」自由詩2*24/2/3 14:20
まどろみ凍湖(とおこ...自由詩824/2/3 13:23
テレパシミュレーションイオン自由詩4*24/2/3 11:42
独り言2.3ホカチャン自由詩1*24/2/3 10:42
ジュリアンリリー自由詩6*24/2/3 9:58
そら─Q室町自由詩4*24/2/3 9:25
姿見池形代 律自由詩6*24/2/3 9:09
走り書きたもつ自由詩624/2/3 8:17
オルゴール日々野いずる自由詩324/2/3 2:59
晴れた朝レタス自由詩4*24/2/2 23:08
ギロチン自由詩3*24/2/2 22:20
否、正規雇用松岡宮自由詩6+*24/2/2 21:50
春日線香自由詩224/2/2 19:34
つれづれと俳句おぼろん俳句1*24/2/2 18:56
奈落の顔(改訂)ひだかたけし自由詩6*24/2/2 18:15

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