君と僕とのあいだに
置きたい言葉があるとして

それはいつも最初の言葉であり
最後の言葉

初めての言葉であり
いくたびも繰り返されてきた言葉

すでに過ぎ去ったこと
あるいはいま ...
 
 山茶花の
 散り染めし途、
 花片もえたち
 明るさ投げかけるのは
 心の所為
 
 夜のしげみに
 いく重にも
 折り畳む 
 紅を、抱いて目映いのは
 心の所為

...
従順さで囚人の憂いは免れぬ
自由を求め、逡巡するな
散々説かれ
陰惨な世に野垂れ死に

どうしようもなく
相手が悪いと
今、諦観す
お隣のベランダで
お葬式が始まっている
空は澄んでいて
ご焼香の良い香りが漂っている
わたしの持っている図書館は
翼が無いのに透明だから
時々午睡をすると
豆腐の表面にも
良い ...
○「人間というものは」


「希望があれば立ち上がり

見通しが持てれば歩き始め

目標が決まれば全力で駆け出すものだろう」


○「詰め」
弓道に
「五分の詰め」と「八部の詰 ...
ひこうきぐも、
それは、ひこうきが飛んでゆくように、
あっというまに経過してゆく、
とても楽しい、
ひとときのあとの余韻、


ひこうきぐも、
それは青空にもきざみたい、
ぼくのよろ ...

 ディスプレイの向こう側の壁に、ポロックの絵の複製を貼っている。落ち着いて座っていられないときや、動悸がするときなどに、僕はその絵を何となく見ている。

 ビル・エヴァンスのピアノには死の匂 ...
天竺の哲学者は言った
零は無であり有でもある

零は円周率の計算が果てしないのと同じなのですか

彼は言った
零は起点ではない無量大数と同じこと

メビウスの輪と同じものですか

...
たおやかな月のきみよ
今宵はその光のもとで
美酒を酌み交わそう
夜の{ルビ静寂=しじま}はまだ浅く
誰に遠慮をすることもない


さあ! 飲もう
暁は遠くに在り
時計の針はとても遅い ...
日は暮れかけ
此の世茜に染まり
斜光に懐かしみ
斜光に憧れ
斜光に戯れ

静か沈黙 無の舞踏

 凝集し揺らぎ
 世界この時、
 光充満し異なる相

億年の過去、

億年の ...
ぶっとい柱、立ち上がり
ぶんぶん鳴ってら

天空の青い青い途筋辿りぐんぐん伸び

 横溢する力漲り熱貫き
 理性遥か超え直に観て
 
ぶっとい柱、意識の一次元壁突き抜け
ふっとふっと ...
蒼い夜に沈んだ
あなたの真意が
しんとした空気に濡れるころ
空にはいくつかの言葉が
亀裂のように浮かぶ
渡り鳥は平衡感覚を忘れ
目当ての星を見失う
それは人の為にあらず
だからこそ ...
時計は回る
時間は回る

大切な人との時間
グルグル回って
絆が深まり成長していく

時間の流れ
早く感じたり
遅く感じたり

暇を持て余すよりも
楽しい何かをしたい

時 ...
小さな小さなキミは
迷路遊びが好きだった
渦巻きの道を
ぐるぐる進む
勇敢な旅人
お気に入りの小さな雨靴で
ずんずん歩く
僻地で
草も花もない道だったけれど
ときおりバタークッキーの ...
苦しかった。

もんどり打って倒れる程だった。

でももう大丈夫。

薬を飲んでいるし

家に帰れば温かいごはんがある

気持ちがおさまるまで時間がかかったけど

俺は赦されて ...
齢九十を過ぎた琵琶法師は
演奏の合間に語った

本当は
正座して弾くもんだけど
年取ってから膝を悪くして
こんな格好で失礼しますよ

関東大震災の時に
階段の下に隠れてたけど
その ...
旅の句。カタカナの眠る胸の中、高く伸びた。
たびのく かたかなのねむるむねのなか たかくのびた


留守番で嘘以下の回想。伝播する。
るすばんでうそいかのかいそう でんぱする


堕天 ...
ワイフが「五十肩です」と医者に言われ
うれしそうであった
病名の患者に与える影響というものは
少なからずあるものだろう
例えば「難病です」と医者から言われたら
患者のショックはそうとう大きい ...
死にたくなった時は思う
あの人を
思う
そうすると
生きる勇気がわく



おまえなら最後まで
生きられる
と今は亡き人が
言ってくれたような
光る風
冬の朝陽ほど
有難いものはない
今朝も朝陽が障子いっぱいにあたっている
まぶしい!
朝陽を浴びながら夫婦で
定番のご飯味噌汁納豆をいただく
子もなく孫もなく財産もない身なれども
あたる朝 ...
いろいろな物事を私は
楽しんだり味わったりすることを
覚え始めましたよ。
今を
生きるために
こんにちわ、
北風さん
扉のない家にようこそ

ひとつしかない部屋には
暖炉があって、
メラメラとよく燃えているだろ

冷っこいおまえさんを
ポカポカにしてあげたいから
しばらく暖 ...
血の中に直接
空間を溶かして
足を腐らせる(肩が落ちていく
弱った気分のままハイになっていく

陸上にいた私
私がいないなんていう歌の台詞
指先が痛いときにしか書けないよ

血がビタ ...

誰も私を知らない。
誰も私を買えないし、
私はどこにも売っていない。
私は、甘えている?
私は、小さな小さな私の国で、
冷たい風の匂いを感じている。

例えばそれは本の中に。
例 ...
1月23日(火)、
 昨日まで五日間、入院していた。自殺に失敗して病院に搬送されたのだ。二日間意識を失っていた。目が覚めてからは、死にたいという切羽詰まった気持ちが消えてしまっていて、何だか何もかも ...
幸せはいつだって 

いつだって 朝霧の向こう側

いつだって いつだって いつだっけ


遠くのほうにぼやけて見える ポプラが

ポプラが大風に揺れて 綿毛が飛び立つ

土が歌 ...
骸骨の眼窩より
さらに虚ろ
曝して
世に人に表現に
親しみ生きる 果てに迄



過ぎゆく常無き
時に在り
私という自己意識存在、
次なる進化へ
魂の軌道探る



夢 ...
醤油味の卵焼きを焼いて
飯にのっけて食べる
熱いお茶を何杯か飲んで
それから海に行くと
無数の海亀が腹を上にして浮いている
生きているのか死んでいるのか
それはわからないが
歩いて向こう ...
じりじりと尾根を這ひゆく冬の雲

ぬかるみを右に左に傘の杖

積雪の朝の足跡小さきもの

雪の日やひねもす花豆ことことと
蒼の
清澄な冷気に
ゆっくりゆくり
亀裂の走る真昼時、

他人行儀な
真白い街並みが

うねり押し返す天地の圧
剥き出され立ち止まり

ふと内側から
アスファルトの
ベロリ
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
合言葉塔野夏子自由詩7*24/1/27 10:16
五行歌 抜け道リリー自由詩6*24/1/27 8:15
戦況りゅうさん自由詩1*24/1/27 7:50
ベランダたもつ自由詩324/1/27 7:21
独り言1.27ホカチャン自由詩3*24/1/27 6:37
ひこうきぐも本田憲嵩自由詩1224/1/27 2:27
ひとりのメモ由比良 倖散文(批評...3*24/1/27 2:18
生滅問答レタス自由詩4+*24/1/26 23:41
五行歌 三首 宴自由詩5*24/1/26 21:32
時の斜光ひだかたけし自由詩524/1/26 19:13
EXPOSURE自由詩5*24/1/26 16:02
永遠に消えてゆくホロウ・シカ...自由詩2*24/1/26 14:58
時間夏川ゆう自由詩424/1/26 14:19
渦巻き迷路そらの珊瑚自由詩9*24/1/26 13:50
無題渡辺亘自由詩024/1/26 11:37
長く歌い続けている理由板谷みきょう自由詩2*24/1/26 10:55
回想文水宮うみ自由詩3*24/1/26 10:48
病名ホカチャン自由詩1*24/1/26 10:21
※五行歌 二首「死にたくなった時は思う」こしごえ自由詩2*24/1/26 9:27
朝陽のあたる家ホカチャン自由詩3*24/1/26 9:26
※五行歌「楽しんだり味わったりすることを」こしごえ自由詩3*24/1/26 6:44
北風の部屋atsuch...自由詩9*24/1/26 5:52
ブルー由比良 倖自由詩3*24/1/26 2:53
オルゴール自由詩324/1/26 2:43
入退院後の日記散文(批評...124/1/26 2:15
独り言4短角牛自由詩2*24/1/26 0:26
夜想◯きまじめな顔、五行歌借りひだかたけし自由詩6*24/1/25 20:57
春日線香自由詩024/1/25 19:58
大雪前後の句けいこ俳句1*24/1/25 19:04
地球の秒針(改訂)ひだかたけし自由詩5*24/1/25 16:57

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加筆訂正:
生滅問答/レタス[24/1/27 9:37]
一部改訂いたしました。それはメビウスの輪と同じ… それはを削除しました。田中宏輔さん、そらの珊瑚さん、申し訳ございません。
渦巻き迷路/そらの珊瑚[24/1/27 7:32]
終連、大幅修正しました
五行歌 三首 宴/レタス[24/1/27 6:38]
一部改訂させて頂きました。ともどち集めをともどち集いに。ひだかたけしさん、田中宏輔さん申し訳ございません。 
まばたき/本田憲嵩[24/1/26 22:22]
加筆。ウサギを二匹に。
渦巻き迷路/そらの珊瑚[24/1/26 22:11]
手直ししました
渦巻き迷路/そらの珊瑚[24/1/26 17:24]
題修正しました
※五行歌 二首「死にたくなった時は思う」/こしごえ[24/1/26 12:04]
一首目、改行部分を一部変更しました。拝礼
0.1sec.