薔薇葡萄の里に帰りなさいと 初めて逢った妖精に囁かれ
甘く酸っぱい果実は 瑞々しさを放ちながら 小さくなった
雨滴したたり落ちる これは恵みの雨ですか
果実の素肌を滑る水
薔薇葡萄の甘く艶やか ...
人は選択肢の連続だ
山に登るのも
海で泳ぐのも
人の誘いを断ることも
学校じゃ教えてくれない
生きていく知恵
病んだ社会に
心も病むのも当然だ
簡単 ...
どうして君はそんなに
繰り返す
「これでいい」と
そんなこと言うなよ
諦めみたいな
それでも君は
繰り返して
僕を狂わすんだ
だから僕は…
遠く儚いものに
縋り ...
夏の風が苦しくて しゃがみ込んで目を伏せた
風が止んでふいに目を開けると
波の上で躍ってる銀色の光が 近づいてくる様な気がした
その風は優しかった 気付いたのは日が暮れてからだった
右腕には枷があった
ふと気付くと
左足にも 右足の薬指にも
枷があった
そっと噛むと
鉄の味がした
...
青いきらきらした羽毛の
美しい鳥が
朝焼けの中を飛んでいた
光はまだ世界に行き渡っていなくて
冷えた雲が灰色に固まったままオレンジに照らされ
荘厳に渦巻いている空
地上では
カラ ...
雨が走り去ると
レンズになった大気が
緑を浮かび上がらせ
耳の輪郭を追う
待ち望んでいたタオルケットが
部屋をすっかり包みこんで
静かに反省をうながす
今夜のニュース
鐘の、音 ...
ずっと会えなかったから
言いたいこと いっぱいあるの。
楽しかったこと 悲しかったこと 悔しかったこと。
でも 今までは いっつも 何か言い足りないまま お別れしちゃうから。
だから今回は 言 ...
顔で笑って 心で人をあざ笑う。
表情と本心 裏腹な毎日。
気付けば人の心の裏を読み
誰も信じられない日々。
牙をむき出しにして
いつだって臨戦態勢。
頑なに心を閉ざし
相手を見ようともし ...
ライフが足りなくゴッドをさがし
商店で買い物するわたし
うんこひっかぶり勝負
メタル的な思いはいっしゅんの写真の中で
くたびれたロバのようによだれをたらす
たばこのけむりはいきている
...
{引用=
-----------予備知識------------
アルタイル
わし座の中にある白い一等星で
「ひこ星」と呼ばれる
ベガ
こと座の中にある白い一等星で
「おりひめ星 ...
年に一度の七夕当日は朝から
日常の憂鬱が蓋をしたような曇り空
地球全体を水の中に
沈み込ませたようで
纏わりつく湿気で少しだけ呼吸困難かも
空が泣き出すのは時間の問題かな
定時にさらさ ...
通りの
突き当りには
とても大きな
古い病院
薬と
消毒と
おしっこの匂い
クリーム色のカーテン
ひびの入った白い壁
触ると
とても冷たい
わたしは病気で
入院した ...
ラクダの描き方ばかり
練習しているので
わたしの動物園はいつも
鳴かないラクダで
いっぱいになってしまう
園内を一周する小さな乗り物に
お父さんがぽつり
乗っているのが見える
...
喘息
熱
白い天井
保健室
泣きたいけれど
泣けない身体
思い出す
風邪をひいて ベッドに横たわると
音だけもれてくる
清潔で淡い色合いのカーテンの壁
...
一年に一度会えればいいじゃない自由な恋を楽しむ織姫
孫悟空真似して彦星あまぐもに乗って波乗りミルキーウェイを
おまけ
ミサイルが二人の逢瀬をおびやかす七夕前の大気圏外
あなたは私の胎から出て
次にはベビーベッドから
そして部屋から出た
いずれ
家から
町から
島から
国から
そしてついには世から出るとき
私はどこで
あなたを迎えるんだろう
短冊に 記す願いは 胸の内
「{ルビ一日=ひとひ}だけでも あなたをください」
川で魚を釣り
川で洗濯する
魚を焼き
風呂に入る
一緒に食事して
一緒にドライブして
一緒に川辺で話す
一年に一回だけ
笑って泣いて
楽しく話しましょう
こんな日が毎日なら ...
殺し創めた殺し屋は
殺すことに
慣れ始め
殺し慣れた殺し屋は
殺すことに疲れ果て
殺し疲れた殺し屋は
人知れず
己を殺す
殺し屋は
人知れず
産まれ落ち
人知れず
殺されて ...
目的地ははるか遠くだった。
直線距離にしておよそ60km。
どれも同じような建物と曲がりくねった道が邪魔をして僕の目にはその目的地が見えない。
僕はそれでも必死でペダルをこいでいた。
この ...
彼女ができたので、
野球場へ行って泣こうと思った。
電話は夜の十時だ。
俺はありったけのバンソウコウと、
傷薬を準備して、
ノートには一から十二までの手順で、
軟着陸について記してあった。 ...
小さな果実を売り生活する君
僕に桃を一つを売ってくれないだろうか
そのやわらかさは何処か憂いを纏っている
モノクロの写真で写真展を開く君
色褪せることはないと小さく微笑む
その微笑みの奥 ...
這い回る地面の底の綻びに
日の出の印象青白の明日へ
生き生きと夏の夜の土に
死に出す草は緑に光り
ああ夏の這いずる{ルビ地下水=ちかみず}顔を出し
顔を出そうと綻び弛ませ
這い回る地面 ...
這い回る地面の底の綻びに日の出の印象青白の明日へ
夜空を歩いて
辿り着けない世界へ連れて行ってよ
「夢は夢のままでいるほうが幸せなんだよ」なんて
もっともらしくいい加減な返事を
待ってたわけじゃない
だって僕らは
激動の時 ...
ぼくは詩を書きたい
自分との戦いは
自分だけの戦いではない
今日もまた
朝の散歩をしていると
農家の人に出会いました
もぎたてのとうもろこしを3本
ぼくに渡してくれました ...
流星群のようなどしゃぶりの下
みるく色の傘のおんなと
革靴を濡らして駆け寄るおとこを
われらはまるで永遠のように見た
愛がキラキラ
反射した 波間
何分も 何時間も 見続けていた
世界がきっと闇に閉ざされてしまっても
ここだけは光輝いているだろう
永遠へと続く場所 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
薔薇葡萄の里
ひとみん
自由詩
3*
06/7/8 0:31
静かに生きられない
山崎 風雅
自由詩
6*
06/7/8 0:21
living corpse
宙空 心
自由詩
0*
06/7/8 0:08
夏風
ひとみん
自由詩
5*
06/7/7 23:53
ゴミ箱にも枷
K
自由詩
2*
06/7/7 23:50
ニュクス\ヒュプノス\タナトス
マッドビース...
未詩・独白
4
06/7/7 23:27
囁き
iloha
自由詩
9*
06/7/7 22:53
Talk
蛙の子
自由詩
2
06/7/7 22:25
獅子の眠る夜
〃
自由詩
2
06/7/7 22:25
塩の信仰その1……わたしはバラバラになる悪いやつ!
サタンジェネ...
自由詩
0*
06/7/7 22:24
ぽえむ君−銀河−
ぽえむ君
自由詩
5*
06/7/7 22:12
*☆に願いを*
かおる
自由詩
8*
06/7/7 22:09
突き当たりの病院
チアーヌ
自由詩
3
06/7/7 21:15
循環
たもつ
自由詩
8
06/7/7 21:05
保健室
しいこ。
自由詩
9*
06/7/7 21:00
波乗り彦星・恋する織姫〜たなばたさらさら五七五
AKINON...
短歌
1
06/7/7 20:54
あなたは私の胎から出て
下門鮎子
未詩・独白
2*
06/7/7 20:30
たなばたの夜に
逢坂桜
短歌
4*
06/7/7 20:15
七夕の下
ペポパンプ
自由詩
5*
06/7/7 20:00
遠くから 近づいて
FUBAR
未詩・独白
2*
06/7/7 19:13
目的地からの今の自分の距離。
腰抜け若鶏
未詩・独白
0
06/7/7 19:04
野球場へ行って泣こう
しゃしゃり
自由詩
6
06/7/7 17:28
七夕
海月
自由詩
2*
06/7/7 16:43
「蠢く」主題による変奏
チェザーレ
自由詩
3*
06/7/7 15:19
蠢く
〃
短歌
1*
06/7/7 14:56
「夜空を歩いて」
ベンジャミン
自由詩
5*
06/7/7 13:56
ぽえむ君−努力−
ぽえむ君
自由詩
2*
06/7/7 13:51
雲上の何気ない日常
知風
自由詩
5*
06/7/7 12:31
世界で1番キレイな愛
美夜奈
自由詩
2
06/7/7 9:01
【広告】病いの哲学
広告
06/7/7 8:52
6130
6131
6132
6133
6134
6135
6136
6137
6138
6139
6140
6141
6142
6143
6144
6145
6146
6147
6148
6149
6150
6151
6152
6153
6154
6155
6156
6157
6158
6159
6160
6161
6162
6163
6164
6165
6166
6167
6168
6169
6170
加筆訂正:
指
/
mine
[06/7/7 14:15]
7月7日2時15分、タイトルと最後の二行を変更しました。
時祭りの 廃墟
/
水無瀬 咲耶
[06/7/7 9:01]
タイトルなど、ちょこっと。
5.71sec.