即興詩会(2006年7月10日)
順番 原口昇平→遊羽→焼石二水→(1+1)/4→原口昇平(敬称略)
「芝の王」(原口昇平)
は:
は、は。はざ、ま
に。 ひざ、ま
...
静か過ぎるくらい静かに
あなたの足音が聞こえました
私を一人にしたまま
あなたは何処に行くのでしょう
私は目をつむったまま
あなたの顔を思い出そうとしました
あなたの残像ばかり ...
一郎さんの牧場で
GI GI ジョー
ほら
泣いてるのは ひよこ
嫌 嫌よ
そら
{ルビ撃=う}て {ルビ打=う}て {ルビ討=う}て
ほら
{ルビ遣=や}れ {ルビ殺=や ...
柔らかな風と共に
木陰を選んでゆっくりと歩いてくる
アリス
届きそうに届かないアリスは
夢の途中に僕に立ち寄り
その心の純粋さが削られていくのを
悲しい思いで窓から真 ...
赤い鶏頭の花は
透き通るような秋空を
じっと眺めていた
回転計の針は
イエローゾーンに
ぴったりと張り付いて
エキゾーストは頭の中をカーンと貫い ...
ずっと遠くの方を、
水平線が見たかったのに
空との区切りがよくわからない
から
少しだけ背中を丸めた
薄い水色のワンピースから
覗く白い腕が
夏には似合わない
から
ただ黙っ ...
君は守られてきた
君は飲み込まれてきた
世界は広い
類は友を呼ぶ
新しい世界に飛び込むのは勇気のいることだ
君も飛ばなきゃならない
君を照らす太陽の下で
エネ ...
おお
心してお聞き
いいかい
すべての花が散り行くまでも
おお
決して目を閉じるな
決して電話をするな
いいかい
そばには誰もいないこと
おお
あの忌まわしい
あ ...
ぼくは海のことを考える
海の塩辛い水のこと
浮き輪に腰かけると
ほとんど真上から太陽がじりじりあたり
ぼくの口から水のベールをはぎとる
泳いだあとは疲れて眠ってしまうだろう
ぼくの頭の下に ...
美しいターニャご自慢のおへそ
モンテヴェルディーの宗教音楽のようだ
禁欲的であり
パンクロックのようでもある
敢えて言うと
退廃的というよりは
健康的だ
忘れられない
20 ...
あたりさわりのない野辺は
どの角度から見ても真直ぐだった
だから
生き物の骨組みはどこからでも見れた
胸のあたりの骨の向こうは
いつも何かが始まって
終わっていた
始ま ...
揺れる緑の草
風になびく 気まぐれに
そんな姿を見ていると
なぜだか風が笑ってる様な気がした
根をはって 見えない土の奥深くで踏ん張っている
強く 強く 強く
揺れても良いよ
流 ...
すぎていくものに吹かれて
川辺で季節におびえ
一掴みの名も知らぬ萱よりも
かほそくゆれ
ただ老いていくことに
腐っていくのでしょう
笹舟のように
未来にむかってちぎれていくものが
...
ぼくは詩人
天に響く激しい轟きは
心に強く厳しく叫ぶ
今日もまた
夜の散歩をしていると
雷に出会いました
暗雲から下るその稲妻は
竜の如くうねり大地へと降り
これから眠 ...
雨雲が熟すのを待てずに
落ちてきた水滴は
過ぎた日の埃の匂いがする
名もなき小鳥が
一斉に声を上げて
巣を目指して羽ばたき
一瞬の喧騒を誘う
今日のわたしには傘がない
誰も此処 ...
私はトーストになる
焼かずにどうぞ
焼いても構いません
ジャムをどうぞ
マーガリンをどうぞ
私はトーストになる
耳がかたいのも
私ですので
私はトーストです ...
夜 眠ろうとすると
世界中のあちこちから甥がやって来て
カブト虫を探してくれと言う
逃げてしまったらしい
眠くてもしかたがない
夜はまだ長いから
大勢の甥たちと一緒に
カブト虫を探してや ...
夜が明けて
窓から朝日が射し込むと
目の前に
猫背の暗い男が両腕を{ルビ垂=た}らし
立っていた
「 私ハ生キル事ニ疲レタ
アナタノ生霊
アナタガ誰カト浮カレル時 ...
消えた跡にはただそこにソンザイシタという
歴史だけが残っている
街を歩けば無人の高級店が建ち並ぶ
盗む気になれないほどの静けさで
「ミンナヲタスケテアゲテ」
言葉を発するものの ...
たてものの一番高いところから
真っ逆さまに飛び降りる
陽の光が足裏にあたって
全身が温かく包まれていく
下の方を見ると
あなたはすでに飛び降りている
足裏にちゃんと土踏まずがあ ...
ファッションなんかには
まったくと言っていいほどに
興味がない。
ファッション雑誌に金を払うなんて行為は
馬鹿げていると、思っている。
いまどきの話題なんか
ぜんぜん知らなくて
...
磁石が壊れて北を指さない
蟻の列が日暮里へむかう
そうか携帯で時も方向もわかるのなら
GPSを首にくくりつけて 北へ
豊かなくにの人々は選り好みをする
もともとは貧しかったものだから
それを遠い昔に捨てるため
それとともに
薄れてしまったものが在ることを気付きもせず
豊かなくにの人々は
ある気 ...
今日も終わろうとしています
一つの終点に相応しい月明かりが
街を静かに照らします
無事に生きている事に誇りをこめて
掲げる祝杯で全てを許してあげましょう
皆から非難されながらも
生きる ...
踊る黒猫
踊る白兎
ミックスする
モダニズムの灰色
歯医者の診察台
に座らされ
歯を削られる
リューターの奇声
飛び散るカルシウム
丸い蛍光灯大小2本
収めた四角い枠
ぶ ...
梅雨曇りの朝 あなたはひとり
バスストップで高校行きのバスを待っていた
制服の後姿は 泣いているようだった
僕は「ふりかえってくれ」と心の中でねがっていた
その日はとうとう後姿のままだった
...
暗いモリの中で僕は
ひとりで迷子になってた
どこに行くのかわからない
いったどこに向かう?
教えてよ神様
何で僕だけこんな目に遭うの?
分からないまま歩く
足 ...
男女の蜜月は4年も続けば上出来で
後は想い出の時を刻んでいれば良い
社会的基盤がペアで行動する事を
定めてあるからか
結婚という契約は惰性というからくり
乗っかっていれば安心でらくち ...
海を眺望するために
首筋の汗をタオルで拭き、
どこまでも蝉の声に染まる山道を、
ふたり まだすこし歩く。
水気を含んだ草の色にさわぐ虫たち
土の匂いの蒸す、マテバシイの並木がつづくと
...
僕らはまだ幼かったので
瞼を閉じれば それで良かった
やたら暑かった夏に 背中で別れを告げ
昨日と明日の狭間で 浅い夢をみるまで
蚊取り線香が目に染みて
瞼を閉じれば 全てが無だった
日付順文書リスト
タイトル
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日付
突発即興詩会ログ(10/07/2006)
遊羽
自由詩
0
06/7/10 5:14
鏡の国の
プル式
自由詩
4*
06/7/10 3:50
一郎さんの牧場
〃
自由詩
3*
06/7/10 3:12
アリス
山崎 風雅
自由詩
5*
06/7/10 2:15
ストレートエンド
あおば
自由詩
3*
06/7/10 1:54
夕凪ぐ、から。
夕凪ここあ
自由詩
9*
06/7/10 1:41
寝言
山崎 風雅
自由詩
5*
06/7/10 1:36
地獄雪の女王
TAMON ...
自由詩
1
06/7/10 1:05
塩の信仰その3……少しの時間
サタンジェネ...
自由詩
2
06/7/10 0:56
ターニャのおへそ
けんご
自由詩
5
06/7/10 0:10
リトグラフ
嘉村奈緒
自由詩
13
06/7/9 23:43
ゆらぎ
ひとみん
自由詩
3*
06/7/9 23:32
揺れもせず、ただ君と
たりぽん(大...
自由詩
14*
06/7/9 23:06
ぽえむ君−竜雷−
ぽえむ君
自由詩
2*
06/7/9 23:04
俄か雨
銀猫
自由詩
12*
06/7/9 23:00
トースト
K
自由詩
1*
06/7/9 22:38
世界中の甥
岡部淳太郎
自由詩
15*
06/7/9 22:01
明日へ
服部 剛
自由詩
11*
06/7/9 21:16
サジョウノロウカク(承ノマキ)
もこもこわた...
自由詩
1*
06/7/9 21:08
足裏
たもつ
自由詩
12
06/7/9 20:59
葛飾化石
仲本いすら
自由詩
3
06/7/9 20:56
北へ
佐藤伊織
自由詩
3*
06/7/9 20:44
ある気功術師の悲劇〜この気なんの気気になる気〜
千波 一也
自由詩
14*
06/7/9 20:40
許
AKiHiC...
自由詩
4
06/7/9 20:09
灰色猫兎
たかよし
自由詩
7*
06/7/9 20:05
6月の雨にぬれて
ken
自由詩
2
06/7/9 20:05
絵本の続きを書くのはあなた達だよ
こめ
自由詩
8
06/7/9 19:47
*ビバ!嘘つき*
かおる
自由詩
9*
06/7/9 18:30
入道雲 ★
atsuch...
自由詩
8*
06/7/9 18:14
僕らは まだ幼かったので
士狼(銀)
携帯写真+...
11*
06/7/9 17:24
6127
6128
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6160
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6162
6163
6164
6165
6166
6167
加筆訂正:
入道雲 ★
/
atsuchan69
[06/7/10 3:03]
タイトル変更 緑陰のなかで→入道雲。お許しを!
6.41sec.