「静寂の七夕」(遊羽)
声にならない祈りは 短冊の上
もしくはいつだって曇天の雲の向こう
星もない 花もない
ましてや虹なんて期待できない
誰かの祈りばかりが
狭い門戸へ押しかけていき ...
こ き くる くる くれ こい
来ない? 切れる? 来る? 来る?? 暮れる想い ・・・ 恋。
あの空の向こうに
届けたい言葉があったんだ
いつの間にか
忘れていたけれど
突如
神々しく鳴り響いた天上のドンが
稲妻をまっすぐに地上に振りおろし
老木をふたつに切っ裂く
紫色に光る因子を幾千、幾万と降り散らしながら
割れた老木の股から生まれたるは
...
年に一度
誰もが四つ辻をめざしてぞろりぞろりと歩む夜
街灯にホタル烏賊を吊るすのだ
あるいは吸盤のひしめきあう十本の足を木の枝にくくりつけ
青いその火を提灯にして巡礼の途につく ...
何も、語るな
何も、観るな
何も、何も聞くな
目と耳と口を
蜂蜜色の蝋で柔らかく塞ぐ
盲(めしい)て聾唖
甘い塊
盲(めしい)はMessiah(メシア)
無能の救済者
...
{引用= 地球は絶えずまわり続けて
そのうえに
わたしたちは絶えず揺れている}
◆
或るおとこの背広が
夜風に揺れている
その内側では
同様にネクタイも ...
山を吹き下ろす風が
水面を撫でる
渓川は波立ち
日が跳梁する
瀬音と光の乱反射
私は川原の石に腰掛けてゐる
振り仰ぐ嶺には
消え ...
立ち上がっては転んでゆく第二の眼
僕には関係のないことだ
感覚神経の伝達
上手く伝わらないよ
どうしても言えない
奥底に眠る言葉
言い逃して
放し飼いし放題
きっと死んでるんだ
...
私はヒトラーについて詳しくないけれど
自分なりに解釈してみます
彼は本当は孤独だったのでは
なかろうか
絵画について
時代はピカソだった
彼の描いた絵はきちんとしていて
世間 ...
帰るべき場所へ
たどりつくことはない
決して満たされることのないこころは
あてどなく
人生をさまよい
そのときどきの欲望を
甘いジュースで満たす
グラスの底に沈澱する
苦味の液体を
...
体の芯に残った熱と
反発する冷やされた肌
生きることに必至なだけの
気化してしまいそうな
僕を鎮めるように降る雨は
まるで誰かの変わりに
泣いているようだね
...
憧れはそのままに
眩しい陽射しを浴びながら
身に纏った、功績やプライドを取り去ろう
今、暖かいと感じること
明日を思い描けること
喉が渇いたと言え
時に心が痛む ...
ぼくは詩を書きたい
晴れていく朝の光に照らされて
今日を夢見し明日を夢見し
今日もまた
朝の散歩をしていると
飛ぶ心に出会いました
朝早く雨は止み
夜明けとともに空が ...
ブルーチップの青いリスは
目を離すと、すぐに増殖して
ガマ口をはみ出してしまうから
台紙にきちんと貼りつけなければいけなかった
母は台紙をもらってくれると約束をしたのに
永遠と立ち話をやめや ...
雨の午前の小さな部屋で
バッハを何回も繰り返し聴く
嬉しくもなく悲しくもなく
からっぽの心がチェロの音律を飲み干していく
さあてね
行かなくちゃね
誰にも会わなくてもいい時間と ...
懐かしいロックバンド
伝説の爆撃機
心に爆弾を落とした
刺激を残していった。
やるせない僕らの心を
紛らわして
癒してくれた
天国への階段
You've really got ...
電車と呼ばれる棺おけに
出来損ないの食べ物ばかりを並べる花屋
改札と切符の隙間から乗り込む乗客たちは
数少ない呼吸器を奪い合って窓から手を伸ばしている
躾けのなっている犬がだらしなく涎を垂れ流 ...
1)恋をしている ○
愛をしている ×
結論:恋は動作である
2)恋に落ちた ○
愛に落ちた ×
結論:恋は深い深い井戸
3)恋を育む ×
愛 ...
止まった車の中で君は静かに煙草に火をつけるので
ああこれでもう終わりかなと思いました。
フロントガラスから見る外は薄暗くて少し寒そうでした。
あなたの吐いた煙草の煙は狭い車内に充満して
私の好 ...
助手席の内側に
さよならって
指で かく
いつか
内側が曇るほど
ひどく雨が降った日に
思い出してくれたら
いいけど
それとも
あなたの大事な人が
みつけて
少し遠い ...
わっしっし うっしっし
三拍子のリズム、灰色の空、優雅に
ワルツのステップ踏んで
雷様のお通りだい
のっしっし うっしっし
梅雨空を掻き回し
大地に吠えろ
ゴロゴロゴロガ ...
ミサイルを撃ち始めるとは思わなかったので
ことのなりゆきに とまどう
中国へ弟が二ヶ月ほどいるのは
会社の仕事だし
行ったばかり
北朝鮮への経済制裁がはじまった
それは 敵地という ...
王は玉座の上にあぐらをかくという、実にやんごとなき姿で悩ましげな溜息をひとつついた。
やんごとなき王のやんごとなき御尻のやんごとなき御穴の御周囲に出来たる、やんごとなき御痔疾のせいではない。 ...
パズルあるいは心象風景
つつじヶ丘 SSRI 調布
レスリン 団地 コントミン
野川
世田谷 デパス 下北沢
トランキライザー 代田 成城 鬱病
ハルシオン 仙川 ...
河の中洲で貴女は
竪琴かき鳴らし歌う
船頭は舵取りを誤り
小船は沈む河の底に
美しき女の上半身
そして魚の下半身
嗚呼、美しき君よ!
私もまた沈むよ…
河の底の墓場に
少しだけ遠い国のお話に
泣いた女という話が有りまして
それはどんな話しかと言いますと
詳しくは知らないのですが
タイトルが気になったので
そのうち読むかもしれませんが
きっと明るい話ではな ...
もしも悲しい事とか
辛い事があって
どうしようも無い時
もしも何も無くて
嫌なことさえ無くて
どうしようも無い時
死のうとして
死ぬのが怖くて
やりきれない時
何にも辛く ...
皮下に雷鳴にも津波にも似た不穏な違和感を覚えてつい先ほど解剖学研究所付属病院というところを訪ねたのだけれどそこで分厚い私の皮膚の中に針を差し込んだり青く光るメスのようなあるいは微小なるカメラのようなも ...
青い目をした窓の向こうの
君かと思うので
遠い朝の海を見せたくなる
手を引いていきながら
引かれている僕の胸の穴からは
いつも空気が漏れていく
見ないでいてくれる君のために
朝の海へ、連 ...
日付順文書リスト
タイトル
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日付
突発即興詩会ログ(01/07/2006)
遊羽
自由詩
2
06/7/6 20:26
恋の五段活用
Lucy.M...
自由詩
2*
06/7/6 20:13
忘れた言葉
神音
携帯写真+...
3
06/7/6 19:37
バグ・マシーン
山本 聖
自由詩
0
06/7/6 19:32
ホタル烏賊祭り
〃
自由詩
4*
06/7/6 19:30
救世主
〃
自由詩
1
06/7/6 19:28
酔っ払って歩道橋で叫ぶお父さんを見つめる娘の彼氏の元カノの可 ...
千波 一也
自由詩
11*
06/7/6 18:29
渓川
杉菜 晃
自由詩
8*
06/7/6 17:26
天邪鬼
宙空 心
自由詩
0*
06/7/6 17:12
ヒトラーの心
きみ
自由詩
2*
06/7/6 15:30
のそり
七尾きよし
自由詩
5*
06/7/6 15:26
夏 雨 夕立
ベンジャミン
自由詩
3*
06/7/6 14:19
風鈴揺らせば
Orange...
自由詩
4
06/7/6 13:43
ぽえむ君−飛心−
ぽえむ君
自由詩
3*
06/7/6 12:41
ヒーロー伝説
佐野権太
自由詩
21*
06/7/6 11:22
充電
ラピス
自由詩
2
06/7/6 11:05
テニスン
ペポパンプ
自由詩
5*
06/7/6 11:00
夜のラッシュアワー
美味
自由詩
4*
06/7/6 9:11
恋についてのいくつかの考察
uminek...
自由詩
9*
06/7/6 7:42
高台の森には青い鳥が住むのか。
プル式
未詩・独白
4*
06/7/6 7:18
Rainy
uminek...
未詩・独白
7*
06/7/6 7:16
*うっしっし*
かおる
自由詩
10*
06/7/6 7:07
まいる
砂木
自由詩
6*
06/7/6 6:49
王の退屈
知風
散文(批評...
2*
06/7/6 4:03
孤立する夢想
たかよし
自由詩
7*
06/7/6 3:32
ローレライ
〃
自由詩
3*
06/7/6 2:21
よろしければ。
プル式
未詩・独白
6*
06/7/6 2:05
みかんの筋には栄養があるんだってね。
〃
自由詩
2*
06/7/6 1:49
真言
山本 聖
未詩・独白
2*
06/7/6 1:43
遊歩道
霜天
自由詩
8
06/7/6 1:24
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加筆訂正:
起源の果実 / 天球の揺りかご
/
水無瀬 咲耶
[06/7/6 1:47]
行わけ かえました
6.2sec.