曇り空に
夏が少し薄れて
鮮やかを誰かに譲った向日葵が
枯れた葉を恥じらうように俯いている
風に混じって遠い蜩の声が
髪を擦り抜けると
秋、と囁かれたようで
逝く夏に何か
何か ...
八月十三日 晴れ
病院を出ると、涙目の太陽に染められた入道雲が住宅街の上に広がっているのが見えた。振り返ると安住さんのいる白い病室は真夏の街の賑やかな光からも隔離されていて、まるでそこだけ別な空間に ...
切迫した最期の
夏の到来は
記憶の中でぶよぶよしつつあって
ゆっくり弛緩しつづける
こよりみたい
つづく夏を重ねるたび
もはや静止でも
昂ぶりでもなく
無為のまま指先にふれてる ...
その日の朝早く雨が降っていた
夜明け前からその雨は降っていた
雨は静かな音を響かせていた
それが本当の雨だったのかどうか
わたしにはわからない
すぐにまた眠ってしまったから
つまらない詩を書いた人がいて
読んだらそれきり何処かへ行って
何処まで行ったか分からない
分からないから呼びに行く
兄貴が行って
弟が行って
妹が行って
親父が行って
母が行く
隣の ...
気づいたら皆、拳を振り上げていた
革命が起きると、歓喜を響かせた
常識を穿ち、列を連ね
信号を振り払って、行進を続ける
気づいたら皆、行進を始めていた
これは自由だと、歓喜を狂わ ...
戦う出で立ちで
挨拶切って
僕の名前が記された
紙切れを配って回る
相槌のタイミングは重要視していて
ぴりりと緊張さえ走るけれど
親切な笑顔に報いがあるかは
正直わかっていない ...
きみ、ひとりだった
たくさんたくさんいるなかまのなかで
きみ、ひとりだった
すいすいおよぐなかまや
けづくろいしてるなかまや
なんにもしないなかまのなかで
きみ、ゆきをたべていた
きみの ...
咽るような熱に包まれた朝
日向を避けて裏道に入る
いつもと違う通勤路
ほんの少し吹いている風が
滲んだ汗がへばり付く
ワイシャツを冷たくして
川沿いに伸びる道
太陽が広げる両手を ...
沈んでた黄色い潜水艦で
深海魚が宇宙旅行に挑戦
マリンスノーに逆らって
ゆっくりとそらに向かう
ああ
こんなにまぶしい世界は初めて
体が軽くて
見知らぬ生きものがたくさん
ついに大気圏 ...
その日、だれかに呼ばれたような気がして、家から外にでた。近所の、さくらの並木通り、書店でコミック雑誌を買う。花を見ながら、小学校の前を通りすぎ、病院へと向かう。となりのレストランの、外壁の大きな鏡に、 ...
ねえ、コーマ
ひた走る夏がまたやってきたよ
クルクルと
額を通り過ぎる光の群れ
君は開け放した口で
笑うね
(笑う 笑う 笑った)
君は箱庭が沢山ぶら下がった
奇妙な棒をかついで
...
理想というものは
一人一人にあるもので
それぞれが素敵なことを想い
それはとても美しい
理想というものは
一人一人が違うから
誰かが不満を言い始めたら
それぞれがわがままを言い出し
...
紫陽花が咲き乱れるそんな雨の日には
ひっそりと人は死んでいくのだと
昔 誰かに教わったような記憶がある
新薬開発のアルバイトで
一週間も引き留められて雨のなかを帰宅する
玄関口 傘も ...
ワインレッドのテーブルクロスも
柚子色のお気に入りのリキュールも
ブルーに光るライトも
ブルーに光る時計も
白いCDタワーも
白い本棚も
水色のカーテンも
...
街の灯の点り初めたる夏の果て
貴女を悲しませるものから
守りたいと願うこの想いも
夏の白い素肌に幻惑された
罪深い目からの着想なのだ
果てなく焦がれる腫れ物で
肥大しきった心を抱えては
僕たち男という生物はみな
...
散り散りに成つて立ち止まる、僕等の目指したあすこは、
もう霧に霞んで見えなく成つた。
錆が零れる器、
ただ欲しいと手足を引つ掻いて哭く。
ささくれた指をどうか包んではくれまい ...
けだるい午後に寝転んでタバコをふかしてダラダラ
知らないうちに僕もオッサンになっていた
角がとれて丸くなり
少々のことでは怒らない
いつの間にか出来ていくサーク ...
桜の淡桃色は その下に人の死体が埋まっているから…という
噂を子供らが集まってヒソヒソと−
うひょ〜 とか
う゛あ〜 とか
ほんとに?! とか
言いながら 震えてた
...
Subject: 荒川七丁目【スギユクトキノコエ】
Date: Thu, 24 Aug 2006 18:14:04 +0900
知らぬ間に 通り過ぎてた
何の印象も
残ら ...
電柱下の掌ほどの地面に
可憐な顔を寄せ集め
行過ぎる車の排気ガスに
小柄な身を揺すつてゐる
{ルビ菫=すみれ}よ
元来野のものであるおまへたちが
どうして
こんな狭小な場所に
置か ...
時の生まれた日を
誰も 知らない
この先の永遠を
誰も 知らない
ヒトの生まれる
その前から
時は 全てを
掌の上に 遊ばせていた
「なかったことには
ならないん ...
光線を照射する角度を
特定すれば
ヒトの衛星にも画は届く
彼らは知らない
いのちを育むのに
空気など要らないことを
霊長類とやらには青く映る
あの中庸の惑星で
雨 と称される恵みと ...
少年の庭に咲かれた一輪の花
匂われて
光られて
やがて散られてゆく
そんな花の花
の花の内側を醒ましてゆく
夏の繊毛
角膜
破瓜
少年は不安によって
空間を把握する
不安の立面に ...
改札を抜けるように明日が来るのです
明日が毎日、未来であると信じるひとたちが
道端にこぼれてこびりついたジュースまみれの
自分の影を踏んでいるのです
カタチあるものだけに価値があるかの ...
僕はまるで
息をしていないようなんだ
自分の窓を締め切って
泡一つだそうとしない
呼吸をするとパニックになって
溺れてしんでしまいそうになるんだ
僕はまるで
息をして ...
初恋の人の名前を呼ぶように遠い花火は音だけで咲く
宵かがり すくい上げられひと夏を共に過ごした金魚の記憶
パラソルを少し傾け向日葵と同じ角度で空を見上げる
涼しげな薄い便 ...
二人で映画に行った、あの日の日差しと同じだね。
今日も情け容赦なく焼きごてを押し付けるように降り注ぐ光。
あれから15年も経ってしまった。
学校の先生になりたいと夢を語った君は今・・
この光の ...
そう、処置された者達。
醜いか
否
美しいか
是
その身に抱えられた2つの半月は
常にその者達の所有となり
つまりは
人から、空へ。
大激痛と塩辛い水によって
形成 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ゆく夏
銀猫
自由詩
18*
06/8/27 0:57
落陽
結城 森士
散文(批評...
1*
06/8/27 0:52
夏の晩年
シホ
自由詩
1
06/8/27 0:32
雨
チアーヌ
自由詩
2
06/8/27 0:32
在所
あおば
未詩・独白
3*
06/8/27 0:29
あとで
木賊ゾク
未詩・独白
3*
06/8/27 0:26
僕は電車に吸い込まれる振りで 人ごみを掻き分けて逆走するとい ...
藤原有絵
自由詩
5*
06/8/27 0:24
ぺんぎん舎にて
はなびーる
自由詩
4*
06/8/26 22:59
いつもと違う通勤路
松本 卓也
自由詩
1
06/8/26 22:53
深海魚の宇宙旅行
下門鮎子
自由詩
2*
06/8/26 22:35
コミック雑誌
光冨郁也
自由詩
11
06/8/26 22:25
コーマ
ふるる
自由詩
10*
06/8/26 22:25
理想は自分でしか創れない
ぽえむ君
自由詩
4*
06/8/26 21:35
対決!VS フラワー団総統(雨の日と紫陽花とMr.チャボと)
角田寿星
自由詩
5
06/8/26 21:22
スイートキャッスル
美雨
自由詩
0
06/8/26 21:12
夏の果て
A-29
俳句
1
06/8/26 21:09
貴女を悲しませるものから
不可思議な少...
自由詩
2
06/8/26 20:58
蜘蛛
岸
自由詩
1
06/8/26 19:32
知らないうちに
山崎 風雅
自由詩
4
06/8/26 19:16
面影橋
しいこ。
自由詩
2*
06/8/26 17:15
Subject: 荒川七丁目【スギユクトキノコエ】
〃
自由詩
2*
06/8/26 17:13
菫に寄せる哀歌
杉菜 晃
自由詩
5*
06/8/26 17:09
23、時の流れ 【ときのながれ】
雨宮 之人
自由詩
0*
06/8/26 15:47
月に降る雨
吉岡孝次
自由詩
2
06/8/26 15:34
夏
葉leaf
自由詩
16
06/8/26 15:24
駅・秋葉原
たりぽん(大...
自由詩
15*
06/8/26 14:43
くうきのさかな
ANN
自由詩
2*
06/8/26 13:58
レトロ
ソマリ
短歌
14
06/8/26 13:51
「君に幸あれ」
広川 孝治
自由詩
0
06/8/26 13:25
splendid slippers
実夜
自由詩
1*
06/8/26 12:33
6124
6125
6126
6127
6128
6129
6130
6131
6132
6133
6134
6135
6136
6137
6138
6139
6140
6141
6142
6143
6144
6145
6146
6147
6148
6149
6150
6151
6152
6153
6154
6155
6156
6157
6158
6159
6160
6161
6162
6163
6164
加筆訂正:
23、時の流れ 【ときのながれ】
/
雨宮 之人
[06/8/26 15:48]
2006.05.08初出。改変なし。
6.35sec.