【一回り目】

あんたついに目ェ回したね
ぐるぐるぐるぐる回ってりゃあ
そりゃ目も回すさ
今夜はもうその辺にしときなよ

【二周り目】

道理であんた似てるねェ
ふう ...
頭の中につまっているよ
つららのように出来たんだろうねこの
目にうつるものたち
首の後ろがちりちりしてるんだ
太陽にあきらかにされた
急勾配の斜面の野原を
こわれかけているしずくがたくさん ...
深海に沈められた室内では
ハイヒールの赤だけが
食卓の上に映えている
グラスを持ち上げ
椅子は娼婦のように倒れこむ
みずから解体する時計の悪意
ねじまがった窓枠から転落する
鈍痛のような ...
今を盛りと咲き誇る
春の日差しに誘はれて
鬢の油とおしろいの
香りを纏ひて歩み行く

人にまぎれて二年坂
わずかに触れた指と指
ふと見上げれば高台寺
枝垂桜の薄紅を
映したやうな ...
鯨が大きなあくびをしていたから
試しに中に入ってみたんだ

そこはピンク色で
もごもごした物がたくさんいて
うん、なかなか悪くなかった

僕はせっかくのことだから
しばらくここに住んで ...
昨日世界が終わった後の話だけど
僕はいつものように夕飯を食べて
居間でテレビを見ていたんだ
どのチャンネルも
世界が終わったことについて
特集をやっていたけど
一つだけ
子 ...
今は昔となりにしが 先の分からぬ今なれど
希を叶うる術ありと 信じた友と走りたる

授業の合間の休憩に どちらともなく集まって
ギターのラインのボーカルと ベースに分かれて合唱し
うまく ...
動物園にしろ刑務所にしろ奴隷にしろ北朝鮮にしろ
囲われているモノを見ると
それなぜだか酷く自分のような気がして
辛くなってしまう
自分の居るべき場所ははっきりと分かってるんだ

...
憂鬱な日程に会えない君の事を考える
私の手が届かない所で何をしているのだろう
君の至福を少なからず、嫉妬している

窓の外は優しい四月の雨が朝から降り続いている
桜は雨風を浴びて緩や ...
キミの横顔がすきだよ、左から見るのがすきなの。

 -あたしイタズラしてた、直感で。

おしまいがないのは、キミのいたずら?

 -きみのおもいちがい、本能で。

サヨナラを言うことも ...
ぼくは没落しよう
三角錐にきみをうつそう
頂点からわらいかける運動は
ひろがりかけては相殺されてゆく
そしてきみの弾力が
つきささるだけだというのならば
ぼくは止まりきっていて
ほんとう ...
ホントに情けない話だけど
もう死にたくても
さびしすぎるから
ひとりぼっちでは死ねないよ
こうなったら誰かを道連れに

道いく人にいくら頼んでも
頭を下げても 脅してみせても
たい ...
低空飛行の夜

損なったものなんて何もない

遠ざかる午後に

悲しみの痛み分け

あなたが笑った皮肉に
私も笑えればよかった
もしこの命が
明日燃え尽きるなら
今日の私は何をしたらいいのだろう
      
時計の針は容赦なく音を立て時を刻む
大切な人に手紙を書いて
身の回りを片付ける
       
こ ...
優雅な泡
波紋を投げて
冷気

動く闇
かき鳴らされた火影
無限の微小

淡い硝子の音色
眠らない道化師

ささくれた幸せに 夜が静まる

{引用=テーマ先行型投稿企画 ...
〜〜『機動戦士ガンダムSEED』を愛するすべての者のために。〜〜

 

(西暦2002年。
わたしたちの21世紀は始まったばかり。

そんな時代の日本。
長期不況・社会混乱にあえぐわ ...
春半ば今宵は雨となりにけり恋も終わりて歌うことなし   月が光っています
  机の向こうに窓の向こうに
  夜の上のほうに月が
  丸い月が光っています



  こんな夜に何があれば
  CDと焼酎と紙と鉛筆
  それ以外と ...
憧れるんです

田んぼの広がった
いや、あまり広がりすぎてはならぬ

緑あふれる、水車は回る
羊はめいめい、雲はゆったり
笛の{ルビ音=ね}ひゅるる

ひゅるるるる

右手に本を ...
彼女が
砂漠で飢えて水を求めて
手を伸ばす姿を想像する





既婚子供有の友人は言う

このまま一生恋する事も無く
朽ち果てるのか、と。

結婚相手を恋愛時代と同じ様な情 ...
夜にまぎれて
雨をみちびく雲の波
朧気に月は
触れてはいけないものがある
ということを諭すように
輪郭を無くし遠退いてゆく

深く、
深く息をして
雨の降りる前の
湿った空気の匂い ...
犬の耳の中へと
廊下は続いている
途中、川が流れている
小さな川なので
小川なのだと思う
手前に椅子が一脚
置きっぱなしになってる
本当は小川を見て座りたいのに
ネジのようなもので固定 ...
懐かしい春の匂いと君の顔 滲みでる空へ向かって飛び跳ねて 真昼の空の海底に
ゆらゆら浮遊する金魚たち

レトロモダンな窓から眺めて
私はあれを夢見がちな彼女が見たらどう思うかしらと一人考える


「最期は深海魚になるの」と言った彼女は妄想癖 ...
ゆっくりと足元に転げ落ちた
フォークのカランという音
君はすぐにそれを拾い上げ
照れ隠しのようにしゃべりだす
あのね、あのときね、それでね、それからね
それから、それから

君に会うたび ...
【初級恋愛】


手を繋いでも
キスをしても

お互いの隙間を
埋めるみたいに
ただ泣きながら
抱き合ってみても

それでも
幼稚な僕らの恋は
成立なんてしなくて ...
{引用=誰が哀しくて 雨が降るのか}


水面には 先祖様が揺れています
海底では 光こそが恋しいのです

海のキャンパスを塗りつぶす 雨
それはまことに私達の涙です

天の彼方 水 ...
はじめて会った
気がしないのは
なぜだろう

やさしいまなざし
知っているのは
なぜだろう

話しながら左手を右手で
撫でる癖を知っているのは
なぜだろう

その手のぬくもりに ...
{ルビ茱萸=ぐみ}の花 満開

植木鉢が 世界

星屑の微ぐさま 音階



午後の柔らかな時間の中で

沈思黙考する

白い花

存在して

心を鷲掴みする


...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
輪廻大祭なかがわひろ...自由詩2*07/4/16 1:12
現象でしかないひかり水町綜助自由詩37*07/4/16 1:08
スケッチんなこたーな...自由詩307/4/16 0:56
「春の日」 古典の宴投稿作月焦狼自由詩2*07/4/16 0:54
鯨のあくびなかがわひろ...自由詩4*07/4/16 0:52
世界が終わった後で自由詩5*07/4/16 0:33
早春月焦狼自由詩1*07/4/16 0:32
Onlymaynar...自由詩107/4/16 0:31
四月の雨海月自由詩1*07/4/16 0:27
イタズラ☆未詩・独白3*07/4/16 0:26
_構造自由詩707/4/16 0:17
over die黒い鴉自由詩207/4/16 0:16
帰る道なんてどこにもないのに衿野果歩自由詩207/4/16 0:12
もしも明日…@ショコラ自由詩507/4/15 23:56
月焦狼自由詩1*07/4/15 23:56
種房宣言黒猫館館長自由詩007/4/15 23:55
A-29短歌4*07/4/15 23:54
月光・私・あの人草野春心自由詩407/4/15 23:34
いいなあ蔦谷たつや自由詩8*07/4/15 23:24
オアシスmac自由詩4*07/4/15 23:17
代わりに、雨LEO自由詩36*07/4/15 23:16
停留所たもつ自由詩707/4/15 23:03
小川 葉俳句2*07/4/15 22:59
空色逆流零椅俳句3*07/4/15 22:51
魚に嫉妬する宵色自由詩4*07/4/15 22:46
僕の右手と君の世界プル式自由詩3*07/4/15 22:37
初級恋愛華水蝶子自由詩207/4/15 22:37
子どもの昇天 —海—輪橋 秀綺自由詩5*07/4/15 22:27
初対面小川 葉自由詩7*07/4/15 22:20
a moment深月アヤ自由詩1*07/4/15 22:13

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