隣の家の畑から
一輪の花が
「おはようございます」
挨拶をした
それは隣の家の
おばあちゃんの声に
そっくりで
腰は少し曲がっている
お辞儀草みたい
ちょん、と触ると
にこ ...
はじめて吐き出したのは
六月の熱風うごかぬ午後
ぶあつい電話帳をパンツ
いっちょうでまるでそれ
久しぶりの童貞のSEX
川がギラギラ白くて
宇宙最小の孤独の単位 ...
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
涙を宝石にするオジサンのお家に昨日は泊まったの
「皇子、そろそろ起きなさい、もうそろそろ琥珀色に染まる」
オジサンはそういった
ねえ、オジサン
ぼく ...
北の方角では
青年が祈っている
切実なその願いは
祈り、というより叫びのように
わたしのたましいに遠くから響いてくる
薄いカーテンの向こうでは
洗濯物が揺れている
梅雨の晴れ間と聞い ...
将来の夢を語り合うよりも
明日のテストに向けて
たくさんの単語を関連もなく
覚えることの方が大切だった
そのときのぼくの夢は痛かった
将来の夢を描くことよりも
今の生活を脱する方法を
...
透明な青い海を
濡れるのも構わず私はかきわけた
海の先には 知らぬ土地があるのだろう
無力な私でも
行きたいと願う夢だけは与えられた
あなたはそんな私を無様だ、と、笑っていた ...
真新しい緑を横切って
くろい雨雲の拡がってゆくのを
部屋から見上げて思うことといえば
これから生まれ落ちようとする水 の
暗さとか、濃度とか。
おそろしくとおい日に
ひとはみな 水か ...
すべてが逆転するという学説もあったんだそうだ
時間さえ逆行するとも言われていた
じゃあぼくたちの親が
冷凍棺桶から起きてきて
またぼくたちを叱ったりするのかな
そしてぼくたちはまた小さく ...
梅雨空が
あさぎいろに変色しはじめるのは
いいもんだ
たとえ群青色にならなくとも
散策の途次で
草いきれが臭ってくる ...
したる雨あなたへの道あるけどもあなたの心つゆほどしらず
子沢山の家に
末っ子の鼻垂れ
多分食べていると思う
かんでもかんでも出てくる
腹をすかせ
食べ物に飛びついてくる
生存競争
お姉ちゃんがおしめ替える
朝のトイレも大変
とにか ...
― 太陽は人気者でした。
それはそうだよ
だって、僕がいなくちゃ生命そのものが存在しないんだから。
見てごらん
みんなが僕を慕ってる
作 ...
剣、と
よぶのを避けたくて
声はひとつの
武装と知った
ちいさな胸を
軋ませてゆく重みが
町だとするならば
すべての指が
ともされる
祈りのなかを風は、
振り返 ...
道を割る五つの草の上に
頭と両手と両脚を乗せ
冷える音を見ている間に
夜はふたつすぎてゆく
色の名を持つけだものが来て
建物を貫き 声を曲げ
闇のなかの虹
寒さの粒を ...
僕等はもう
交差する事なんてない
そう知った朝
僕は魔法使いになった
悲しい色を
幸せな色を
世界中に伝えられる
人の心を捕まえて
揺さぶる
まだ力は弱くて
世界中には届かない
...
紅葉の木鳩去りゆきて淋しげに風にゆらるを座りて見る
山峡の湖水の絵を見て妻と共これを買いたる頃をおもほゆ
本棚の隅を占めいる「ユダヤ戦記」ヨセフスの著苦しみに満つ
もしもし もしもし ――
もしも、もしも、しもしも、しもしも、
A:林檎ジュースのような苦しみかい?
B:冷やさなくていいよ常温で
A:甘い方の苦しみかい? 飲んじゃえよ
B:飲 ...
午前4時
ほの白く ほの青い 四角い窓から
まちの寝息が
明かりの粒子が 舞い込んでくる
街灯は 夏の虫を誘って
ゆれるように強く
黒い瞳に ひとつずつ
真珠を入れて
まばたきもせ ...
虹を架けるのが仕事です
泣き疲れた 寂しげな空に
虹を架けるのが仕事です
七色の橋を 不思議な橋を
雨に濡れても 笑えるような
虹を架けるのが仕事です
あなたが雨に遭ったなら
虹を架けてあげま ...
受け付けの 色白美女に 会いたくて
毎日通う 脚のリハビリ
リハビリの
マシンの声が 「がんばって」
あげたいけれど あがらない足
リハビリ ...
人で溢れる駅前の交差点
無造作に張られた映画のポスター
二人で決めたいつもの待ち合わせ場所
先に着いた僕が君を待つのもいつものこと
時計の針のもどかしさ
いつまで経ってもなれない ...
詩を書くのが大好きな僕は
真夜中だって夢中になって書いちゃうよ
君を創るのは僕だからね
君の街の酒屋でペンと紙で作曲するように詩を書いていれば
君が中央の机の上で踊り出す
人々 ...
こんなことがあってね
あんなことがあってね
生活がどうにもならなくてね
愛した人と別れてね
こんなことができなくてね
あんなことが叶わなくて
考えに来たんだ ...
揺れる 火
アロマランプを焚きながら
君の残り香探す矛盾
キャスターに火をつけて
愛は炎に似てる
揺れて 揺れて 最後に消える
何度でも火をつけるよ
手元のライターは準備万端
君への思 ...
JAROって何じゃろ?
これは切実な問題だ
すこぶる切実な問題だ
私はこのしょーもないシャレと30年間格闘してきた
JAROって何じゃろ?
答えはわかっている わかりきっている
問 ...
ホセ・アルカディオ・ブエンディアは階段を駆け上がり
手まねきをするティムにうらめしそうな視線を投げかけると
おきあがりこぼしのようなものが斜めに並んだ柄のハンカチで額を拭った
ドン・サクセフ ...
降りしきる
スコールみたいな哀しみを
突き抜けてゆく
Poetry
暴力の間に
道を切り開く
見えない力の
Poetry
愛欲の沼に溺れ
腐った{ルビ屑=くず} ...
凶と出よ地上百メートルの長箱
指紋消して他人の庭を跳ね歩く
港の突端あるいは渦巻くプランクトン
農夫立つ雨後の田舎に真っ黒に
近眼にクリーム自ずから尖る
シャツの下に死ぬ ...
今夜だけでも構わない。
一夜だけでも夢を見させて。
それが仮令・・・
只の嘘でも、まやかしでも。
一輪の花が咲いている。
この子は私、頑張る私。
風に吹かれても人に踏まれても、
それでもめぜずに咲き続けようとする。
この子は私、
頑張っている・・・私。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
畑の花
小原あき
自由詩
19*
07/6/27 15:27
宇宙最小の単位
吉岡ペペロ
自由詩
2
07/6/27 14:35
哀しみ皇子(5)
アマル・シャ...
未詩・独白
5*
07/6/27 14:10
輪唱
銀猫
自由詩
15*
07/6/27 13:58
痛い夢
ぽえむ君
自由詩
9*
07/6/27 13:45
冷たい春
ロリータ℃。
自由詩
5
07/6/27 13:17
雨
南 広一
自由詩
9
07/6/27 11:17
創書日和。窓 【青方偏移】
佐々宝砂
自由詩
4
07/6/27 11:10
いいもんだ
信天翁
自由詩
5
07/6/27 11:04
恋慕
yoyo
短歌
4
07/6/27 10:55
鼻垂れ小僧
ペポパンプ
自由詩
8*
07/6/27 10:38
太陽の苦悩
宮本 心
自由詩
8*
07/6/27 10:38
ネックレス
千波 一也
自由詩
11*
07/6/27 9:48
夜はふたつ
木立 悟
自由詩
4
07/6/27 9:40
瑠璃色の魔法
プル式
自由詩
1*
07/6/27 9:34
鳩去りゆきて
生田 稔
短歌
6
07/6/27 8:19
もしもし 苦しみ
ヨルノテガム
自由詩
4*
07/6/27 7:32
午前4時・真珠
たちばなまこ...
自由詩
19*
07/6/27 7:19
虹職人
北大路京介
携帯写真+...
6*
07/6/27 7:10
リハビリ
〃
短歌
8*
07/6/27 6:35
ラブソング
雨宮優希
自由詩
8*
07/6/27 5:57
CHE.R.RY(不完全版)
円谷一
自由詩
5*
07/6/27 5:27
そんな世界
水在らあらあ
自由詩
32*
07/6/27 4:28
火
瑠音
携帯写真+...
1
07/6/27 3:43
しょーもないこと
新守山ダダマ
自由詩
11
07/6/27 3:06
外資系証券会社直通エレベーター付近に見る光景
不老産兄弟
自由詩
2
07/6/27 2:41
eden
服部 剛
自由詩
8*
07/6/27 2:06
クトヌエアルカージ
黒川排除 (...
川柳
10*
07/6/27 1:33
悪夢
ユキムラ
自由詩
0
07/6/27 1:08
花
〃
自由詩
4
07/6/27 1:06
5489
5490
5491
5492
5493
5494
5495
5496
5497
5498
5499
5500
5501
5502
5503
5504
5505
5506
5507
5508
5509
5510
5511
5512
5513
5514
5515
5516
5517
5518
5519
5520
5521
5522
5523
5524
5525
5526
5527
5528
5529
加筆訂正:
eden
/
服部 剛
[07/6/27 7:04]
節々を推敲しました。
7.7sec.