今日出逢う
目の前で{ルビ俯=うつむ}くの老婆の手を
わたしは両手でつつみ、
握るだろう。
この世界の何処かで泣いている人よ
暗闇から差し出される
この手が、君に見えるか
...
ふうと一息
空に向かって
シャボン玉が膨らんでゆく
光に照らされて
青くなり
赤くなり
くるくる回る
たくさん飛ばして
気づけば
シャボン玉の空
地上では
アジサイが ...
こんな季節だから
風が、雨が、
眠っていたものたちを呼び起こす
過去には戻れないのだと
何度も復習したが未だ覚えられない
何度でも発作がやってくる
苦しみでも悲しみでも
なにもないよ ...
時を停めたフィルムの上で脈動するヒトコマ
流れていくと知りながら、その瞬間を望んでる
疲れかけた歩みの中で、触れた欠片
逃れていくと悟るのは、心の在り方を忘れたから
...
ピアノはなんともつれないやつ
思いどおりになんて
とうてい弾けない
僕の指ときたら
からまるか、つっかえるか、へたれこむか
あつかましかったのだろうか
だが、
初心者用にアレンジされ ...
背中が攣った瞬間 思い出した
あの女は神だった
僕は濡れた足を構わずに 生きやすい世界を覗く訓練ばかりをしてしまう
後悔とはこんな気持ちか 思い出した
あの女は神とはほど近 ...
公の場で曝けだす醜ささえも
愛おしいと思える今宵は
独り静かに息を吐き出して
おもむろに語りだそうか
なぜだか
何もかもを
手放した気持ちに浸かっている
理由も正体も分からず仕舞いなのに
いつも ...
男の子になりたいと
今でも思うときがある
女の子でよかったと
今でも思うときがある
女の子だから
スカートが制服
男の子になりたいと思った
体力テストの持久走 ...
胸ポケットには入らないよお前は
少し大き目だし ましてやiPodでもないし
そりゃあ 買い換えようとも思ったけど
まだお前でいいのさ 音楽が聴けるんだから
耳に蓋をして 外界から離脱して
...
道路を歩いていたらガムを踏んづけました
嫌だなあと思って靴を上げたらビヨーンと良く伸びました
そしたらプーンとパイナップルの香りが鼻にきたので
誰かがパイナップル味のガムを捨てたんだなあと思いま ...
洗濯機の渦に心を巻き込みて
しみつく澱も洗い流せり
長雨のやみたるあとに松葉ボタン
閉ざせし心も開くがに咲く
娘が生けし菊に顔寄せ深深と
秋の香かげば夏も惜しまる
二十世紀 ...
さよならを言ういとまを
あなたはくれないだろう
私の知らないうちに
あなたはどこかに消えるだろう
夜空の星はいつまでもそこにあるわけではない
青空の太陽はいつまでも輝くわけではない ...
そとが雨だからいけない
夕方になったからいけない
いも虫のようにねむる
からだを抱いてねむる
掃除機が
ごーごー奮起
する日曜
我は横目に
チキンラーメン
過ぎて行った過去に
一体どれほどの意味があれば
僕らは満足するのだろう
降り出した雨に
本当はこれっぽっち意味なんて
いくら待っても無いんだろう
思い上がりに仕組まれた
鏡の中の ...
車のライトが地面を照らす
コンクリートはたくさんの泡
空は白く舞い散る粉雪のよう
風薫る五月は様々なニュースを吹き流し
五月雨が哀しみをぽとりと垂らす
滲んでいった誰かの想いを背負って
命にきりきり舞いしているときは
ライオンが行ったり来たりしている様子や
猿 ...
/雨が降ってる
小さな砂漠なのだと思う
講師は教壇に立ち
黒板に自分の名を書く
「倉持康雄」
はじめまして、倉持です
皆さんにとって実りのある研修 ...
首を傾けたまま
縫い針を
炎で焼いて
縫いました
ひと針
ふた針
み針目で
あなたは目を覚まし
俺の目を縫いとめるのは誰だ
と申します
私は器用に玉結びをした後 ...
君が好きだった言葉を
僕は何度も紙に書いた。
わからないから
何度も何度も書いたんだ。
そのうち
君の名前を忘れてしまうんじゃないかって
怖くなったんだ。
だから君の名前も
...
ゆらゆらと揺れる
木々の間で
風に吹かれて
瞬きを思い出す
一つ、ぱちんと
音をたてて
瞬きをしてみると
風がそっと
頬にキスをした
吸い込まれそうな
深い、青の ...
空に輝くのは無数の星
山の下にも無数の光
空の星が見えないこの街
この夜景が美しいと
誰かが讃えたらしい
確かにこの街は綺麗
空の星なんかより ずっとずっと
確かにこの光は綺 ...
僕のこころは
花びらの静かに紅いうずの中に
巻きこまれ
溶け込んでゆく
純粋な樹液の緑を泳いで
泳いで
深くゆっくりと
いつの間にか
象徴の湖の底を彷徨っていることに
気がつく
...
ハチドリたちの季節、タービンは回る、小さな声で歌うように
頭上の日輪のように、熱死しながら、糸を紡ぐ、それは機械
赤い石楠花は大輪のままに、「儚げな」見せかけで、花弁を散らし
ただ地面に積も ...
不安が積み重なって、それは雨となるの
しとしと…、と
あたしを濡らす
傘なんか、もう持ってない
どこにやったかすら忘れた
おかしいな
まだ、雨がやまないなんて
不安 ...
五月は過ぎた
麗らかで活発だった季節は
あれほど気ままだったお前も
今ではわたしの膝の上で大人しく眠る
お前のやわらかな耳たぶに降る雨に
こうして一緒に濡れそぼりながら
お前は聞い ...
妻清張われは花袋6月の空ベランダにバロック流る
午後になり雨しとしとと降りつづき朝顔の蔓つたふ土塀に
書物など喫茶に持ちて読みおれば髭の老爺(ろうや)が前に座りて
もみじ葉に ...
こころを入れ換える、では足りなかった
こころは恩をすぐ忘れてしまうから
忘れてしまう訳ではないかも知れない
こころって
いっぱいありすぎるから問題なのだ
あのひとは
...
きょうはいつもと違う降り口だった
彼といっしょに通勤したからだ
いつもと違うラッシュアワーであったのは
会話するひとがいたからではなくて
女性専用車両じゃなかったからかも知れな ...
男が肉を求めれば
女は魂を求めるもの
肉を満たせば
魂は吐き出される
観念に帰還する
エロは金で計るもの
溶けて
なくなりそうな
至福のとき
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
青炎ノ人
服部 剛
自由詩
6*
07/6/8 22:46
シャボン玉の空
ぽえむ君
自由詩
14*
07/6/8 22:27
明ける空に、
アルビノ
自由詩
1
07/6/8 22:22
『ワンシーン』
しろいぬ
自由詩
1
07/6/8 22:07
四十の手習い
美砂
自由詩
5*
07/6/8 22:03
まぁ、見てみろよ
那津
自由詩
2
07/6/8 21:51
愚痴
見崎 光
未詩・独白
2
07/6/8 21:38
男の子 女の子
秋桜
自由詩
7*
07/6/8 21:32
街の指揮者
酸素の枷
自由詩
1
07/6/8 21:21
パイナップル。
もののあはれ
自由詩
13*
07/6/8 21:10
11P 「短歌2」より
むさこ
短歌
10*
07/6/8 20:59
奇跡について
佐々宝砂
自由詩
12
07/6/8 20:27
嗚咽
ミゼット
自由詩
4*
07/6/8 19:26
掃除機
殿様が得る
短歌
2
07/6/8 18:28
糸電話は震えるか。
プル式
自由詩
4*
07/6/8 17:56
豪雨
cass
未詩・独白
2*
07/6/8 17:26
*植物園まで*
かおる
自由詩
9*
07/6/8 17:14
雨音
たもつ
自由詩
16
07/6/8 17:04
望み
ふるる
自由詩
11*
07/6/8 16:47
確かなこと
ごまたれ2
自由詩
2
07/6/8 16:46
瞬き
山中 烏流
自由詩
11*
07/6/8 16:42
夜景の街
柚木
自由詩
5
07/6/8 16:21
薔薇
jesusm...
自由詩
0
07/6/8 16:20
ハチドリたちの季節
がらんどう
自由詩
5
07/6/8 14:41
あめふり
すみれ
自由詩
0
07/6/8 14:33
六月の薔薇
石瀬琳々
自由詩
13*
07/6/8 14:32
雨降りだしぬ
生田 稔
短歌
7*
07/6/8 14:28
たましいを入れ換える
吉岡ペペロ
自由詩
1
07/6/8 14:07
優しいメッセージ
〃
自由詩
2
07/6/8 14:05
エロは金で計るもの
〃
自由詩
1
07/6/8 13:58
5472
5473
5474
5475
5476
5477
5478
5479
5480
5481
5482
5483
5484
5485
5486
5487
5488
5489
5490
5491
5492
5493
5494
5495
5496
5497
5498
5499
5500
5501
5502
5503
5504
5505
5506
5507
5508
5509
5510
5511
5512
加筆訂正:
まぁ、見てみろよ
/
那津
[07/6/8 21:58]
愛を込めて
5.94sec.