沙漠から取り寄せた砂を
僕たちは浴槽に撒く

言葉に塗布された意味を
一つずつ丁寧に
酷くゆっくりと落としながら
シャボン玉を
空間を埋めるために飛ばす

乾いた砂に埋もれた言葉を
...
金魚鉢

の中

光る鱗の澱

夕刻の斜光

き、ら、きら、ら

三叉路に走る

車輪の陰

遠くで鳴る船の警笛

橙の手のひら

光る鱗の

き、ら、きら、ら ...
夢よりも 何よりも お年頃    素敵なこと      
空よりも 海よりも パジャマ色  眩しい人

新しい光が 心に突き刺さる
そんな気持ちが好きだよ

ひさしぶりの電話の 声に気づか ...
雨の中 傘もささずに浮遊する 地下駐車場の黒猫の目

ストレスが主食なんだと君は言う ツナ缶なんか合うかもしれない

感情のはけ口さえも見付からず「フルリレロ」と闇に唱えた

アリゾナの砂 ...
風に体をあずけて
夜の海が見える場所で
れもんを浮かべた水を口にする
海から運ばれる潮風は体を少しだけ寂しくさせる
風に乗った冷たいしずくとれもんの香り
暗闇のむこうに何度も手招きをして
...
植物園まで
あと40000キロ
悲しみの海を越える
憎しみの山を越える
いいんだもん
たくさんの優しさが
そこにはあると信じて

植物園まで
あと30000キロ
へたくそ歌を
き ...
初めて通る道なのに
なぜだかどこか知っている

誰が通るか知らないけれど
笑顔はどこか懐かしい

ここはもしかすると
故郷なのかもしれない

ほんの短い道だけど
本当はものすごく長 ...
昨日
コーギーが死んだ
飼い主の子供が、愛犬の名前を
呼びながら泣き叫んでいる

母親が愛犬のコーギーの遺体を抱えて
土葬する場所へと向っている

泣き叫んでいる子供の肩にはお婆ちゃん ...
晴れの日
照りつける太陽の下
汗の止まらない
ぬくい真昼

未だに
昨夜現れた神様の
かおりが漂う教会の庭

静かに忍び寄る
...
雨が降った後の夕日が顔をだし始めた時

あたり一面に広がるぬれた芝生と木々、ぬれたテーブルとベンチ
雨あがりにでてきた老人、いぬ
それと、ボールで遊び始めたこどもとおとな

ぬれて ...
父のときもそうだった
まるでネコのように
死ぬ前に片付けをはじめる
「死んでしむようで嫌だ」
といったけれど
伯母と母は部屋を片付けた
寒い冬の真夜中
誰も知らずに
息をひきとって
...
絶滅にひんする

動物として生まれてくるとは

いったいどういう因果なのだろう

またそれを

思考する資格が僕にあるのか


深夜、酒場で

ナイトサファリ

湿気と音 ...
いのちでも

たましいにでもない

精神に吹いてくる風

それはどこか苛々としたもので

三郎に

虚無というものを教えることをやめなかった
泣きすぎて喉を痛めた赤鬼に

少女はドロップ二つを差し出した




過去の狂犬は時を経て主人の首輪を受け入れる

恐ろしい夢を見る熊は知らずに子供を抱きしめた


目 ...
火のないところに煙はたたない

まったく、その通りだ!

小三の息子がことわざに目覚めた

ともだちの影響だ

計算、プール、そして、ことわざ

やればやるだけ身につくこれらは
...
蒼深い川沿いに出来た村は振り向かない
軒先に草の影が乾いて揺れて
ひと足ごとに家一件
山奥へ向かう静かなあゆみ

白藤が一本の赤松を枯らしながら
さわやかな薫りがひろがって始まる
山 ...
城のようにも

愛より孤独な

恋のようにも

異国の月は

寂寥をつのらさせる


大きなものに

支配されてる


城のようにも

愛より孤独な

恋のようにも

異国の月は

寂寥をつのらさせる
現地で雇った通訳は

インド系シンガポール人だった

忘れ物をしたとかで

彼のトヨタでインド人街に入る

カーステからは

浜崎あゆみが放たれていた

インドフラワーの店の前を通ったとき

インドと ...
夜風

川風

人の臭い

油に濡れた

光の柱

頬をなぶる

ぼんくらの命

混沌のうちに癒す


生活という言葉が好きだ

そして

生活というものを憎悪している


夜風

川風

人の臭い
...
振りかえり
見上げた空は

ゆうべ見た
夢のつづき

どこまでも高く
舞い上がっていく
「悲しみ」は噛まない、。」


この子が
尾を振る仕草の延長で鼻を鳴らしながら
十畳を嗅ぎ回っても期待は裏切られ
グラスの中で氷が踊る、。刹那
街は窓を彩って
鮮やか ...
何もない一日
何もないことの幸せ

ありがとうと
つぶやく

目には見えない
誰かに
終わらないことなど
一つとして無い



そんなこと
言われなくても
『知っていた』



そう、『知っていた』だけ




知識だけで
本当は
『解って』いなかっ ...
鼈甲色の
瞳孔を携えている
その眼は
 
暇潰しにと
塵を捕らえて
いたずらに、世界を白く
光らせている
 
 
塵と塵の狭間に
取り残された僕は
 
四方八方に飛散する
...
世間から姿を消した歌姫が夜の番組に現れる
闇に憧れたその姿はどこか蠱惑的で
目があるはずの場所には底知れぬ空虚感が漂っていた
歌うことで救われたはずが
歌うことが苦しさを生むようになったと
...
朝ご飯をつくる母のまわりは
今日もお腹を空かせた子供たちで大にぎやか
朝ご飯だけが仕事じゃない母はついに
もう!なんでみんなここにいるの!
家族だからさ!
新聞を読んだままの眉間の父の声に
...
森に架かった木の橋に 
父は手にしたカメラを構え 
木漏れ日と葉陰の揺れる{ルビ袂=たもと}に立つ 
妻と娘をレンズ越しに覗いた 

シャッターを押した後 
肩を並べた三人の後ろ姿は 
...
覗く穿孔の先
しろい魚がいて
半透明の皮膚を
鈍く光らせては

時々憂鬱そうにそらを仰いだり
恨めしく心火に身を焦がしたり
何時にか逃げてしまったけれど


伺う穿孔の先
しょう ...
そらがなりやまないね
びがびかびかびか
きみがきたのかな
まどをあけたくなった

あめがつよくなったね
ばんばんばんばん
たたきつけるように
ノックするみたいに

まどをあけて
...
「夜の守日の守に守{ルビ幸=さきは}へ賜へと 恐み恐みも白す」

踊れや 踊れ
妖かしの刻 沸きし炎
詠えや 詠え
命を灯し 導けや

黄泉路の宴 
魑魅魍魎を昇華したりて ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
レプリカ士狼(銀)自由詩19*07/6/3 0:34
魚鱗美味自由詩507/6/3 0:20
パジャマ色北大路京介自由詩19*07/6/2 23:59
こぼれおちるもの(其の四)快晴短歌5*07/6/2 23:49
暗闇れもん暗闇れもん自由詩607/6/2 23:38
植物園にてピッピ自由詩807/6/2 23:18
懐かしい道ぽえむ君自由詩15*07/6/2 23:09
コーギーリスト自由詩207/6/2 22:56
赤くぬるむ肌自由詩007/6/2 22:55
楽園でねむるわたし自由詩107/6/2 22:44
兆しyoyo自由詩6*07/6/2 22:35
ナイトサファリ吉岡ペペロ自由詩607/6/2 22:30
精神に吹いてくる風自由詩207/6/2 22:27
ドロップドロップ自由詩2*07/6/2 22:26
煙で思い出したことがある吉岡ペペロ自由詩107/6/2 22:23
八女のさつきsoft_m...自由詩8*07/6/2 22:10
異国の月吉岡ペペロ携帯写真+...707/6/2 22:08
フラワー携帯写真+...207/6/2 22:07
川風携帯写真+...107/6/2 22:05
夢のつづきweed &...携帯写真+...2*07/6/2 21:49
「悲しみ」は噛まない、。」焼石二水未詩・独白7*07/6/2 21:46
何もない一日weed &...携帯写真+...1*07/6/2 21:37
必然秋桜自由詩6*07/6/2 21:28
きらめく山中 烏流自由詩6*07/6/2 21:21
歌姫2暗闇れもん自由詩207/6/2 21:16
家族小川 葉自由詩507/6/2 21:10
汚れた庭球 服部 剛自由詩807/6/2 20:52
せんこうICE自由詩6*07/6/2 20:52
いなずまゆうと自由詩4*07/6/2 20:49
舞巫女踊りてルーファウス...自由詩107/6/2 20:49

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