彼女は
真っ白なカーテンをヒラヒラさせながら
マルガリータの夢と
サンドイッチ伯爵の伝記と
ハイヒールを眺めながら
俺を白目の縁でやっつける
眠気がやってきて
窓辺の小鳥を呼びつけて
...
僕の胸にサカナが泳ぐ
無言のままで行くあてもなく
君の言葉をあの波の上で
見失ってしまったからだ
変わることない 眩暈のような あの限りのない青色に心を染めて
僕は今もひたすらに泳ぐだけ ...
赤い砂が
点々と道にこぼれていて
導かれるようにそれを辿ると
その先には
ガラスの破片
蝿の群れ
潰れたカラス
目を見開いて直立不動で
何かを大声で叫ぶ
死にかけの女 ...
昔々、神様は水瓶に時間をたっぷりと注ぎ淹れた。
止めどない亜空は今や豊饒たる永遠に満たされている。
境たる水面は人知らぬ神秘の相を映しながらたゆむことなく静かに揺らめく。
この眼に映る空は澄み切 ...
塩加減を覚えた
大人になれた気分で
恋をした
でも
どんなに砂糖を振っても
ボクの声は
甘くならない
どんなに
油を注いでも
キミの心は
熱くならない
料理
...
定刻より早く到着いたしましたので
当駅で十分ほど
時間調整をいたします と
車掌は言った
ドアは開け放され
流れ出てゆく九月と
老婆のふかした煙草のけむり
列車と町を
隔てているさ ...
(もう来ない、幻の一秒。)
まるで消えたりない愛のようね、
あたしとあなた。
ふたりの距離をなにで縮めよう、
永遠のいっしゅんをあなたとかいまみよう。 ...
青空しかない
ほんとに
あんたって不器用だよね
ただ
「気楽に 気楽に」って
言って欲しかっただけなんだよね
「愛してる」なんて言葉
望んでなかったんだよね
...
声がする
そばであなたが
揺れている
海がわたしを
眺めてる
景色はやがて
描かれる
ふたりやさしく
染まってる
空は二度と
泣きません
先週皮がめくれてた
お爺さんのお尻の傷を
トイレの時に確認したら
するりときれいになっていた
看護婦さんもやってきて
「先週塗ったわぜりんが効いたのね
わぜりんは、いい奴 ...
負とか正とか比べることをしない無心の世界
この世の朝に それでいいのか 賽の河原に集まり来たる
赤とんぼ 飛び交う空にキリギリス鳴く
何事にも屈しない強靭な心が分かち合う感動を呼 ...
ダーナー・トゥーナーは
燕になりたい
燕になって
王子様の目玉を抉り取り
幸せを運ぶ感覚、というものを味わってみたい
ダーナー・トゥーナーは
燕になりたい
そのことを話すと
彼の両 ...
痩せて死んだ駱駝でも 馬よりは大きいとは言うものの
朝から働き床に就くのは 午前3時過ぎ
再び会えた甘さに酔って 愚を繰り返す
目的を見失い 彷徨するは 精神か魂か
激しい雨を ...
哀しみをうたにしたいのだけど、
感情は言葉になる前に溶解して、
つるりと喉の奥へ消えていったよ
哀しみはどうにか優しくなろうとしていたのか
最後にスープのような、甘い味がした
誰 ...
きみはパンダなんだから
ささたべて
ごろごろころがって
きままそのまま
パンダライフでいいんだよ
ってあなたはわたしに
いっつもいうけど
わたしホントは
パンダじゃないんだけど ...
産声に感情はなく
ないままに鳴く美しさ
呼吸をするように等間隔で
真っ赤な顔を丸めながら
始めて読む物語は
温度も匂いもないまま
時と共に流れ去って
脳の隙間に染みていく
一目 ...
地球の影うつして
内臓の色をして
赤い月うかんでいる
みんな、幸福になりたい
そんなフォームを探している
やり方や考え方を探している
そんなものがあると信じてい ...
おいしそうな
湯気をたてて
しろい ごはんの
パーティーに
ちょっと 目を とめる
不思議な 雰囲気
異国 の ふるさと
逆さまの
世界
いただきます
捨ててきた夏のカードと引き換えに虹よりたしかなセヴンブリッジ
仮面の下で抜いた{ルビ剣=つるぎ}に嘲笑う君を刺すのもまた{ルビ運命=さだめ}かと
夢見よう手札はいつも風まかせ無 ...
金子みすゞの詩を読んで、女性的な優しさを感じるという人がいる。
私は、そんな人間の気がしれない。彼女の詩のどこにそんな要素があるとかと、問い詰めたくなる。一般にみすゞの代表作とされている「わたし ...
嬉しくないことが、沢山あった今日の休日。
そんな日には、せめてあなたからの、 。
蛍の明かりより清かなる
月の明かりを光源に
夜の闇間に歩き出す
夜の空気を身に纏い
影法師だけを引き連れて
夜の闇間に歩き出す
冷たい空気を吸い込んで
夜との同化を試みる
身体に夜 ...
闇夜に全てを曝け出せ!
陽光溢れる昼日中
隠し通したモノを出せ!
人目に曝すが怖いなら
闇に全てをぶちまけろ!
明るい光の袂では
全てが見えてしまうから
他人の顔色うかがいつつ
抑 ...
正義のためにと称して
己が刃をふるうのか
その行動に迷いはないのか
「ただ、正義のために」
家族が殺された
社員が殺された
国民が殺された
ビルが壊された
街が壊された ...
藍色のなかを
冷えてゆく町
この色のなかに
おまえたちのカルテが
ある
形なきものから
藍色のなかを
冷えてゆく町
この色のなかに
おまえ ...
相承とは
そんなからだの現象だった
結ぶ印の
そんなからだはなかにいた
しずかな鳥肌が立ち
筋肉ではないなにかが
からだを膨らませた
相承とは
...
コロンと
転がって
なんだか可愛いと 思う
そっと殻を剥く
つるつる ぴかぴかの
白い肌が
なんだか可愛いと 思う
真ん丸く
抱きかかえた 黄身も
なんだか可愛いと 思う
...
今日の夕食、何食べたい?
そうだね、ハンバーグ
またぁ?
その、またぁ? 大好きだよ
君の夢をみたよ
君を抱きしめている
相変わらず細っこいなぁ
でも暖かいなぁ
そんな幸せな感情に包まれた
瞬間
君が
あっという間に
赤い赤い毛糸になってしまった
その ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ヒヨコ
たけ いたけ
自由詩
0
07/9/20 1:07
サカナ
P.B.
自由詩
1
07/9/20 1:05
妄葬
大覚アキラ
自由詩
1
07/9/20 0:59
水瓶
白川水
自由詩
1
07/9/20 0:36
うまい
つちやしほ
自由詩
1
07/9/20 0:14
並列
月見里司
自由詩
2
07/9/19 23:38
あなたを愛した午前中は、
哀詩
自由詩
1
07/9/19 23:14
壮年 二
A-29
俳句
1*
07/9/19 23:14
不器用
北大路京介
自由詩
8*
07/9/19 23:02
描写
小川 葉
自由詩
0
07/9/19 22:58
わぜりん君
服部 剛
自由詩
7*
07/9/19 22:49
一行詩(十編)
板谷みきょう
自由詩
0*
07/9/19 22:34
燕になりたいダーナー・トゥーナー
亜樹
自由詩
1
07/9/19 22:33
一行詩(十編)
板谷みきょう
自由詩
0
07/9/19 22:26
帰る場所
チグトセ
自由詩
10*
07/9/19 22:24
パンダライフ
松本 涼
自由詩
1
07/9/19 22:09
原動
木屋 亞万
自由詩
1*
07/9/19 22:01
赤い月
吉岡ペペロ
自由詩
2
07/9/19 21:37
食堂
李伍 翔
携帯写真+...
1*
07/9/19 21:35
カジノ
Rin.
短歌
13*
07/9/19 20:18
女といふもの
亜樹
散文(批評...
3*
07/9/19 19:51
小さなご褒美を。
狠志
携帯写真+...
2
07/9/19 18:35
月夜の散歩
明楽
自由詩
4
07/9/19 17:50
闇夜に
〃
自由詩
0
07/9/19 17:49
正義のために
〃
自由詩
0*
07/9/19 17:49
カルテ
吉岡ペペロ
自由詩
1
07/9/19 16:46
相承
〃
自由詩
2
07/9/19 16:42
ゆでたまご
さち
自由詩
5*
07/9/19 16:38
Ee
こころゆくま...
自由詩
1*
07/9/19 16:35
Uu
〃
自由詩
4*
07/9/19 16:25
5268
5269
5270
5271
5272
5273
5274
5275
5276
5277
5278
5279
5280
5281
5282
5283
5284
5285
5286
5287
5288
5289
5290
5291
5292
5293
5294
5295
5296
5297
5298
5299
5300
5301
5302
5303
5304
5305
5306
5307
5308
9.08sec.