ベランダと猫



ある事情のために
彼は夏の終わりの
しばらくの間
川の近くにある
見晴らしの悪い
アパートで
猫と暮らした


そのアパートの中で
生活、という
よく ...
俺の女は新手のビッチ
日替わり亭主みたいに男を招き
歓楽の一時を過ごす それだけが人生
へヴィーローテーション メイビィ、もうハイテンション

俺の名前は新手のバイブ
日替わり定職代わりに ...
同じ言葉に

たどり着いてしまうにしても

過程というものは

それなりに 大事で

最初から バカ正直に

その言葉だけを

抱え込んで

たどりついてはいない

言 ...
言葉が 無い

あてはまる言葉

囲い込む 境界が 無い

ここから あそこまで と

目印を付けて

歩くことが できない

手で触れるものの中には

見あたらない

...
こわれている

こわれていること

そのことは

ただ こわれてしまったこと

かいがらのなかの

ほんのすこしの くらがりに

ことばを うしなって

うつむいた まいに ...
             071026


今年の夏は暑かった
どれだけ暑かったかというと
高校生が練習中に熱中症で倒れたり
お年寄りが気分を害して
政権党の支持を外したり
グラグラし ...
  砂糖は山盛り三杯
  白くなるぐらいミルクを入れて
  少しぬるいぐらいの温度で
  こんなコーヒー僕はまさか飲めないよ
  甘党で猫舌な君のためさ



     あたし ...
時は勝手に進む

雲は勝手に流れる

風は勝手に吹く

季節は勝手に移り変わる


私は今

何を考え

何を信じ

何に向かって

生きているのだろう
 どこかの国で悲しみが生まれた
 どこかの国で喜びも生まれた

 長い時間の旅の果てに僕達の国にも運ばれてきた

 僕達の親もお爺さん、お婆さん
 そしてもっと前のご先祖もその果実をか ...
棚の上に置かれた 
小さい額の中は 
去年の祖父の墓参り   

過ぎた日の 
こころの{ルビ咎=とが}を忘れたように 
墓前で桜吹雪につつまれ 
にっこり並ぶ 
母と祖母 

雲 ...
思いっきり見捨ててほしい

着信拒否にしてほしい
電話番号変えてくれてもいい

気づかないうちにマイミク切っちゃってほしい
日記にアクセス制限かけてくれたらもっといい

あたしがどんな ...
歪んだめろでいの汁が髪を濡らし
じよじょに
じよじょに身が悴むよお
おれは濁汁に呑まれきえるひとり
ねえ 身が滲むよお
ただ音ばかりが
さきにいつてしまうから
それと
微かに耳に入る
...
朝。

残酷な日光が降り注ぐ。
布団と夢の残り香をすべて霧消と帰する残酷な光が降り注ぐ。
この部屋はとても日当たりが良い。
つまりそれだけ、容赦ない残酷さが降り注ぐ部屋だ。

出先の ...
「はかなく散って
可哀相だね」
二度寝に勤しむ
君が言う

千個の瞳で
睨みつけて
「余計なお世話」と
僕は言う


「生命は毎日
燻らせて
結局<燃えないゴミ>行き ...
一日というものが 
こわいほど 
早くに暮れる 

きっと人生は 
序章から終章まで 
風にめくれる無数の{ルビ頁=ページ}を 
一瞬のひかりでつらぬく 
一冊の本 

一日の終わ ...
空気が乾燥して


映画館までの道のりは、西部劇の決闘シーンやうに砂ぼこりが舞ってゐる
モギリは陰気な女だった
人差し指を立てて「大人一枚!」と言ふと「3800円」と応へた
「いや、特別席 ...
青空にみかん
青空にティラノサウルス
青空にプログラム言語
青空にまだ読んでいないラブレター
青空に西新宿
ああ今日も、東京都庁はお空の色に染まっていらぁ
バス停の近くで生まれ
バスを見て育った
バスを見ていないときは
他のものを見て過ごした
見たいものも
見たくないものもあった
初めての乗り物もバスだった
お気に入りのポシェットを持って
...
クズでのろまで何も出来なくて

中々前に進めない。

次から次へと先越され

雑用係を抜け出せず

黙って耐えて走るだけ

器量良く言われる事も終わらずに

怒られ泣いての日々 ...
僕の心に君の声が響く

強く弱く

遺伝子を浸して染めていく

激しく優しく

それは何百年も前から

そう、僕らのご先祖からだ

存在していた確かな事

世界中で何秒に一 ...
サイレンがゆく
都会ではあたりまえの
田舎ではとてもめずらしい
いのちに象があるならこの音だろうか
いのちが鐘の音であった昔のもっと前から
一羽がはばたいてあとはただ盛り上がるだけの鳩の ...
ちいさな惑星に


ぼくのナカミを移住させ


きみのナニカを移植する。


396の世界で
たくさんの遺伝子を
おどらせて


きみとぼくは

似たものどうし ...
部屋の白い壁に虫の卵が無数に生みつけられている。
卵は、こげ茶と灰色の縞模様のふわふわの米粒状で、9つずつ規則正しく円形を作っている。一面に散り、つぶれたような虫のしたたった跡もある。厭わしさに背 ...
言葉で嘘をついても
言葉に嘘はつかない
言葉は嘘から生まれ
言葉が嘘を産みだす

言葉を嘘だと認めた時に
言葉と嘘は切り離される
サイレントとループ。
無限と有。
サイレントとループ。
MGENとYOU。

「ハッハッハッ!私には睡眠薬等、効かないのだよ明智くん!」と怪人二十面相。(どういうシチュエーションですか? ...
おんなは遠い目で過去を抱き寄せ
目の前の蜘蛛の巣を左手で払う
おとこの喉元に爛れたくちびるを這わせながら
右手に掴んだ蜘蛛をおとこの口の中に投げ入れる

蜘蛛は驚きもせず
おとこの口の中に ...
夕と
夜とのはざま

ラベンダーの空に
すいこまれないように

ちゃんとわたしを
つかまえてて
それは 驟雨
我々は 再び
時空を追い越さなければならない

足早に車道を突っ切れ

大気の重々しい臭い
揮発油は燃焼を続けているから

注意深く
荒野の自然から学びなおし
そし ...
悲劇、というものがあるとすれば
ミルクの乾いたコップや
公園で逆立ちをする男や
尻を突き出し注射に怯える少女が考えられる

喜劇、というものがあるとすれば
冬の朝の凍ったパンとズボンや
...
「傍でいられたらそれでいい」

どんな顔でそれを言うの?

傷つくんだよ?

未来は明るくないんだよ?

上手に利用されてるだけかもしれないんだよ?

裏切られたんだよ?


...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
「ベランダと猫」ソティロ自由詩4*07/10/26 1:33
技術の棒 マシュマロを聴きながら影山影司自由詩107/10/26 1:30
ことばこむ自由詩1*07/10/26 1:18
喪失自由詩0*07/10/26 1:17
風景自由詩2*07/10/26 1:16
ビールがうまいあおば自由詩4*07/10/26 0:11
甘党≧辛党Affett...自由詩8*07/10/25 23:41
何という言の葉結華自由詩007/10/25 23:27
悲しみの果てに山崎 風雅自由詩207/10/25 23:27
カツのころも 服部 剛自由詩8*07/10/25 23:13
足跡の理由まりも自由詩2*07/10/25 22:48
melodysaty自由詩107/10/25 22:29
朝、富士そば、スマトラカレー散文(批評...207/10/25 22:23
『蜉蝣』しろいぬ自由詩007/10/25 21:29
パスカルの顔 服部 剛自由詩3*07/10/25 21:26
ノスタルジア三州生桑自由詩207/10/25 21:06
青空に高層ビル壺内モモ子自由詩207/10/25 21:06
他のものたもつ自由詩2107/10/25 20:54
下積み〜シリーズ仕事2〜梓ゆい自由詩107/10/25 20:54
愛の言葉テルテル坊主自由詩1*07/10/25 20:32
ゆくsoft_m...自由詩10*07/10/25 20:28
396プラネット、Sa;自由詩307/10/25 20:12
リーフレイン自由詩207/10/25 19:56
木屋 亞万自由詩1*07/10/25 19:26
You@(発光)菊池ナントカ自由詩107/10/25 18:35
水蜘蛛 ---amenbo九鬼ゑ女自由詩107/10/25 17:44
夕空風音携帯写真+...3*07/10/25 17:06
驟雨アハウ自由詩307/10/25 16:40
喜劇悲劇音阿弥花三郎自由詩007/10/25 16:35
恋。自由詩107/10/25 16:25

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加筆訂正:
カツのころも /服部 剛[07/10/25 23:14]
前面的に書き変えたので再投稿。 
8.47sec.