不鮮明の星空を見上げて現実の境界を失くそうとがんばる。今日の出来事いい事あったよって墓前でご報告できるようにいつか、っていつかって思って、朝四時に起きて夜空の境界を眺めて星が鮮明だ、年をとればぼんやり ... 激しい濁流と錆びた鉄橋はゆきずりの光景でしかない

ビニ傘で行く手をさえぎる横暴なエスコートがわたしと雨粒を斜めに切断する


無限を接写する賭博者たちは必ず破綻した

二度目に犯した過 ...
なんだかんだ言ったって

自分が一番偏見だらけ

偉そうに

お前は一体何様だって

自分で自分に

問いかけたい
のどか

+血の色
=凄惨


喧騒

+血の色
=狂乱


愛情

+血の色
=残虐


平和

+血の色
=悪夢


青空

+血の色
=夕焼 ...
昔僕は雑誌の編集部を訪れた
原宿の外れの通りに 僕はいた
少しだけ寒い日のことだった
中では若い女が足を僕のそばで踏み鳴らしていた
そして面接した僕は落ちたのだ
覚えたての洒落た店で

二人語り合った彼方の夏

店と同じくらい世界は窮屈で

幼き日に閉じたはずのもの

貴方とだけ開きあった


瑕疵のない時間を感じ

無自覚な心の裂痕 ...
 話し方だけで苛立つ

 頂上に近づくと滑りやすい

 あからあから焚き火怖くなる

 野分去りパイナップルなお尖りゆく

 禅心弾ませ木魚乱打
ぼくがバイト先のレジから金を抜いたと聞いて、おれは腹を立てた
恥を知れ
ぼくは俯き、わたしが代わりに口を挟む
しかし、それがぼくには思い当たることがない
その事務的な口調が事態のやっかいさを告 ...
僕は僕の切っ先を少しだけズレて生活をしました
僕は僕の切っ先を少しだけズレて背伸びをしました
僕は僕の切っ先を少しだけズレてガラケーから最新のiPhoneに買い替えました
僕は僕の切っ先を少しだ ...
  『鬼哭啾啾』(きこくしゅうしゅう)
こんな夜更けに誰だろう心の扉を叩くのは
あらん限りの力を込めて救いを求めて呼んでいる

土砂降り雨のその中で頼る当てなくたどり着き
今にも喉張り裂け ...
いつも心の中は北風が吹いている
おりしも外は吹雪


開き直りと空威張りと痩せ我慢


肩を落としてうなだれるか
肩をいからせ開き直るか
僕の生活どちらかひとつ


空はいつま ...
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で
(金木犀が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)

遠くで鐘 ...
死は作品ではないはずだ文字列で存在をかき消してから死ね 仔猫はとても醜かった。
気持ちのいい感情ではないが
それが本音だ。
きっとノミだらけだろう。
なんの病気を持っているかわからない。

でも生きている。
生きているという事は
神がこの世 ...
言葉から言葉へ向かう紙と声


たくさんの背景がある背中たち


存在が宿るのを待つチョコレート


きみの目の先には雪が降っている
なけなしの金でコーラの大瓶、一本と
インスタントコーヒーと三温糖を買って
あっという間にコーラは空になり
インスタントコーヒーと三温糖で
アイスコーヒーを作って
スーパーから貰ってきた氷を入 ...
   *

 ハナニアラシ 花にまつわる文法についての挿話 送り火がまわる芒原の果てでホールデンを幻視する鰥夫の男 発熱のやまない室で、氷水が爆発する深夜 仔牛の肝臓を輪切りにする作業のな ...
生きること

とにかく生きること

たとえどんなに辛くても

生きていることが大事

もし生きることから

逃げないのであれば

全てを良しとしよう
パチモン
偽物
バッタモン

贋物
紛い物
廉価版

本物?
 重力と時間以外すべて奪われた雪の中

 骨から生えた雑草一つ二つと摘み取る

 過ぎ去りし日呼び覚まし蝋梅一輪 

 競歩見るたびにツイスト

 山の奥富士山今朝は紅くなく
本体はここではなくて文字列の間にあると言い切れるなら 冷たい雨が、
降っている。

夏も終わりの九月末日、転がる地表に
黄昏色の
冷たい風が、吹いている。

けして救われない悲しみを
救われなさゆえに、
意味ないと
...
その日私は急いでいた。
14時に目的地に付かなくてはいけないのに
家を出たのは13時50分だった。
とはいえ5分弱で到着する場所だったから
車を発進させるまでは
余裕の私が少し顔を出していた ...
息が詰まりそうになる
やらなければならないことが
次から次へと降って湧いて
淡々と粛々と処理をこなす
気持ちがどこかへ行っている
熱意はとうに消失している
それでも処理をこなし続ける
決 ...
その人は多分

とても苛烈で自虐で諧謔的で

(彼岸花の群生が赤かったからこんなことを書く)


だからどうというわけではないし

だからどうというわけでもなく

たぶんきっと
...
 『この春に』
私十九のこの春に命を捨てに参ります
積丹半島神威岬念仏トンネルくぐって行きます
私の好きなあの人は関係無いと行ったけど
耳の聞こえぬその事であの人の親が反対しています
都会じ ...
私は皆が羨ましいのです
生きている事
自己の存在を正当に思える事が


二十歳までの自殺は
やたら御涙頂戴的な悲劇の象徴にも関わらず
二十歳を過ぎると
やけに御笑いな敗北の象徴にな ...
それは目を覚ますために
或いは目を閉じるために

厳しく優しく
時の中で口に含むもの

ほろ苦さは人生と似ていて
コーヒーの後味みたいに
黒い影を引きずり

頬が丸くなる甘さは
...
 九月十九日、登山道除草九日目。先月中旬から土日を狙い、作業は遅々ではあるが進んでいた。
 未だ暗い早朝、ヘッドランプを点けて準備をする。ときおり、行楽に向かうのか県境トンネルの中を疾走する車たちを ...
秋は仏頂面のヒゲ男を察知してイヌやネコも傍らに近づいては来ない

積み石で寝仕度を整えているのは巣を閉じた青蛇の一団だろう

まあるくそれでいて刈り取られた雑草の刺々しさがのこる畦道
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
視力這 いずる自由詩021/9/29 15:28
郊外末下りょう自由詩7*21/9/29 13:17
自分美香鈴自由詩121/9/29 11:24
加算ヨロシク自由詩021/9/29 7:59
ある秋に番田 自由詩121/9/29 1:35
生きていく意味自由詩021/9/29 1:14
自由律俳句「食べられる退屈」(115)遊羽俳句021/9/29 1:06
Dogs eat dogsゼッケン自由詩021/9/28 23:33
背伸び本田憲嵩自由詩2*21/9/28 22:50
二十一歳に書いた歌詞板谷みきょう自由詩1*21/9/28 22:26
二十一歳の呟き自由詩2*21/9/28 22:23
遠くで鐘が鳴っているひだかたけし自由詩521/9/28 21:21
_いる短歌021/9/28 21:18
それは猫だった 2RAVE散文(批評...1*21/9/28 19:40
雪の結晶水宮うみ川柳2*21/9/28 18:27
令和の闇2ジム・プリマ...自由詩2*21/9/28 17:05
花に嵐中田満帆自由詩321/9/28 15:38
生きる美香鈴自由詩121/9/28 10:37
ヨロシク自由詩021/9/28 7:57
自由律俳句「食べられる退屈」(114)遊羽俳句021/9/28 0:48
_いる短歌021/9/27 23:33
冷たい猫秋葉竹自由詩121/9/27 22:17
それは猫だった 1RAVE散文(批評...3*21/9/27 21:39
夢に見るのは坂本瞳子自由詩121/9/27 21:36
うし自由詩121/9/27 21:21
二十歳に書いた歌詞 板谷みきょう自由詩3*21/9/27 21:17
二十歳の呟き自由詩3*21/9/27 21:04
コーヒーとミルクティミナト 螢自由詩021/9/27 20:02
雲海山人散文(批評...4*21/9/27 19:28
善師アキの空アラガイs自由詩15*21/9/27 19:12

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加筆訂正:
詩の歌声/ただのみきや[21/9/29 6:41]
修正
3.99sec.