白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちていき ...
おぼろ

あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの

わたしのしまいかた

うつむかないで

だれにともなく
たぶんいきた
いきた

わた ...
静電気さえとどかないみなそこにデモクラシーとその日暮らしはこない


泥と石のくにのくるわの
火のないねむりの
起源と痕跡

ふと 火山に生まれ 地震で育ち 桃をくわえたカラスはしら ...

開放感

急く

破瓜

大人
私が私である証明
私が私でない証明

私がもし一枚のクレジットカードだったとしても
私が私である証明にはならない
私がもし一枚の保険証であったら
私が私でない証明になるかも知れない

...
 軌道と言うより線路

 青い鳥に逃げられる夢ばかり

 空き地に群れるカラスの数かぞえ

 通り過ぎる電車どこへ行くか気にかゝる

 ずぶぬれのまゝ海へ行く
私は
ぱっくりとひらいた、むきだしの
乾きと血と脂の湿りと
ほぐされることない鋭敏な
線のからまりからなる

触れれば刺し
眼差せば響く
悠久の吐き気
締めつける雨を
食いしばる ...
ぼくは
もう
だめ、
なのです
ほとんど
機能していません
なにもかも、がです
終わっているのです。
なにもかも。

みとめたくなくて
こんな
どうしようもないことを
まいに ...
どうせあと百年も生きないわけで、そんなに急いで殺さなくても 夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
孤独な魂が、彷徨する
道に沿ってぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を みる



...
知らなかった
何も知らなかった
貴女は知らなかった
貴男は知らなかった

知らなかった
彼は知らなかった
知らなかった
彼女は何も知らなかった

私は知らなかった
私も知らなかっ ...
失われつつある夏の日差しをむさぼるように
虫はうるさく徘徊し最後の狂いに没頭する
夏の影は次第にゆがみながら背骨を伸ばし
次の季節の形を決めてゆく

夏、それは誰もが少年であり、少女であった ...
おばさんから愛が溢れて
アがこぼれ出たのが
おばアさん

おじさんに愛が沁み込んで
イがにじみ出たのが
おじイさん
日々に少しの余白を

どうか忘れないでいてね

なんにもしない日とか

空ばかり眺めていたりとか

そういう

一見すると無駄のような

切って捨ててしまいそうな

だ ...
綺麗は穢い

穢いは綺麗

赤ちゃんのうんこ、
穢いけど綺麗

お尻を拭く、
ママの手も
穢いけど綺麗

お化粧したお姉さん、
とっても綺麗だけど

塵ひとつない
...
嬌声
乱痴気騒ぎ



独り
 足音潜ませ希望の明日逃げてゆく

 銃口と言論が今日も人を踊らせ

 夜中のゴミ捨てにも概念を分析する

 ネギ切って朝が来る

 三遍回って自由と叫ぶ
デルタ株のケタ違いの感染力で

ワクチン接種による
集団免疫の獲得は

大変難しいものとなった------

などという
研究者たちの意見が
最近多くなった

集団免疫といえば昨 ...
胸のなかに石がある
いつ呑んだのか知らない
ゴロゴロ、ゴロゴロと
このごろそいつの座りが悪い

胸のなかだからとりだして見ることもできない
いったいぜんたいどうしたっていうんだ
濁ったり ...
たまさかにあひ見しきみが声づかひことなしぶるや見初めしがごと

風たえて葉のおとづれもしづまりぬ待つまきの戸にむせぶひぐらし

ちぎりしもあき立つ風にうつせみのよしなしごとと変はり果つらむ
...
罪は一括払いで、オバケが好む精算方法、ナントカが還元される、罰とか、白も黒も永久機関だから食べ尽くせない、と溺れたヤギがむくんだ目で言う、めいめいの酩酊で祀った天使は不在、なぜならラリッて路端で野垂れ ... 寄生者が宿主に死なれると困るという意味で長生きしたいです 暗闇で無音に鳴った星の影


暗闇の時間 目と言葉の間


音と音 その間にいた暗闇


時間の暗闇 永遠の夜の底


くらやみにいつも見ていた星の背中
限界を越え
誕生と死という
限界を越え
遥か彼方を一時に臨む

顕在する生、繰り返される人生
広がる、広がる
時空の後方に前方に

無限の彼方の青い青い水平線
白いヨットが曳航され ...
川辺で凹んだサッカーボールを見つけた
泥に汚れていたので 水際で洗った
すると驚くほどつやつやと輝きだした
それは幼い頃に亡くした僕のボールだった

日に当てて乾かすと次第にへこみが膨らんで ...
 世界で 私ひとりができない逆上がりが
 夕焼けの色を染めていく

 誰も 見つけられない 鍵穴の向こうに
 通り抜けていった身体の痛み

 まっしろな手紙を 下駄箱に添えた 
  ...
僕は毎日散歩している
2リットルぐらいの水が3本入ったリュックを
背負って杖をつきながら
一日1,2回小一時間ずつ散歩している
道々声をかけながら散歩している
はじめは一人暮らしのおばあちゃ ...
雨雲と友達になった
郊外の公園で寂しそうにしていたので
声をかけたのだ
私は自分から
見知らぬ人に声をかけるような
人間ではない
相手が雨雲なればこそ
そんな気まぐれを起こしたのかも
...
タイヤキ
頭or尻尾?

No
This is
イマガワヤキ

No No
オーヴァンヤキ
 デイライフにコミットでもしてみるか

 対岸の島から悲鳴が聞こえる

 雪だるま避けわんこ歩く

 外から見ているだけで良かった

 昨日よりもさらに縮む
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
海に向かって歩いていたひだかたけし自由詩1021/8/26 20:17
おぼろ RAB(なかほ...自由詩221/8/26 18:39
アンペア末下りょう自由詩3*21/8/26 13:35
ひとなつヨロシク自由詩021/8/26 8:09
私が私である証明こたきひろし自由詩321/8/26 7:03
自由律俳句「食べられる退屈」(87)遊羽俳句121/8/26 4:15
凪目自由詩121/8/26 0:05
あなたに草野大悟2自由詩321/8/25 23:01
_いる短歌121/8/25 22:56
精霊の夜ひだかたけし自由詩5*21/8/25 22:49
知らなかったこたきひろし自由詩421/8/25 21:54
晩夏山人自由詩10*21/8/25 20:28
老いるオイルイオン自由詩2*21/8/25 18:15
糊代クーヘン自由詩5*21/8/25 14:51
綺麗&穢いatsuch...自由詩4*21/8/25 9:34
ヨロシク自由詩021/8/25 8:08
自由律俳句「食べられる退屈」(86)遊羽俳句021/8/25 3:45
インドの自然感染による集団免疫とはst自由詩221/8/25 3:18
肋骨のあいだの石凍湖(とおこ...自由詩221/8/25 2:33
夏歌とて藤原絵理子短歌1*21/8/25 0:49
裸婦氏凪目自由詩021/8/25 0:12
_いる短歌021/8/24 23:28
明日の音の明るい暗さ水宮うみ川柳1*21/8/24 21:54
岸辺ひだかたけし自由詩621/8/24 20:57
ボールLucy自由詩4*21/8/24 20:51
将来のゆめ鈴木ぽろ自由詩9*21/8/24 15:45
古稀の散歩道ホカチャン自由詩1*21/8/24 15:31
雨雲やまうちあつ...自由詩3*21/8/24 10:33
間食ヨロシク自由詩221/8/24 8:07
自由律俳句「食べられる退屈」(85)遊羽俳句021/8/24 2:57

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加筆訂正:
化生の夏/ただのみきや[21/8/25 9:03]
修正
4sec.