春風は
千年前も吹いていた
桜を散らしてビル風は吹く
悲しみを
じっとして聴き耐えている
時間よもっと速く流れて
ゆうれいの
フリをしている月を見て
指さし ...
蒸す日だった
私たちは山林の中の枯葉の上で
一服をしている
同僚の、ほぼ禿げた頭部が汗に光り
涼風が渡っていく
目の前の葉では
太さ一ミリに満たない、尺取虫が
長い首を伸ばし ...
僕たちの時代
ソメイヨシノは
満開になつて
散つてゆくよ
雪より尖った
花びらが
僕たちの心に
積もつてゆくよ
大丈夫だよ
大丈夫だよ
亜種悪種の
サクラが散るよ
大丈夫だよ
...
川原に浮かんでいるのは
ほたる
闇の空気を纏い
黒い重みに浮かぶ
森の深遠のそばで
悲しみの傍らで
現実の重みから脱皮して
ほたる ほたるよ
粘る闇が重い空気と連結して
夜をもてあ ...
生きてるだけで死にたくなる時もあるでしょう
そんな人もいるでしょう
生きてるだけで人を傷つけている時もあるでしょう
そんな人もいるでしょう
自分の顔に吐き気を催すこともあるでしょう
...
カップの縁に口をつけ
液体を飲むフリをする
あの子は消えた
砕けた十字架が転がってる
脈拍と体温を下げて
周囲をスキャンする
生体反応はない
けれど
フルーツスタンドの軒先に老人が ...
「私の寺は、中国山地の山中にあり寺のまわりを熊がうろうろするような所にあります。ダムができるときに、住民がたくさんいなくなりました。私の小学校の同級生は十名足らずでした。ところが統合されたスクールバス ...
ついに君には会えなかったよ。
君は、暇つぶしだったのかもしれないけど、
いい夢見せてくれたね。
僕は、君と抱き合えるだけで良かったよ。
気付いた ...
ところでどんな声が神に届くかしってるかい。
どんな人が天国に入れるか。
きみは本当に一生懸命あの時、生きてたね。
あのとき、君は言ったね。
一生懸命生きてる人って少ないって。
...
もの言わぬ時に埋もれ、目の端に微かな痒み、割れた指先の鼓動…生は歪みによって饒舌になる、忌々しい話だと思いながら苦笑を繰り返す、蚯蚓のように床の上でのたうちながら、いつか、道端で死んだ友達を思い出 ...
不安が尽きない
けれど この不安があるから
気を付けようと思う
その時はその時だ
いずれ果実は実る
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
光の螺旋が、天使の渦になってゆく春の音階で、白い洗濯物を汚すお仕事です、と、あなた方は、わたしの腕などするり、と抜けると、二階へと続く階段を、ぱたぱたと何往復もする、日がな一日飽きもせず、光る足跡をつ ...
詩が書きたいのに書けないという病に陥ることがある。しかし、締め切りがあるわけでもなく、誰も私の詩を待っていてくれる者など居ないし、金銭的価値もないだろう。
私にとって詩とは何だったのか、と考える ...
決戦場
町裏空地
チャオシュール
ねこが大好き
のらくろ嫌い
海を寄せつけない断崖絶壁の島
そこに眠る未来確定知性
完璧なスタンドアロン
そこで
明けない夜と開かれた朝が混ざり合おうとしてる
私たちは命に閉じ込められてる
「振り返らずに聞いて ...
僕は昔のことを良く思い出す。駅前に、ツタヤができたばかりの頃のことだとかを。僕は良く、CDを借りに行っていたけれど、今はもう、店は駅からは離れた場所にあって、僕の行っていた同じ場所には無いようだった。 ...
私が愛したあの人は、今頃、無数の精子を浴び堕胎を繰り返してるただのメスのように生きてるのだろうね。
女ってそんなものなのかな。
彼女の、軽い懺悔帳の一ページに僕は乗ったに過ぎないの ...
背中がいたくて眠れない
昼間は睡くて
真夜中は本を読んでる
朝にはドキドキしてる
まるで音楽みたいで嬉しい
心臓が無茶苦茶に音楽をやってる
シャッグスがぼくを動かしてる
ぼくの中心で ...
楽しみが多くて困るぐらい多い安定感のある日常
海と川交わる場所を覗き見る潮の香りが染みついた地区
良く通る道よく見れば何かある今まで気づかなかった何か
細い道で猫の親子をいつも見る親 ...
静かさへ 帰っていく
静かさの深淵へと
降り続ける雨に濡れ
次第に方位を失いながら
次第に意識は目醒めながら
あなたを見つけることはない
あなたに達することはない
あらゆる比喩の後ろ ...
ぼくは宇宙の一過性のノイズに過ぎないが
きみも深海生物の末裔に過ぎないではないか
とりあえず会話は成立するが
ちっぽけな男が地球を見降ろしている
この世界の現状に最後まで抵抗する民衆であり ...
ロリコンの僕はモハメッドのラジオを聴く
モハメッドは神託をもとに新しい世界を提示する
でも新しい世界には僕は居ない
絶対零度のユートピアに自生するメタセコイア
水深3000メートルの暗 ...
雨が降りそうだからこうもりを持っていけ
出がけにそんな言葉をくれた人はもういない
傘のことをこうもりと呼ぶ人はもういない
雨に打たれることを案じる人はもういない
雨に打たれたことのある人は ...
ナポレオン、ヒトラー
と
二回も助けてやったのに
その恩をわすれて
お前が侵略者になってしまうとは
と
神がロシアにお怒りになっている
侵略者を許すことは決してない
...
年をとったせいか
入院手術をしたせいか
この頃大分弱気になった!
ちょっと問題に直面すると
立ち向かおうとするのではなく
逃げ腰になってしまう
こんなことではいけない!
年をとっても入院 ...
ぼろぼろと
食べこぼしたる
泪目の
動かぬ手足
爺捨て山の
神つきに
噛みつく犬も
いとおかし
りんご啄む
カラスが言った
どこかに
負の生命体が惹かれあう
磁場があるのだろうか
変化の胎動は
終焉の胎動でもあり
虫が先々を急ぎ
蠢きだしていたのだ
狡猾な罠に気付かず
煌く夢におびき出され
重鈍な ...
二〇一九年十二月一日 「日付のないメモ」
飛び降り自殺する直前に、窓の外から覗く、さまざまな部屋のなかにいる人間のことを書くというのはどうか。トラックにひかれそうになったときの時間感覚のこ ...
漂うみどりの匂い
空の色まで降り落ちるような
雨の上がった小高い丘の春は
草の上に寝転んで
新緑
の匂いにむせかえる
むずかしく
考える必要はない
夕焼けの空、夕 ...
ぽっと灯りがともるような
そこだけ救われていくような
歩き始めたばかりの幼な子が
強風のなかゆらゆら立っている
生きて、息して、活き活きと
強風のなか立っている
春は生命の胎動と
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の新月
秋葉竹
自由詩
4
22/3/30 16:05
山林にて '18/05
山人
自由詩
3*
22/3/30 8:07
ドラミちゃんのはなうた
足立らどみ
自由詩
4
22/3/30 7:42
蛍
山人
自由詩
4*
22/3/30 5:30
生きてるだけで
短角牛
自由詩
0
22/3/30 0:51
uncertainty principle gods sub ...
mizuno...
自由詩
1
22/3/29 23:08
老師の話
zenyam...
自由詩
0*
22/3/29 22:15
抱き合えるだけで良かった
viraj
自由詩
2
22/3/29 20:22
一人の女の形をした愛
〃
自由詩
1
22/3/29 19:59
はぐれものの夜
ホロウ・シカ...
自由詩
0
22/3/29 14:57
※五行歌「実る」
こしごえ
自由詩
1*
22/3/29 13:35
幼子たち
ちぇりこ。
自由詩
6
22/3/29 9:33
詩はどこにあるのだろうか
山人
散文(批評...
7*
22/3/29 7:35
いつもいつも
足立らどみ
短歌
7
22/3/29 6:38
purification
mizuno...
自由詩
0
22/3/29 1:18
故郷の記憶
番田
散文(批評...
1
22/3/29 0:49
天使の記憶
viraj
自由詩
1
22/3/28 23:03
オルゴール代わりに心臓を弾く
竜門勇気
自由詩
1*
22/3/28 22:45
日常
夏川ゆう
短歌
3
22/3/28 18:52
比喩の回廊
ひだかたけし
自由詩
5
22/3/28 18:13
ノイズのうた
マークアーモ...
自由詩
8
22/3/28 17:35
ロリコンのうた
〃
自由詩
4
22/3/28 17:12
蝙蝠
そらの珊瑚
自由詩
7
22/3/28 11:15
侵略者に下る神罰
st
自由詩
2
22/3/28 11:05
弱気になってはいけない
zenyam...
自由詩
1*
22/3/28 9:54
ぼろぼろ
足立らどみ
短歌
5
22/3/28 5:29
変態
山人
自由詩
6*
22/3/28 3:38
詩の日めくり 二〇一九年十二月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
15*
22/3/28 0:01
春告げの歌を
秋葉竹
自由詩
0
22/3/27 21:49
春の君
ひだかたけし
自由詩
3
22/3/27 18:43
510
511
512
513
514
515
516
517
518
519
520
521
522
523
524
525
526
527
528
529
530
531
532
533
534
535
536
537
538
539
540
541
542
543
544
545
546
547
548
549
550
加筆訂正:
パンドラがあけた大きい方の玉手箱
/
ただのみきや
[22/3/28 14:36]
修正
3.35sec.