一石ていどなら

こんなに世間を
騒がせなかっただろうが

一弾となると
これほどまでに

波紋が広がるのかと
正直驚いている

最初は
ちょっと狂った男のやった
よくある事 ...
彼は目を瞑り眠ってばかり
メディスンは身体の中で溶け出している
写真は表情を映し出すことはない
言葉は膜に覆われて卵のように落ちる
呼吸は幾分長く、しかし音は聞こえないようだ
ラジオから音楽 ...
ガラス製の 液体 

できたひかりを 流浪の民と
読む
わたしが、
ありふれ すすける果実を 
芝居、と呼ぶならば

雪だるまに捧げる ピアノからの、シ

残留した 満開のアバカン ...
掴めそうに濃い影
昨日の残骸の
花火を拾う
お前たちだけが残って
火をつけた奴らは
消えてしまったのね

川に足をつける
彼女が対岸を指さす
先週あそこで中学生の女の子が溺れて死 ...
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ独り独りひざまづく
神妙に、繰り返し繰り ...
今日晴れと思っていたが雨だった空が泣くほど嫌な出来事

真新しい畳みは何処か別物で部屋に馴染めば家族の一員

かき氷食べて頭が痛くなる夏に味わう痛みの一つ

よく冷えた麦茶を飲んで夏を消す ...
空ろな胸に
空気を吸いこんで
空を思う
私もどの道
空へ行く



恥ずかしい
ことはない
私というのは
ちっぽけで
上等



何かあっても
何かがあるだけ
その ...
わたしたちは
温かい言葉をよく知っている

居場所、安全、安心、つながり、絆
それらを持って
とにかく全速力で走る
走っているつもり、かもしれないが
カラカラ、カラカラ
ハムスターのご ...
夜蜘蛛は一晩経つと朝蜘蛛に
こっそり生まれ変わってた

死なずとも生まれ変われる事を
こっそり僕に教えてくれた
○「好日」
体調がよくて
天気がよくて
女房の機嫌がよければ
今日も好日なり

○「化粧」
あんなに長い時間
自分の顔が観れるものだと思う

○「コロナ感染急拡大」
こうなったら ...
ただいまの返事がないまま18年
お早うもおめでとうもスルーして

今日をやっと迎えるのだが
ぼくに何を語るものがあるだろうか

もう年金暮らしのひぐらしが
やっと返事をする
人間の営為 ...
ためこんでためこんだ
洗濯ものが山となり

その重圧が
たまらずに

このクソ暑い
夏の最中に

意を決して
洗濯してみたら

まぁ
よく汚れが落ちること

それに
や ...
二〇二一年四月一日 「時のいたみ」


 ロマンティック時間SF傑作選『時の娘』の5作目は、バート・k・ファイラーの「時のいたみ」10年の歳月をかけて時間旅行したのだが、それがあまり役に立たなか ...
幸福とは笑顔のことで
夏休みの子供にあって
土日の大人にないもの

幸福とは未来のことで
無計画にあって
心配にないもの

幸福とは夢中のことで
このセミにあって
わたしにないもの ...
遠く奥まる意識が
貴女に近接する

計り知れない高みから
雨は降り続け

柔らかく思考を包み込む愛
天空で舞い散る花火

音楽は鳴り続け
束の間の永遠に身を任せる

送った手紙 ...
流行の作用が強い幽囚の錆びたスマイルを
ボイル仕込の平行四辺形の紙切れいちまいに浸す

足の向くまま気の向くままに しかし思うように動かない

雪を掻くようなバカンスを投げつけ見下げ果てる
...
入道雲へ
独り言
過去も
未来も
今ではない



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
灼熱の中に立ちながら

ここまでの道程を思う

陽炎の中でさ迷いながら

呼吸をしていることに気づく


年月の寄辺に佇みながら

喪われた心を思う

歳月の波打ち際にさらさ ...
窓の外は夏

見つからないのだそうだ
あの日、Aの身体を貫いた
一発の銃弾が、どうしても

Aの体の中にもなかったのそうだ

本当に、隅々まで、探したの?
Aの体の中に入って
奥の ...
「博士、ついに完成しました
 これが掃除機を掃除する掃除機です」
「そうか、できたか
 冷蔵庫を冷やす冷蔵庫も大変だったが
 これは、かなり難航したな
 便利なものの不便を解消することが
...
自分の焼死体を引きずって歩く
照り返しは閃く刃物
陰影は深くすべてを潜ませて
輪郭の途切れから染み出して来る
夜の水の囁きに指をあてながら

ひとつの響きが起こる前の静けさ
ひとつの響き ...
透明すぎて何も見えなくなった視界を
侵蝕する夏

振り向いては駄目と云った
爛れ落ちてゆく意識で
最後に何を感じたの

ああ {ルビ懶=ものう}い
純粋ごっこの残滓に
濁った火をつけ ...
熱波渦巻くこの街に
晴れ渡る青が落ちて来る

目覚めた意識は盛り上がり
生きて在ることの凄さに打ち震える

疼痛発作の間に間に迫る世界
知覚と思考を圧倒し
銀の輪舞を繰り返す
ピースしても心は怖れている。
そこの隙間の開いた歯はわたしを猛烈に嫌悪させる。
「強烈」「ひどく強烈」の、大きな努力は、数人の子供に笑われていた。
どぶに落ちた、一生懸命。一生懸命をしたら、いろ ...
私の骨を粉々に砕いて、撒いた
丁寧に幾度も叩いて粉々にしたので
さながら机上にのみ立ち現れる楽園の一片
真白い砂浜の一掬いのようだった

私を制御しきれない時間
私という生き物について考え ...
美しい響きの渦に呑まれていく
静かに波打つ大海原
残響は遥か魂を震わせ
遠い親密な記憶に接続する

掘り起こせ、今夜
掘り起こせ、記憶の痕跡を
神々が吐き出したこの世界を
最後に成就し ...
○「コロナ感染拡大」
専門家の先生方には
これから先どうなるかという
「見通し」を是非お聞かせいただきたいです

○「岸田政府のコロナ感染拡大対策」
今までの政府と違って
どこか楽観的な ...
俺の高校は運良く鴨川のど真ん中にあって

学校終わりに徒歩で

梶井基次郎が檸檬を買った果物屋に行けた

そこで本当に檸檬を買って

実際に丸善に爆弾を置きはせ ...
祈る人を踏みつけて
列車を待ってる
壊れた調味料入れを
ひっくり返して
パンくずを食べている

どこまでも
膿んでいる
どこまでも
膿んでいる
初めての夏の中で
うろたえて、 ...
【画面上に重なる夢とは?】 
AとBの折れ線グラフ、盲!妄!
:心臓がまた強く→なった。
・この増水によって干からびた

覗いた「囚われない」眩しいほどの快晴が無表情に紛れてる
おとことお ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
一弾を投じて名を上げた男st自由詩122/8/2 6:52
既視nia自由詩022/8/1 22:52
すがれるあらい自由詩122/8/1 20:44
帰省mizuno...自由詩222/8/1 20:23
ヌード(改訂)ひだかたけし自由詩3*22/8/1 18:12
麦茶夏川ゆう短歌422/8/1 18:00
※五行歌 三首「私の命が尽きるまで」こしごえ自由詩0*22/8/1 15:19
支援者うめバア自由詩122/8/1 15:17
こっそりクーヘン自由詩5*22/8/1 15:14
独り言7.31zenyam...自由詩1*22/8/1 10:00
駱駝のうたマークアーモ...自由詩222/8/1 6:45
夏は洗濯の好機st自由詩222/8/1 4:11
詩の日めくり 二〇二一年四月一日─三十一日田中宏輔自由詩14*22/8/1 0:47
七月末の幸福論TwoRiv...自由詩5*22/7/31 19:10
世界のなかへひだかたけし自由詩222/7/31 18:02
まどのそと ほしをひろうあらい自由詩022/7/31 17:22
※五行歌「今ではない」こしごえ自由詩1*22/7/31 16:49
真夏の陰で自由詩022/7/31 15:35
猛暑 UからYへうめバア自由詩022/7/31 14:42
冷やせる電子レンジイオン自由詩3*22/7/31 13:49
ことばに映っているのは誰の顔かただのみきや自由詩4*22/7/31 11:47
衝動の夏塔野夏子自由詩5*22/7/31 11:30
朝の世界ひだかたけし自由詩322/7/31 11:23
えいじそんのドレミとレミカッラー自由詩022/7/31 10:16
祝福来世の自由詩422/7/30 19:12
音楽の渦ひだかたけし自由詩3*22/7/30 17:59
独り言7.30zenyam...自由詩1*22/7/30 15:43
蓄音機を聴かせて貰ひにわざわざ出かけて行つてもTAT自由詩322/7/30 13:04
どこまでも竜門勇気自由詩2*22/7/30 11:52
アンビバレンスあらい自由詩022/7/30 10:48

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加筆訂正:
ことばに映っているのは誰の顔か/ただのみきや[22/7/31 16:24]
誤字など修正
5.56sec.